京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

真如堂の藤袴(ふじばかま)と彼岸花、萩

2014-09-18 05:27:08 | 京都めぐり

彼岸花や萩が見頃になってきました。
北嵯峨の田んぼの畦道に咲く彼岸花はとても美しいものでした。
萩もそろそろ、見頃になります。
萩と言えば、先日訪れた梨木神社が有名ですが、
他にどこかないかと思案していました。

朝の会話

私「○○さん(妻の名前)、萩や彼岸花のきれいなところ、
どこだったか知ってる?」。
妻「真如堂の境内に咲いてなかったかしら。」
私「そうだね、じゃあ行ってきます。」

ということで、昨日の散策は真如堂にしました。

真如堂の赤門です。





三重塔のまわりも少し色づいています。
この塔の近くに黒谷さんの五重塔もあるのですが、
私は、真如堂の方が好きです。






社務所前に藤袴(ふじばかま)が咲いていました。










ご存じのように、藤袴は秋の七草の一つです。
昔、都人は藤袴の香りを楽しむために、
乾燥させた葉を匂い袋して、そっと着物に忍ばせたそうです。
万葉集や源氏物語、古今和歌集にも詠まれています。

紀貫之
『やどりせし 人のかたみか 藤袴 忘れがたき香ににほひつつ』

源氏物語で、夕霧が詠んだ和歌
『同じ野の露にやつるる藤袴 あはれはかけよ かことばかりも』

古の都人は、花に想いをこめて、歌を詠んでいました。
現在では、伝わらないでしょうね。
「言いたいことは、言葉にして」というところでしょうか。

真如堂藤袴は、近年絶滅危惧種に瀬している、
原種のものだそうです。
園芸店のは、同属他種または、雑種だそうです。


山茱萸 (さんしゅゆ)の実(ミズキ科)
春には黄色の花をつけ、今の時期には、グミのような実をつけ、
その実は漢方薬にも用いられます。




『 山茱萸にけぶるや雨も黄なんとなんぬ』 水原秋桜子


芙蓉も見頃でしょうか。






白と赤の混合色





真如堂の境内一面に萩が植えられています。
見頃は、もう少し先でしょうか。















秋の定番、彼岸花も咲いています。















赤葉赤花トキワマンサク





万両と蛙の置物





境内に咲いている花










櫨(はぜ)の木の紅葉








ケイトウ





真如堂の近く
「洛東九番 萩の霊場 迎称寺」の萩です。














風雪に傷んだ土塀と萩の花






昨日は、9時半過ぎまで所用があり、その後でかけましたので、
帰宅は正午過ぎになりました。
比較的、涼しい一日で、散策も汗もかかずで快適でした。