今回の日曜美術館は、『ベルサイユにアートの虹を架けるー 李禹煥の挑戦 』です。
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舞台はベルサイユ宮殿の庭園
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シンメトリーな幾何学的構図、計算され尽くした池や樹木の配置、
ルイ14世がル・ノートルに作らせたフランス式庭園の傑作です。
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今年6月、ベルサイユ宮殿で巨大な彫刻作品の個展が開催されています。
年に一度、ひとりのアーティストを招聘し、
その作品を展示する大規模なアートプロジェクトです。
7回目の今年、選ばれたのが、李 禹煥というわけです。
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李禹煥は、 韓国の山村で生まれ、20歳で来日します。
戦後日本の前衛グループ「もの派」のアーティストとして、
日本の現代美術を牽引してきました。
これまで「出会い」というコンセプトによる、
鉄板と石を組み合わせたシンプルな抽象作品で知られています。
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石や紙、綿や鉄などの素材をただ並べて見せることで、
物質のもつ意味、美術とはなにかを問いかけるというものです。
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李 禹煥が 今回、ベルサイユ宮殿の庭園に、
展示した作品はステンレス、鉄、石などを使ったものです。
「もの派」の代表的素材と言えるでしょう。
宮殿の前に、虹のように高々と弧を描く、
高さ12 メートルの「ベルサイユのアーチ」
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北斗七星をイメージした、鉄板と7つの石に よる作品「星の影」
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緑の並木道で向き合う鉄と石「対話Z」
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花々が咲き乱れる花壇の横に鉄板と石「対話 X」
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宮殿の前にまっすぐにのびる緑の芝生。
王の散歩道、緑の絨毯と呼ばれるところに、
ゆるやかにカーブする、ステンレスを配置した「風の羽根」
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宮殿前の空間に大きな石と鉄の作品「タイタン杖」
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アポロンの水浴の樹木庭園に「ル・ノートルへのオマージュ」
地面を掘り、中に石を置いている。
まるで墓石のようです。
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宮殿内部に置かれた作品「綿の壁」
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番組は、瀬戸内海の直島の「李 禹煥美術館」の紹介もしています。
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以前、私のブログでも日曜美術館アートの旅で紹介しました。
その時、感想を書きました。
「私は、李 禹煥の記号のような作品は好きではありません。
世界的に有名なアーティストのようですが、私には理解不能です」と。
今回のベルサイユ宮殿の庭園に展示された作品も、
率直に言って、あまり魅力を感じません。
芸術は人それぞれの感性ですから、
素晴らしいと思われる方もおられるでしょう。
しかし、少なくとも私は、「もの派」も含めて評価しえないのです