京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

『バカラ展』 『吉岡幸雄の世界』高島屋

2014-09-12 05:24:15 | 美術・博物館

高島屋で、『創設250周年 バカラ展 永遠のきらめき』
が開催 (9/11ー15) されています。





多くの方がご存知のように、バカラ (Baccarat)は、
フランスのクリスタルブラ ンドとして、世界的に有名です。
世界各国の王室御用達の商品と言っていいでしょう。

250年間、世界の人びとを魅了してきた、バカラの商品、
テーブルウェア(各種グラスやデキャンタ等)、アクセサリー、
花瓶、香水瓶、置物、シャンデリアなどが、展示販売されています。
価格は数万円から数百万円です。





私は、目の肥やしに行ってきました。
光沢溢れるクリスタル、見事なカット、気品ある色合い、実に美しい。
バカラは本来、生活雑貨ですが、美術品のようです。

以前なら、それほど高くない商品なら、欲しかったと思います。
でも定年退職後は、できるだけ居住まいはシンプルにと考え、
飾っておくだけのような物は、買わないようにしています。

以前、購入収集していた絵画なども、今は贈り物などにして、
少しずつ、手放しています。
これから、何十年も生きられるわけではなし、
いつまでも、未練がましく、
後生大事にしておくのはみっともないと思うからです。


高島屋の同じ七階フロアで、
『日本の色 吉岡幸雄の世界 ~カッシーナ・源氏物語との 出合い~ 』
も開催(9/10ー15)されていました。

吉岡さんは、江戸時代から、五代を重ねる京都の老舗染司です。
今回、吉岡さんが、染め上げた生地で、源氏物語の世界を表現しています。
源氏物語に色を添えれば、こんな世界になるのかと、
物語の世界がぐっと、視覚的に広がります。

ここには、素晴らしい日本の美があります。
女性の方に人気のようですが、見渡せば男性は私一人でした。

ところで、カッシーナは、イタリアの高級家具ブランドです。
吉岡さんの作品の横で、高級家具を展示しているのですが、
私には違和感しか感じられませんでした。
企画の意図がわかりません。