京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

昨夜の中秋の名月いかがでしたか?

2014-09-09 05:31:35 | 京都めぐり

毎年、九月に入ると中秋の名月が待ち遠しくなります。
今年こそは、いつもと違う趣向で、月見をしたいと思ったのですが、
結局は、わが家からの観月となりました。

平安の貴族は、月を直接見上げるのではなく、
池に船を浮かべ、池の水面や杯に月を映して楽しんだそうです。
嵯峨大覚寺では、いまも「観月の夕 べ」が催されます。

銀閣寺の庭には、白砂を台形に固めた 向月台があります。
月待山に上る月の光で、 向月台と 銀沙灘の庭を観賞したのでしょうか。
私も一度は、見てみたいと思うのですが、、、、、。

また、桂離宮には「月見台」があります。
いにしえの人は、現代の私たちより、遥かに、
さまざまな趣向で、月を楽しんだようです。

日曜日の午後、いつもお世話になっている、
妙心寺の塔頭寺院の会合に参加しました。

ご住職の提唱(『臨済録』)が終わり、茶礼となります。
「中秋」というお菓子が出され、
みなさんと、美味しくいただきました。





中秋の名月には、旬の物をお供えするのですよ、とご住職のお話。
昔は、里芋だったそうです。
そう言えば、十五夜は「芋名月」とも呼ばれていますね。

お月見は、直接月を見るより、池に浮かぶ月を見たり、
手水鉢やつくばいに映る月を見たりする方が、
風情があっていいですね。
また、雲間の月こそ美しい。
見えない部分を、心の豊かさで補うのを良しとする方もいます。


自宅から、19時頃撮影のお月様です。
幼少の頃、ウサギが餅つきしていると聞いたのですが、
そう見えないですね。

みなさまの、お月見はいかがだったですか?
ところで、満月は9日だそうですよ。





参考に、7日のお月様です。
21時頃の撮影です。