京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

兼好法師の双ケ丘から仁和寺へ

2014-09-10 05:32:22 | 京都めぐり


昨夜の満月、19時過ぎまで雲間にあり、
やきもきしましたが、その後きれいな満月を見せてくれました。
画像は、昨晩アップしました。

今日は、日曜日の朝の散歩を投稿します。
国の名勝に指定されている双ケ丘から、
世界遺産仁和寺のコースにしました。
不安定な日が続いていたのですが、当日はすっきり青空、
絶好の散歩日和となりました。


双ケ丘の全体写真





双ケ丘は、右京区の御室にある丘陵で、標高116mの一ノ丘、
それより低い二ノ丘、三ノ丘の三つの丘が並んでいます。
そこから、双ケ丘 と呼ばれているようです。
東に妙心寺,法金剛院,北に仁和寺が近くにあります。

ところで、この 双ケ丘は、大阪のあべのハルカスの300m、
東京の霞ヶ関ビル147mより低いのですよ。


京都市の上空画像です。




この双ケ丘は、古代の渡来系氏族秦氏の奥津城(墓)だったようです。
三つの丘の山腹には、なんと19基の古墳が確認されています。

都が京都に移されると、天皇の鷹狩の禁野地となりました。
また、風光明媚さから、貴族の別荘地にもなったそうです。

現在は、散策路が整備され、多くの市民が訪れる場所です。
私も以前、妻と散策のついでに登りました。
頂上から見える、京都市内の眺望は素晴らしいです。
さらに、北に目をやると、仁和寺の五重塔が見えます。

この間、体調不良だったため、今回は頂上に登らず、
周辺を歩いただけにし、仁和寺に向かいました。

双ケ丘と言えば、「徒然草」好きな方なら、よく御存知の場所です。
吉田兼好が、ここの麓に庵を構え、「徒然草」を書いたと云われています。

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯(すずり)に向ひて、
心に移り行くよしなしごと を、そこはかとなく書きつくれば、
怪しうこそ物狂(ものぐる)ほしけれ。(上段)

兼好の居住跡とされる長泉寺が近くにあり、
墓と伝えられる塚があるそうです。
非公開寺院のため、私は確認できていません。











少し歩くと、嵐電御室駅が見えてきます。
レトロで小さな駅です。





駅前から仁和寺が見えます。






仁和寺の山門から見える 双ケ丘の景色です。





山門を抜けると、青空に映えた勅使門がきれいです。





上を見上げると、染井吉野の桜の紅葉





二王門です。





遅咲きで有名な御室桜です。





この桜、地面のすぐ上から枝が伸び、花をつけます。





五重塔です。




一部紅葉しています。





五重塔の周辺には、キノコがあちこちに見えます。















金堂です。





一部だけ紅葉の葉っぱ





金堂前の参道、少し紅葉しています。





御殿の中も少し紹介しましょう。
宸殿南庭





白書院の襖絵










宸殿北庭
ダイナミックな庭です。










宸殿内部

















いい散歩でした。
兼好法師の徒然草に書かれている情景、
よく出てくる仁和寺の法師のことも思いだしながら、、、。

仁和寺でも、秋の気配を味わうことができました。