鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2923回】 3度目のマドリード

2018年12月31日 | 住宅コンサルタントとして

マドリードに来ています。

 

もう3回目ですし、今年のゴールデンウィークにも来ていますので、

大体の位置関係が頭の中に入っております。

 

今回のメインはバルセロナですが、

買い物をするならマドリードが今のところ、

自分の中でベストな街なので、

次男のモノを中心に、家内のブーツや私のスニーカーなど、

いろいろ買い物を楽しみつつ、

これまで行ったことが無いところに行ってきました。

 

それはアルムデナ大聖堂と、スペインの王宮です。

 

 

 

かつては世界を制した国ですから、

巨万の富が集まったのでしょう。

 

 

 

 

 

王宮なんて1部屋に何億かかっているのか、想像もできません。

 

そして重機やCADも無かった時代、

こんな複雑で精巧な仕上げをどうやってやったのか、

タイムマシーンがあったら、当時に行っていろいろと見たり聞いたりしたいです。

 

一番の見どころである、王宮の各部屋は

撮影禁止なので写真はありません。

 

建築業界でお仕事をされている方は、サグラダファミリアと同じくらい、

是非ご覧になられたらよろしいかと思います。

 

 

 

という訳で、日本時間の大晦日である31日は、

マドリードからバルセロナに移動します。

 

皆様、良いお年をお迎えくださいませ。

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【第2922回】 お客様を呼べるお店や企業って・・・

2018年12月30日 | 住宅コンサルタントとして

たまたま日本から持ってきた日経MJを

マドリードのホテルで読んでおりました。

 

そんな中、「なるほどな~」と感じられる記事がありました。

 

それはバスケットボール男子のBリーグの千葉ジェッツの取り組みです。

 

もうこれ、メチャ勉強になる記事ですから、

是非お目を通していただいた方が良いですよ。

 

ちなみに12月24日発行分の1面に載っています。

 

Bリーグの平均入場者数は、ダントツの1位。

 

2位のレバンガ北海道に大差をつけてのダントツ1位なのです。

 

その要因は、ディズニーランドや宝塚歌劇団、ミュージカルなど、

多くのお客様を引き寄せる人気の施設にスタッフを派遣し、

そこから良いところを自分たちの試合会場に落とし込むという、

地道な改善活動を続けているから、というところにあるのでしょう。

 

強いチームをつくるだけでは、お客様は来て下さらない。

 

試合で勝つのはもちろん、今のお客様が求めていることは何か?

 

それを追求し、自分たちの売り場に徹底的に落とし込んでいく。

 

商売もスポーツも同じですね。

 

私、バスケットに興味はありませんでしたが、

ちょっと千葉ジェッツ、好きになりました。

 

チームそのものというよりも、

働くスタッフや選手、お客様のために頑張っている企業を応援したい。

 

そんな気持ちを持つ人は、ますます増えていくと思うのです。

 

企業の社会的責任はますます増していくでしょうし、

特に地域社会において地元企業の果たすべき役割は本当に大きい。

 

だからこそ、良い会社を増やしていくこと。

そこに特化した仕事をやっていきたいと思います。

 

って、旅行記を書く、って宣言していたのにすみません・・・。

 

まあ、何を書くかは、気まぐれということで・・・。

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【第2921回】 年末の過ごし方

2018年12月29日 | 住宅コンサルタントとして

この年末は、スペインに来ています。

 

4月から次男が家を出ていきますので、卒業旅行を兼ねて、

家内と私の旅行に次男を同行させています。

(←子離れできていない夫婦)

 

昨年のこの時期は、次男を置いて

長男と家内とローマ、マルタ島に来ていましたが、

今年はマドリードとバルセロナで過ごします。

 

スペインを選んだ理由は次の3点です。

 

1.サグラダファミリアの定点観測

 

サグラダファミリアを約3年、見ておりません。

定点観測し、どこまで工事が進んだのか、とか、

次男にもやはり見せたいので、バルセロナは外せません。

 

2.次男がFCバルセロナのファン

 

FCバルセロナの本拠地、カンプノウの見学ツアーにも行ってきます。

(過去、カンプノウは2回来ていますが、

見学ツアーには参加したことが無いのです)

 

3.4月から一人暮らしをはじめる次男の服や靴を揃える

 

私自身は服とか靴は、もう相当揃っているので必要ないのですが、

長男、次男に合う服や靴は買いまくりたいと思っています。

 

ということで、明日からはまた旅行記のようになってしまいますが、

お時間がある方は見ていただけると嬉しいです。

 

まだスペインは、この時期でもクリスマスの余韻が残っているようで、

街のイルミネーションとか、クリスマスマーケットなんかも見学してこようと思います。

 

いろんな刺激を受けてきたいと思います。

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【第2920回】 仕事納め

2018年12月28日 | 住宅コンサルタントとして

弊社の今年度の業務は昨日まで。

 

今年もクライアント様、ビジネスパートナー様には

本当にお世話になりました。

 

ありがとうございました。

 

 

住宅業界専門の経営コンサルタントになって13年と5か月。

起業して8年。

 

10年前のトレンド、勝ちパターンが、今は全く通用しなくなりました。

 

このエンドユーザーの変化、社会の変化に適応できない住宅会社が

非常に苦戦しているのに対し、

この変化に適応できている会社は、

対応できないくらいお客様が殺到しています。

 

アパレル業界、飲食の業界で起こってきたことが、

まさに住宅業界で思いっきり起こっていて、

この流れは止められません。

 

総合展示場や見学会といったビジネスモデルが

ますます通用しなくなり、

お客様と接点を持てる業態の会社が勝つでしょう。

 

私が理想とし、数社のクライアント様と展開している新業態。

 

これは間違いなく時代に合っているのですが、

問題はこの業態を回していくオペレーションのクオリティーで、

サービス業の感性を持った会社でないとうまく回らない、

ということも分かってきました。

 

建設業をとっとと卒業し、

サービス業の意識で仕事をしなければ、

住宅会社として残っていけないでしょう。

 

そしてますます衣食住の業界の垣根は崩れていくでしょう。

 

また最大の問題は、スタッフの採用と育成です。

 

ここにコストと時間をかけられるよう、

しっかりと収益性を上げ、効率化により労働時間を短縮し、

魅力的な会社をつくっていかなくてはなりません。

 

クライアント様にそういう良い会社になっていただけるよう、

正しい提案、より具体的な提案ができるよう、

私自身、いろんなことを学び続け、自分を磨いていきたいと思います。

 

クライアント様、ビジネスパートナー様のおかげで、

そして仕事に全力で打ち込める環境をつくってくれている家内のおかげで

今年も充実した一年を過ごさせていただきました。

 

皆様も良いお年をお迎えくださいませ。

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【第2919回】 全てを自社でやる時代は終わりつつある・・・

2018年12月27日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社を経営していく上で、

カバーしなくてはならない領域は本当に広いです。

 

よって、スタッフさんや経営者自身が

複数の業務を兼務せざるを得ないケースがほとんどです。

 

総務、経理はもちろん、

営業、設計、積算、工事、コーディネーター、アフター。

広報、企画。

 

これから労働者人口が減少していく中、

全ての住宅会社がこれらの組織を維持するためには、

採用に非常に力を入れなくてはならないですし、

会社の魅力を高め続けなくてはなりません。

 

ただ、別の考え方もあると思います。

 

全て自社でやらなくても良いのでは?

自社が得意なことは自社がやり、

苦手な部分、人手が不足している部分は外部にやっていただく。

 

外部の業者さんに外注するというレベルではなく、

実務面をシェアするということもあって良いのではと思うのです。

 

オフィスや住宅、車などシェアする時代ですが、

実務面のシェアがはじまる。

 

そんな時代がすぐそこまで来ているような気がします。

 

何でも全て自社でやろうとしていませんか?

 

組織をスリムにしつつ、業務の効率化、生産性のアップはできないか、

真剣に検討していくと、新しい道が見えてくるかもしれません。

 

外部環境の変化に適応するために、

発想を柔軟にし、決断していかなくてはなりませんね。

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【第2918回】 ブランディングとは・・・

2018年12月26日 | 住宅コンサルタントとして

何度も反芻しながら読み終えた本があります。

 

タイトルは「老舗の流儀」。

 

和菓子の虎屋さんの代表の黒川光博氏と

エルメス本社の前副社長をされていた齋藤峰明氏の対談をまとめた本です。

 

地域に密着し、お客様の暮らしを支えていく住宅会社は、

ずっとその地で継続して存在しなくてはなりません。

 

500年近く続く、伝統ある虎屋。

そして180年近く続く、エルメス。

こうした歴史ある企業には、ある共通の考え方や取り組みがあるのでは?

 

そんな期待をしながら、何度も味わって読ませていただきました。

 

ずっとお客様に信頼され、応援され続けてきたからこそ、

商売をずっと続けることが可能です。

 

これは、本書の中でエルメスの齋藤氏が次のように述べられていました。

 

「商品を通して企業に関心を抱き、その姿勢に共感する。

そうやって創業者の思いや働いている人の価値観に、

自然と吸い寄せられていくのです。

それが本当のブランドだと思います」

 

我々は、お客様に関心を抱いていただけるようなレベルで

仕事ができているでしょうか?

 

自分たちの姿勢に共感していただけているでしょうか?

 

創業者の思いを伝える発信ができているでしょうか?

 

働いているスタッフの価値観がお客様に伝わっているでしょうか?

 

ブランディングというと、ロゴやのぼり、看板を変えたり、

素敵な店舗にリニューアルしたりと、

目に見える部分を素敵にしていくことが入口のように感じますが、

実は見た目よりも中身の方が圧倒的に重要なのです。

 

商品のクオリティ。

スタッフの姿勢。

なぜこの商品を扱っているのかという思い。

 

こうしたものがお客様に理解していただけるようになるのに、

やはり時間がかかります。

 

ブランディングは一朝一夕にはいかないものなのです。

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【第2917回】 私服を見ればマーケティングセンスが分かるし、車を見ればダンドリ力が分かる

2018年12月25日 | 住宅コンサルタントとして

先日、あるクライアント様の社長とお話をしていたのですが、

日本のビジネスマンでスーツ姿がイケてない男性の割合は、結構ありますが、

私服のセンスが終わっている人ってもっと多いですよね。

 

サイズが合っていないアウター。

パンツと全く合っていない靴。

あり得ない色の組み合わせ。

 

まあ、スーツだと個人のセンスはそれほど分かりませんが

私服になると一発で分かってしまいます。

 

センスが無い人は、自分を見て周囲の人がどう思うのか、

ということよりも、自分のしたいようにするという方を優先している、

と個人的に思っています。

 

すなわち、人の目が人の気持ちが分からない。

他の人に興味が無い。

 

ゆえに、マーケティングのセンスはイマイチ、ということでしょう。

 

 

また、車の中がいつも汚い人がいます。

 

後部座席やトランクに荷物が溢れている。

明らかに今日、使わないものが散乱している。

 

こういう人は、ダンドリが悪く、仕事の優先順位づけもできない人が多い。

 

大した仕事量では無いのに、いつも時間が無く、バタバタしている感じです。

 

数日先までの仕事の予定を整理し、

優先順位をつけて準備をするのが苦手で、

とにかく思いつき、出たとこ勝負で目先の仕事に挑んでいく感じですね。

 

また整理が出来ない人は、データを取得するのも苦手です。

 

とにかく「思いつきで仕事をします!」というタイプかどうかは、

自家用車を見れば分かります。

 

皆さんの私服はイケてますか?

車の中はキレイですか?

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【第2916回】 トップが最もやってはいけないこと

2018年12月24日 | 住宅コンサルタントとして

企業経営において、最もまずいのは、

会社(中小企業の場合、それは経営者そのもの)が

スタッフさんから信頼されなくなることです。

 

自分の会社を信じられなくなれば、

日々の仕事に気持ちは入らず、

お客様や働く仲間のことを考えられず、

仕事そのものが非常につらくなります。

 

商売の成否は、お客様が選んで下さるか否かで決まりますが、

お客様が企業やお店を選ぶのは、商品だけを見てではありません。

 

そこで働くスタッフさんの対応、

おもてなしのウエイトが非常に上がっています。

 

ですから、企業のトップは社員さんに信頼されるような言動を

常に心がけなくてはなりません。

 

約束は守る。

有言実行。

会社がどこに向かっているのかというビジョンを明確に発信する。

 

会社がどこに向かっているのか分からないことは、

社員さんにとって不安の元です。

 

特に業績が順調ではない時こそ、

トップとしての考えを発信し、

どこを目指すのか、そのために何をやめ、何を変えるのかなど、

社員さんに伝えていかなくてはなりません。

 

その逆に、言ったことはやらない。

ビジョンや自分の考えを言わない。

 

どれだけ優しい人間性を有していても、

そういう行動をとっていては社員さんの信頼を失います。

 

有言実行。

そして具体的なビジョンを示す。

 

年末年始は、自社のビジョンをしっかりと考えるのに最適な時間。

 

私自身もしっかりと考えたいと思います。

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【第2915回】 人間力が高いクライアント様ばかり・・・

2018年12月23日 | 住宅コンサルタントとして

2019年度の事業計画書の作成の最終仕上げを

今、やっております。

 

これは毎年の恒例で、今年度を振り返り、しっかりと反省検証をして

来年度に何を重点テーマとするかを決定するのです。

 

今期、弊社として実感したのは、

全クライアント様の問題点は多様化していて、

全クライアント様に集まっていただく企画よりも、

問題点が似通ったクライアント様数社を対象にした、

グループ型の勉強会の方が満足度が高いのでは、ということ。

 

よって、全クライアント様に集まっていただくイベントは

2019年度、一旦封印して、

グループ型のイベントを開催していきたいと思っています。

 

これまで以上に、さまざまな企画を立て、

実行に移していきたいと思っております。

 

そんな中、本当にありがたいお言葉を頂戴しました。

 

弊社の最大の強みは、

クライアント様が人間力が高い住宅会社様ばかりであるということ。

 

その全国の素晴らしい住宅会社さんとさまざまな交流をしたり、

情報交換をしていただける、ということです。

 

そんな中、

他社さんの社員さんを自社で数週間、預かっていただき、

実務面を徹底的に学んでいただく、現代版丁稚奉公を

何度か企画をさせていただいたのですが、

社員さんを修業に出されたクライアント様だけでなく、

他社の社員さんを受け入れていただいているクライアント様も

 

「逆にこちらがいろいろと学ばせていただいています。

このような機会をつくっていただき、ありがとうございます」

 

と満足していただいているということ。

 

もうこうしたことをおっしゃっていただくと、

こちらとして泣きそうになります。

 

大変お忙しい中、

他社さんの社員さんを受け入れていただき、

自社のノウハウを教えていただいているのに、

それを面倒と言わず、

逆に自分たちも成長するための機会ととらえていただける。

 

こんな素晴らしいクライアント様とご縁をいただけていること、

本当にありがたいことです。

 

この今の環境に感謝し、

クライアント様、それから業界全体がもっと良くなるように、

もっと進化成長していかなければと思っています。

 

業界全体が少しでも良くなるよう、

小さいことから出来ることをコツコツとやっていきたいと思います。

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【第2914回】 興一利不如除一害、生一事不如省一事

2018年12月22日 | 住宅コンサルタントとして

ちょっとタイトルが難しい感じですが、

この言葉は、中世モンゴルの官僚、耶律楚材の言葉です。

 

「一利を興すは一害を除くにしかず、

一事を生むは一事を省くにしかず」

 

と読み、何かをやるよりも、今ある悪いことをやめよ、

そして何かを生むよりも、省くことの方が重要である、

ということを説いています。

 

今の住宅業界も、本当に全員がこの言葉の意味を深く理解し、

業界全体で無駄を除いて魅力ある業界をつくっていかないといけない、

と最近、非常に感じます。

 

まず工務店、大工で、段取りが悪い人が非常に多い。

 

思いつきで仕事をし、場当たり的にいろんな資材を発注し、

今すぐ現場に持ってこいというような依頼を業者さんにする。

 

だから納材業者さんの労働時間が長くなり、

配送コストもかかってしまう。

 

本来、着工前に全ての仕様をお客様と決定し、

収まりや施工上の注意点を事前に検証し、

全ての材料を着工前に発注しておく。

 

そして全ての業者さん、

職人さんが現場に乗り込む前に図面を全て読み込んで、

効率良く仕事をしていけば、全員がスムーズに仕事が出来、

みんなの労働時間が減少し、効率が上がるのです。

 

着工前の段取り、事前準備がおろそかだから、

現場が始まってからバタバタするのです。

 

結果、無駄な打合せが増え、やり直し工事が山のように出てくる。

 

その負荷は、最終的に現場監督や納材業者さん、職人さんにかかり、

特に会社と職人さんの板挟みになる監督さんにしわ寄せがくるのです。

 

また、契約前に何度も図面を描き、

その図面に沿って何度も業者さんに見積を依頼する、

旧態依然の会社も多いですが、これも業界全体を疲弊させています。

 

図面を描くのは、

お客様が自社に家づくりを託してくれる気持ちが固まってから。

 

見積は特殊なもの以外、業者さんにやってもらわない。

標準仕様を決めれば、建物の大きさによって

金額を決めることは可能です。

 

こうして無駄な見積も業界全体で減らしていく。

 

無駄を無くすことが、業界全体を良くしていくのだと思います。

 

まずは弊社のクライアント様と

無駄を無くしていくことを目指していきたいと思っています。

 

新しいことをやるよりも、今の無駄を無くしていく。

 

皆さんの会社は出来ているでしょうか?

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【第2913回】 組織が大きくなってくると・・・

2018年12月21日 | 住宅コンサルタントとして

業績の向上と共に、スタッフさんを採用していくと、

いつの間にか、組織は大きくなっていきます。

 

そもそも、スタッフさん一人ひとり、

生まれ育った環境も、親の躾も価値観も、全てが異なります。

 

すなわち、人が増えると、組織はまとまらなくなるのです。

 

それではお客様のために良い仕事ができませんから、

組織がなるだけまとまるよう、

組織内の考え方、価値観、行動の基準をつくる必要があります。

 

例えば、お客様がご来店した際やお帰りになる際に

どういう行動を取るべきか?

 

電話がかかってきた際の対応の仕方は?

 

工事中やお引渡し後のお客様宅でクレームが発生した際、

お客様へ対応する時にどういう心構えで接するのか?

 

後輩や新人さんに対して、どういう気持ちで接するのか?

 

などなど、これらをスタッフさん個人任せにしておくのではなく、

心構えの基本は統一しておくべきかと思うのです。

 

そしてそれらがしっかりと組織に定着するよう、

繰り返し伝えたり、皆で理解する場をつくっていくのです。

 

 

組織が大きくなるにつれて、

業務マニュアル制作など、

やり方論をブラッシュアップするケースは多いですが、

私個人は、やり方論の前に

まずは基本の考え方、スタンスづくりが大切だと思っています。

 

あいさつをしっかりとする。

人の話を聞く時の姿勢を整える。

必ずメモを取る。

社内、社外問わず、言葉のやり取りだけで仕事の依頼はしない。

必ず書面でおこなう。

お客様最優先。

自分のマイナスの感情を職場に持ち込まない。

皆が気持ちよく仕事ができるよう、自分の言動に気をつける。

環境整備を徹底する。

 

などなど、いろいろとあるかと思います。

 

皆さんの会社には、考え方や行動の基準がありますか?

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【第2912回】 新卒さんが育つ環境を用意できる会社が勝つ

2018年12月20日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界、建設業界は、今、本当に人手不足です。

 

特に設計と現場監督は、全国的に不足していて、

弊社のクライアント様でも大半が困っておられ、

募集してもなかなか応募が無いのが現状です。

 

着工数は確実に減少しているのにも関わらず、

なぜ設計も現場監督も不足しているのか?

 

それは設計や現場監督で入社した新卒や未経験者を

業界全体で育成することができなかったからだと

個人的に思っています。

 

新卒で入社された社員さんを

それなりにできるレベルに育て上げられる住宅会社は、

業界の中で実はそんなにないのです。

 

特に深刻なのは、現場監督の育成であって、

現場監督は本当に数が不足しています。

 

営業や設計、コーディネーターがミスをしてしまうと、

最後、全て現場監督が対応して解決しなくてはなりません。

 

その責任の重さ、精神的なプレッシャーは相当なもので、

営業マンや設計さんが会社を辞める際、

同じ業界内で転職することが多いのですが、

現場監督の場合、業界ごと変わるケースがとても多いのです。

 

だから現場監督は、本当に経験者が少ない。

 

この問題に、私なりに結論が出ていて、

もう弊社のクライアント様は、設計も監督も

新卒を積極的に採用していただこうと・・・。

 

で、自社1社で育成するのではなく、

各クライアント様が協力して、

皆で貴重な新卒さんを育てていくしくみができないか、と

ちょっと真剣に考え、行動していきたいと思っています。

 

実際、クライアント様のご協力のおかげで、

現代版丁稚奉公制度が結構、機能してきていますし・・・。

 

新卒さんを積極的に採用し、

育つしくみを整えていきたいと

個人的に思っております。

 

そしてそういう会社が最終的に勝つのです。

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【第2911回】 長く続く理由

2018年12月19日 | 住宅コンサルタントとして

前職時代で同僚だった人たちと会って

いろんな情報交換をさせていただく中で、

皆にビックリされることがあります。

 

それは、同じ業種の同じ企業を10年以上、

ずっとお付き合いが継続しているということ。

 

しかもそれが1社、2社ではなくて、

15社以上あることを伝えると更にビックリされます。

 

「よくそれだけ、伝えることがあるよな!」

 

という感じでビックリされるのです。

 

それは業種としてかなりオペレーションが複雑である、

住宅会社さんのコンサルティングをさせていただいている、

ということも要因の一つですが、

私自身の守備範囲が広がっているということも大きいと思います。

 

今から10年以上前は、チラシの制作、営業ツールの制作、

そして雑誌掲載時に使う原稿制作など、

紙媒体へ掲載するためのサポートが主流だったと思います。

 

その時代から考えると、自分自身がお手伝いできる分野が

時代の流れと共に着実に広がっていると思っています。

 

営業研修&営業実演。

建材の仕入れルート紹介&コストダウン。

新商品開発。

新業態提案。

HP制作。

SNSでのマーケティングのアドバイス。

動画制作。

クライアント様同士の丁稚奉公制度。

外構、家具、デザイナーなどのパートナー紹介。

モデルハウスやショールームの設計。

同業種・異業種のベンチマーク企業紹介。

 

クライアント企業様の経営者やマネージャーのご質問に答えるだけでなく、

住宅会社として一段上に上がっていただくために必要な、

実務面での突っ込んだ提案、しかも最新の情報を押さえた提案。

 

それをずっと継続できていることが、

お付き合いを長く続けていただける要因かもしれません。

 

個人的な考えですが、

社会人になると好き嫌いだけでは付き合いは続きません。

 

相手の方にプラスのメリットを与えることができて、

はじめて長いお付き合いが続くと思います。

 

これはビジネスでもプライベートでも同じで、

大切な人と長く付き合いをしていこうと思うのであれば、

常に自分が成長するしかありません。

 

夫婦も、親子も、友人関係も、そしてビジネスも全て、同じなのです。

 

長くお付き合いするには、自分が成長し続けるしかない。

 

皆さんは、成長し続けることができていますか?

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【第2910回】 一流のお店にいくことが最高の勉強

2018年12月18日 | 住宅コンサルタントとして

我が家の教育方針の一つに、一流を体験させておく、ということがあります。

 

私自身、一流と言われるお店にはじめて行ったのは、

前職時代に師匠に連れて行っていただいたお店でした。

 

お金が全く無い私だけでなく、家内も誘っていただき、

しかも京都から東京までの新幹線の切符も師匠が用意して下さいました。

 

そのお店ではじめて受けた、一流のおもてなし。

 

美味しい料理に最高のおもてなしが加わって、

食事が空腹を満たすものから

最高のエンターテイメントになることを理解できました。

 

そしてこういうお店に自腹で来れるようになりたい、と思い、

「仕事で成果を出し、稼ごう!」という気持ちにもなりました。

 

あの体験を2005年12月にしていなかったら、

ひょっとしたら今の自分は無いかもしれないです。

 

そしていろんなお客様に対しての対応や手紙の書き方なども

その経験をさせていただいてから変わりました。

 

一流店は、料理が美味しいのはもちろん、

器や飾ってある絵画やお花、店舗デザイン、

そしてスタッフの対応まで全てが勉強になります。

 

オーナーシェフ自らご挨拶に来ていただいたりして

お話をさせていただくと、もう人としても素晴らしいことが分かります。

 

美味しい料理と素敵な時間を楽しんでいただこうというお店は、

やはり経営者が人として一流なんですね。

 

だから商品やサービスを磨くだけでは片手落ちで

自分を磨き続けなければ、お客様を惹きつけ、

お客様に応援していただけるお店にならないことを理解することができました。

 

一流のお店から学ばせていただくことは、とても貴重。

 

一流店にはじめてお伺いしたのが33歳と遅かったので、

子どもには早めに体験してもらった方が良いと思い、

定期的に子どもと食事に行っています。

 

ただ、やはり育ちざかりの高校生。

食事はエンターテイメントといよりも、

空腹を満たすための手段という色の方が強い感じです。

 

繊細な日本料理やお鮨だと、まだ満足度がそれほどなんですね・・・。

 

焼肉やイタリアン、中華の方が満足度が高いのです。

 

それでも、一流を体験させておくことが、

将来きっと何らかの役に立つだろうと思っています。

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【第2909回】 「俺、知らない」と経営者は簡単に言ってはいけない

2018年12月17日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社のマーケティングにおいて、

インスタグラムは欠かせない時代です。

 

今はインスタですが、数年先はまた違うやり方が主流になるかもしれません。

 

お客様が何で情報を収集するのか?

そこにアンテナを向け、自社の発信のやり方を変え続けなければ、

あっという間に取り残されてしまうことでしょう。

 

今、弊社のクライアント様にはほぼ毎回、

インスタの活用について、

私は具体的な手法をご提案させていただいておりますが、

時代の波に乗れているクライアント様に共通するポイントがあります。

 

それは、社長が自らインスタアプリをダウンロードして、

あまり得意ではないかもしれませんが、ちゃんとイジッているのです。

 

社長が50代だろうが、60代だろうが、

 

「そんなの、俺、分からないから社員にやらせますわ」

 

とは言わないのですね。

(もちろん、実際に会社のインスタをされるのはスタッフさんですが・・・)

 

要するに知らないこと、分からないことも知ろうと

取り組んで下さるのです。

 

「スマホ用の自社HPで何が重要か?」ということを説明しても、

他社さんのモデルケースを紹介すれば、

それを実際にイジッて、

 

「なるほど!こういうところが良いんですね!」

 

と感動して下さる。

 

この知らないことを知ろうとし、

社員さんに任せる分野でもちょっとは知っておこうとする姿勢が

社風の土壌をつくるんだろうな、と個人的に感じます。

 

知らないことを知ろうとすることを勉強好きと言います。

 

ある提案をしていただいた時に、「そうかもしれないよな!」と

受け入れることを素直と言います。

 

素直であり、勉強好きである社風をつくるのは、

企業のトップだよなぁ、とつくづく実感しております。

 

皆さんの会社はそういう社風がありますか?

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