鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2893回】 教え過ぎ、与え過ぎだとかえって伸びない?

2018年12月01日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様は、今期絶好調で

過去最高の受注は間違いない状況です。

 

その好調の要因を昨日、お伺いしていたのですが、

結論は入社2年目、3年目の若手営業マンが

今年、大活躍をしてくれているから、とのこと。

 

1月が期首で12月が年度末なのですが、

入社2年目のトップ営業マンが現在9棟。

そして今月、来月でまだ伸びるでしょうから、2ケタ10棟は到達する見込み。

 

そして入社3年目のトップ営業マンは、現状15棟だそうです。

 

もちろん、全て注文住宅で、です。

 

私はてっきり、上司が同席して数字をつけてあげているのかと思っていたのですが、

もう入社2年目の営業マンでさえ、同席していないとのこと。

 

というか、むしろ、上司に同席をされるのを嫌がるそうです。

 

このクライアント様とは11年のお付き合いですが、

2年目で2ケタ、3年目で15棟を受注した営業マンは、

この11年で存在していません。

 

なぜ今年の2年生、3年生がこれだけ結果を出しているのか?

 

各店の店長にヒアリングをしていると、

一つの仮説としては、ほとんど教育していないからかも、とのことでした。

 

基本的に5年前まで、新人の育成カリキュラムを組んで、

徹底的に担当の先輩社員がガッチリ教育していたのですが、

人事の大幅な変更や出店により、4年前や3年前には

あまり教育の時間を取ることができなかったのだそうです。

 

そんな中、今の2年目、3年目の営業さんは

自分で考え、自分で調べて学ばざるを得なかったようです。

 

そして自分で学んだことを実際にお客様に実践し、

自分なりの改善を積み重ねていくことで成長したのかも、とのことでした。

 

この分析、一理あるかもしれません。

 

会社側があまりにも教え過ぎ、与え過ぎると、

社員さんの自主性が出て来ない要因になるかもしれません。

 

いかに本人が自主的に行動するのか?

そこをサポートしてあげるだけで十分なのかもしれませんね。

 

そして昨日、ビックリしたのが、

このクライアント様のTOP営業マンが

もう10年以上前に私が出した手書きのお礼状を

今でも真似をして下さっている、ということ。

 

年間20棟以上の契約をもう10年近く続けておられますが、

さすがはトップ営業マン!

相手に聞いたら嬉しくなることを自然と言えるのです。

 

私、10年前までは手書きのお礼状を毎日書いておりましたが、

ブログを毎日書くようになって、手書きのお礼状は休止しているのですが、

そういえば、昔はお礼状の書き方とかまでご提案をさせていただいていたな、

と昔の自分のコンサルティングを思い出しました。

出来る人は、基本的なことをずっと継続できるのですね。 

コメント
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