鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2739回】 組織の成長と共に、経営者の仕事が変わる

2018年06月30日 | 住宅コンサルタントとして
一昨日は、お付き合いが最も新しいクライアント様、
そして昨日は、お付き合いが2番目に新しいクライアント様にお伺いしておりました。

お付き合いが始まった当初から比べると、
現行のスタッフさんではこなしきれないくらいの受注棟数を確保されています。

3月が期首の会社ですが、今期はもう工程的に無理、
来期繰り越しも年間受注の30%強と、非常に受注は好調です。

このクライアント様の強みはデザイン力なので、今の時代にドンピシャ。
だからお付き合いがスタートした頃から、受注は今の3倍以上となりますよ、
とお伝えしていました。

住宅会社で良い家づくりをされている会社であれば、
正直、業績を高めることは難しくありません。

問題はその後なのです。

受注や集客数が上がってくると、
当然ながら仕事のやり方を変えて行かなくてはなりません。

スタッフが増えていくということは、
ある一定上の能力がある社員さんを採用する魅力をつくると同時に、
ある一定上の能力がある社員さんでも業務を回せるしくみをつくるということ。

例えば飲食店であれば、この調理方法、この出汁の取り方、この味付けは親方しかできない、
というやり方で業務を回していると、お店を大きくできないのです。

スタッフを増やすことができないのですね。

それなりのレベルの料理人であれば、できる調理方法、出汁の取り方、味付けを開発し、
料理のレベルを下げることなく、複数できる人を育てるために、
これまでのトップの個人技に頼ったやり方を変えて行く。

こうした発想をして、ある一定以上のレベルのスタッフであればできるしくみを開発する。

そしてそのしくみのもとで、一定の経験を積むことで、スタッフが育つ訳です。

組織の成長と共に、経営者の役割は変わっていきます。

超優秀なプレーヤーからしくみをつくる側に、
そして有能な人材を採用することなどが重要な仕事になってくるのです。

ここを理解できないと、会社は次のステージに行けないのです。

組織の成長と共にやるべき仕事が変わっていくのは、
経営者はもちろん、実は幹部スタッフも同じなのです。

だから自分がやるべき仕事は、ドンドン変わっていくと思っていた方が良いのです。
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【第2738回】 伝えたいことが多すぎて・・・

2018年06月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、今年からお付き合いをさせていただいている、
最も新しいクライアント様にお伺いしておりました。

これまでは私の日程の事情で、
土日に役員、幹部の方とだけ打合せをさせていただいておりましたが、
今月より平日にお伺いできるようになりました。

ということで、ようやく社員さんともお会いして、
直接、いろんなことをお伝えさせていただける機会を頂戴しました。

広報担当の方たちと1時間強。
営業マンの方たちと2時間強。

もう全然、時間が足りませんでした。

昨日、お伺いさせていただいていた、このクライアント様以外のクライアント様には、
何年、何十年に渡って、いろんな情報をお伝えさせていただいておりますし、
基本的なマーケティングや営業の考え方も何度も繰り返しお話していますので、
最新の情報だけお伝えさせていただく感じで問題無いのです。

しかしながら、はじめてお会いする広報の方、営業の方、
というか一般的な住宅会社さんにお伝えすることって、
こんなにもあったのか、と自分でも驚いてしまいました。

2018年6月の現時点で知っておいていただきたいと思っていることの
10%も伝えきれませんでした。
(というか、一気にお伝えしても、情報処理能力をはるかにオーバーしてしまうような気が・・・)

また役員の方をはじめ、皆さん本当に真剣に聴いて下さるので、
熱がこもってしまうんですね・・・。

ターゲットはどの層の方か?
なぜその層に絞って商品を開発し、マーケティングと営業を合わせなくてはならないか?
その層の人たちが困っていることは何か?
求めていることは何か?
それをどのように伝えていくのか?
効率が非常に良い最新のマーケティングに関して、
住宅業界で分かっている会社は3%も無いので、
それらを展開していく上で何が重要か?

などなど、1日、しゃべり倒しておりました。

空気を吸わずにしゃべりまくっていたせいか、
昨日は帰りの電車、乗った瞬間から爆睡してしまって、
本来降りる駅を乗り過ごしてしまいました(汗)。

本当に充実した1日を過ごさせていただきました。

素晴らしいクライアント様とのご縁に、心より感謝です。
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【第2737回】 住宅相談窓口の「無料」の裏の話

2018年06月28日 | 住宅コンサルタントとして
家づくり、どこに頼んだら良いのか分からない。
何を基準に業者を選んだら良いのか分からない。

そう考えているお客様を対象に、
スーモカウンターをはじめとする、住宅相談窓口というところがあります。

どの会社も相談料無料、とうたっておりますが、
その実態を一般の人はどこまで知っているのでしょう?

エンドユーザーの人には無料、と言っておりますが、
利益を上げずにはどの企業もやっていけない訳です。

ですから、住宅相談窓口の人は、
結局は成約した会社から紹介料をもらってやっています。

その紹介料は、会社によって異なりますが、高いところで5%。
すなわち、2000万円の建物契約であれば、100万、というのが相場です。

その100万、結局はお客様自身の見積に上乗せされているケースが多いのです。

そこまで理解して、それらの窓口を利用されるのであれば良いのですが、
それを知らずに、「無料でいろいろしてくれて、良い人たちだ」と思うのは、
ちょっと世間知らずと言えるかもしれません。

逆に最初からお金がかかる、ということを発信し、
更にエンドユーザーからお金をもらって責任もってちゃんとした会社を紹介する、
というプロの相談窓口なら、道理にあっているよな、と個人的に思います。

ちなみにですが、本当に良い家を建てて、地域の評判が抜群。
そして家づくりを依頼してくるエンドユーザーで溢れている住宅会社は、
そういう住宅相談窓口に登録していないケースが多い。

そんな窓口の力を借りなくとも、たくさんのお客様から家づくりを託されるからです。

当然、窓口の担当者は、自社に紹介料を払ってくれる登録会社しか紹介しない。

だから、住宅相談窓口を利用しているエンドユーザーは、
いろんなユーザーから支持されている住宅会社に巡り合えない可能性がある、
ということも知っておいた方が良いでしょう。

大手ハウスメーカーも登録していますが、
大手ハウスメーカーこそお客様に困っているので登録せざるを得ない、
ということを知っておいた方が良いと思います。

「無料」という言葉を日本人は簡単に考える人が多いのですが、
実はそうしたおいしい話には必ず裏がある、と思った方が良いでしょう。

情報は、本来お金を払って得るもの、
もしくは足を稼いで、動かないと本当の情報は手に入らないものです。

ちなみに私は、自分の親からそういうことを教わってきましたし、
自分の子どもにもそういうことを教えています。

親が世の中のしくみをしっかりと勉強して、
子どもにも伝えていきたいですね。
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【第2736回】 現場監督の仕事

2018年06月27日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社で多いのは、
どの職種の人がどこまでの仕事をするのか、
契約時にどこまでのことをお客様と決めていなければならないのか、など
いろんな分野において、仕事の範囲が定義づけされていないことです。

少人数で会社を回している時は、
何か問題があった時や想定外のことが起こった際、
気づいた人が個人技で対応すれば良いのですが、
受注棟数が増え、スタッフが増えていくと、
何かあっても誰かがするだろう、と考える人も出てきて
問題があった際の対応のスピードが一気に衰えるのです。

そして無責任な人のフォローを責任感がある人がやることとなり、
特定の人に仕事が集中するようにもなるのです。

こうならないように、経営者や幹部は、
どの職種の人がどこまでの仕事をやるのか?
どのレベルまでやるのか?
どれくらいの頻度でやるのか?
ということを定義づけしなくてはなりません。

個人的に思うのですが、特にひどいのが現場監督の世界。

朝、会社に寄らずに現場に直行。
そして夕方まで帰ってこない。
今、抱えている現場はせいぜい3~4件で、
ほぼ毎日、そういう流れで仕事をしているということをよく耳にします。

木造住宅の場合、正直、これは仕事をしていない監督の典型的なパターンです。

現場に無駄に行き、現場で無駄に職人さんたちとベラベラ話し、
無駄に移動ばかりしているのです。

職人さんへの指示は、基本は図面で指示する。
現場で口頭で打合せ、というのは、ミスや勘違いの源となります。

そしてそもそも現場が始まる前に、図面を制作し、
現場が始まる前に職人さんと打合せを完了させておく。

こうすることで、現場監督は上棟後、あまり現場に行く必要がなくなるのです。

現場がはじまる前に現場監督の仕事の大半は終わっている。

こうしたことを定義づけし、監督に意識を変えていってもらわないと、
これからの住宅業界は回っていかないのです。

皆さんの会社の現場監督は、朝から夜までずっと現場、
というような動きになっていないでしょうか?
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【第2735回】 後輩を育てることは、先輩社員の使命

2018年06月26日 | 住宅コンサルタントとして
日本の全てのビジネスパーソンが認識しなくてはならないのは、
今の時代、人の採用が本当に難しくなっているということ。

ゆえに、昔のように先輩風を吹かせて、後輩に傲慢な態度を取って、
後輩が辞めることになったとしたら、それは罪なのです。

自部署だけでなく、他部署の後輩に意地の悪いことをする、
人間的におかしなオッサンも、その存在自体が罪となる時代。

会社に入社してくれた若い人を皆で育てていくということの重要性を理解できない先輩は、
ぶっちゃけた話、組織にとって不要とも言えるでしょう。

「今時の若い人は・・・」という言葉を頭の古い、固いオッサンはよく使いますが、
今の若い世代の方でも、自分が納得したことに対しては
しっかりと責任を持ってやってくれる方もたくさんおられます。

ただ、納得できないことに関しては、やる気が起こらない方は多いかもしれません。

ゆえに後輩を育てる上で重要になってくるのは、

「なぜその仕事をやらなくてはならないか?」
「なぜここまでのクオリティーでやらなくてはならないか?」
「なぜこの頻度でやらなくてはならないか?」

というようなことを納得してもらえるだけの説得力
、論理的なコミュニケーション能力だと言えるでしょう。

そういう能力を有している上司の下で、
有能な若者は育っていくのだと思います。

そして住宅会社は、最終的に社員さんの育成能力で勝負が決まる時代となるでしょう。

社員さんを育てる力が無い会社は、最後は困ることになるのです。

皆さんの会社は、若手社員の育成能力があるでしょうか?
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【第2734回】 圧倒的なインプット量と気づいた量が、話の面白さにつながる

2018年06月25日 | 住宅コンサルタントとして
ビジネスにおいて、コミュニケーション能力は絶対に髙い方が良いでしょう。

コミュニケーション能力が高いとは、どういうことか?

そのポイントは2つあって、
1つは相手が何を言わんとしているのかを正確に理解し、
相手にこちらの考えや要望を分かりやすく伝えられること。

そしてもう1つは、「この人とお話をしたいな」と思っていただける魅力を
身に着けておくことだと個人的に思っています。

話をしていて、「この人、面白いな、もっとお話したいな」と思う方、
それから話に引き込まれてしまう方に共通するポイントは、
とにかく人間として深みがあり、
更に「なるほど!」とこちらが感じてしまうくらい、話そのものに深みがあることです。

直接話をしても、それからそういう方が書かれた著書などにも、
その人の深みはにじみ出ています。

ではそういう方の話はなぜ、深みがあるのか?

個人的に思うのは、とにかく勉強し続けておられ、
インプット量、更にはいろんなことをインプットする中で
それらの情報同士が突然結びつき、いろんなことに気づいた量が
一般的な人とは比較にならないくらい多いからだと思っています。

やはり勉強し続けている人の表情は違います。
そしてそういう人の言葉の重さもやはり違うのです。

あるクライアント様の会長が、毎月、OB様や入居者様、オーナー様、
そして社員さんに対して、自分の考えをまとめたコラムを書かれています。

私、この会長のコラムの大ファンで、毎回、楽しみにしております。

ですが、本当にその圧倒的な情報量、勉強量に
自分の未熟さ、足りなさを痛感させられております。

1を伝えるのに1しか勉強しない人の話は浅くて面白くなく、
1を伝えるのに10の準備をした人の話は面白い。

いつ、お客様と出会えるかどうか分からない。

いつお客様に出会っても有益な情報が伝えられるよう、
日頃からの準備(=圧倒的な勉強)が欠かせないのです。

チャンスを掴む人は、チャンスが来てから準備をしたりしません。

チャンスに出会う、はるか前から準備をしてきた人なのです。

皆さんは、日々の準備ができていますか?
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【第2733回】 夫婦の仲

2018年06月24日 | 住宅コンサルタントとして
世の中には

「旦那と二人っきりの生活なんて、考えられない」
「旦那と二人で食事に行くなんて、絶対無理」

という風に考えている奥様も、結構おられるようですね。

私は仕事上、家内をネタに笑いを取ることが多いのですが、
基本、我が家は家族仲も良いですし、夫婦仲も良いと思います。

しょっちゅう夫婦2人で食事に行きますし、
調査や旅行も一緒です。

たまの休みには、ワンコの散歩、食材の買い出し、
服やバッグ、雑貨の買い物なども常に一緒です。

といって、若いカップルのようにずっとしゃべっている訳でもなく、
お互いがスマホをいじっている時間も結構あったりします。

でも、仲は良いと私は思っています。
(家内はどう思っているんでしょ・・・?)

なぜ仲が悪くならないのか?

そのポイントは、お互いが自分に無いモノを持っており、
その部分を尊敬しているからだと思います。

例えば、家内と買い物に行ったり、旅行に行ったりすると、
私が知らないブランドを知っていたり、全く私が無知な花や植物に詳しかったり・・・。

博物館や美術館に行っても、結構知っているんですね。

またお店の売り場や店舗の雰囲気を感じながら
それを主婦だったらどう思うのかを的確に教えてくれるのです。

要するに私が苦手だったり無知だったり理解できないことができる家内を
私、個人的にとても尊敬しています。

そして教えてもらったことを自分なりに理解しようとします。

私がクライアント様に提案させていただくことのアイデアのベースは、
いろんなところで家内が口にする何気ない言葉がきっかけだったりします。

また、自分が考えた発想、アイデア、コピーなんかも
家内にチェックしてもらい、修正します。


その逆に家内は経済や政治のことはほぼ無知。

仕事が趣味で、そのためにいろんな本を読みあさったり
いろんな場所に出かけていってお客様の動きを見たりしている私のことを
「ようやってるなぁ、私は無理、そういう生き方」と言ってます。

特に今の仕事をさせていただくようになってから、
楽しそうに仕事をしている様子、それから愚痴一つ言わなくなったことに

「その部分はすごいよね」

と言ってくれます。

夫婦が仲良く過ごしていくためには、
お互い自分自身を成長させ、相手を尊敬し感謝の気持ちを持つことなのではないか、
と最近、つくづく思います。

もし夫婦仲がイマイチであれば、まずは自分自身が成長すること。
相手の良いところを見ること。
尊敬と感謝の気持ちを持つこと。

こうしたことが、夫婦仲を良くするポイントではないか、と思っています。
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【第2732回】 住宅会社が成長していく上で欠かせないポイント

2018年06月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様は、今期、かなり好調です。

前期は苦戦されていましたが、見事に半年で立て直されました。

住宅会社として成長し、組織が大きくなると小回りがなかなか効かなくなったりします。
結果、業績が下がった際、すぐに手を打っても
現場でそれがお客様に対し、なかなか実行に移せないこともあります。

だから、業績の回復にやや時間がかかる。

でも昨日、お伺いしていたクライアント様は、たった半年で立て直された。

そのポイントはどこにあると思います?


一番のポイントは、中途で入社されてきた営業マンが2年目、3年目を迎え、
案敵的に受注をいただけるようになってきたということです。

業界を転々としている営業マンは、総じてクセがあり、素直でない人が多いですが、
そういう中途営業マンを各店の店長、それから会社がマネジメントできるようになってきたのです。

そして常に新しい商品を開発、改良する。
お客様に来ていただくための企画を立てて実行し改善する。
その結果、営業マンとして売りやすい環境が整っている訳です。

その辺の全国系の大手、それから大手ハウスメーカーよりもよっぽど将来性がある。

だから中途の営業マンが定着するのでしょう。
(もちろん、それだけではなく、会社や店長の努力もあるでしょう)

家は土地の形状や状況も違いますし、法的規制も土地によってさまざま。
ですから、新築ビジネスはパターン化しにくいビジネスの典型とも言えるでしょう。

だからスタッフの属人的な部分に頼るウエイトが大きいビジネスなのです。

スタッフが働きたいと思えるような環境づくり。
そして成果が出やすい商品やブランドイメージを持てている会社でないと、
スタッフさんの採用は難しいでしょう。

結局、会社が成長し続け、スタッフさんが定着してくれる会社をつくらないと
業績向上が難しいのです。

皆さんの会社は、スタッフさんの定着率が高まるよう、どんな取り組みをしているでしょうか?
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【第2731回】 グランプリ受賞者が売れない現実

2018年06月22日 | 住宅コンサルタントとして
本日の日経MJに「審査員特別賞が勝つ時代」という記事が掲載されていました。

美少女グランプリ、全日本国民的美少女コンテストなどのグランプリ受賞者よりも、
審査員特別賞を受賞した人の方が活躍しているそうなのです。

例えば米倉涼子さん、上戸彩さん、武井咲さんなど、非常に活躍されている女優さんは
コンテストで審査員特別賞、モデル部門賞などを受賞されていますが、グランプリでは無いのです。

これを同志社大学の太田教授は次のように解説されています。

グランプリは、多くの人によって、あらゆる角度から評価されているので、
角が取れ、どの部分から見ても既視感(既に見たことがある)のある人が選ばれる。
だから新規性、意外性がある人が選ばれないのではないか?

すなわち、万人受けするも、
それから以前似たようなものを見た、とお客様が感じる商品やサービスは
大化けする可能性が低い、ということなのですね。

今、ビールで売れまくっている、ヤッホーブルーイングの「水曜日の猫」というビールも、
開発前には親会社の社長、星野リゾート社長の星野佳路氏から大反対をされたそう。

その反対を押し切って発売したところ、売れ続けているそうです。


ここから何を感じるか?

多くの人が良いと思うもの、既に巷にあるものの中からしか判断できない、
歳の取ったオッサンではヒットは生み出せないということ。

常に感性を磨き続けること。
そのためにいろんなところに足を運び、いろんなものを見て、体感すること。

自分はそれをやり続けなければ、と感じました。

最近、行動範囲が狭く、行動もパターン化しているような気もするので、
そこを変えていこうと思います。
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【第2730回】 これまで通用していたことが、一気に通用しなくなることに備える

2018年06月21日 | 住宅コンサルタントとして
エンドユーザーの嗜好の変化、情報収集の手段の変化、価値観の変化により、
さまざまな業界で、これまで通用していたやり方が、一気に通用しなくなる。

そんな事態が起こりまくっています。

今、順調でも、5年後順調であるかどうかなんて、誰にも分かりません。

今、通用しているやり方が、いずれ通用しなくなる、という前提で
経営者は経営を考えなくてはなりません。

常にアンテナを高くし、
お客様の価値観、行動パターンがどう変化しているのかを掴み続けることです。

私自身もそれは同じ。

コンサルタントなんて、芸人さんと同じですから、
仕事が無くなる時は一気になくなることでしょう。

10年前は、ただチラシをつくって、営業研修をやって、勉強会の講師をやって、
という感じでしたが、今、クライアント様に対して提案させていただくことや
お伺いした際の時間の使い方はかなり変わったと思います。

住宅会社がどう変わっていかなくてはならないのかを
誰よりも考え続け、具体的な方向性を提案する。

更には商品やサービス、提案力をどう改善していかなくてはならないのかを研究する。

とにかく未来を予測し、そこにどう適応していくべきか、
ということをご提案させていただくことが増えました。

更に外部の専門家とコラボして、
さまざまな分野でより深いレベルの提案をさせていただくようになったと感じています。


10年前と同じことをやっていたのでは、
どの企業やお店も、お客様にそっぽを向かれてしまいます。

今、通用していることが通用しなくなるかも、という危機感を持って、
常に変化適応していきたいですね。
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【第2729回】 決定を先延ばしにしても、良いことはない

2018年06月20日 | 住宅コンサルタントとして
経営者の仕事でとても大切なことは、決定することです。

何をやるか?
何をやめるか?
何に投資するか?
その資金をどうするか?
どんなデザインにするのか?
そのデザインを誰に頼むのか?
このプロジェクトをいつまでに完了させるのか?
間に合わない時は、どうするのか?

経営判断とは、決定することの連続なのです。

その決定が、時に間違いとなることも結構な頻度であります。

その時も、中止するのか?
元のやり方に戻すのか?
という決定をしなければなりません。

会社として一つのことを決定するときに、
社員さんは時にピントが外れた意見を言ってくることもあるでしょう。
(経営者自身が、ピントがズレていることももちろんあるでしょう)

その時には、それを取り入れないことを決定し、
その理由も分かりやすく説明することで、少しずつ組織の考え方は統一感が出てくるのです。

社員さんのモチベーションが落ちるのは、
トップが決定を先延ばしし、しかも決定しない理由の説明が無い時です。

「何でウチの社長、決めないの?」
「どこに向かっているの?」
「あの人、何を考えているか、分からない・・・」

と社員さんが不安になってしまいます。

決定するためには決断力が必要な訳ですが、
それが欠けている経営者は、決断するトレーニングをひたすらすることが大切ですね。

ちなみに私、決断力はメチャあります。

料理のメニューを決めるのも、今日の服装を決めるのも、
長期休みにどこに行くのか、ということも、
どんなことにチャレンジするのかも、即決です。

そもそも決定した時点でそれがベストかどうかは分からない。
それがベストな決定だった、と決定後の努力や考え方で持っていくだけ、と分かっているからです。

そして判断ミスなんて誰にでもある、
決定したことが間違っていたら、それで経験値が上がる、と
決定したことが間違いでもプラスに捉えてしまうからです。

決断力が欠けている人は、失敗を恐れる。
後悔をしがちな体質なのかもしれません。

ですから、決断力を養うためには、ポジティブ思考を身につけることがポイントかもしれませんね。

皆さんは、決断力がありますか?
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【第2728回】 仕事運

2018年06月19日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、大阪市北部で地震が発生し、
大阪の各地で交通機関がストップしました。

クライアント様からは、「大丈夫ですか?」と心配して下さる方もおられ、
正直、心配していただけることに、ちょっと嬉しかったです。

私は朝、7:05発の飛行機で伊丹空港を出発していたので、
実は地震の揺れを体感しておりません。

そして昨日はそのまま次のクライアント様のところに移動していて、
自宅に帰るのは今日なので、交通機関もほぼ正常になっている中、
関西に帰ります。

私、今のお仕事をさせていただいて12年。
この間に、中越沖地震、能登沖地震、東日本大震災、熊本の地震と
合計4つの大きな地震が発生しました。

しかもその4つの地域全てにクライアント様がおられ、
毎月のようにそれらの地域にお伺いしております。

しかしながら、例えば地震の影響で行けなかったり、移動できなかったりすることもなく、
仕事ができなかったことがありません。

昨日、お伺いしていたクライアント様の社長に、

「(私が)何か見えない力に守られていますよね?」

と言われました。

でも自分でもそう思います。

昨日も、例えば地震が1時間早く発生していれば、飛行機は飛ばなかった。

昨日と今日の予定は、半年前に決まっていましたが、
自分が移動するエリアの交通機関は平常運転なのです。

自分では勝手に、仕事の神様に守っていただいている、と思っています。

仕事の運だけは、本当に強いものを持っていると思います。

仕事をさせていただいていること、生かされていることに感謝し、
日々、仕事に真剣に取り組んでいこうと改めて思います。
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【第2727回】 日々の業務の定義づけ

2018年06月18日 | 住宅コンサルタントとして
地域密着型の住宅会社は、
他の業界、特に製造系の企業と比較すると非常に遅れています。

というのは、営業にしても設計にしても工事にしても、
目標を決めていることは多いですが、
日常業務における仕事の範囲や品質の定義づけができていないことが多いのです。

更にマニュアルや基準も無い会社が圧倒的に多いのです。

例えば現場監督で言うと、どの現場を自分が担当して、
いつまでに工事を終わらせれば良いか、
そして原価をいくらに押さえれば良いかは決まっているのですが、
日々の業務の定義づけがされていない会社が圧倒的に多いのです。

だからよくあるケースですが、監督が直行で現場に行き、
夕方までオフィスに帰ってこないのです。

その間、どこで何をやっているのか、誰も知らない。

すなわち、職種ごとに仕事の進め方は個人任せの会社がほとんどで、
会社でしっかりと定義できていないのですね。

例えば、現場監督の場合、

・着工前に全業種の職人さん、納材屋さん、工事屋さんと打合せ、発注が終わっていること
・ライン、電話を駆使し、事務所に滞在する時間を総労働時間の50%程度にすること
・現場に行った時に職人さんと打合せは基本NG、打合せは着工前に終わらせておくこと
・現場に行った際は、指示通りの施工水準が守られているか、工期が順調かをチェックするだけ
・だから現場滞在時間は、上棟時以外、1現場30分程度で終わらせる
・コストダウンや品質向上のためのアイデアを出し、実行し、検証する時間を確保すること

などなど、しっかりと定義づけすることが重要です。

そしてこうした定義づけは、経営者だからこそできることで、
一従業員さんでそこまで出来る人は少ないです。

だからこうした職種ごとの業務の定義づけこそ、経営者の仕事なのです。
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【第2726回】 異業種のスペシャリスト

2018年06月17日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたクライアント様で、
ある業界で非常に有名で、自らお店を経営されていて、
かついろんなお店の経営指導をされているスペシャリストの方と
それからクライアント様の社長、ご長男さんと一緒にランチをする機会がありました。

そこでその業界のいろんな深い話をいろいろと教えていただくことができましたし、
異業種のスペシャリストが他のお店をどうアドバイスされるのか、ということに興味深々で、
思いっきりいろんな質問をさせていただいておりました。

そんな中で、そのスペシャリストの方のお話が、とにかく説得力があるのです。

というのも、具体的な数字や事例が入っていて、
しかも裏付けのある情報がベースになっているからなのです。

ご自身の専門分野では圧倒的に知識と経験があり、
更にその経験に甘んじず、ひたすら研究しまくっておられるので、
言葉の重みが違うんですね。

もうビシビシとこちらの心に入ってくる感じなのです。

日頃、自分が住宅という特定の業種の
経営やマーケティング、商品開発や組織論などでいろんな情報をお伝えする立場ですので、
他の業界のスペシャリストがどういう伝え方をされているのか、とても興味があります。

伝え方、説得力という部分において、本当に学ばせていただきました。

と同時に、自分はしっかりと根拠のある情報、数値的裏付けがある情報、
説得力ある伝え方がどこまで出来ているのだろう・・・?

まだまだ未熟で改善すべき点が多々、あるかと思いますが、
少しでも近づきたいな、と思いました。

そのためにも、日々、学び続けていきたいと思います。

同業種、異業種問わず、
努力を怠ることなく地に足をつけておられる方とお話をさせていただくと、
本当にいろんなことを教えていただけると同時に、自分自身のチェックの機会もいただけます。

だからやはり、素晴らしい方に会えるチャンスがあれば、
積極的に会うべきなのです。

皆さんは素敵な方と積極的に会っていますか?
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【第2725回】 仕事をしたり、生きていく上での基本的な考え方

2018年06月16日 | 住宅コンサルタントとして
最近、つくづく思うのですが、社会人として仕事をしてく上で、
そして大人として生きていく上での基本的な考え方を知らない人が、結構多いのです。

これ、学校では教えてくれません。

本来、親が子どもに教えていないといけないのですが、
それが出来ていない親が結構多いということなのでしょう。

どれだけ仕事におけるスキルが高くて経験が豊富でも、
人としての基本ができていない人はこれから成功しないのです。

なぜ、人は学び続けなくてはならないか?
なぜ、本を読まなくてはならないか?
なぜ、お客様に満足をしていただくようなおもてなしをしなければならないのか?
なぜ、整理整頓が大切なのか?
なぜ、時間を守らなければならないのか?
なぜ、約束を守らなければならないのか?
なぜ、クレームに対し、最優先に対応しなければならないのか?
なぜ、あいさつが大切なのか?

などなど、こうした基本的な考え方を理解していない人が多いのです。

企業経営者の方に言うのであれば、
こうしたことはもう会社で教えなくてはならない時代です。

学校でも家庭でも教えてもらっていないスタッフさんが増えてしまっているのが現実。
だから、会社でやるしかないのです。


一方で、従業員さんに対して言うのであれば、
こんなことは自分で勉強して、知っておかなくてはならないことです。

プロのビジネスパーソンで、実際にお給料を会社からいただいている訳ですから、

「そんなこと、教えてもらっていません」

という、子どものような言い訳が通用する訳が無いのです。

そもそも、会社や上司が全て教えてくれる、なんていう考えが甘すぎなのです。

先輩や上司の良いところを積極的に真似し、ダメな部分は反面教師にする。
先輩や上司が機嫌良さそうなタイミングで質問して教えてもらう。
ネットや本を駆使し、仕事終了後に勉強する。

何とでもやり方はあるのです。

これからの時代、仕事で成果を出せない人、
すなわち自分で能動的に学んでいけない人の収入は上がりません。

収入の格差はますます広がるのです。

家族を守っていくためには、子どもさんに良い環境をつくってあげるには、
仕事で成果を出して、収入を上げていくしかありません。

そのために、日々、勉強しなければならないのです。

自分が勉強好きとか嫌いとか、言っている場合ではありません。

自分が好きなことしかしない人は、子どもなのです。

いろんな人に必要とされ、認められる人が大人です。

自分が好きなことだけをして、苦手なこと、嫌なこと、面倒なことから目を背けていませんか?
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