鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2558回】 1年の感謝を込めて

2017年12月31日 | 住宅コンサルタントとして
今日で2017年が終わります。

本当に1年が早い。

起業してからは、何というか秒速で1年が流れているような感覚です。

おかげ様で起業して7年が経過しましたが、
創業当時から支えて下さっているクライアント様のおかげで、
弊社自身の仕事や売上を気にすることなく、
常に長期的な視点で業界や市場を研究することができております。

コンサルティング会社として最悪なのは、
自分たちの仕事量、売上が確保できず、
新しい業態の提案や業界の研究に集中できないこと。

自分たちのことで精一杯になり、
クライアント様のことを最優先で考えられなくなることだと
個人的に大昔から思っておりましたが、
そういう状況とは無縁でこの7年間、
というか起業前から数えますと10年以上、過ごすことができております。

2018年も、それ以降も、
クライアント様第一主義を貫くこと。

商売の本質、王道を外すことなく、
商売をやり続ければやり続けるほど、売れやすい環境をおつくりすること。

この激変の時代、お客様の変化に適応した
商品開発、マーケティング、営業手法、業態提案を提案すること。

クライアント様の現場も定期的にチェックし、
弊社の視点で問題点を見つけ、改善策を具体的に提案すること。

業種を問わず、モデルとなる企業、お店に自ら足を運び、
成功のエッセンスを各社様に合うように修正し、提案すること。

弊社として、これらのことをお約束いたします。


クライアント様のおかげで、今の自分があります。

ご縁を頂戴できていることに心から感謝し、
そのご恩に報いるべく、学び続け、研究し続けます。

個人的には今年も本当に素晴らしい一年を過ごすことができました。
これもクライアント様、ビジネスパートナー様、そして家族のおかげです。

本当にありがとうございました。

皆様も良いお年をお迎えくださいませ。

           株式会社鬼山住宅コンサルティング 
                              鬼山 竜也
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【第2557回】 2017年を分析する

2017年12月30日 | 住宅コンサルタントとして
2018年まで後わずか。

どんなことにチャレンジするのか?
目標をどこに設定するのか?

皆さんは考えられましたか?

具体的な目標を立てるのは、年明けでも良いのかもしれませんが、
今年を振り返って結果を数字で押さえること、
そしてその要因を分析し、対策を立てることはやっておきたいものです。

弊社の場合で言えば、下記のようにまとめられます。
(ほんの一部ですが・・・)

■2017年の課題

・粗利益率が高くないクライアント様が数社ある
・スタッフの採用、育成、並びに組織の一体化に関しては
ほぼ、全てのクライアント様における共通の問題である
・集客に関してはファッション化の流れに適応できていないクライアント様で苦戦

■2018年の対策

・完全着工の推進
・採用がうまくいっているクライアント様、育成が上手なクライアント様、
 一体化がうまくできているクライアント様に講師になっていただいての勉強会の開催
・モデルハウスやショールームのコンセプトならびにデザイン提案

これらを具体的に、数字で押さえるのです。

利益率は各社ごとに何%にするのか?
勉強会は、いつまでに、何回開催するのか?
講師をしていただくクライアント様はどうするか?
どのクライアント様にどんなことをいつまでに提案するのか?

などなど。

ありがたいことに、
10年以上お付き合いをさせていただいているクライアント様が約90%でして、
各社様、業績が伸び、組織がかなり大きくなられています。

その中で採用・育成・一体化がうまくできているクライアント様もおられれば、
そうでないクライアント様もおられます。

業績を上げる。
集客数を増やす。
紹介を増やす。

こうしたことは、ポイントを押さえれば、難易度は高くないのですが、
最も難易度の高い組織力の部分に力を入れていきたいと思っております。

そして2018年~2019年にかけて、
また新しい業態(おそらく現時点で最強)をあるクライアント様と実現できるかと思います。

これが実現できれば、ブランディングと集客は完璧になります。

ですので、こうした企画の部分はお任せ下さい。
ご安心ください。

それを実現するためにも、組織力の強化に取り組んでいきたい、
というのが弊社の2018年のテーマとなります。
(もちろん、これ以外にも多々あるのですが・・・)

素晴らしい2018年にするために、
しっかりと自社の問題点と対策を明確にしていただければと思います。
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【第2556回】 人としての魅力がある人は、引退後もひっぱりだこ

2017年12月29日 | 住宅コンサルタントとして
年間180日はホテル暮らしなので、
私はリアルタイムでテレビ番組を見ることができません。

テレビ東京系のカンブリア宮殿やガイヤの夜明けは、
テレビ東京のビジネスオンデマンドで出張先のホテルで早朝、見ることが多いのですが、
個人的にはアナザースカイという番組も大好きなのです。

ただ、これはなかなか見ることができないので、
以前、自宅のDVDで録画をしていたのですが、
新居に引っ越してから2年間、そのことをすっかり忘れていました。

そしてたまたま家のDVDの電源を入れたら、ハードディスク内、全てアナザースカイでした(笑)。

何話が見たのですが、メチャメチャ印象に残ったのが、
織田信成さんのカナダの回です。

もう織田さんの人間性の素晴らしさが出まくっていて、
ご縁がある方みんなから好かれるんだろうなぁ、ということが実感できました。

カナダでスケートを指導してくれた、師匠や
カナダで練習している間、ずっと住んでいたホストファミリー、
そして体のケアをしてくれたマッサージの先生など、
みんなが支えてくれたおかげで、自分がスケーターとして過ごせた、と
その感謝の気持ちの伝え方に感動してしまいました。

織田さん、心の底から思われているんです。
だから、誰からも愛される。

織田信成さん、現役時代もすごい選手でしたが、
引退されてから本当に忙しそうに過ごされていますよね。

まず人間性の良さと分かりやすい解説で、スケートの大会での解説。
そして私が大好きな朝チャン(残念ながら、今年で番組を降りられましたが・・・)。
その他、関西のローカル番組なんかでもよく拝見しました。

とにかく、引退されてからも、誰も放っておかないくらい、人気があるんですね。

スポーツでも、ビジネスでも、現役で第一線で活躍できるのは、限られた期間です。

ビジネスでも、現場で第一線でできるのは若いうちだけで、
年齢を重ねれば、若手を指導し、チームで成果を出すことを求められるのです。

すなわち、現場で自分がバリバリ成果を出すことだけを考えていると、
年齢を重ねた後、自分の居場所が無くなる可能性がある、ということなのです。

ビジネスでもスポーツでも、長い期間、いろんな方に必要と思っていただくために、
技術や成果だけでなく、人間性が大切なんだと思いました。

ビジネスの世界で今、成果を出せるからといって、
自分の人間力を高めておかないと
年齢を重ねてから苦労する、ということなのです。

織田さんのようなレベルには当然、なれないですが、
少しでも近づきたいと思いました。

アナザースカイ、良い番組やなぁ。
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【第2555回】 マックのV字回復

2017年12月28日 | 住宅コンサルタントとして
マクドナルドの業績回復がすごいようです。

リアルタイムでは見ることができないのですが、
12月21日放送のカンブリア宮殿で、
日本マクドナルドHDのサラ・カサノバ社長が取り上げられていて、
テレビ東京のビジネスオンデマンドで見ました。

もう、今の住宅会社の経営者が参考にしなければならないポイントが
番組の中で随所に取り上げられていました。

カサノバさんが社長になられたのは、原田泳幸さんの後です。

引き継ぐ時には、原田政権の勢いも失速し、
更には使用期限切れの鶏肉の使用問題、異物混入問題など、
本当に会社として最大の修羅場を迎えたカサノバさん。

当時の経済紙には、「彼女に立て直せるのか、はなはだ疑問」というような内容の記事が
多々あったような記憶が自分にはあります。

しかしながら、2016年頃から業績は回復し、
2017年は1店舗あたりの売上が相当伸びた様子。

業績回復の要因はいろいろとあるでしょうが、
大きく分けるとポイントは2つ。

1つは、経営陣と現場の距離を無くす取組みをカサノバさんが取り続けたこと。
時間があれば、各店舗を回り、スタッフとコミュニケーションを取って、
現場のスタッフさんに感謝の気持ちを伝えると共に、
マクドナルドが大切にしなければならないことを訴え続けたことが大きいと思います。

年商100億もいっていない住宅会社で、
経営陣と現場の距離感がメチャメチャあって、
一体化できていない会社がなんと多いことか・・・。

経営者が自ら現場に下りていっていないのです。

その点、カサノバさんは本当にすごかった。

番組の中で、マクドナルドの店長に対し、
マクドナルドにとって本当に大切なお客様とクルー、
この方たちを大切にしてくれている、各店の店長に感謝の気持ちを伝えているシーンは、
本当に日本人の経営者も見習うべきだなぁ、と思いました。

それと2つ目のポイントは、お客様の声に徹底的に耳を傾け、
お客様が求める商品と接客、売り場をつくりあげたこと。

商売の基本は常にお客様が求めていることに対応すること。

それをやり続けるためには、お客様の声に耳を傾け、
スタッフに指示を出し、スタッフがその指示に忠実に動いてくれること。

極めてシンプルなのです。

経営者が自分一人、もしくは気の合う数名でやる分には簡単なのですが、
たくさんのスタッフさんを雇用してこれを実現することは難しい。

そのむずかしさを見事にやり切ったカサノバ社長。

一気に好きになってしまいました。

という訳で、早速本日、マックグランを食べに行ってきます(笑)。

ビジネスの本質を見失うことなく、
日々、お客様のため、スタッフさんのために経営していきたいですね。
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【第2554回】 継続することが信用につながる

2017年12月27日 | 住宅コンサルタントとして
起業して以来、毎日このブログを書き続けております。

また経営コンサルタントに転職して12年になりますが、
住宅業界に特化して仕事をさせていただいており、
ここの軸はブレずに今後も取組み続けていきます。

何事も継続をしようとするのであれば、
常にブラッシュアップし続けなくてはなりません。

進歩が無いと継続できないのです。

年々、自分なりに思うことですが、
住宅業界に特化したコンサルティングも、ブログを2500日以上、書き続けることも、
継続することが信用につながるなぁ、ということ。

数年前にご縁が途切れた方も、
ふとした時にこのブログに目を通して下さり、
ずっと続けていることを知ってまた連絡をいただくことも
12年目にしてボチボチ出てきました。

そして新しく出会った方もこのブログを見て、
12年もひたすら住宅業界に特化してきたことやブログを継続していることを知ると
何だか私に対する信用度が上がったような気がすることもありました。

継続することが、信用につながるんだなぁ、と特に感じた1年でした。

一方、私が個人的に好きで、かなり学ばせていただいていたある方が、
毎日ブログを書くことを辞められました。

正直、ちょっとショックでした。
その方なりの事情があるのでしょう。

でも、継続することの重要性、
はたまた継続していることを辞めた時の周囲の受け止め方が分かったような気がします。

ということで、私個人の2018年のテーマは、
今年と大して変わらないでしょう。

昨年から大きく舵を切った提案をさせていただいているので、
そちらの新業態の深堀や住宅の基準を変えるような新商品開発を
2018年もコツコツとやっていきたいと思います。

もちろん、全国のさまざまなお店や住宅会社の調査も
このブログも、クライアント様同士の交流も、継続していきますよ。

継続できないライバルが多々、いるので、
継続するだけで信用度が増していくような気がします。

皆さんの会社も、皆さん自身も、継続することができていますか?
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【第2553回】 広告の効果は薄れる中、情報発信の本質にトコトンこだわる

2017年12月26日 | 住宅コンサルタントとして
今のお客様は、何か欲しいモノがあった際、
どこで買えば良いか、という情報には困っていません。

リアル店舗、ネットと、選択肢が無数にあり、
何をどこで買えば良いか、ということに悩んでいる方は少数です。

そういう情報よりも、「買うべき理由」を探している訳です。

これからの時代、重要になってくるのは、2点あります。

1つは、溢れんばかりの多くの情報に、自社の発信した情報が埋もれてしまわないこと。
ターゲットとなるお客様にちゃんと自分たちの情報が届くようにすること。

それともう1つは、「買うべき理由」をお客様に伝えることです。

これらをちょっと考えたいと思います。

自分たちが伝えたい情報が埋もれてしまわないようにするために、
どうすれば良いのか?

いろんな考えがあるかと思いますが、中小企業であれば、打つ手は限られます。

広告の効果は年々薄れ、溢れる情報に対し、消費者の情報処理速度が追いついていない。

ということは、クチコミや紹介が最高のPR方法であるということに尽きると思います。

自分が信頼する方に

「本当に、おのお店、良かった」
「商品はもちろん、接客やサービスも最高やった」
「本当に、あの会社に頼んで良かった」

ということを教えてもらったとすれば、
それを聞いた方にしっかりと情報は届きますし、買うべき理由も与えられています。

すなわち、現代のさまざまな課題をクリアできるということです。

クチコミ紹介が重要ということは、誰しも分かっていることなのですが、
これを徹底できる会社は本当に少ないのです。

というのは、お客様満足に取り組んでも、すぐに効果が出ないため、
忍耐力や人間力が低い経営者は挫折するんですね。

でも、人として、商売人としての善悪で考えた場合、
お客様を大切にするというのは当たり前のことである訳です。

お客様のおかげで、今の自分たちは商売が成り立っている訳で・・・。


クチコミを多数、発生させるために重要なのは、
OB様の母数をとにかく増やすことに尽きます。

新築・リフォーム市場に関して言えば、購買頻度が非常に低いので、
OB様が1000、2000と増えていかないとなかなか難しい。

でもそこを突破した途端、状況は変わっていくのです。

これからの時代、お金で情報を発信するという広告効果は薄れ、
クチコミ・評判という、情報発信の本来の本質の部分の重要性が増してきます。

それらがベースにあっての、WEBやSNSでのマーケティングなのです。

本質が問われる時代。
良い時代じゃないですか!

商いの本質に邁進していきましょう!
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【第2552回】 現代の消費者の問題点

2017年12月25日 | 住宅コンサルタントとして
今の時代、情報が世の中に溢れています。

外でご飯を食べようとお店を選ぶ際も、さまざまな選択肢が消費者側にあります。
雑貨や服、家具、食品などもそう。

もちろん、住宅もそうです。

情報があまりにも多すぎて消費者の情報処理できる量を超えているのが現状です。

こうなってくると、消費者はいくつかの行動をするようになります。

まず、全ての媒体に目を通すことは無くなる消費者が増えます。

例えば、フリーペーパーは見るけれど、そこに挟み込まれているチラシは見ない、とか、
ネットのあるサイトは見るけれど、別のサイトは見ないとか・・・。

処理できる情報量に限界があるので、それ以上の媒体に目を通さなくなります。

そして信用できる人、信用できる媒体の情報を中心に動くようになる人が増えます。

信用できる友人、信用できるインスタグラマーの使っているものや通っているお店。
これらを調べて自分自身、利用するようになる人がますます増えていくでしょう。

ということは、いろんな方に信用される商いを継続している企業・お店が
最終的には勝つ、ということを意味します。

私も、信用できる人がオススメするお店や本を利用させていただくタイプで、
その辺に転がっている二次情報はあまり信用しません。

お客様はもちろん、スタッフさんとそのご家族、
更には取引業者さんなど、自社とかかわる方にどこまで信用されているか?

ここが重要になっていくでしょう。

皆さんの会社は、いろんな方から信用されていますか?
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【第2551回】 性能の良さは伝わりにくい

2017年12月24日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は大学時代の友人を自宅に招いての食事会をやっておりました。

2年前に新築してから、学生時代の友人に

「マジで見たい」
「ホンマ、見せてな」

と言われていたのですが、基本、あまり休みが無い暮らしを送っていて、
お盆や年末年始、ゴールデンウィークなどは海外に行ってしまうので、
みんなを招く時間があまり取れないのです。

ただ。同じ年の女友達が関西を離れるということを
先日、京都駅でばったり会って聞いたので、
これはマジでお招きする日をつくらなければ、と思い、それが昨日だったということです。

料理をつくって、お花を飾って(と言っても、私、何もしておりませんが・・・)、
友人たちが来て、家の中に入って一言、

「あったかいなぁ~
というかちょっと暑いなぁ・・・」

ということを言っておりました。

我が家、南側に大きな窓がたくさん並んでおりますので、
晴れの日はその日を家の中に取り込めば、エアコンは冬でも不要なのです。

しかも高気密高断熱なので、温度差が少なく、
トイレの中、廊下、脱衣室やお風呂、寝室など、どこも冬は暖かく、夏は涼しいのです。

我が家が特別なのでは無く、
断熱・気密・換気・冷暖房に関して正しい知識がある住宅会社さんで家を建てれば、
こういう家を建ててもらえるのです。

でも、日本の住宅会社の90%以上は、断熱や換気の勉強不足。
70%以上は、デザインの勉強不足。

デザインと性能を両立できる会社は、全体の5%くらいでしょうか・・・。

この家の性能のことをもっと知ってもらいたかったのですが、
皆の関心は料理と家のデザインに行っておりました。

やっぱり人間、目に見えるところに関心がいくのですね。


私の自宅、壁はオール漆喰ですので、年月が経過しても味わいが増しますし、
何より家の中の空気は抜群に良いです。

昨日も室温23℃、湿度50%という感じ。

そして換気システムも高性能なので、春先は花粉をシャットアウトしますので、
家の中では快適に過ごすことが出来ます。

昨日、来てくれた友人たちがどこまで理解できたかどうか、分かりませんが、
日本の住宅の質を高めていくために、仕事をしていきたいと改めて思いました。

人間、どうしても目で見たものの方が分かりやすいし、気持ちもそちらに傾きます。

自社の家の性能が素晴らしい、ということをお客様に伝えたい住宅会社は、
逆にデザイン力を高め、見た目を華やかにしていかないと、
自社の良さが伝わらないかもしれませんね。
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【第2550回】 人で悩んでいることが普通

2017年12月23日 | 住宅コンサルタントとして
全てのクライアント様で当てはまることですが、
人間関係が完璧で皆のベクトルが同じ方向を向いている、
というような会社は、ある一定以上の規模になってくると無い、と言ってよいと思います。

業績が順調で、ブランディングもうまくいっている。
外部から見れば、すごく順調そうに見える会社。

でも、そんな会社でも、
その会社を構成している人は人間ですから、完璧な人などいない訳で、
誰と誰が合わないとか、
いい加減なスタッフが居て他のスタッフに多大な迷惑をかけているとか、
優秀なんだけれど、他のスタッフの失敗を攻撃的に攻め、雰囲気を悪くする社員さんとか、
いろんな問題があるものです。

また手塩にかけて愛情たっぷり注いで育ってもらった社員さんが去っていくケースもありますし、
最近だとヘッドハントで自社のスタッフが引き抜かれることもあるかもしれません。

何が言いたいのかというと、人で悩むのが普通であるということ。

人で悩むのが経営とも言えるでしょう。

経営者の気持ちは分かってもらえないもので、
言いたいことは伝わらないものです。

こちらの社員さんへの愛情は伝わりません。

経営者から見れば大問題でも、社員さんからみれば、他人ごと、なんてこともしょっちゅうです。

価値観も相手への配慮・気配りも、感性もバラバラ。

それが普通だと思っておくことです。

そして小さいことを気にしないことです。

社員さんに言い続けなくてはならないことは、

・嘘をつかない
・お客様を第一に、働く仲間への気配りを第二に考える
・あいさつをちゃんとおこなう

など、基本的なことくらいで良いのかもしれません。

組織には人間関係で問題が起こるもので、その小さなことよりも、
お客様に対してお客様の要求以上の商品やサービスが提供できているか、
ということや今後の展開などを経営者は考えておくべきなのでしょう。

人のことで悩みがない組織など、無い。

何百という会社を見させていただいて、心の底から感じております。

だから「ウチの会社、人間関係が悪いんです・・・」と言わないようにしましょう。

大抵の会社は、人間関係がうまくいきません。

というか、血がつながった家族でさえ、うまくいかないケースがあるのですから、
他人さんが集まっている会社では、なおさらです。

そして必要以上に人間関係のことに目が行ってしまうのは、
人に大きな期待をしてしまっているからなのです。
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【第2549回】 リーダーがやってはいけないこと

2017年12月22日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことですが、
10年以上前からお付き合いをさせていただいているクライアント様の大半が
業績を伸ばされ、組織が大きくなっています。

1店舗、1つの県で事業に取り組んでおられたクライアント様が、
複数店舗展開されたり、近隣の県に出店されたり、
1つの事業だけをされていたのが、別の事業を立ち上げられた理・・・。

組織が小さい間は、トップの考え方や気持ち、意思が全スタッフさんに伝わりやすい。

人間、理屈だけでは動けず、感情で動く生き物ですが、
トップの人間性が愛されキャラだったりすると、

「ちょっと無茶な指示だけれど、
まあ、ウチの社長が言うことだから、しょうがない。
みんな、やるべ!」

みたいな空気になるんですね。


ところが、組織が大きくなってくると、トップの指示は現場にまで伝わるでしょうが、
トップの人間性は伝わりにくくなります。

そこでその指示を伝えるのは、各セクションのリーダーになってくるのです。

リーダーは経営陣で決定されたさまざまな指示を現場に伝える義務を負いますが、
現場から反発が起きることが多々、あります。

現場のリーダーよりも、現場のスタッフの声が強い場合、

「そうだよな!確かにウチの会社、こういうところが無駄だよな!」

とリーダーが口に出すか、それとも、

「確かにそういう風に感じるかもしれないけれど、なぜそういうシステムになったか、分かる?
ちゃんと理由があるんだよ。
だからそのきっかけとなったことをクリアできれば、仕事をもっと簡潔化できるよ」

と言うかで、組織全体のモチベーションが変わってきます。

場合によっては、現場の意見をまとめ、会社に改善要望を出すことも必要でしょう。

でも、組織だから全員の要望を全て取り入れる訳にはいけないことなど、
組織の道理を現場のメンバーに伝えたりすることもリーダーの役割です。

で、リーダーが最もやってはいけないこと。

それは、「会社を悪者にすること」です。

「そうだよな、ホント、無駄が多いよな」
「ウチの会社、あの部署がホント、終わってるよな」

なんてことをリーダーが部下の前で言った瞬間、
組織の規律は無くなり、部下の会社への気持ちも離れてしまうのです。

部下の意見に流され、部下と一緒に会社を悪者にしても、
何一つ良いことなんてありません。

リーダーの役割は何なのか?
このような状況で、どういうことを部下に発信すると良いのか?

そういうことをリーダーに教えていくのも、経営者の仕事なのです。

リーダーを育てることは、皆さんの会社では出来ていますか?
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【第2548回】 異質を受け入れないトップは、組織を大きくできない

2017年12月21日 | 住宅コンサルタントとして
漫画の名作は、いろんなことを教えてくれます。
そこからさまざまなことを学んだり、気づいたりすることができるのです。

個人的に大好きな漫画は、「マネーの拳」という漫画。

ボクシングの元世界チャンピオンが現役を引退後、
事業を起こし、経営者となって成長していくストーリーです。

創業当時のメンバーが、会社が大きくなっていく中で独立を考えたり、
社内で派閥をつくったり、経営者の方針に反対したり・・・。

組織がバラバラになりそうなこともあったり、
ファンドに買収されそうになったりと、
いろんなことがありながら、いろんなことを乗り越えていく中で
経営に必要なことは何なのか、ということを考えさせられる名作です。

現代の経営者が経営をしていく上でヒントになることが、多々描かれてあります。

そんな中で、経営者が11巻で言っている言葉に、
経営者の本質が書かれてあるような気がするのです。

「会社とは一本の川のようなものであって・・・
小さなせせらぎで終わるか、海に注ぐ大河になるか・・・
大河になるためには一本の流れのままで伸びていくことはできない。
途中からいろんな支流が合流して、徐々に川幅を広げてゆく。

その支流とは、いろいろな土地や山のいろいろな養分を運んでくる。

それらが川を豊かにする。
それが恩恵をもたらす。

やがて川は、大きな海へと注ぎ、地球を潤す。

周囲をコンクリで固めた一本の流れだけで、
海へとたどり着くことはあり得ない。

そんな川は途中で必ず枯れる。

偏狭な縄張り主義は、必ず企業を滅ぼすんだ。

経営者というのは絶対に川を枯れさせてはいけない。
栄養をたっぷりと企業に運び、豊かにする責任があるんだ。

そのためにはどんどん支流を増やす。
能力があり意欲のある支流をね」
(※支流=中途で入社してくる人材のこと)


組織が小さいうちは、経営者自身のDNAを注入されたスタッフだらけで、
組織全体にトップの目が行き渡るため、組織は一体化しやすいです。

しかしながら、成長していく中で、能力が高い経験者が必要になり、
中途のキャリアを採用する時期が来ます。

しかしながら、中途組は素晴らしい能力と共に、
いろんな価値観を持って入ってきます。

その中途組の価値観は、異質なものに映ったりするかもしれません。

その異質なものを受け入れるだけの度量があるか?
ここが組織が大きくなるかどうかの分かれ目のような気がします。

もちろん、商売の根本となる考え方や、人としての常識を有しているということは
全ての社員さんにとって必要なことですので、
それらを持っていない人は、どれだけ優秀であっても一緒に働けませんが・・・。


組織が大きくなると、それまで問題にならなかったようなことが問題になったりします。

そこを乗り越えられる器を経営者が見につけようとできるかどうかが
組織を大きくできるかどうかのターニングポイントだと思います。
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【第2547回】 素晴らしい経営者の下で働けたことが財産

2017年12月20日 | 住宅コンサルタントとして
12月23日に大学時代の友人が遊びに来るので、
少しずつ片付けをしている鬼山です。

「新しい家が完成したら、見せてね」
と依頼されていたのですが、忙しさにかまけて時間を取らなかったのですが、
同期の女友達が年明けに関西を離れるので、

「あいつには見てもらう時間をつくらないと・・・」

とようやく重い腰が上がり、23日に友人たちを招く準備を進めております。

で、本棚を整理していたところ、
社会人になって最初に働かせていただいた会社の、
当時の経営者(でもあり創業者)が定期的に発信して下さっていた、
企業文化論という冊子が出てきました。

その内容を十数年ぶりに読んだのですが、
20代そこそこの年齢でこうした経営者の考え方に触れる機会を
自分自身が得ていたことに、本当に何てツイているんだ、と感じました。

例えば1997年3月17日の内容は、こんな感じ。

「日本人はルールを決めても、ルールを実行しているかは実行しない。
日本は信頼社会で、人の良識を前提に仕事をする。
農耕時代はそれで良かったが、今日の高度技術時代には
バラツキをチェックしなければ事故が多発し、企業基盤を崩壊させることになる」

「チェック機能がつくれないのは○○の重大な制度欠陥である。
ISOはチェックしているかをチェックする。
チェックの記録をとり、相互監査と外部専門家のダブルチェックが決められている」

「次にマニュアルとチェックの関係を述べる。
マニュアルはその時点での最もよい方法を決めた仕事のルールである。
マニュアルは100%実行することで効力を発揮する。
100%実行することでマニュアルの改良もはじまる。
しかし日本人はマニュアルを守らずに自己流に仕事をするため、
マニュアルはメンテナンスができないまま、死滅化する」

「マニュアルやルールに、チェックの制度を同時に組み込み、
チェックを継続して完全に行うという新しい企業文化をつくらない限り、
3ppmは達成できない」

今、読んでもとても勉強になることばかりですし、何より本質をついている言葉です。

こうした創業者の哲学を毎週のように浴びる環境がありました。

それをありがたいと感じ、食い入るように見ていた社員もいれば、
全く読まずにシャチハタだけ押して次の人に回す社員もいました。

私、毎週、食い入るように読み、自分に活かせる部分を盗ませていただき、
更に仕事をする上で、ベースとなる考え方をつくることができました。

まったく伸びずに、ビジネスパーソンとして通用しないレベルの人もいましたが、
こういう環境をつくることができれば、可能性のあるスタッフさんは伸びるものです。

「良い企業文化をつくる」ということが、経営者の仕事である、ということを
最初の会社で学ばせていただけたことが、本当に幸運でした。

皆さんの会社には、良い企業文化はありますか?
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【第2546回】 刺激をもらえる仲間

2017年12月19日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアで仕事をさせていただいた後、
東京まで移動して、前職時代の同僚と忘年会をしておりました。

まあ、忘年会を兼ねた情報交換会でもありますし、
メンバーの中の1人がとある会社からヘッドハントされて
どうやら社長になるらしいので、そのお祝いも兼ねての食事会です。

私を含めて3人、業界は全く別ですが、
各業界のコンサルタントとして前職時代はそれぞれダントツの1位でした。
そのアクの強いオッサンが定期的に集まるのですが、
それぞれ各業界のスペシャリストなので、
いろんなことを教えてもらえます。

例えば、ヘッドハントされて転職をすると、
新しい会社で、もともと居たサラリーマンから思いっきりトラップを仕掛けられ、
土俵の下に蹴落とされそうになることが相当ある、ということ。

ヘッドハントされた元同僚。
実は先月まで、日本人なら誰もが知っている会社にいましたが、
そこでもとにかく足を引っ張られることが多々あり、
そういうのがイヤでヘッドハントのオファーを受けたのですが、
結局、今仕事をしている先でも、同じようなものらしいです。

個人的には、会社をどう良い方向に持っていくか、
ということだけ考えて仕事をしたいのに、
会社内の出世レースを第一に考える、頭の悪い人間が結構いる、
ということに、ちょっとビックリしていましたが、
そもそも前々職時代、北海道から大阪に異動した際、
関西の支店には出世のために上の人間にこびへつらうオッサンが
メチャ多かったことを忘れていました。
(ちなみに、私がお世話になった北海道の支店には、
そういう輩が本当に少なかったのですが・・・)


また、これも日本人なら誰もが知っている、超大手企業が
社運をかけて取り組んだある企画を聞いて、
そのピントのズレ具合に、本当に笑いが止まりませんでした。

これからの少子高齢化時代、
前例がないこともあり、いろんな業界の企業が、
特に大手さんが迷走していることが非常に分かりました。

そんな中、私が住宅会社のクライアント様と取り組んでいる、
新しい業態のことについて助言を求めると、
それが良い悪いという話では無く、

「よくその歳でそんなに頑張ってるなぁ」

と違う視点で感心されました。

新しいビジネスモデルやノウハウを開発し続ける。
同じクライアント様にアウトプットを10年以上、やり続ける。
こういうことは、一般的にはどうやらとてもしんどいことらしいです。

私、全然しんどくないですし、つらいと思ったこともないですし、
むしろまだまだやりたいことがたくさんあります。
調査研究もまだまだやりたいですし、住宅以外の業界の研究もしたいので、
時間が足りないと思っています。

イチロー選手はあれだけのキャリアを積んでいながら、
今でも猛烈に練習をしています。
そしてその練習を「つらい」と思わないそうです。
私もこの仕事を12年、やり続けていますが、
仕事量が全く落ちていないことに対して、昨日のメンバーの一人が、

「量をそれだけやり続けられるって、才能だと思うよ」

と言ってくれました。

マジ、嬉しかったなぁ・・・。

後、本気でビジネスに関する話や相談ができるので、いつも本当に刺激をいただいております。

皆、忙しくて全国を移動しているので、
3人集まるのに時間の調整が大変なのですが、
また来年も集まりたいと思っています。
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【第2545回】 商談できるお客様が少ない訳

2017年12月18日 | 住宅コンサルタントとして
商談できるお客様が、いつもある程度いる営業マンと、
商談できるお客様にいつも困っている営業マン。

その差はどこから来るのでしょう?

商談できるお客様に困っている営業マンは、
その原因を会社や商品のせいにしがちなのですが、
そういう考え方だから、人が寄ってこないのだと個人的に思っています。

人が寄ってこない営業マンは、どういうタイプなのか?

例を挙げるなら、いつもツンツンしている人。
メリットが無いと思う人にはトコトン冷たい人。
地顔が笑顔で無い人。
プライドが高く、自分からお酌とかできない人です。

地がそういう人の場合、そもそも人を引き寄せるオーラが出ていない。
人間関係における貧乏神がいつも背中にまとわりついている状態なのです。

そういう営業マンが引き寄せるお客様も、
どちらかというと人間関係で貧乏神を背負っているような方が多いので、
紹介は発生しにくい訳です。

類は友を呼びよせる訳です。

人を引き寄せる営業マンは、人懐っこく、
人を好きなオーラが出まくっているのです。

だからお客様は家を建てるのがまだ先なのに

「何となくあの営業マン、いいよなぁ」

とその営業マンに寄っていくのです。

そしてそういう営業マンに引き寄せられるお客様は、
ネアカでポジティブ、人が好きな方が多いので、
いろんな人とつながっているのです。

だから人間関係の輪が広がっていくのです。

お客様が何故かいつもたくさんいる営業マンと
お客様にいつも困っている営業マン。

その差は、本人の人間性によるものなのです。

人を引き寄せるような、明るい波動を出し、
いつもニコニコポジティブで、プラス発想でいることができていますか?

ネガティブオーラ、出ていませんか?
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【第2544回】 チャレンジ精神を持った組織をつくるには・・・

2017年12月17日 | 住宅コンサルタントとして
失敗を許さない空気がある組織、
失敗した人をトコトンまで追い詰めるようなことをする組織では、
最終的に指示待ち人間しか居れません。

チャレンジすることを歓迎する空気、
失敗した時も「次、気をつけろよ!」程度で済む組織だと、
積極的に自分で考えて動く人が生まれてくる組織になります。

もちろん、失敗の金額が会社の総粗利益額の1%以上であれば大問題ですが、
それ以下であれば、チャレンジすれば良いのではないか、と個人的に思っています。
(もちろん、失敗しない方が良いに決まっていますが・・・)

でも、失敗は高い授業料がつきますが、
その経験はずっと記憶として残りますから、
失敗すればするほど、失敗しにくい組織になっていきます。

そして失敗をしても前向きにとらえてくれる空気感がある組織だと、
スタッフさんも伸び伸び働くことができますし、積極的な意見も出てくるようになるのです。

「ウチの社員からは、何もアイデアが出てこないんだよ」
「本当に待ちの姿勢の社員しかいない」

と言っている経営者の方がおられますが、
失敗を許さないような空気感があったり、
何か意見を言っても全て潰される組織だと、
社員さんは前向きに、建設的に仕事をしなくなってしまうのですね。


私が今、ご縁を頂戴しているクライアント様の中で、
最も前向きな意見がスタッフさんから出てくる住宅会社さんの場合、
とにかく失敗するかどうかという結果は、あまり詰められずに
チャレンジしないことをすごく詰められています。

「失敗してもいいから、とにかく思い切ってやれ!」

と社長がいつもおっしゃっています。


「失敗しても良いから、思い切ってやってごらん!」

という言葉は、社員さんや自分の子どもを前向きに、
そしてチャレンジ精神を芽生えさせる言葉だと思います。

皆さんの会社は、チャレンジ精神がありますか?
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