鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1642回】 JR博多駅の対応がステキ!

2015年06月30日 | 住宅コンサルタントとして
仕事で日々、鉄道や空港を利用するのですが、
JR博多駅のみどりの窓口の対応、ちょっとしびれました!

以前からこんなに対応が良かったかなぁ、と思うくらい、
今朝の博多駅の対応は素晴らしいのです。

まず窓口のスタッフが皆、若い。
そして真面目そうな表情。
私語もせず、お客様に視線を向けています。

そしてお客様が入ってくると、立てる方は席を立って

「いらっしゃいませ」

と言っているのです。

更にお客様が列をつくっていると、積極的に声を掛けて、
自分が担当する窓口の方に誘導されようとしています。

切符を購入し、お客様が窓口を離れるときも、その窓口以外のスタッフさんも

「ありがとうございました!」

と声を揃えて言ってくれるのですね。

JR西日本のみどりの窓口のスタッフは、とにかく私語が多くてたるんでいます。
JR東海の、特に名古屋駅のスタッフは態度が良くないなぁ、と感じることが多いです。

その2社に比べると、JR九州の対応の良さは比較にならないくらい、素晴らしいのです。

クルーズトレイン ななつ星が大人気を集めているJR九州。
そのアイデアをパクってJR西日本も瑞風という列車を走らせる計画があるようですが、
そうした豪華列車を走らせる前に、スタッフの教育からやった方が良いと思います。

ななつ星が人気があるのは、単に豪華列車だから、単に豪華な食事が出るから、
というだけでなく、JR九州のスタッフさん、それから地元の方々のおもてなしが大きいのでは、
と感じます。

朝から素晴らしい対応をしていただけると、何とも言えないくらい、爽やかな気分になりますね。

お客様に良い気分になっていただくために、
貴社ではどんな小さなことにこだわっていますか?
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【第1641回】 未来をどれだけイメージしているか?

2015年06月29日 | 住宅コンサルタントとして
自分の人生。
家族の人生。
会社の未来。

数年後から十数年後の未来を皆さんはどこまで考えていますか?

私が尊敬する、一倉定先生は、

「未来に対する正しい決定がなされている企業こそ、優秀企業なのである」

とおっしゃっています。

未来に対する正しい決定をするために、経営者は市場の未来を予測しなければなりません。

今、自社が商売をしている市場は、5年後、10年後、どのような状態になっているか?
競合他社はどうなっているか?
お客様はどう変化しているか?

その予測に対し、

・売る商品を変える
・売る顧客を変える
・新しい市場に進出し、現在の商品を売る
・新しい市場に進出し、新しい商品を売る

などの決定をしなければならないのです。

新しい市場に出て、事業をゼロベースからつくっていくとなると、
その準備期間で最低でも3年かかります。

そして軌道に乗るまで、5年かかるかもしれません。

ということは、5年後、自社が今商売をしている市場がまずい、と思うのであれば、
今から手を打たなくてはならないということです。

経営者として当たり前に認識しておかなくてはならないことを
一倉先生は分かりやすく、その著書の中で教えてくれています。

経営者は常に未来を予測し、どんな準備をするのかを決定しなければなりません。

皆さんの会社では未来への準備がしっかりとできていますか?
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【第1640回】 組織力

2015年06月28日 | 住宅コンサルタントとして
真の組織力とは、業績が芳しくなくなり、
停滞感が組織に蔓延してきたときに発揮されると個人的に思っています。

素晴らしい組織をつくろうとした際、まず大切なのはどんな人を採用するかです。

人間、生まれてからの環境で素地は大抵決まっていて、
その素地が自社に合わないスタッフを採用すると、組織はかき乱されます。

自分の権利ばかり主張し、義務を果たさないタイプの人を採用してしまうと、
お客様の方だけを見て仕事ができなくなります。

ゆえに、素晴らしい組織をつくろうと思えば、まずは採用を妥協なきよう、
力を入れてやっていかなくてはなりません。

良い人を採用しようと思うのであれば、自社のブランド力を高めることです。
採用はマーケティングと同じ。
就職活動、転職活動をしている人の気持ちになって、
どんな会社であれば、働きたいと思ってもらえるのかを徹底的に考え、自社を変えた企業が
素晴らしい人を採用できるのです。

そして基準をクリアした人を採用できれば、成長できる機会をどれだけつくっていくのかということと、
どれだけ自社の理念・価値観を浸透させることができるかが重要です。

人を育てるというのは、やはり非常に難しいというか、基本的には無理だと思います。
人を周囲が育てるのではなく、勝手に育つのです。

スタッフに育ってほしいというのであれば、育つような環境を会社側が用意しなければなりません。

育つ環境とは、皆が向上心を持って働いている空気で満ち溢れている会社であり、
素晴らしいお客様とたくさん接する機会があることです。

そしてお客様と接し、いろんなことを自分の頭で考えて実行する。
そしてお客様に喜んでいただき「ありがとう!」という言葉をいただく機会こそが
社員さんが育つ大きなきっかけとなるのです。

そして自社が用意する環境で育った社員さんが多ければ多いほど、
自社の組織力が上がっていくと思います。

自社のDNAが社内に浸透していくのです。

逆に育つ環境を会社が用意せず、他で育った人を採用してくる手法を中心に
自社の組織をつくっている会社もありますが、
こういう会社は組織力が弱いと思うのです。

何が起こるかわからない中、それを乗り切っていける強い組織をつくるためには、
経営側の覚悟と長期的視点が欠かせないのです。

組織力を高める。
皆さんはどう思いますか?
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【第1639回】 企業の本当の実力

2015年06月27日 | 住宅コンサルタントとして
これまでこういう企画にはお客様がたくさん集まってくれた。
こういう営業接客手法がお客様にウケた。
こういう採用方法で、学生さんや中途さんが応募してくれ、採用できた。

しかしながら、これまでやってきたことが、ある日突然、通用しなくなることがあります。

別に手を抜いている訳では無いのに、市場が変わったため、これまでのやり方が通用しなくなるのです。

とても辛いことですが、こういう時こそ企業自身が変わるきっかけとなりますし、
こういう時に企業の底力が出るのです。

超一流のクライアント様でも、長くお付き合いさせていただいている中で
やはりスランプはあるのですが、ここからの立ち直りの姿を見ていると、本当に感動します。

成果が出ないのは何故か?
そこを明確にするために、プロセスを数値化して徹底的に分析し、
仮説を立て、実行して、結果を検証し、また改善するのです。

こうし卓郎の中、時代の流れやお客様の嗜好に合った手法を探り当てた時の成果がハンパありません。

そしてまた、時代の流れが変わることがあるのでしょうが、
その時もちょっと時間をかければ、また飛躍のきっかけをつかめるでしょう。

業績が落ち込んだ時こそ、その企業の真の実力が分かる。

皆さんの会社は、真の実力がありますか?
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【第1638回】 現場をチェック

2015年06月26日 | 住宅コンサルタントとして
クライアント様とお付き合いがスタートした際には、
私自身が「これがベストだ!」と思うノウハウ・手法を徹底的に注入させていただきます。

もちろん、コンサルティング時にお伝えしたことが現場で実践されているか、
そのチェックのために、頻繁に現場にお伺いしたりします。

しかしながら、それらが現場に浸透したら、毎回細かなチェックをすることはせず、
新しいことを提案したりすることが中心となります。

一度、自分たちがマスターしたことは、完璧に自分のものになっていると
個人的には思ってしまうのですが、
実際には、いつの間にか基本を忘れていることはあります。

見学会場やモデルハウスのつくりこみについて、徹底的にお伝えしてきたことが
数年経つと現場で実践されていないということがあるのです。

もちろん、各クライアント様が自分たちで改善し、
もともと私が提案させていただいたことよりも素晴らしい状態になっていることもあります。

しかしながら、やはりこれだけは押さえておかないといけない、
ということがあるのです。

自社の家づくりのことをお客様にわかっていただくために、
そこだけは絶対に変えない方が良い、というところがあるのです。

これは、事務所でどれだけ研修していても絶対にわからないことで、
私自身がクライアント様の現場に行かなくてはなりません。

行って、自分の目で見て、初めて現実を把握できるのです。

業績があまり芳しくない会社の場合、会議室で会議ばかりやっているよりも
トップ自ら現場に出て、今、実際、お客様にどんなものをお見せし、
どんなことをお伝えしているのかを正確に把握した方が良いかもしれませんね。

今年、今まで以上に現場に出ようと思います。
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【第1637回】 我が家の自宅周辺の病院のレベルの低さ

2015年06月25日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、住宅ローンを組むのに必要な団体信用生命保険に加入するのに必要な、
医師の診断書を書いてもらうために、自宅の近所の病院に行きました。

実はその医院は夜20時まで受け付けをやっているので、
一昨日の夜にも行ったのですが、いつの間にか診察時間は夜19時までとなっていて、

「診察時間は終了しました」

という張り紙が出ているのみ。

中に事務員さんがいたので入って状況を訊くと

「この春から診察時間を変更した」

の一点張りでした。

私が思う、サービス業における常識だと、開店時間や閉店時間を変えるのであれば、
やはり過去のお客様にお知らせを送るの普通だと思うのですが、その事務員さんは

「しばらく、ウチに来てもらっていないんですかね?
(⇒定期的にきてもらっている患者さんは皆、知ってますけど・・・というスタンス)」

と言われるのですね。

で、昨日、再びその病院にいって、団信の診断書を書いて欲しいと受付で依頼したところ、

「これは当院ではやっていません」

と冷たく言われました。

まあ、個人的には、感じ悪い人と関わりたくないと思っている(←そういう私も感じ悪い、笑)ので、
違う病院に電話をして、「こういう診断書を書いて欲しいんですけど・・・」と確認すると、
我が家の近所の病院、皆、対応がメチャメチャ悪いのです。

私の自宅の近所の個人病院だけなのか、全国的に同じレベルなのか分かりませんが、
とにかく面倒くさいことはやりたくないオーラがハンパないのですね。

更に最終的にたどり着いた病院では、診断書の書き方を理解できないようで、

「糖尿病や肝硬変を発症したことがある方のみ、血液検査をして下さい」

という記入があるのにも関わらず、血液検査をしようとするし・・・。

ちょっと自宅近隣の病院のレベルの低さに衝撃を受けました。

医師や看護師の方のレベルは分かりませんが、
とにかく事務員さんのレベルが低すぎなのです。

ただ、そういう事務員さんが働いているということは、
やはり院長のレベルも低いということなのでしょう。

住宅会社も営業マンのスキルアップには一所懸命な会社はそこそこありますが、
事務員さん、設計、工務の意識アップ、レベルアップにも取り組む必要があるなぁ、
と何件もの病院に電話したり行ったりして思いました。

これからの企業は、全体のレベルを高めていかなくてはなりませんね。
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【第1636回】 おもてなし好きな体質

2015年06月24日 | 住宅コンサルタントとして
住宅事業は最終的にサービス産業となり、
良い商品を適正価格でお客様に提供していくことでは、あまり差がなくなっていくでしょう。

商品だけではなく、会社やスタッフの印象。
それからおもてなし力で差がついてくるようになるでしょう。

しかしながら、住宅会社の大半が、まだまだ男性発想でオペレーションが回っていて、
お客様に感動していただくというようなところに思考が届いていない会社が多いのです。

顕著な例が、お引き渡しの時。

本来、この世で最も高い商品を購入いただいたお客様に、
こちらが思いを込めてつくらせていただいた家をお引き渡すのです。

このときに、感動がなく、ただ粛々と業務フローに沿ってお引き渡しをし、
更に業者さん説明が延々と続くいたりしてグダグダなお引き渡しであることに
違和感を感じない会社が多いのです。

言ってみれば、おもてなし力が無いのです。

全国、いろんな住宅会社を拝見していて、
このおもてなし力がある会社は、お客様がたくさん来場されたり、紹介が多かったりと
新しいお客様との出会いに困っていない感じがします。

私がもし、住宅会社を経営していたら、
お客様に感動していただいたり、泣いていただけるようなお引き渡しをしようと
いろんなことを企画すると思います。

そして企業がおもてなし好きな体質かどうかは、
実はトップの体質に大きく影響されます。

サービスの大切さを企業トップが分かっている組織はおもてなし好きな体質になりますし、
企業トップがその辺りに価値を感じなかったり鈍感である場合、
その企業がおもてなし好きな体質になることは無いのです。

皆さんの会社はおもてなし好きな体質ですか?
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【第1635回】 クロージングまでお客様を説得しない

2015年06月23日 | 住宅コンサルタントとして
家を建てるお客様は年々、変化します。
お客様の価値観は年月の経過と共に変わり続けます。

今、家を建てる中心の20代~30代前半の方は、
私個人の感覚ですが、説得されるのを嫌う方が多いと思います。

自分が納得したことしかやりたくない。
売り手の都合には合わせたくないのです。

「今月が当社の決算なので・・・」
「私、後1棟の契約で目標を達成できます・・・」

といった、売り手の都合を言うのはNGです。

また、

「今が金利も安いので絶対にお得です!」
「このキャンペーンがお得なのです!」

といったアプローチの手法も効果無しだと思います。

では、どんなアプローチのやり方が良いのか?

重要なのは、お客様に選択肢を提示し、選んでいただくこと。
お客様に質問を繰り返し、
本当に自分が求めているものや自分がどうしたいのかということに気づいていただくこと。

ここが本当に重要だと思います。

この辺りを徹底的に深掘りして、クライアント様にお伝えしていきたいと思っています。

私自身、クライアント様の売り場でお客様を接客することがありますが、
今のお客様は一旦信頼して下さると、トコトン信頼して下さるような気がします。

売り手に求めるハードルが高い分、そのハードルをクリアさえすれば、本当にやり易い。

だから売れる営業マンは今まで以上にお客様から選ばれることが多いでしょう。

こういう時代には、テクニック・ノウハウを取得するよりも
コツコツと地力をつけていく方が効果があるなぁ、と感じます。

簡単な方法などありません。
コツコツと学んで参りましょう。
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【第1634回】 喜寿のお祝い&父の日

2015年06月22日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は親族が京都に集まり、日航プリンセスホテル京都で父の喜寿のお祝いをしていました。

私自身、自分の両親には年に2回程度しか会いませんし、
2人の姉には年1回程度しか会うこともありません。

仕事を言い訳にして、なかなか時間をつくってきませんでした。

数年前から両親に旅行のプレゼントをしていましたが、
それも夫婦2人で行って来てね、という感じでした。
自分たちの行動のペースと合わないし、お互い気を遣うだろうから、
という気持ちもありましたが、とにかく接触時間が少ないなぁ、と反省・・・。

父、母とも70代となり、残り人生もあまり長くないかもしれないので、
還暦、古希、結婚50周年、喜寿といったお祝いの席は必ず参加するのと、
更には昨年から年末の旅行も一緒に行くようにしました。

まあ、どこまでできるか分かりませんが、
これまで自由奔放に生きさせてもらった恩を少しでも返さないと、という気持ちです。

喜寿のお祝い品の他に、父の日でもありましたので、
私たちは父にステキなグラスもプレゼント。
姉たちも何か渡していましたね・・・。

更にはええ歳になった子ども3人からの直筆の手紙。
また、遠路はるばる京都まで来てもらったので、お土産も渡しましたので、
誰から何をもらったのか、訳が分からなくなっているかと思いますが、
まあ父にとって、楽しい1日になったと思います。

そして自宅に帰って夜、今度は我が家の父の日を祝ってもらいました。

家内はステキなTシャツをプレゼントしてくれました。
そして子どもたちからは感謝の言葉をプレゼントしてもらいました。

長男からは、「後2年ちょっと、宜しくお願いします」とちょっと胸が熱くなる言葉が・・・。

家族の、親子の絆の深さを実感できた1日でした。
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【第1633回】 休肝日をつくるという習慣

2015年06月21日 | 住宅コンサルタントとして
今日から1週間前の日曜日に、東京で人間ドックを受けて以来、
食事に気をつけるようになりました。

これまで365日中、363日はお酒を飲んでいましたが、
この1週間の中で、何と4日間はお酒を飲んでいません。

やればできるやん!(←自画自賛)

自分自身、最近クライアント様に

「良い習慣を身につける」

ということをお伝えさせていただいております。

そんなことを言っている自分が、食生活において良い習慣を身につけていないということは、
正直、説得力なんて無くなりますし、言う資格も無いと思うのです。

なので、まずは自分が良い習慣を身につけられるということを
自分で証明しなければならないと感じたのです。

間食や夜食も一切取らなくなりました。
その代わり、体の代謝を高めるために朝食を取るようにしました。

半年後、自分自身の体がどうなっているのか、楽しみです。

ちなみに今日は、父の喜寿のお祝いで親戚みんなで集まり、食事会をしますので、
お酒はもちろん、飲みます。

だから昨日、お酒を飲まなかったのですが・・・。

自分自身をしっかりコントロールし、楽しみながら良い食事習慣を身につけたいです。
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【第1632回】 経営者としてやるべきことを理解する

2015年06月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、受注が本当に絶好調なクライアント様にお伺いしておりました。

業績は相変わらず順調です。
お客様に帯するおもてなし、対応も完璧です。
外から見たら、本当にイケてる会社にしか見えません。

現場レベルでされていることに関しては、全くもって問題ありません。
すごく順調なのです。

しかしながら、これ以上、多くのお客様から家づくりを依頼されたり、
複数店舗展開をしていくにあたっては、今のままでは全く回らなくなります。

そこで、5年後には当たり前にできていなければならないことのリストを作成し、
それを見ていただきながら、現状の自社ができていないことを分析していただきました。

感性が高い方であれば、自分自身がお客様にどう対応すれば良いのか、ということについては、
自分で考え、自分で試しながら、接客の精度を高めていくことは簡単です。

1対1の対応は簡単。
しかしながら、複数のお客様に対し、複数のメンバーで対応していくことになると
一気に難易度は増すのです

そのためにしくみをつくったり、スタッフさんの地力を高めるための育成計画も重要です。
年間のスケジュールを決めて、常に俯瞰的視点で自分たちが予定通り動けているのか、
というチェックと修正が必要なのです。

それらを毎月、検証していくために必要な情報をお伝えさせていただきました。

このチームがどこまでレベルを高めていけるのか、私自身も本当に楽しみです。
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【第1631回】 経営者の発想次第

2015年06月19日 | 住宅コンサルタントとして
今の業態のままでは、この先、売上・利益共に縮小していくことが明白な場合、
経営者が決断しなければならないことは何か?

絶対的な正解は無いでしょうが、私が経営者なら業態転換を決断します。

今、自分たちがやっている現業に近い業態で、
将来性がある分野を徹底的に調べ、まずは小さくスタートします。

何事もやってみなければ分かりませんから、
まずは失敗しても会社が瀕死の重傷とならない範囲で
実験と検証を繰り返します。

そして成功できるのでは、という確信が70%程度まで来れば、
本格的にその事業に投資します。

しかしながら、人間とは、というか世の多くの経営者は不思議だなぁと思うのですが、
ほぼ90%以上の経営者には、現業からの業態転換の発想が無いのですね。

何とか現業のままで経営を継続しようとする経営者が多いことに、正直、衝撃を受けます。

5年後を見据え、現在の業態のままで良いのか、新しい業態にも参入するのか?
拠点は今のままで良いのか?
新たに出店すべきエリアはどこか?
逆に撤退すべきエリアはどこか?
組織は今のままで良いのか?
新たに何名、人が必要なのか?
社員の育成をどうやっていけばいいのか?

などなど、常に未来を予測し、ありとあらゆることをシュミレーションして
不測の事態に備えるのが経営というものです。

しかしながら、その未来の予測能力が不足している方が多いなぁ、ということを感じます。

自社の将来を予測できるのは、経営者しかいません。
将来に対し、新しい取り組みをスタートする決断を下せるのも経営者しかいないのです。

今、ご縁を頂戴しているクライアント様の経営者は、
そう考えると本当にありがたいと感じます。

未来を予測し、常に先手・先手で手を打って下さる。
仮説を立て、実行し、検証し、改善を繰り返して下さる。
こうしたクライアント様のおかげで、私自身も日々、多くのことを学ばせていただいているのです。

未来を予測し、打つべき手を打つ。
皆さんの会社ではできていますか?
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【第1630回】 サービス、おもてなしで差をつけるには・・・

2015年06月18日 | 住宅コンサルタントとして
どんな業界でもそうですが、競争が激しくなるとまず脱落するのは
本業におけるクオリティーの低い企業やお店です。

例えば、麺もスープも美味しくないラーメン店。
ルーが美味しくないカレー屋さん。
品揃えとセンスが悪い服屋さんなどが、まずは真っ先に脱落します。

その本業におけるクオリティーがイマイチな企業・お店が脱落した後、
次にどんな競争が待っているのかと言えば、サービス、おもてなし面での競争です。

味は美味しいのに、店員さんの対応が良くないお店には、行きたくなくなります。
また、同じ味のレベルなのですが、1店の対応が抜群でこちらが楽しく気持ちよく食事ができる、
もう1店は普通の対応であったとしたら、絶対に前者のお店に行くと思うのです。

住宅業界もまさに今、この段階にさしかかったところであり、
まだまだイケていないレベルの家しかつくることができない会社も残ってはいますが、
地域で一気にシェアを伸ばしている先、もしくはすでに地域一番店になっている会社は
このあたりのサービス・おもてなしに関して、かなりイケてます。

良い家を建てる技術もある。
仕事に対しての姿勢も真面目。
そんな住宅会社さんには是非、勝ち残って欲しいと思っているのですが、
もしそういう会社でお客様に困っているとすれば、
それはマーケティングが質・量共に不十分か、
もしくは接客の際のサービス・おもてなしが足りないか、です。

おもてなし力を高めるために必要なことは、何か?

それは、自分自身、一流の接客・サービスを体感するということです。

一流のレベルを知っているのと知らないのとでは、大きな違いです。

しかしながら、この業界の大半の経営者、営業マンは、
一流のサービス・おもてなしを体感した方がまだまだ少ないと思います。
だからどのレベルのおもてなしをすればいいのか、分からない。

航空会社のビジネスクラスでも、JALやANAとルフトハンザやKLM、SASなどでは
レベルは雲泥の差です(もちろん、JAL、ANAの方が圧倒的に高いです)。

レストランでも、経営者がチャラくて本業におろそかになっているお店と
本当にお客様をしっかりと見て経営されているお店には、かなりの開きがあります。

この辺を自分の肌感覚で分かれば、きっとお客様に対しての接し方も変わると思うのです。

一流の住宅会社を目指すのであれば、一流のおもてなしを知るべきだと思う、今日この頃です。
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【第1629回】 経営者が自ら繁盛店から学ばないと・・・

2015年06月17日 | 住宅コンサルタントとして
住宅を建てるお客様の価値観の変化。
そのお客様の価値観に完璧に適応した展開ができている住宅会社の洗練度。

住宅業界は、今、猛烈なスピードで変化しています。

この流れは、全国に着実に広まっていて、
一昔前の経営をやっていても業績が好調な会社がまだありますが、
私が勝手に名付けている「次世代型」の住宅会社が出てきた瞬間、
一昔前の勝ち組企業は一気に苦戦に陥るでしょう。

こうした現実を知ると
まだお客様やライバルの進化スピードを知らずに
一昔前の感覚しかもっていない経営者が経営する住宅会社は
危険であるということが分かってきます。

しかしながら、現場でおこっていることや市場のお客様の変化を
理解しようとしていない経営者がまだまだ多いなぁ、と感じます。

経営者は、経営することが仕事。
その経営判断をおこない、戦略を構築する上で
現場で実務をする必要はありませんが、現場の空気やお客様の嗜好を
肌感覚で掴んでおかないといけません。

優秀な経営者ほど、現場のことを結構深く把握しているものです。

そして同業種、異業種問わず、今、成功している企業を視察に行ったりして
今の消費者が求めているものを自分自身、肌で感じようとするのです。

この市場の変化を掴むことを社員さんに任せっぱなしにしてはいけないと思うのです。

経営者が繁盛店から学び続けることで、正しい変化が可能となるのです。
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【第1628回】 経営的判断

2015年06月16日 | 住宅コンサルタントとして
自社の売上が昨年対比で20%落ちたとしたら、
皆さんはどう考えますか?

次年度の予測も当然ながら、ある程度はできるでしょうから、
次年度、客観的に判断して数字が伸びるのであれば、
現状のビジネスモデルを継続することもありかと思います。

また、昨対比5%、10%程度の減少であれば、
市況の悪さであったり自分たちの仕事の精度が悪いというように判断することもできるでしょう。

しかしながら、スタッフ全員が手を抜くこと無く頑張ったのにもかかわらず、
昨対比で20%以上落としているとしたら、どう捉えるべきか?

私個人の意見としては、市場環境のせいでも、社員さんの能力・努力不足でもないと思います。

結論としては、戦略を大きく変えるか、
ビジネスモデルや事業領域を大きく変えなくてはならないということだと思います。

ここの判断は本当に難しく、さまざまな数字を分析しながら、
最終的に直感で決断を下さなくてはなりません。

数字を分析することで、傾向は分かりますが、
経営的判断を下すのは、経営者のアナログ的な感覚でしかありません。

この経営的な判断が下せるようになるためにも、
経営者はいろんな指標を自分なりにもっていなくてはなりません。

そのために学び続ける必要があるのです。

個人的に思うのですが、市場全体が縮小傾向になる時に、
その企業の真の実力であったり経営力の差がでます。

どんな業種であっても栄枯盛衰は必ずあります。
市場が衰退したときでも、永続できる企業であり続けるために、
経営力や実力を鍛えておきたいものですね。
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