鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2709回】 クセがすごい人は、経営者でも営業マンでも、もう成功しない

2018年05月31日 | 住宅コンサルタントとして
千鳥のノブさんの「クセがすごい」というツッコミが個人的に大好きです。

お笑いだと全然面白いのですが、ビジネスの正解でクセがすごい人は、
これからの時代、正直かなりきついと思います。

もう体全体から出ているオーラ、波動が悪すぎるというか、
ちょっと人を惹きつけない空気を醸し出しているのですね。

どれだけ頭が切れようが、実績を積んでいようが、
人が寄ってこないビジネスパーソンは、まずいんですよね。

特にこういう人が経営者の場合、社員さんの心が離れてしまいます。
そしてその空気感は社員さんを通してお客様にも伝わってしまいますから、
どれだけ良い商品、良いサービスを提供していようが、売り場に賑わい感が出ません。

もちろん、素敵な空気感を出して下さるお客様も集まってきて下さらなくなります。

私自身、この空気感、それから世界観をすごく大切だと思っています。
ですから、変なオーラを出す方とは仕事だろうが、プライベートだろうが、
なるだけ距離を取ろうと思っています。

良いオーラの人と一緒に仕事をさせていただいたり、
日頃から関わらせていただいているだけで、運気も上がります。

そして自分自身から出る波動もドンドン良くなっていくのです。

では、クセがすごい人、オーラが良くない人に共通するポイントは何か?

それは自分の考えが第一で、自分と異なる人の考えや意見を否定する。
何を見ても短所やダメなところにすぐ目が行ってしまう。
感謝の気持ちが無く、憎しみ、否定、批判といった気持ちが強い。

ただ人間、経験を積み、歳を取ると頭が固くなり、
過去の成功体験に酔ってしまう生き物です。

そうならないよう、日頃から自分を律していかなくてはなりませんね。 
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【第2708回】 ヒアリング力を高めるだけで、結果は変わる

2018年05月30日 | 住宅コンサルタントとして
新築を考えているお客様の中には、
家を建てる目的を本当に理解していない方が結構いると思っています。

お客様の大半は、ただただ漠然と今の家が狭いとか、
部屋数が足りないということを認識していて、
周囲の友人が家を新築したから、自分たちもそろそろかな、
というようなレベルで考え、住宅会社を調べる方が結構多いと思います。

家づくりの予算に関しても、
自分たちの友人が土地と建物総額で3000万で収まったから、
自分たちはそれ以下で収めたいとか、そんなノリで考えている方も多い。

こういうレベルで家づくりを考えているお客様に、いろんな提案をしても、
お客様の家に対する意識や目的が漠然としているので、
お客様の心の奥底に届かないのです。

こういうお客様には、家を建てる目的とか、
どういう家を建てるとお客様のご家族の暮らしがどう変わり、
人生がどう変わるのかをお伝えしたりして、
家を建てる目的をしっかりと深く考えていただくことが欠かせない、
と個人的に思っています。

その際に、重要になってくるのは、ヒアリング能力。

お客様に質問を繰り返し、お客様自身に深く考えていただき、
自分の中で何を理解したりイメージできているのか?
逆にどういうことが理解できていなくてイメージできていないのか?
何が不安なのかをお客様自身で自分を理解していただくこと。

ここのステップをクリアした後に、提案をしていかないと
レベルの高いお客様はこちらを振り向いてはくれないと思います。


結果が出ない営業マンに多いのが、
お客様のことを全く理解できていない状態で提案をし、
決断を迫るというパターン。

これは、営業活動とは言い難いくらい、レベルが低い行動なのです。


営業マンからの説明は、大抵のお客様の場合、
提案とは受け入れられず、単なる売り込みと認識されてしまいます。

そうならないように、お客様に質問を繰り返し、
お客様自身にいろんなことを気づいていただく。

このヒアリング力を身に着けられれば、結果は驚くほど変わるのです。

ヒアリング力をマスターするためには、日頃からどういう取組みをすればいいでしょう?
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【第2707回】 責任感

2018年05月29日 | 住宅コンサルタントとして
あるクライアント様で、とても頑張って仕事をして下さっていた女性スタッフさんが、
ご結婚をするために、退職されました。

旦那さんが地元を離れておられるので、その旦那さんと一緒に住むため、
引っ越しをしなくてはならないからです。

ただ、最後まで本当に全てのお客様にしっかりと対応をされ、引継ぎも完璧。
お客様や後を引き継いで仕事をされるスタッフの方に迷惑がかからないよう、
万全の引き継ぎをされておられました。

その仕事への姿勢、責任感の強さには、本当に頭が下がります。

お客様からも、共に働いていたスタッフさんや職人さんからも絶大な信頼をされ、
いつかまた一緒に仕事をすることがあったとしても、全員、大歓迎でお迎えされるでしょう。


一方、いい歳こいたオッサンで、自分のモチベーションが下がった途端に、

「俺、もうこの会社、辞める」

と周囲に言いふらす人もいます。

その言葉が、どれだけ周囲の人のモチベーションを下げ、人を不安にさせるのか、
全くもって理解できないのです。

というか、基本、自分のことしか考えていないんです。
もちろん、引継ぎもいい加減で、後を引き継ぐ方のこと、
それからお客様のことなんて、何も考えていない。

だから人望も無い。
友達もいない。
異性にもモテない。


責任感が無い人。
自分のことだけしか考えられない人。
権利ばかり主張する人。

こういう人は本当に存在価値ゼロですが、
なぜこういう人が出来上がるのかというと、
個人的な考えは、親の教育だと思っています。

幼少期にどのような親の背中を見てきたのか?
どんな考え方や価値観を教えてもらったのか?

人のベースは幼少期に大きく決まってしまうような気がするのです。
(もちろん、後天的に努力で変えることは可能ですが・・・)


責任感だけは自分の子どもに持ってもらいたいですね。
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【第2706回】 人が提供できる価値

2018年05月28日 | 住宅コンサルタントとして
私、ワイン日本酒、本などの重いものは、ネットで注文します。

また北海道産のホルモンや黒毛和牛の美味しいお肉もネット派です。

我が家ではお米やトマト(ものすごく糖度が高くて美味しい)は農家さんに直接注文し、
それも宅配で届けていただいております。

実際に何かを買う際、ネットで購入する比率は、
どの家庭でも上がっていっているでしょう。

年間300日を超える航空券や新幹線のチケット、
ホテルの手配も全てネットで自分で行いますので、
旅行代理店さんに依頼したことは一度もありません。

ということで冷静になって考えてみると、
人から買うモノは、生鮮食品、服、保険、車など、
かなり少なくなってきています。

人によっては保険も服もネットで購入する方もおられるでしょうから、
販売という分野において、人がドンドン不要になってきてしまっているのです。

この流れは今後、ますます増えていくことでしょう。

すなわち、ただモノを届けるとか、ただ言われたものを手配する、
といった仕事に、価値は無くなっているということです。

では今後、価値が高まっていく仕事とは何か?

日経MJの5月6日号で、
ロイヤルホストを展開するロイヤルホールディングスの黒須社長が取り上げられていました。

店舗の営業時間を短縮したのにもかかわらず、業績が向上するという、
今、注目されている企業ですが、
そのロイヤルホールディングスの会長が、次のようなことをおっしゃっているそうです。

「肉体労働はロボット化、
頭脳労働はAIが取って代わる。
最後に残るのは感情労働だ」

お客様の心を満たし、心に残る対応、おもてなししかない、ということなのですね。

これは全ての仕事に当てはまるような気がします。

ただ、お客様に言われたことだけをすれば良い、なんて時代は、とうに終わっています。

お客様の心を満たす。
お客様にホッとしていただく。
「さすが、よく気が利くわね!」と言われるような仕事。

そんな仕事をしていきたいですね。
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【第2705回】 幸せな気持ちにさせてくれる方

2018年05月27日 | 住宅コンサルタントとして
心身共に疲れ切った時に、必ず訪れるマッサージ師さんがいます。

もう、この人にかかれば、肩や足のコリはほぐれますし、
何より幸せな気分になれる。

5年くらい前までは、全国のいろんなマッサージ店で施術をしていただいておりましたが、
近所のマッサージ店で素晴らしいマッサージ師さんと出会って以来、
基本的にはこのお店でしか依頼をしなくなりました。

お互いの家族のお話をしますし、
仕事の話、趣味の話、そして子どもの彼氏や彼女の話まで、
何でも話し合える感じなのです。

気持ちの良いマッサージをしていただきながら、たわいもない世間話をし、
気持ちよくなってきたら、寝かせていただける。

この阿吽の呼吸というか、こちらが求めていることを察知し、
常に最もリラックスできる環境をつくって下さるのですね。

このマッサージ師さんに施術をしてもらいながら、
いつも接客業の基本を学ばせていただいております。

基本的な技術の向上をめざし、努力を積み重ねること。
お客様が何を求めているのかを常に感じながら、ベストな空気感をつくること。
そして何より、仕事を楽しんでおこなっていること。

着かれたお客様をマッサージを通してリフレッシュしていただくことが、
ものすごく好き、ということが、このマッサージ師さんからは伝わってくるのです。

仕事が好き。
仕事を楽しそうにされている。
この姿勢にもとても好感を持ってしまいます。

だからこちらも通うのが楽しくて仕方がないですし、

「次、いつ来れるかな・・・?」

とついつい考えてしまうのです。

仕事を楽しんでする姿が、お客様を幸せにするのかもしれませんね。

皆さんは仕事を心の底から楽しんでいますか?
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【第2704回】 インプットとアウトプットのバランス

2018年05月26日 | 住宅コンサルタントとして
今年、特に4月5月は、本当に過去最高なくらい、ハードでした。

自分のスケジュールの立て方に問題があったとも思いますが、
あまりにも仕事を詰め過ぎると、インプットの時間が確保できなくなりがちに
なってしまうのです。

質の良いアウトプットをするためには、いろんなところに足を運んで
いろんな情報を自ら感じ取らなくてはならないのですが、
ミラノサローネとスペイン、ポルトガルの旅以外、
ここ数か月、インプット量が足りていないのでは、と反省しております。

経営者や営業マンが、トークに説得力を持たせようと思うのであれば、
絶対にインプット量を増やすこと、
そして一次情報の取得量を増やすことが欠かせません。

そしてそれらをストックして、アウトプットしようとする際、
その情報を整理したり組み立てたりする訳です。

この一連の流れが、トーク力を高めることにつながる訳で、
こういうことを普段からやっている人がトークの腕が上達するのは必然なのです。

営業マンで説得力が無く、お客様に刺さるトークが出来ない営業マンは、
まずインプット量を上げること。
そして自分自身でいろんなところに足を運んで自身で集めた一次情報量を高めること。

これらをしっかりとおこなって、後はアウトプットのトレーニングをコツコツとしていけば、
必ずトーク力は上がるのです。

私、今年に限って言うと、インプット量が不足しています。

これから挽回していきますよ♪
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【第2703回】 無事、終了

2018年05月25日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は全国から皆様、お集まりいただきまして、本当にありがとうございました。

また事例を全て公開して下さり、更には数日前から準備をし、
お弁当やお飲み物の手配、最後の後片付けやお掃除など、
本当にお力を貸して下さったクライアント様、
当日いろんなサポートをして下さったビジネスパートナー様、
そして最高の講師のスーパー営業マン、本当にありがとうございました。

今年の弊社の企画は、昨日で終了でございます。

後は年末まで、日々のコンサルティングで予定が詰まっております。

これからの時代を踏まえ、そしてエンドユーザーの価値観の変化を踏まえ、
ああいう形がこれからの住宅会社の形である、ということを
参加して下さった皆様が感覚的にご理解いただけたとしたら、とても嬉しく思います。

個人的な考えですが、自分たち(=住宅会社側)がやりたいことよりも、
お客様が価値を感じることの方が100倍大切で、
お客様が行きたくなる、自然と集まりたくなる、
そんな会社、そんな施設をつくったもの勝ちなのです。

あの形で、これから全国で勝負し、
全戦全勝の成果をクライアント様に出していただきたいと思います。


昨日、相当疲れていたのか、
ホテルに着いて、気がつけば朝まで寝てしまっておりました。

今日のコンサルティングが終われば、9日ぶりに帰宅できます。

今月、ようやく自宅で眠るのが4日目。

今日、気力で乗り切りたいと思います。

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【第2702回】 経営者の仕事は何か?

2018年05月24日 | 住宅コンサルタントとして
組織はトップの器以上に成長しないものです。

自分の会社の未来の絵を描けない経営者が経営する企業は、
現状維持が精いっぱいで、大半は衰退するのみ。

だから企業のトップ、もしくは次期経営者は未来をイメージしなくてはなりません。

お客様はどのように変化していくのか?
何で情報を収集し、どういう価値観に変わっていくのか?
ライバルはどのように進化成長していくのか?
自分たちの会社組織は5年後、どうなっているのか?
自社の商品やサービスのどの部分を伸ばしていけばいいのか?

などなど。

未来を予測し、その未来に適応できるように
自社の商品やサービス、マーケティング、組織、チェック体制やしくみなどを
変えていかなくてはなりません。

「こう変わる!」
「こういうことにチャレンジする!」
「こういう組織を新たにつくる!」
「こういうしくみを導入する!」

といった決断をすることが、トップの仕事です。

そのために、常にアンテナを張り、外に出ていろんな勉強をしたり、
いろんなことを学び続けなくてはなりません。

そしてそういうことをするためには、トップが実務をしていてはダメなのです。

正確には、実務をしながらでも、トップとしての仕事をしなくてはならない。

だから外に出て、新商品、新サービス、新事業のヒントを掴まなくてはならないのです。

本日は、そういうことをしていただきたくて企画した視察会。

皆でしっかりと学び、我が社を変えていきましょう!
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【第2701回】 善悪で判断

2018年05月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のニュースのトップは、
どの曲も日本大学アメリカンフットボール部のレイトタックルをした
宮川選手の記者会見でした。

まだ若いのに、堂々と顔を出し、誠実に対応されていたその態度からは
心の底から反省をされていて、
自分がやったことに向き合っておられることが伝わってきます。

本当はすごく純粋で、真面目な性格なのでしょう。

あんな子をあそこまで追い詰め、道を踏み外させた日大アメフト部の内田、
それからコーチ、更には日大の対応は絶対に許されるものではありません。

もうこれは組織的犯罪であり、罪を隠ぺいしようとしていることが悪質です。
警視庁も動いて欲しいです。

アメフト、日大だけの問題だけでなく、スポーツ界全体の問題です。
最終的に刑事告訴され、日大指導者たちに実刑判決が下ることを願っています。

同じ年頃の子どもを持つ親として、
もし自分の子どもが今回のケースで被害者側であっても加害者側であっても、
本当に胸が締め付けられるように苦しくてつらいだろうと思います。

被害者の回復はもちろん、宮川選手の精神状態も立ち直って欲しいと切に願っています。


さて、今回の日大アメフト部の卑劣さ、
それからそれ以前だと東芝、東洋ゴムの不正、古くは雪印の不正。

どうしてこういう問題が起きるのか?

これは本来、一般的な人であれば判断ができる善悪よりも、
自分たちの組織の利益を優先してしまったからだと思います。

本来、スポーツは人を傷つけるものではないはずです。
競技を通して心身を鍛え、人として成長するためにおこなうもので、
それが普通の人の善悪の判断基準なはずです。

しかしながら、善悪よりも自分たちの勝利のために、
相手のQBに怪我をさせるという、
完全に自分たちを最優先に考えるという判断が勝ってしまった。

東芝の不正会計をはじめとする企業の不正も、
本来、正直に発表したり、しっかりと品質をチェックしたり、製造年月日をごまかしたりという、
自分たちの組織の都合を最優先し、嘘をつく、不正をするということになってしまった。

組織は、気をつけないと自分たちの都合の良いように考え方や判断基準を曲げてしまう。

そうならないように、トップをはじめ全員、善悪の基準で判断しなければならない、
ということを肝に銘じる必要があるでしょう。

何かを決断する際、それが人として、道徳的に正しいか?
善か?
この視点を忘れないようにしたいですね。
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【第2700回】 住宅業界の課題

2018年05月22日 | 住宅コンサルタントとして
このブログも、今日で2700回。
ちょっと業界の問題点を考えてみたいと思います。

日本の住宅は、デザイン面、性能面でまだまだ遅れていると感じます。

人間、家の中で健康で過ごすためには、
特に冬場、常に家の中の室温が21℃以上あることが理想です。

しかしながら、日本の住宅業界の基準をつくっている
役人と大手ハウスメーカーの人たちは、
断熱の根本的な知識が欠けているのか、
それとも自分たちの商品が売れにくくなるのを防ぎたいからかは分かりませんが、
そんな室内環境をつくるための性能を基準に法整備をしていません。

だから冬、トイレや脱衣室、浴室の中の温度が10℃以下になることが当たり前。
局所暖房が当たり前。
冬、寒いのを我慢するのが当たり前。
そんな考え方がまかり通っている訳ですが、
リビングと脱衣室や浴室、トイレの温度差が原因で
冬、ヒートショックで意識を失う人が多数、発生するのです。

11月、12月に夕方、やたら救急車のサイレンが響きますが、
その原因は、お風呂に入ろうとして風呂の中で意識を失う人が続出しているのです。

これを防ぐために重要なポイントは、冬場、家の中の温度が
リビングやダイニングだけでなく、トイレやお風呂まで含めて
常に一定の暖かさを保てるようにすることです。

そのためにクリアしなければならないのが、次の4点です。

1.断熱性能を高める
2.気密性能を高める
3.熱交換換気システムで家じゅうの空気をきれいに動かし、温度差を極力無くす
4.家全体を温かくするための暖房用量を持たせる

この「断熱」「気密」「換気」「暖房」という4つの要素のバランスが取れた家をつくり、
正しい知識をユーザー様にお伝えしていくことが家の中の事故を防ぐことにつながります。

この4つのポイントがいかに重要かを理解している人が
業界全体にまだまだ少ない、ということが、個人的には最大の問題ではないか、
と思っています。

私自身はたまたま最初に働いたエリアが北海道の旭川市、そして北見市で、
断熱や気密、換気、暖房の知識が無いと生活が出来ないエリアで、
自分の担当しているお客様も皆、それらの知識が豊富だった、ということで、
断熱や気密の知識が豊富になれたのです。

しかしながら、関西に帰って来てから衝撃を受けたのが、
建売住宅の現場の断熱材の薄さと、施工の雑さ。

もう正直、終わっていました。

不動産系の人たちは、とにかく売れれば良い訳で、
見た目を上げつつコストを下げるため、
断熱材なんて最低レベルのものしか使っていなかったのです。

だから今でも、日本の家は冬、寒いんですね。

私が今、ご縁を頂戴しているクライアント様で、
こういうレベルの家をつくっている住宅会社は1社もありませんが、
全国的にみると、こうした低レベルの家をつくっている会社が9割います。

デザイン性の向上ももちろん取り組みたいのですが、
それよりもまずは冬、ヒートショックが起こらないような、
家じゅうの温度差がほぼなく、安心して住める性能の家を普及させていくことが、
住宅業界として重要だと個人的に思っています。

そのために、頑張ります。
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【第2699回】 商売の基本

2018年05月21日 | 住宅コンサルタントとして
先日、カンブリア宮殿で、高倉町珈琲が取り上げられていました。

このお店、創業者は横川竟氏。
そう、あのすかいらーくを創業した方です。

外食業界では知らない方はおられないと思います。

その高倉町珈琲、とても素敵で魅力的なお店だなぁ、と感じましたが、
番組の中で横川氏がおっしゃっていたことが、とても心に刺さりました。

その中でも、最も感銘を受けたのが次の言葉。

「入りやすく、座りやすく、注文しやすく、食べやすく、『また来たい』とならないとダメ」



これこそが商売の基本だと言われていました。

これ、飲食店だけではなく、住宅会社にも言えませんか?

まず、皆様の会社、モデルハウス、ショールームは入りやすいですか?
そして座りやすいですか?
お客様が疑問に思われたことが、質問しやすい空気感になっていますか?
そして、家の価値、会社の価値が分かりやすくお客様に伝わっていますか?

お客様がまた来たいと思えるような施設、空気感、接客になっていますか?

横川氏がおっしゃっておられることを住宅業界に置き換えながら、番組を拝見すると、
本当にいろんな発見があり、発想をいただきました。

商売の成功のポイントは、業界が違えど、全く変わらないと思います。

全てはお客様が好きか嫌いか?
来たいか来たくないか?
頼みやすい(質問しやすい)かそうでないか?
また来たいと思えるかどうか?

商売の本質を理解するには、業種関係なく、
お客様が圧倒的に訪れている場所、
楽しそうに過ごされている場所を見まくることです。

高倉町珈琲、近いうちに必ず行ってみようと思います。
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【第2698回】 我が家の子育て論

2018年05月20日 | 住宅コンサルタントとして
来週の日曜日、長男とその彼女と食事に行けることになって、
テンションがあがりまくっている鬼山です。

私も家内も、長男の彼女がかわいくてしょうがありません。
後1週間、頑張ろうと思います。

さて最近、私は改めて子育て論、育児論について勉強しています。
勉強していく中で、我が家の子育ての方針は間違っていなかったなぁ、と
ホッとしていると同時に、なぜもっと早く勉強しておかなかったのだろう、とも
思っています。

孫ができたら、成長していく上で最高の環境を整えてあげたいと
個人的に思っていますが、
皆さんは子どもが育つ上で、どこまでのことをご存知ですか?

我が家の子育てのやり方を踏まえながら、ちょっとまとめてみたいと思っています。

あくまでも私の個人的な考え方なので、ご了承ください。

まず子育てにおいて、最終的なゴールは何か?

それは、子ども自身が自立することです。

自分で何をするのかを決め、決めたことを実行し、
自分の力で生きていけるようにすること。

特に我が家は男の子2人なので、
自分だけでなく、奥さんと子どもをしっかりと養っていくだけの力を身に着けること。

そのためには、自分で決断し、実行し、検証し、改善する力を
習得させなければなりません。

そのためには、論理的思考能力を高める必要があると思いました。

そこで子どもたちが4歳、5歳の頃、一緒にお風呂に入っている時に

「何で勉強ってしないよりした方がいいと思う?」
「自分の将来は自分で決めないといけないよ」
「お父さんは何で本をたくさん読んでると思う?」

というようなことを話していました。

子どもにいろんなことを問いかけ、考えさせることを結構していたと思います。

更に長男が5歳、次男が4歳の時に転職し、
自宅にほとんどいなくなりましたし、家に帰っても食事が終わるとすぐ、
ダイニングテーブルで仕事をひたすらやっていたり、
本をダイニングテーブルに山積みし、いろんな調べものをしていました。

それを子どもたちは目にしていました。

結果、我が家の子どもたちは、今大学1年生と高校3年生ですが、
勉強しなさい、と言うことを一度も言わなくとも、
自分でしっかりと学ぶスケジュールを立て、
自分のことを自分で決められるようになっています。

これを子どもの脳の成長に当てはめて考えてみます。

1.子どのの左脳は大体5~6歳でベースが出来上がる。
  5~6歳までに、子どもにいろんな質問を投げかけ、
  考える習慣を身に着けさせると良い。

2.親の背中を子どもは無意識に見ている。
  親が楽しんでいること、面白そうにやっていることに自然と関心が向く。

すなわち、子どもが小さい頃に、結構理想的な接し方をしていたのだと勝手に思っています。

今、我が家の長男次男は、本当にとても良い感じで育ってくれています。

ただ、これは結果論であり、たまたま良い環境を用意できていただけ。

子どもが小学校に入学する前に、如何に良い環境を用意し、
如何に良いコミュニケーションを取れるか?

ここが非常に重要なのだと思っています。
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【第2697回】 成果を出したいなら、伝え方をトレーニングする

2018年05月19日 | 住宅コンサルタントとして
仕事において、努力と成果が比例しないケースが多々あります。
(自分に甘い人は、大した努力をしていないのに、努力しまくっている、と
勘違いしがちです。これからの話はごく一般的な人の場合です)

成果が出ないのは、努力する方向が間違っているからです。

では正しい方向とは何か?

それは、「お客様が価値を感じること」です。

お客様が価値を感じない方向にどれだけ頑張って進んでも、
成果につながる訳が無いのです。

例えば、今、建築資材メーカー、建築資材販売店では、
売上に相当苦戦しています。

その原因は、自分たちが取引している地場の工務店、不動産会社が、
お客様が何で情報を収集し、どんな会社に相談したいとお考えなのか?
どんな家に価値を感じるのか?
こうしたことが分かっていなくて、やることなすこと全てピントがずれているからです。

そのピントがずれた工務店・不動産会社に対し、ピントがずれた行動をしていて、
成果が出る訳が無いのです。

例えば、私が建材メーカーの営業マンをやっていた頃、
とにかく「訪問回数&面談回数が売上に比例する」と言われていました。

会わないことには、提案できないし、見積をさせていただくチャンスもない。
だからとにかく訪問し、いろんな商品を片っ端から提案しなさい、と・・・。

でも今の時代、自分たちも仕事が無い中、
頻繁に訪問されたり、単なる商品提案だけされても、
工務店さん側からすれば迷惑な話なのです。

工務店さんが圧倒的に求めているものは何か?

それは他社の成功事例であったり、業務効率化の事例だったり、
世の中がどう動いているのかということだったり、コストダウンの方法だったり・・・。

そして伝えるべきことが明確になったら、伝え方を徹底的にトレーニングすることです。

今、お客様に時間をしっかり取っていただいて、じっくり提案するチャンスは、
そんなに多くいただけないのです。

だから1回のチャンスをモノにする。
そのために、自分が伝えたいことの価値を100%伝えられるように、
伝え方を徹底的にトレーニングしておかなくてはなりません。

どれだけ素晴らしいプレゼンをしようが、伝え方がどんくさいと、
相手の心に届かないものです。

伝え方をトレーニングする。
皆さんはできていますか?
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【第2696回】 お仕事をさせていただくかどうかを決めるポイント

2018年05月18日 | 住宅コンサルタントとして
弊社は全く宣伝していませんし、HPも更新しておりませんし、
対外的に発信しているのは、このブログのみ。

でも今年に入って、なぜだかこの4月、5月とちょいちょい問い合わせを頂戴したりします。

いつもは10月~12月に1~2件程度の問い合わせをいただく感じなのですが、
ちょっと不思議な感じですね。

世の中、苦戦をされていたり、何か次の一手を打たなくてはならない、
と考えている企業が増えているということなのでしょうか?

ありがたいことに、今年のスケジュールは年末までいっぱいで、
平日はお仕事をお受けすることができません。

土日も結構詰まっています。

本当にありがたいことです。

弊社では、お仕事のオファーを頂戴した際、
全てをお受けする訳ではありません。

基本的に企業の経営者や担当者の方とお話をさせていただいて、
直接的な成果を出すことが難しいと判断した場合は、
その旨、正直にお話をさせていただくこともあります。

また、長期的なお付き合いにならないケース、
すなわちスポット講演や不動産系の会社の売れ残り物件を小手先で売るお手伝い等も、
お断りさせていただいております。
(継続的な勉強会の講演などは、喜んでお受けさせていただきます)

というか、個人的には理念が無い不動産会社の考え方は嫌いで、
ただ売れれば良い、というスタンスの方とは、お仕事をしないと決めています。

日本の住宅のレベルを上げたい。
地域の雇用を創出したい。
働く従業員さんに成長の場を与えたい。
素敵な家を手の届く価格で提供したい。

こういった信念を持った企業様、経営者様のサポートをさせていただきたい、
という思いで日々、仕事に向き合っております。
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【第2695回】 決定し、実行することが仕事

2018年05月17日 | 住宅コンサルタントとして
仕事とは、決定することです。

そして決定したことを実行に移すことです。

決定し、実行する。
行動を変えて行くことが仕事なのです。

いろんな情報を仕入れ、どうしようか悩んでいることは、
極端な話、仕事とは言わないのです。

このことが分かっていないビジネスパーソンが、実は結構多い。

何をスタートし、何を変え、何をやめるのかを決める。

それが仕事です。

今のままではまずい。
だから何か新しいことをやろう。

そう考えるのは素晴らしいことです。

そして何かを変えるために、いろんな情報を集めることもセオリーとして正しい。

でもそこで満足してしまう人が多いのですね。


私、サラリーマン時代と比較して何が最も変わったかというと、
自分で起業して以降、決断がとにかく早くなったことです。

おかげさまで、日々、充実しています。

決定したことがうまくいかなかったら、修正すれば良いのです。

修正しまくって、正解値に近づくことが仕事です。

皆さんは、決定し、実行することができていますか?

情報収集したり、検討することで仕事をした気になっていませんか?
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