鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3593回】 現場とは、どこを差すのか?

2020年10月31日 | 住宅コンサルタントとして

住宅業界で使う、「現場」という意味は、

お客様の住宅の建設工事が行われている

建設現場を差すことが一般的です。

 

こうした理解は、

現場監督や職人さんからすれば正解なのですが、

住宅業界のマーケティング担当、営業マン、設計士、

それからコーディネーターからすれば、

正解ではないかもしれません。

 

10月30日の日経MJで、

 

「P&G出身者が語るマーケ人材の育て方」

 

という記事がありましたが、

それを読んで私自身の考えが変わりました。

 

「現場主義という名のもと、

店舗を回ることが仕事だと思っている人、企業も

あるようですね。店舗は店舗で重要です。

ただ、マーケティングで重要なのはB2C事業なら、

Cの理解。店舗(S)の理解ではないんです」

 

「マーケッターにとって現場とは、

店舗や店頭ではなく、消費者のおウチであり、

モノを使う場面や使い方です。

自社商品を使っている人を理解する一方、

競合商品を使って満足している人を理解すること」

 

以上、日経MJより引用。

 

マーケッターや営業マン、設計やコーディネーターは、

今、相談に来て下さっているお客様のご自宅を見て、

実際にお客様が困っていることを感覚として理解した上でこそ、

お客様の真の問題を解決し、かつ刺さる提案ができるのではないか?

 

また、自社の家だけでなく、

他社で家づくりをされた方のご自宅も拝見する機会があれば、

積極的に見学をさせていただき、

何に満足され、何に不満なのかを学び続けること。

 

こうした活動こそが、真の現場であり、

今お客様が生活している住居こそが現場なのかと感じました。

 

現場の定義を変えたら、

私、まだまだ現場のことをよく理解しているとは言えない、

と感じました。

 

もっと現場に行かなければ!

 

普段、使っている言葉の定義を見直すだけで、

自分に何が欠けているのかを発見できたりします。

 

皆さんにとって、「現場」とは何を差しますか?

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【第3592回】 詐欺師の典型

2020年10月30日 | 人として

とあるユーチューバーが、今、大炎上しています。

 

「史上最年少100億超」

「1時間380万円 経営コンサルタント」

「100億円起業家が語る」

「20代1番の資産家」

「28歳資産100憶」

 

と直近の動画のサムネイルでかかれているタイトルの一部です。

 

煽りまくりですよね(笑)!

 

私、このユーチューバーを知ったのは、

今、大学生の長男が教えてくれたことがきっかけでした。

 

内容を見ると、確かに私も日々の仕事の中で、

クライアント様にお伝えするような理論についても

語られていたりしますし、

中には非常に有益な事例もあったりします。

 

YouTubeで発信している内容は良いのに、

なんでこんなに攻撃的で、

敵をつくるようなことをするのかな、

と思っていましたし、

逆にこの感じでどこまで行かれるのか、

興味本位で見ておりました。

 

で、ついに今週、炎上した訳です。

 

このユーチューバー、

あまりにも「自分がすごい!」と言いまくっていたり、

他のユーチューバーを異常なまでに攻撃したり、

非常に有名なスポーツ選手(ボクシング世界チャンピオン)などと

コラボしたりしているのを見ると、

ちょっと胡散臭いよなぁ、と思っておりました。

 

なぜ炎上したのかというと、

自分の経歴やこれまでやってきたこと、

会社の実情や所有物などに関して、

その大半が嘘なのではないか、という証拠が

他のユーチューバーから次々と指摘されたからです。

 

大体、自分を必要以上に大きく見せようとする人って、

典型的な詐欺師なことが多いのです。

 

後、典型的なのが、

芸能人や有名ユーチューバーと友達だ、

という感じで自慢してくる人。

 

こういう人は、すぐに自分のスマホで、

その有名人と一緒に撮影した写真を見せてくるのですが、

自分の人脈の広さをアピールするつもりが、

かえって胡散臭いと思われていることに

気付いていないのですね。

 

必要以上に自分をすごい人間だとアピールする人は、

詐欺師か、メチャ痛い人かのどちらかです。

 

そういう人に騙されぬよう、

人を見抜く目を持ちたいですね。

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【第3591回】 指示は明確に出す

2020年10月29日 | 住宅コンサルタントとして

「ウチの社員は本当に気が利かなくて・・・」

「最近の若い社員は、機転が利かなくて・・・」

 

という経営者や幹部の方がおられます。

 

でもよくよく見ていると、

そういう方に限って、部下への指示の出し方が、

非常に中途半端というか、明確ではなかったりします。

 

すなわち、気が利かないのは、

部下ではなく上司側にあったりするのです。

 

私自身、これまでいろんな上司や先輩の下で

仕事をさせていただきました。

 

すると、どういう上司の下だと仕事がしやすくて

逆にどういう上司だと仕事がやりにくいか、

自分の経験の中で理解できるようになりました。

 

ついていこうと思う上司とは、

 

・指示内容が分かりやすい

・5W2Hが具体的

・特に納期を明確に示してくれる

・なぜ、この業務をやるべきか、ということも明確

・自分よりも部下に花を持たせる

 

という感じでしょうか。

 

やりにくかったのは、

ナルシストの上司で、

自分が主役で、全て手柄を持っていこうとする人。

 

そして5W2Hが非常にあいまいで、

何が言いたいのか、よくわからない人でした。

 

「今どきの若い人は・・・」

 

という前に、己の襟を正したいものですね。

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【第3590回】 隙をつくる

2020年10月28日 | 住宅コンサルタントとして

今、テレビショッピングなどで実演販売をしている、

レジェンド松下さんの本を読んでいます。

 

松下さん、月曜から夜ふかしとか、

いろんな番組にも出演されていることがありますが、

実演販売の極意をその著書で書かれています。

 

実演販売を見ているお客様の大半は、

 

「絶対に買わないぞ」

 

という気持ちで実演を見ていますし、

そもそも実演販売において目的買いはあり得ません。

 

そんな中、松下さんは、どうやってモノを売っておられるのか?

 

でもこうした売り手を買い手の関係は、

住宅業界でも全く同じだと思います。

 

お客様は建物を見たいけれど、

住宅営業マンに強引に買わされる、ということは避けたいと

思っていますから、かなり壁をつくっていますよね?

 

その壁を取っ払うために、皆さんはどんなことに取り組んでいますか?

 

レジェンド松下さんは、著書の中で、

 

「あえて隙をつくる」

 

ということが重要だ、と書かれています。

 

実演販売をしていると、どうしても波があって、

全く売れない時間帯があるようで、

その時はどれだけ頑張ってお客様に話しかけても

足すら止めてくれないこともあるそうです。

 

ところが、こういう時に道具を片付けようと

お客様に対して背中を向けながら、

テーブルの上に実演販売用の商品を置いていると、

お客様が興味を持って近づいてきてくれるそうです。

 

売る気満々の営業マンだと、近づきたくないのに、

背中を見せる(隙をみせる)と近づいてきてくれる。

 

近くにきたお客様にその後、自然に話しかけ、

実演すると買っていただけるそうなんですね。

 

お客様との距離を詰めるために、

隙を見せるということは、

住宅の営業にも非常に使えるポイントだと思います。

 

いつも売る気満々、説明する気満々で、

お客様に心理的な壁をつくらせていませんか?

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【第3589回】 営業マンは質問力を磨け!

2020年10月27日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社のモデルハウスや見学会に来場され、

いろんなことを矢継ぎ早に質問する方がいます。

 

「この家の構造材の木の種類は、何?」

「この家で、坪単価はいくらなの?」

「御社の売りは何?」

 

という感じで、いろんな質問をしてくるのです。

 

この質問にお応えするだけで売れるのであれば、

こんなに楽な営業は無いのですが、

まずお客様の質問にお応えするだけでは、家は売れません。

 

でも、お客様に自由に見ていただき、

お客様の質問に回答することが営業マンの仕事だと

勘違いしている営業マンや住宅会社もありますし、

逆に某工務店(大手)のように、

とにかく自社の性能の良さをゴリゴリに説明することが

営業マンの仕事だと勘違いしている工務店もあるのです。

 

お客様の質問に応えるだけでも売れなくて、

一方的な説明をするだけでも売れない。

 

では、営業マンとして重要なことは何なのか?

 

質問をしてくるお客様には、

 

「そういう部分にこだわりを持たれるようになったきかっけは、

何かありますか?」

「家づくりを進めていく上で、お客様のような現況の方は、

どういう進め方をすべきか、

どなたかに教えていただいたことはありますか?」

 

というように、適切なタイミングでこちらが質問をして、

お客様にお応えいただくという形に持ち込むことです。

 

こちら側の質問にお客様にお応えいただくことで、

お客様は自分で自分を方向付けしていくのです。

 

そして自分で自分をフレーミングしてくれますし、

自分で自分を決断する方向に持っていってくれます。

 

我々営業マンがすべきことは、

適切な質問を投げかけることと、

その質問を投げかける前に適切な事例を提示することなのです。

 

とまあ、ちょっと難しいかもしれませんので、

詳しくは今月、来月、お伺いした際に

詳しくお伝えさせていただきますね。

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【第3588回】 オペレーションの見直し

2020年10月26日 | 住宅コンサルタントとして

今の時代、お客様はほぼ事前に予約をされてから、

住宅会社に来場して下さいます。

 

事前に予約をする際に、お名前や電話番号など、

個人情報をこちらに教えてくれています。

 

それなのに、来場時にダブった情報を

アンケートに書いていただいたりしている住宅会社も、

まだまだ多いような気がします。

 

住宅業界は、本当に接客面で遅れています。

 

ここを徹底強化するだけで、

ライバルに対し、圧倒的な差をつけることが可能です。

 

・来場前のお客様情報の全スタッフでの共有

・来場されてから着座までの案内

・お飲み物のオーダーの取り方

・お客様が来場される前の準備

・お客様が求めておられることの把握

・お客様が知りたいことを分かりやすく伝えるための

ツール類の制作

 

これらのことが、皆さんの会社では

しっかりと出来ているでしょうか?

 

商品力も重要ですし、

営業マン個人の営業力ももちろん重要ですが、

そもそもチームとして上記のようなオペレーションが

きちんとできていないと、目の肥えたお客様だと

完全に見抜かれてしまいます。

 

こうした接客オペレーションの基本ができていないのに、

良い家なんて建ててくれる訳がない、と・・・。

 

10月、11月、12月と

各社様の接客オペレーションをチェックさせていただき、

改善点を抽出し、一気にレベルUPしたいと思っています。

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【第3587回】 一次情報量と移動した距離が説得力の源

2020年10月25日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、今日と私が何をしているかは、

何社かのクライアント様にはお伝えしております。

 

とにかく、時間がちょっとでもできれば、

あちこちに行って、直接現地でいろんなことを見たり、

体感したことの中からいろんなヒントをいただく、

ということを十年以上、ずっとやっています。

 

地頭も悪く、才能も無い私が、

唯一、いろんな方に負けないのは、

圧倒的な量で差をつけることくらい。

 

いろんなものを見た量、体感した量は、

住宅業界では誰にも負けないようにしています。

 

そして実際に自分の目で見たこと、

自分が体感したことというのは、

本やテレビで見た情報、他の人の講演や動画で見た情報と

理解の深さも違いますから、圧倒的な説得力を持つのです。

 

そして日頃からいろんな体験を積んでおくと、

動画や本から有益な情報を得た時に、

自分の過去の経験とそれが結びつくので、

理解度も広がりますし、何より発想が広がるのです。

 

結果、言葉に説得力が宿るような気がします。

 

あちこちに行って、現地でいろんな経験をしている人が、

最終的に説得力を持つのです。

 

「自分は正しいことを言っているのに、分かってもらえない」

「お客様をこちらの方向に導きたいが、難しい」

 

というようなことで困っている方は、

トークの練習をしたり、資料をつくったりする前に、

そもそも圧倒的な一次情報量を持っているのか、

という部分を見直した方が良いでしょう。

 

トークスキルの問題でも、能力の問題でもなく、

単に行動量が足りていないだけなのかもしれません。

 

行動量とスピードを常に意識して、仕事に邁進しましょう!

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【第3586回】 基本中の基本の徹底

2020年10月24日 | 住宅コンサルタントとして

営業マンとしての基本は何か?

 

それは、お客様の質問に対し的確に回答できることです。

 

価格の質問を受ければ、価格について説明する。

 

自社の特徴は何か、と質問されれば、

他社と異なる自社の特徴をお伝えする。

 

基本的なコミュニケーション能力が必要です。

 

そしてお客様に何かをお伝えするには、

口頭だけだとお客様は理解しにくいため、

目に見える資料やグラフ、図面等を使って、

目と耳から情報を吸収していただくような準備を

営業マンとしてはやっておくべきです。

 

「こんな家を建てたいんです」

 

とお客様が要望をおっしゃったとしたら、

過去、自分たちが建てた家で似たような家の

図面や写真が整理してあって、

すぐにお客様に見ていただけるようになっているか?

 

そうした過去の施工事例について、

お客様のこだわりや設計のポイントなどの情報を

社内全体で共有できているか?

 

お客様が要望される家を

私たちの会社は建てられます、ということを

ただ口頭で伝えてくる住宅会社が非常に多いのです。

 

自社の家の性能が如何に優れているか、とか、

大工の技術力がすごいとか、

一方的な売込み型の営業は、本当に嫌われます。

 

そんなことよりも、お客様の質問に対し、

的確に分かりやすくこたえられる体制をつくるという、

基本中の基本が、皆さんの会社で、できているでしょうか?

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【第3585回】 納得なき指示命令では、成果が出ない

2020年10月23日 | 住宅コンサルタントとして

「今の若者は・・・」と、若い方の根性や労働意欲が無い、

という年配のオッサンが結構いますが、

個人的には、今の若い方は納得さえすれば、

全然やる気を持って仕事に取り組んでくれる、と思っています。

 

重要なのは、昔はお金が動機となって動く人が結構いましたが、

今の若い方は、お金が動機で動く方は非常に少なく、

それよりも心から共感でき、納得できるかどうかが重要かな、

と感じています。

 

ではどうすれば、若い方を納得させることができるか?

 

ここが会社側、上司の腕の見せ所ですね。

 

人は、一方的な指示や説明をどれだけ受けようが、

心からの納得はできません。

 

心から納得していただくためには、

 

・こちら側の人間力

・情報量の圧倒的な差

・なぜこうした取り組みをする必要があるのか、というストーリー

・一つ一つ説明した後に、質問を投げかける

 

といったプロセスが重要です。

 

特にストーリーは重要で、

そのストーリーの中に客観的なデータ等も加え、

相手に分かりやすく伝え、

その上で「どう思う?」と質問を投げかけ、相手に考えさせ、

自分で自分を納得させる、という流れをつくらなくてはなりません。

 

そしてこうした手法に加え、「誰が言うか?」ということも重要で、

日頃から尊敬されていない上司が言っても、

若いスタッフは納得できない訳です。

 

会社側が正論をどれだけ言おうが、

好きな人、尊敬できる人でなければ、

耳を貸してくれないのが、今の若い人の特徴かと思います。

 

そういう意味で、上司に求められることは、

愛され、尊敬される人格なのです。

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【第3584回】 持ち家か、賃貸か?

2020年10月22日 | 住宅コンサルタントとして

先日、ホリエモンさんと勝間和代さんが、

HORIE ONEで対談をされていました。

 

人生を豊かに過ごす、というテーマで

堀江さんと勝間さんがトークを繰り広げる訳ですが、

その中で持ち家か賃貸か、という話題もあり、

お二人ともに、「賃貸の方がお得」という意見でした。

 

人それぞれ、多様な価値観があります。

 

こういう意見を言う方は、

堀江さんや勝間さん以外にも多々、おられます。

 

ただ、住宅を扱う私たちは、

家を持つ意義、価値を

お客様にご理解ご納得いただける思いとスキルを

しっかりと身につけておかなくてはなりません。

 

家には不動産としての価値以外に、

さまざまな価値を持っているのです。

 

そしてお子さんを育てる上でも、

賃貸物件よりも持ち家の方が

圧倒的にお子様にとって良い影響があるのです。

 

特にお子様が8~9歳になるまでに、

ペットを飼って育てたり、

お花や野菜を植えて育てたりする経験や、

思いっきり走ったり歌ったり踊ったりすることって、

本当に重要なんですよね?

 

賃貸アパートに住みながら、

そういう経験を子どもさんがすることって可能でしょうか?

 

更に低性能の家に住んで、

その空間で暖房をガンガンにつけて温めた家と、

高気密高断熱の家で、

わずかな暖房で温度差が無い家との住み心地の差は、

圧倒的に違います。

 

日本の家庭内事故死亡者数が、

交通事故死亡者数の3倍以上あることは、

まだまだ知られていませんし、

あの有名人夫婦も家庭内事故でお亡くなりになっていることも、

実は大半の方がご存知でないのです。

 

賃貸物件は、性能が低くなりがちなので、

賃貸に住み続けるということは、

家庭内事故が起こる確率が高いということですね。

 

また、自分の好きなように手を加え、

年々愛着が増していく住空間に住めることは、

理屈では無く、感覚的精神的にとても満足します。

 

数値化できない価値もあるのです。

 

賃貸も持ち家も、それぞれメリットデメリットがあります。

 

我々は、持ち家を持つことのメリットや豊かさを

お客様が理解できるように説明するスキルを

持っておかなくてはなりません。

 

皆さんの会社では、

このあたりのトークの訓練が出来ていますか?

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【第3583回】 変革の時

2020年10月21日 | 住宅コンサルタントとして

今、それなりに経営がうまくいっている会社は、

油断してはいけません。

 

うまくいっている時にその状況に慢心し、

新たな一手を打っていなかったり、

スタッフの教育や敷地内やお店の環境整備など、

コツコツとやっておかなくてはならないことに手つかずだと、

必ず市場の変化に適応できなくなる時が来ます。

 

経営がうまくない経営者は、

業績不振が数年続いた時に初めてまずいと感じ、

そこから改革の手を打っていくので、

結果が出るまで更に時間を要し、

かなりのダメージを受けてしまいます。

 

そして手を打つのが遅いと、

経営者の手腕に対し、スタッフさんが不信感を持ち、

辞めていく社員さんが出てしまったりして、

そのダメージも猛烈に大きかったりするのです。

 

こういうことを経営センスのある経営者は理解されていて、

それなりに順調な時に次の一手を打つのです。

 

また私自身、そういうタイミングでクライアント様に

新業態にチャレンジしていただいたり、

新しいしくみを取り入れてもらうことを提案したりします。

 

昨日、お伺いさせていただいていたクライアント様も、

ある部分が成功企業と比べると少し遅れていて、

ここを変えないと成約率が上がらない、ということを

資料を使いながら説明させていただき、変革を要望しました。

 

すると社長は、すぐにご快諾いただき、

その場で幹部の方に指示を出されていました。

 

こういう瞬間が、たまらなく好きです。

 

そして即断即決して下さるクライアント様だと、

本当にお尽くししたい気持ちでいっぱいになります。

 

順調な時に、変革することを決断できる会社が、

勝ち続けるという結果を得られるのです。

 

ちょっとうまくいっているからといって、

それがずっと続くと勘違いしていませんか?

 

市場もお客様も常に変わります。

 

そこを理解しておきたいですね。

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【第3582回】 何年ぶりか、分からない講演

2020年10月20日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は、いつもお世話になっている

クライアント様の社長からの依頼で、

久しぶりに講演をさせていただきました、

 

日頃、長年お付き合いをさせていただいている、

クライアント様に対しての施策しか考えられない脳に

自分自身、なっています。

 

そんな私が、初めてお会いする住宅会社の方たちに

ご理解いただけるような内容で、

かつ最新のトレンドを組み込んだ内容で

60分に講演内容を組み立てる、ということで、

非常に良い経験をさせていただきました。

 

前職時代、それから起業した当初は、

稀に講演の依頼が来ていたのですが、

毎回断り続けているうちに、オファーが全く来なくなりました。

(基本的に講演などの依頼は、半年以上前にいただかないと

スケジュール的に難しいのです・・・)

 

そんな私に、かなり前からオファーをいただいていたので、

今回はかなり気合が入っておりました。

 

持ち時間は60分。

 

この中で、聴いて下さる方たちが退屈しないよう、

かつ明日からの経営で何かヒントを得ていただこうと、

内容を何回か見返し、お話をさせていただきました。

 

講演が終わり、東京への移動の電車に乗った瞬間、

私の記憶は飛び、深い眠りに陥ってしまいました。

 

久しぶりの、脳の酸欠。

 

昨日、参加して下さった住宅会社さんの方たちに、

何らかの参考になれば、嬉しいです。

 

いつも同じメンバーの方たちと

お付き合いをさせていただいていますと、

確かに居心地は良いですし、

何かをお伝えする際、特に気を遣わなくとも

以心伝心で伝わります。

 

ところが、初めてお会いする方ですと、

 

「この内容で伝わるかな・・・」

「このことを伝えたい時には、どういう伝え方をすればいいのか?」

 

などなど、いろんなことを考えながら、テキストを作成したり、

当日の話し方のシュミレーションを繰り返しました。

 

そして昨日、本番だった訳ですが、

予定どおり60分の時間を目いっぱい使わせていただき、

お伝えしたいことを話すことができました。

 

こうした機会をいただき、

本当にありがとうございました。

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【第3581回】 京都会の新しいメンバー

2020年10月19日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は、第何回目か分からない京都会。

 

前職の京都近郊在住で、

現在、企業を経営している3人で昼間から集まり、

情報交換という名目でお昼からお酒を呑む会なのですが、

昨日から新たなメンバーが入ってくれました。

 

前職時代、一緒の部で私は仕事をさせていただき、

何も分からない私に親切に接してくれた、Nさん。

 

今はロードバイクの中古買取ショップを経営されていて、

非常に成功もされていますし、

何より住宅業界から見ても面白い取り組みをされていて、

これが非常に参考になるのです。

 

って、クライアント様には、

最近、このNさんが経営するお店のことを

事例としてかなりお伝えしているかと思います。

 

採用面とか、WEB広告に関して、

早速、ロードバイク業界の真似させていただいております。

 

わざわざこの京都会のために、

スケジュールを調整して、東京からお越し下さいました。

 

で、昨日もいろんな情報交換をしながら、

昼間から河豚と松茸と日本酒を楽しませていただいておりました。

 

あまりに楽しく、あまりに有意義だったので、

途中から記憶が無くなり、

しかも帰りの京阪電車で爆睡し、

出町柳駅から丹波橋まで乗り過ごす、という失態。

 

かと思えば、参加メンバーから、

 

「僕は枚方市まで乗り過ごしました・・・」

 

という連絡が(笑)。

 

あまりにも楽しすぎました。

 

アジアを中心に世界で活躍するメンバーもいますし、

EC業界では知らない人はいないであろう企業の経営者であり、

私の大先輩もいます。

 

で、ロードバイク業界を変える異端児も加わりました。

 

次回は20201年1月末に開催しますが、

それまでにまたたくさんのことを学んだり経験したりして、

メンバーの方たちに情報提供できればと思っています。

 

レベル感と考え方が合う方たちと過ごす時間は、

やはり非常に貴重ですね。

 

刺激をいただける人たちと

定期的に合う機会を自分に用意できているでしょうか?

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【第3580回】 意思決定のスピードと権限委譲

2020年10月18日 | 住宅コンサルタントとして

企業が成長してくると、決定しなくてはならないことが増えてきます。

 

それまで一事業、一事業所でやってきた会社が、

複数事業、複数店舗展開をすれば、

経営陣がやるべき決定事項は当然増えます。

 

ですから、決断のスピードも上げていかなくてはなりません。

 

しかしながら、会社は成長して

優秀なスタッフさんも増えてきているのに、

経営者の意思決定のスピードが全く上がらず、

しかも権限移譲も全く変わらないと、

経営者そのものが会社の成長のボトルネックになってしまう、

ということがあります。

 

これは非常に残念なことです。

 

会社が成長していく過程で、

決裁権限を全てトップが握り続ける。

 

会社の成長のスピードに対して、

トップの器が追い付いていないと、

必ず成長は止まります。

 

会社の成長に合わせ、トップも成長しなければならないのです。

 

会社の成長に合わせ、意思決定のスピードが上がっているでしょうか?

 

また権限をトップがずっと握り続けていないでしょうか?

 

自社をチェックしてみましょう。

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【第3579回】 各職種別に実務以外にやるべきことを見える化する

2020年10月17日 | 住宅コンサルタントとして

住宅会社では、営業・設計・コーディネーター・監督と

主に4つの職種に分かれて、社員さんは仕事をしています。

(この他に総務経理、アフター、積算などの部署もありますが)

 

自社の家をデザイン面、性能面でより良くしていくこと。

コストを下げること。

クレームが出ないよう、細部の収まりや部材を見直すこと。

工期をより短縮すること。

施工ミスの発生率を下げるために図面を改善したり、

着工前の確認の制度を高めること。

 

などなど、設計・施工面で改善すべきことは山のようにあります。

 

一方、集客・営業面でも、

お客様が自社のいろんなことを理解しやすいよう、HPを改善する。

来場予約がしやすいよう、LPを改善する。

インスタ広告の精度を高めるため、バナーを改善する。

初回接客時の満足度を高めるため、おもてなし方法を改善する。

他社と自社の違いを理解してもらいやすいよう、

比較ツールを改善する。

 

などなど、これまたやるべきことが山積みです。

 

目の前のお客様の実務以外に、

各部署が仕事の品質を高めるために

やらなくてはならないことが多々あり、

それらを一度に取り組めるほど、時間はありません。

 

ということは、実務以外にやるべきことを計画的に、

この1か月、3カ月、半年で何に取り組むのかを

事前に決めておかなくてはならないのですが、

その整理が出来ていない住宅会社が、

あまりにも多いような気がします。

 

実務以外に取り組むべきことを

部署別に整理することができていますか?

 

そしてそのやるべきことの優先順位づけができているでしょうか?

 

実務だけをして満足してしまう人は、

リーダーや管理職にはふさわしくありません。

 

常に仕事の品質を高めるために、

実務以外にやるべきことがある、と認識したいものです。

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