鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2527回】 素地は変わらない

2017年11月30日 | 住宅コンサルタントとして
「三つ子の魂 百まで」という諺がありますが、
昔の方はなんて本質を見抜いているんだろう、と思います。

会社でどれだけ教育をしても、表面的な部分は変わったとしても、
その人の奥底にある根本の部分は、やっぱり変わらないと思います。

ある地域の住宅会社の経営者さんですが、
以前は超ワンマンで、自分の私利私欲のために会社の規模を拡大し、
絶対君主として経営していた。

その姿勢に、各支店を任されている支店長がついていけなくなり、
全支店長が一斉に辞表を提出し、一気に受注棟数が激減し、会社が倒産しかけた。

何とか会社を立て直そうと経営者自身が必至で仕事をすると同時に、
経営者としての自分を反省したのでしょう。
自分の考えを改め、経費を削減し、健全経営を心掛け、
会社の経営は改善していった。

社員さんの意見にも耳を傾け、良い会社をつくっていった。

そして会社の財務内容も良くなり、
このままいい感じで次世代にバトンを渡せるか、というタイミングになって、
結局昔の独裁者的な面が再び出てきて、公私混同をし、
独裁者に逆戻り、というようなケースを知っています。

経営者はもう結構な年齢なので、
これから家づくりをする若い世代の感性や気持ちなんて、
全く理解できていないのですが、
自分が良いと思ったものは売れる、とばかりに、
ピントがズレまくっている商品を開発し、
ズレた販売方法で売るように社員さんに指示をする。

商品開発やマーケティング、販売方法までを全て自分が思うやり方を貫き、
社員さんの声に耳を傾けない。

完全な老害なのですが、これがそもそもその人の素地なんです。


また、根本的に「人のために」という考えが無く、
自分のことしか考えられないスタッフさんを
どれだけ教育して、「お客様のため」「働く仲間のため」という考えが大切で、
人の役に立つために仕事をする、ということを伝え続けても、
その人のベースにそういう思考、価値観が無ければ、
結局は素の人間性が出てしまったりするのです。

能力は、入社後も上げることが可能ですが、
根本の人間性の部分は変わることができない。

面接でどれだけ良い顔を見せようが、
研修後にどれだけ話を聞いたかというようなパフォーマンスを見せようが、
本人の素地は、本人が変わろうと死ぬ気で努力しなければ変わらない。


だからこそ採用の際、本人の人間性というか、素地を見極めることが大切なのです。

そして人間の素地は、大抵幼少期の環境で決まるのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2526回】 信用を積み重ねることが、全ての基本

2017年11月29日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界、住宅会社は、一般の方からすると、魅力的に映っていません。

これが現実です。

家をいつか建てたいと思っている方が、
軽い気持ちで住宅展示場や完成現場見学会に参加をしたり、
都会であれば不動産会社に足を踏み入れた瞬間、
結構きつい売り込みを受けたり、一方的に説明されたりしてショックを受けた、
ということがあって、全然気軽にアプローチできていないことが要因の一つです。

これからの時代、ビジネスで何が一番大切かといえば、
会社、お店として信用されているかどうか、ということになります。

信用されているお店が、大したお金をかけないでするイベントと、
信用が低い会社が多額のお金を使って派手なイベントをするのと、
どちらがビジネスになるかといえば、前者になります。

「何をするか?」よりも「誰がするか?」が重要なのです。


では、信用を積み重ねていく上で重要なのは何か?

私が今、最も尊敬している西野亮廣さんは、その著書の中で

「嘘をつかないこと」

とおっしゃっています。

例えば、「デザイン住宅」とうたっていながら、普通レベルの家をお客様に案内してしまったら、
それは「嘘」になってしまいます。

何かサービスを受ける前に、今のお客様は大体の予想をしますが、
自分の予想よりも実際に受けたサービスの満足度や評価が低かったりすると、
それも「嘘」となってしまうのです。

嘘をつく度に、お客様からの信用度は下がります。

信用を積み重ねていくということは、お客様の期待値を常に超え続けることでもあるのです。


信用を積み重ねる。

皆さんの会社では、できていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2525回】 生かされていることをありがたく・・・

2017年11月28日 | 住宅コンサルタントとして
一昨日、ショックなお知らせをいただきました。

長年、お付き合いをさせていただいている、あるクライアント様の役員さんが
心筋梗塞でお亡くなりになった、ということでした。

2週間ちょっと前にお会いした時も
非常に元気そうで、いつも通り楽しく会話をさせていただき、
また今度もいつも通りにお会いできると思っていたのですが、
あまりにも突然のことに、私自身も衝撃で、悲しい気持ちです。

ご家族様やクライアント様の社員さんは、もっともっとお辛いし、悲しいことだと思います。

まだまだお仕事もされたかったでしょう。
奥様と旅行とかにも行きたかったでしょう。
お孫さんとも遊んだり、抱っこしたかったことでしょう。

そんなことを考えると、本当に悲しい気持ちになります。

ご冥福をお祈りすることしかできませんが、
本当に心からお祈り申し上げます。


そして改めて、自分が生きていること、家族が生きていることに
感謝しなくてはならないと思うのです。

生かされている、ということに感謝し、
自分は何ができるのかを真剣に考えなくてはならないと感じました。

気温が急激に下がってくるこの11月12月に、家庭内での死亡事故は増えるのです。

それは日本の住宅の断熱や換気のレベルが低く、
家の中で部屋ごとの温度差が大きいことも影響しているかと思います。

私自身がクライアント様と広めていきたいことの一つが、
リビングも寝室もトイレもお風呂も、家じゅうどこも同じ温度になる、全館冷暖房システムです。

断熱・機密・換気・冷暖房に関して、正しい知識と施工方法を学び、
それに基づいて施工された家は、本当に年中快適ですし、省エネなんです。
しかも温度差が無いので、家庭内事故が起こりにくいのです。

これを手の届く価格で商品化することが、
自分の残された人生の中での課題の一つだと改めて実感しました。

日本人の大半は、冬場、脱衣室やトイレは寒いもの。
朝、布団から出たくないくらい、部屋が寒くなっている。
そうしたことが当たり前だと思っているのですが、
そういう現象になっていること自体、断熱性能が著しく低い家です。

我が家だと、外気温氷点下3度で、寝る前の部屋の温度が22度。
これで暖房を切って寝ても、翌朝の温度は18度~19度なのです。

これが一般的な先進国における住宅のスタンダードであって、
日本の住宅の性能は、大手ハウスメーカーであっても最低レベルなんです。

断熱や気密、換気の知識を正しく持っている住宅会社は、全体の10%も無いでしょう。

ここのレベルを上げていき、家庭内事故を激減させ、
快適に過ごせる家を増やすために仕事をしていきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2524回】 何事も継続しなければ・・・

2017年11月27日 | 住宅コンサルタントとして
一時的に何かをガッツリやることは簡単です。

本を読む。
モデルとなるお店や企業を見に行く。
ブログやメルマガを読む、
勉強する。

一時的に努力している人に、「○○やっていますか?」と質問すると、
「もちろん、○○やってます!」と答えられます。

でも何かをやっているということを定義する場合、
厳しい視点で言わせていただくと、

「やり続けてはじめてやっている」

と言って良いような気がします。

本を読むということは、月に1冊なり4冊なり10冊を何年も読み続けること。
ブログを書くということは、定期的に書き続け、1年以上続けること。
広告の勉強をするというのは、いろんなモデル企業の広告を収集し続け、
研究しつづけることを何年も継続すること。

「何かをやっています!」という言葉は、自分としては重く考えています。

いろんな住宅会社、いろんなモデル企業の調査は、
起業して以来7年連続でやっていますし、
このブログも2500日以上継続していますし、
本を読み続けることは20年、続けています。

後、ジムも4年以上、通っています。
来年からは格闘技にもトライしてみようかな、と思っています。

まあ、飽きずにできているよなぁ、と自分でも思いますが、
自分の未熟さを知れば知るほど、勉強しないと…と思うのです。

ビジネスに関して、そして自分を磨くために何かをやるということは、
少なくとも一定期間継続してはじめてやっていると言えると個人的に思っています。

皆さんは年単位で継続してやっていること、いくつありますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2523回】 2018年の事業計画および予定

2017年11月26日 | 住宅コンサルタントとして
弊社の2018年の事業計画の骨子がまとまりました。

毎年、10月~11月の間に、ホテルに泊まり込んで考えをまとめるのですが、
2018年に何を取り組むのかということが決定しました。

各クライアント様にどのような戦略の提案をするのか、ということですが、
もちろん、各社様の現状に合ったご提案となります。

ただ、弊社としての基本は、少し先を予測しての提案となりますので、
住宅会社っぽくならない、新しい業態をつくる、ということとなります。

ハウスメーカー、工務店という見え方になっていては、
これからの時代、お客様の来場はもちろん、就職希望者も激減する、
というのが弊社の予測であり、
住宅会社っぽくならない、という方向を目指していくことになります。

ここではあまり詳しく書くことができませんが、
「□□□□□を最大化する」ということが最大のテーマであり、
「□□□□□」を最大化した企業が勝ち残ります。

そのために何をいつまでにどうやっていくのか、ということを
具体的に各社様と詰めていくことになるでしょう。

お客様満足度と従業員満足度が高い会社が、
この方向で取り組んでいただくことで、
一般的な住宅会社が困っていることが全て解決できるのです。

ただ、頭の固い経営者、過去の成功体験に酔いしれている経営者の方の場合、
150%受け入れがたい提案でありますし、
センス・感性が無い会社にとっても難しい提案内容になります。

でもいつの時代でも、環境の変化に適応した生物のみが生き残るのであり、
企業経営にとってもそれは同じ。

コテコテの住宅会社には、間もなく誰も寄り付かなくなりますから、
変わるなら今しか無いのです。

2018年は4月にミラノサローネ視察、
6月に弊社のクライアント様の中で新業態のモデルとなる企業様の視察を
開催させていただきます。

そして現時点で2018年の1年間で2日だけ予定が空いているので、
10月に数年ぶりにセミナーでもやろうかな、と思っています。

今、弊社の提案を聞いてもらったとしても、
大多数の住宅会社の経営者の方からは

「頭、おかしいんじゃないの?」

と思われるでしょうが、まあそれはしょうがないですね・・・。

この新業態に取り組んでいただき、事業を磨き続けたその先に、
ダントツの地域一番店となることでしょう。

自分自身、2018年に既にワクワクしています!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2522回】 オフだと思った瞬間・・・

2017年11月25日 | 住宅コンサルタントとして
年間のスケジュールが決まっていますので、体調を崩して仕事を休むわけにはいきません。

ですから日々、緊張感を持っていますので、体調を崩すことはほとんどありません。

前々職の営業マンの時代は、しょっちゅう風邪をひいていたのですが、
今の仕事になってから仕事を休んだことはありませんし、
仕事にいけないくらい、体調を崩したこともありません。

今年は10月上旬にポートランドに行くことが決まっていたので、
9月の下旬から11月下旬まで、休みを取ることができませんでした。

ようやく11月23日の勤労感謝の日に、2か月ぶりのお休みをいただけました。

この日、久しぶりの休み、ということで、朝からマッサージを予約し、
2時間しっかりと体をもみほぐしていただきました。

その後、家に帰ってきて、ポートランドで買ってきたロゼワインを飲み、
気持ちよく寝てしまいました。

夜になって24日の仕事の準備をしたのですが、
結論から言うと、24日の夜から体調、思いっきり崩してしまいました。

夜、お鮨を予約していたのですが、最期まで食べきれず、
すぐに岩盤浴に行って汗を大量にかき、水を飲んでまた汗をかく、
ということを繰り返し、ぐっすりと眠りました。

すると今朝、体調がほぼ回復していて、ホッと一安心。

久しぶりのオフでかなり気が抜けてしまったからでしょう。
本当に冷や冷やしました。

いろんな経営者の方とお話をしていると、大抵の方はそうなのですが、
気を張って仕事をしている人ほど、オンの時に体調を崩しません。

それがオフだと気を抜いた瞬間に、一気に体調を崩される方が多いのです。

オフだからといって、気を抜きすぎないこと。

疲れが結構溜まっていた中、マッサージをしっかりとやっていただいたことで、
おそらく疲労感が顕在化したのでしょう。

オフの日でも平常心を保たなければ、と実感したこの2日間でした・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2521回】 本を読むのは何のため?

2017年11月24日 | 住宅コンサルタントとして
大学を卒業し、最初に勤めていた会社で、
入社して2年間は全く成果を出すことが出来なかった私は、
自分を変えなくてはならないと思い、
そのきっかけとしてひたすらビジネス本を読みまくっていました。

本を買うようになって最初の頃は、トップ営業マンのセールストーク集など、
小手先のテクニックを鍛えるような本を買っていましたが、
次第に小手先では無く、本質的な部分を変えないとダメだ、ということに気づき、
読む本も変わっていきました。

当時の自分のお小遣いは3万円でしたが、煙草とコーヒーに1万円、
本に2万円と予算を決めて、ひたすら本を買って学んで実践する、
という形で仕事に取り組んでいました。

本を読むにつれて、自分の目線が上がっていき、世の中上には上がある、と気づき、
もっと成長しなければと思い、ますます本にはまっていきました。

そして転職し、一流の経営者の方の大半は、本をメチャメチャ読んでいることを知って、
自分自身がやってきたことは間違いでは無かったんだなぁ、と安心しました。

本を読んだ方が良いということは、大半の方はご存知だと思います。

でも月に1冊の本を読んでいる方は、本当に少ない。
週に1冊の本を読んでいる人は、もっと少ない。

少ないということは、それをやるだけで成功に近づくということだと思うのですが、
いろんな理由をつけてやらない人が多いのは、もったいないと個人的に思っています。

そして本を読まない人が多いのは、

「本を読んで自分がどう変わるのか?」

ということがイメージできていないからかもしれません。

なぜ本を読むと良いのか?

それは自分の中に違う人の価値観を持てるからだと思います。

人間誰しも、自分自身が何が好きで、どうされたら嬉しいか、ということは分かっています。

でも他の人の、どうされたら嬉しくて、逆に何が嫌いか、ということは分からない。

いろんな方の本を読むことで、自分以外の人の価値観を学ぶことができるのです。

本を何十冊、何百冊と読み続けるうちに、いろんな人の考え方や価値観が理解できるようになる。
すると、いろんな方に話を合わせることができるようになるんですね。

営業マンは、どんな方にも話をある程度、合わせられなくてはなりませんし、
相手に気持ち良く話をしてもらわないといけない。

本を読むことで、いろんな方の考え方、価値観を学べ、
その結果、自分自身が多様性を持つようになっていくのです。

だから、本は読んだ方が良い、というのが私の個人的な考えです。

皆さんは、本を定期的に読む習慣をお持ちですか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2520回】 子どもの進学

2017年11月23日 | 住宅コンサルタントとして
我が家の長男、次男共に、中学から大学一貫校に行っています。

小学校5年の時に中学受験を本人が希望したので
私立の中学を受験することを承諾しました。

中学、高校と良い環境で学ばせていただき、
長男は今、高校3年生です。

高校2年までは、学校の成績は中の下から下の中くらいで、
正直、大学にそのままストレートに進学できるか微妙でした。

しかしながら、高2の2月の修学旅行でタイに行き、
現地の人たちと一緒に学校をつくるボランティアを2週間したことで
我が家の長男は、劇的に変わったのです。

自分がいかに恵まれた環境で生活できているのか?
世界には学ぶ環境が無く、勉強したくてもできない子どもがいること。
そういう人たちに少しでも良い環境を用意するために、
ボランティアを通して協力しているもいること。

などなどを学んだようですが、とにかく世界の広さ、自分の見識の狭さを17歳で実感したのです。

私は知らなかったのですが、長男がタイから帰ってきたときに、

「行かせてくれてありがとう」

というようなことを家内に言ったみたいで、
本当に本人にとって良い経験になったようです。

そんな長男は、高3になってから成績も一気に上がり、
大学も希望の学部に推薦してもらえることに・・・。

たまたま家内から、長男の志望理由書という、高校に出す書類を見せてもらったのですが、
自分の子どもがここまで論理的な文章を書けるようになったのか、と思うと、
何だかとても嬉しくなりました。

以下、長男の志望理由書より抜粋。

「今後、AIの技術が発展していき、今ある職業の半分はなくなると言われています。
その中で生きていくためには、自分で考える力が必要だと思います。
そして、私は海外で仕事をしたいので、海外についても知らないといけないと思います。
今の自分では現代社会の課題について、何の解決策も知らないからです」

「グローバルな視野を育むことが出来るので、広い視野で物事を考える良い経験が詰めるかと思います。
海外で仕事をする上で、外国語や海外の文化や価値観に触れる機会は身近になるので、
語学力を向上させ、その環境に対応したいと思っています。
これらの学びを通し、問題発見能力、問題解決能力。語学力を養い、
世界で活躍できる人間になりたいと思っています。
以上の理由により、私は貴経済学部国際専攻を志望します」

自分の高3と比べると、雲泥の差だなぁ、と感じます。

「親を踏み台にして、もっと高みを目指せ!」
「自分のことは全て自分で決断すること!」
「自分の奥さん、子どもを養える力を身につけること!」

と、これくらいしか言ってこなかったのですが、
夏に「俺、英語習いたいんやけど・・・」と言ってきたり、
猛烈に本を読んだりして、長男なりに成長してくれているようです。

何より、自分の進路を自分で決めたことが、本当に嬉しい。

私自身も子どもに負けないよう、もっと精進し、研鑽を重ね、高みを目指したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2519回】 自社を語れるか?

2017年11月22日 | 住宅コンサルタントとして
住宅の営業マンは、まず何を売らなければならないか?

皆さんは即答できますか?

商品?
素材?
工法?
価格?

答えは全て違うというのが、私個人の判断です。

営業マンがまずお客様に売らなければならないのは、「会社」なのです。

商品は説明しなければならない。
お客様と良好な関係をつくるために、
雑談を通して自己開示し、お客様に好感を持ってもらわなくてはならない。

これらのことを初回接客で実施しなければならないことは当然なのですが、
最も営業マンが売らなくてはならないのは、会社であることは間違いありません。

自社が一般的な他社と比較して、どういう部分が違うのか?
どれだけ良い家づくりに取り組んでいるのか?

これらをお客様に理解していただけたとして、
自社に対しての印象が良くなったとしたら

「そんな会社がつくっている家だから、当然良い家だろう」

と商品への評価も上がるのです。

だから住宅会社の営業マンは、
自社を語れるように自社の良いところを見つけ、理解しなければならず、
住宅会社の経営者は、営業マンが語れるよう
素晴らしい会社をつくっておかなければならないのです。

昨日、お伺いしていたクライアント様で、ここ数か月ブレイクした営業さんは、

「我が社は掃除を丁寧にする会社です。
自分の当番で1週間、本社のトイレ掃除を素手でしていました。
1週間後、社長から『なぜトイレ掃除をするか、分かる?』と訊かれたのですが、
その理由を答えられませんでした。
社長は『トイレ掃除をやり続けると、キレイになったと思ったら、
今まで気にならなかった部分の汚れが気になるようになるんだよ。
そしてその部分をキレイにしたら、また気になるところが出てくる。
トイレ掃除一つでも、自分が成長すれば、違うモノが見えてくる、ということを学べるよね。
トイレ一つを徹底的に掃除することができれば、現場をもっときれいにできるでしょ。
だから、トイレ掃除にこだわるんだよ』と教えてくれました。
自分は、今回の1週間のトイレ掃除で、何も気づけなかった。
だからもう1週間、トイレ掃除をさせて下さい、と社長にお願いしてさせてもらったんです。
すると、自分の心構え一つで、
これまで気づかなかったことに気づけるようになったような気がします。
当社は、掃除一つに対しても、しっかりと信念を持ってする会社ですので、
もちろん、家づくりにも信念とこだわりを持って取り組んでいます」

というようなことを自分の言葉で話されていました。

そりゃ、お客様に支持されるでしょ、と思いました。


だって、目の前の誠実な営業さんが、自社って本当に良い家づくりに取り組んでいる会社だ、
ということを心の底から言ってくれてるって、感度の高いお客様には刺さりますよね?

自分の会社を良い会社だと胸を張って言えるって、素晴らしいと思います。

皆さんは自社の良い部分をどこまで心を込めて言えますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2518回】 大人になりきれていないビジネスパーソン

2017年11月21日 | 住宅コンサルタントとして
大抵の会社に、大人になり切れていないビジネスパーソンがごく少数ですが、存在します。

会社に所属しているのに、個人商店化し、
自分のやり方や考えを貫こうとする。

お給料をもらっているのにプロになりきれていなく、
自分個人の好き嫌いの感情を職場で出しまくる。

仕事時間に自分が言われた範囲だけをやればお給料をもらえると思っていて、
何かあると「それ、私の仕事ですか?」と周囲の人に対し愛や思いやりがない。

まあ、本当に精神的に子どもなんですね。

会社に所属しているのに、個人商店化する人は、
とっとと起業した方が良いです。
そうすれば、自分がやりたいように全てできますから・・・。

組織に所属させてもらっていて、社会保険をかけてもらって、
お給料も保障されている、ということが分かっていない。

一度、自分で起業し、世の中の厳しさを体感すると良いと思います。


お給料をもらっているのにプロになりきれていなく、
自分個人の好き嫌いの感情を職場で出しまくる人は、
幼稚編か小学校からやり直した方が良いでしょう。

出来れば、大阪のちょっとガラの悪い幼稚園とか小学校に行かれることをオススメします。

空気を読めない人は、かなり痛い目に遭うのですが、
その中でちょっと鍛え直してもらった方が良いですね。

自分の意見を持つことはとても素晴らしいことですが、
プロですから、それはどうやれば目標達成に近づけるか、とか改善されるか、
といった仕事の成果のことや職場の雰囲気を良くするという方向に限られる訳で、
そこに好き嫌いの感情だけ持ち込むのは、NGに決まっています。

自分の好き嫌いの感情が何よりも優先する人は、幼稚園からやり直すべきなのです。


「それ、私の仕事ですか?」ということをすぐに言う人は、
おそらく「周囲の人に親切にしなさい」とか、「思いやりの心を持ちなさい」といった、
人間としての基本を教わっていないか、忘れてしまったかのどちらかだと思いますが、
そういうスタンスで生きていると、仕事もプライベートも充実しなくなってきます。

誰からも必要とされないし、誰からも応援されなくなります。

幸が薄くなってしまうのですね・・・。

で、ますます「自分一人で生きていこう」と意固地になり、
自己中的な考え方が強固になり、
もう救いようがなくなっていったりします。

自分がやったことが自分に跳ね返ってくるという、真理を勉強した方が良いかもしれません。


自分自身の意見を持つことは素晴らしいことなんです。

でも、人と人とのかかわりの中で生きていること、
働かせていただいていることが分かっていないと、
周囲の人に迷惑をかけたり、周囲の人に余分な気を遣わせてしまうのです。

みんなが気持ちよく働けるような立ち振る舞いをできることが大人。
でも、こういうことをいい歳こいて分かっていない人、結構多いんです。

皆さんは大人のビジネスパーソンですか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2517回】 具体的かつ未来を語らないと・・・

2017年11月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は長男が通っている高校のPTAの主催で
ある講師の方をお招きしての講演会に参加していました。

その方は、元アナウンサーで、
奥様が妊娠された後、乳がんが発見されてしまったんです。

子どもが体内にいるので、抗がん剤を使った治療だと
せっかく授かったお子さんをあきらめなくてはならない。

奥さんの命を取るか、お子さんを出産するか、という決断を
妊娠してすぐに決断しなくてはならなかった・・・。

結果、ご夫婦で「3人で生きる」という選択をされ、
奥様はお子さんに影響が出ないレベルの抗がん剤を投与し、
出産後、本格的に治療を開始したのですが、
残念ながらお子さんを出産した後、4か月弱でお亡くなりになられたそうです。

本当につらくて、悲しい出来事です。

だって、ほとんどの方にとって、家族あっての自分ですから・・・。

あの時、中絶という決断をして、すぐに抗がん剤治療をしていれば、
ひょっとしたら奥様の命が助かったかも・・・と考えたりもされたかもしれません。

ただ、もしそうであったとしたら、
今度はお子さんを犠牲にしての自分の命を、とも考えられ、
そうすると奥様としたらこれまたずっと辛い現実を背負って生きていくことになる。

もう本当に悲しすぎるエピソードで、何が正解かなんて、誰にも分かりませんよね?

このお話を聞かせていただいて、家内も子どもも健康で生きてくれていることが、
本当は何よりも幸せなことで、これを当たり前だと思ってはならない、と感じました。


ただこの講演で、
講師の方のこの悲しいエピソードは編集された映像で流して下さったので、
非常に分かり易かったのですが、
講師の方の話が抽象的すぎて、全然刺さらなかったんです。

「僕は呼ばれたら、どこにでもいく」
「今日、こうやって皆さんとお会いできたのは、本当に嬉しい」
「人間って本当にあたたかい」
「お子さんやパートナーを抱きしめてください」

これを繰り返すことがほとんどで、あまりの内容の薄さにちょっと衝撃でした。
メインの話に入る前の序章の話が最後まで続くような感じでした。

VTRの内容とのあまりのギャップに、本当にとまどってしまいました。

例えば、「若い女性の乳がん検診を普及させたいと思っている」とか
「シングルファーザー、シングルマザーを支援するために、こんな活動したい」とか、
未来についての話があればもっと良かったのに、とも感じました。

改めて講演の難しいんだな、と思いました。


でも、これって講演だけの話ではなく、いろんな方とのコミュニケーションも同じだと思います。

抽象的な話のオンパレードやと、全然面白くない。
人の心を動かすことなんてできない。

未来の話だと相手の方はイメージしやすい。
それが前向きで良くなっていく話だと、元気がもらえる。

そんなことを今回、学ばせていただきました。

私自身、そういう方向で話ができているか、セルフチェックしていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2516回】 全ては自分の捉え方次第

2017年11月19日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、クライアント様のところで仕事を終えた後、
空港まで移動し、飛行機で伊丹空港まで、と思っていたところ、
これは12年、毎月来ているこの空港ではじめての経験なのですが、
欠航となってしまいました。

強風のため、自分たちが乗る予定だった飛行機がこの空港に着陸できなかったからです。

昨日の夕方からかなり風が強くなっていて、
実際、台風の時と同じくらいの強風でした。

まあ、天候には勝てませんので、致し方ありません。

でも、飛行機が欠航したのが昨日の夜で、
本当に良かったなぁと思うのです。

もともと、本日はオフの予定でしたから、仕事に全く支障がありません。

私にとって最も困るのは、クライアント様のところに行けなくなることなので、
たまたま移動できなくなったのがオフの前日、ということは
なんて自分はツイてるんだと思いました。

空港のカウンターで本日の便への変更をしている間に
残り少ないホテルの空室をスマホで手配できたり、
その手続き終了後、駅までのバスがすぐに来たりと、
昨日、家に帰れなくなった以外は本当にツイてました。


どんな人でも日々、自分の周囲でいろんなことが起きるかと思います。

何かが起きた時、それをどうとらえるのかは、自分次第。

例えば、以前クライアント様をお連れしてイタリアのミラノに行った際、
ハトがフンをして、私のジャケットにかかったのです。

その時、私は「良かった、クライアント様じゃなくて、俺にかかって」と思いました。

またプライベートで家内とローマ⇒ヴェネツィアと移動した際、
アリタリア航空で私のカバンだけ見事、ロストバゲージになったのですが、
この際も、

「ロストバゲージが俺のスーツケースで良かった、
女性のスーツケースが無くなった方が、何かと大変やし・・・」

と思いました。

起きたことは変えられませんから、そのことをどう受け取るのかは、自分次第なのです。

そして自分のことをツイてると思う人って、本当にツキが上がってくるんです。

逆に現状に不平不満ばかりを言い、何が起こっても自分のせいでは無く周囲のせいにする。

こんな心が貧しい人、誰も応援してくれなくなりますよね。

全ては自分の捉え方次第。

皆さんは自分に起こった出来事をどう捉えていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2515回】 業界の基準を変える新業態、着々進行中

2017年11月18日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社の弱点をカバーし、
お客様との出会いを劇的に増やし、自社の世界観を伝えるのに最適な、
新しいビジネスモデルが全国で着々と進行中です。

思い起こせば1年前、
私が長年、もやもやしていたある問題点を解決するアイデアを思い付いたのですが、
あまりにもぶっ飛んだ発想でしたので、まともに聴いて下さるクライアント様はごく僅か・・・。

1年前の私の提案を受け入れて下さって、
そこから着々と準備をして下さったクライアント様と
コツコツとつくりあげてきたビジネスモデルのお披露目が、
もうそこまで迫っています。

で、その途中経過の報告を頂戴したりしているのですが、
もう手応えが抜群なんですね。

この提案に真っ先に手を上げて下さったクライアント様は、
当然ながら特別な訳で、もう成功するまでトコトン、サポートさせていただきますよ!

住宅業界で今、困っていることといえば、
スタッフの採用と見込み客の集客ですが、
この2つの問題を同時に解決できてしまうんです。
(といっても、1年近くはかかりますが・・・)

当然、受注も自然とあがっていきます。

しかも自社のブランドイメージも高まり、知名度も劇的にアップします。
スタッフさんのモチベーションも上がります。
何より、OB様にも喜んでいただけます。

弊社のクライアント様と同じエリアの住宅会社さん以外であれば、
まだお手伝いは可能なので、ご興味のある方は是非、
弊社のHPやFB、私個人のFBやインスタからお問い合わせくださいませ。

私自身、ワクワクしています!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2514回】 ウダウダ言わず、とっととやる!

2017年11月17日 | 住宅コンサルタントとして
もうここのところ、毎回そうなのですが、
自分の頭の発想力の無さ、アウトプット力の弱さに愕然としています。

今、WEBサイトリニューアルの依頼をいただいていて、
その全体のデザインやコンテンツを形にしていっているのですが、
途中までコツコツとつくっていたものが、締切前日や当日に

「やっぱり(自分が気に入らない!)」
「イメージと違う!」

となって、白紙になってしまうことが非常に多いんですね。

チラシ制作なんかでも本当に多いんです。

これまでつくったもの、何やってん!
と思わず突っ込みたくなるのですが、
でも毎回、そんな感じだから、もうしょうがないですよね・・・。


ゼロから何かを生む際、作り始める前にいろいろとアイデアを出しても、
結局まとまらないことってよくあります。

特に何人かで集まって意見を出し合うと、ああでもない、こうでもない、となりがち・・・。

私、そういうのを多々、経験してきたので、

「じゃ、まず誰かがつくったら」

と思ってしまいます。

イメージを実際に形にしていったら、大きく異なるなんてことはしょっちゅうで、
だからいったんプロトタイプをまずつくり、そこから改めて方向性が決まることもしょっちゅう。

今回もWEB制作も、何ページにもわたってコンテンツをまとめ、
各コンテンツのコピーも考えたのですが、ほぼゼロからつくりなおしています。

なぜそういうことが起こるのか?

個人的な意見ですが、つくりながらだと考える深さが違うんです。

ブレスト段階では、やっぱりフルで頭、使ってないんですね。

だからウダウダ打合せをしたり検討している暇があれば、
まずとっととやってみることをオススメします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第2513回】 変なプライドなど、不要

2017年11月16日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな方と接していると、

「この人、自分なんかよりよっぽどいろんな経験を積まれているな」
「この人、器が自分よりも全然大きいな」
「頭の回転が自分なんかとは比較にならないくらい、すごいな!」

と感じることがあると思います。

相手の方の能力や肩書によって、対応を変えることはありませんが、
人間も動物ですから、野生の感覚がある方なら、
相手の力量を瞬時に把握できるかと思います。

自分よりレベルが上の方とお話をする際、
というか、そもそも全ての方とお話をする際に重要なのは、
相手に敬意をはらうことと正直になることです。

知っていることは知っている。
やっていないことはやっていない。
理解できていない場合は、「すみません、理解できていません」という。

ただ、正直に伝えれば良いのに、
プライドが高すぎる人って、正直に言えないんですね。

やっていないのに、「やろうとしていました」とか
「○○で忙しくて先週はできていませんでした」という。

知らないのに話題を変えて、知らないということを悟られないようにする。

理解できていないのに、さも理解しているようにふるまう。

でも、レベルが自分より高い人には、全て御見通しなんですよね?

で、最も残念なのは、そういうプライドが高い人は、
自分に本当に親身になって話をして下さる人の話にでさえ、
変なプライドが働いて、その話をまともに受けとめようとしない。

話をそらそうとする。

で、誰も何も言ってくれない人になってしまうのです。

人の価値なんて、知っているか知らないか?
やったことがあるかないか?
学歴が高いか低いか?
家柄が良いか普通か?

そんなことじゃなくて、その人を本気で応援してくれる人、
ついていこうと思う人が何人いるかだと思うんですね。

また、自分がお役に立ちたい、力になりたいと心から思える人が何人いるかだとも思います。

だから本気で付き合おうと思ってもらえる人間にならないといけないのに、
変なプライドなんて、邪魔の極致だと思うんです。

変なプライドなど、不要なのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする