鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2497回】 異業種のイケてる企業のHPが参考になる

2017年10月31日 | 住宅コンサルタントとして
さまざまなクライアント様のHPの制作にかかわってきましたが、
数年前にベストだと思っていたデザイン、コンテンツが、
ちょっと時代遅れになってきたかな、という感じがします。

というか、住宅業界全体が遅れていて、
ちょっと先を行っている業界の、しかもイケてる会社のWEBサイトは、
本当に勉強になるのです。

モデルにしたい企業、お店は数社ありますが、
もうまさに見る人の立場でつくられているなぁ、という感じ。

どんなデバイスでお客様は見て、
どんな情報を求めているのか?

また文字の大きさや感覚はどれくらいが見やすいのか?
背景の色は何色にすると見やすいのか?

こういう視点で数社のイケているHPを見ると、
ビックリするくらい共通点が見えてきます。

まずは自社のサイトの見易さUPし、内容を充実させ、
その上でSNSからの動線を良くしていくと良いでしょう。

そして自社のWEBサイトを良くする上で、重要になってくるのは、
写真のクオリティーであることは言うまでもありません。

その写真も、デバイスにベストな状態で収まるようなものを撮影しないとダメなのです。

こうした部分について、また11月から各社様にお伝えさせていただきますね。
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【第2496回】 調査、何回、行ったかな・・・

2017年10月30日 | 住宅コンサルタントとして
2017年も時間がちょっと取れれば、日本全国、調査に行きました。

何回、行ったのか、面倒なので数えませんが、
まだ11月、12月も数か所、調査に行く予定です。

弊社は住宅会社専門のコンサルティング会社なのですが、
今年、調査に行っているのは、大半が住宅会社以外。

業界問わず、繁盛店、お客様が自然と集まるスポットに足を運んでは、
人が集まる理由を考えたり、人を惹きつけるものは何なのかを考えたりします。

個人的に思うのは、今の若い世代の方の価値観は、
一方的に売り手側の商品やサービスを押し付けられることが好きでは無いということ。

モノは溢れていて、消費者の選択肢は無限。

だからただ単に、「品質が良いから」「安いから」「お得だから」とかいう理由で
人は動かなくなっています。

品質が良くて、コスパも高いのに加え、
それらを手にした時の嬉しさを友達とシェアして、「メッチャいいやん!」と言われて
はじめて買ってよかったと思える時代。

だから、どんな商品、サービスを提供する時も、
それを手にしたお客様が友人とその情報をどうシェアするかまでをデザインすることが
これからの商売で欠かせないと思っています。

スマホが普及し、ちょっと変わったことがあるとすぐにカメラを起動し、
映像で記録を残すことが簡単になりましたから、
一つは写真映えする商品、サービスを提供することがポイントとなります。

そしてもう一つは、物質的な満足では無く、
お客様の心を思いっきり満たして差し上げること。

精神的にはまだまだ満たされていない方がたくさんおられますので、
お客様の心を満たすことを提供するのです。

例えば私の場合、
定期的に素晴らしいお店で一流のサービスを利用させていただいていますので、
実は一流のおもてなしをしていただいても、以前のような感激は少なくなっています。

今は店主の方の努力し続ける姿勢、もっと言うと生き様に感動してしまう感じで、
圧倒的努力、圧倒的な行動量を取っている方に心を打たれます。

そういう方の商品やサービスなら、即買いです(笑)。


いろんな繁盛店、繁盛スポットを見続ける中で気づいたことが、
自分の提案の源となるのです。

残り2か月とちょっと、まだまだ調査に行き続けますよ。
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【第2495回】 安藤忠雄展

2017年10月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨日から調査のため、東京に来ています。

ある業界の調査のため、朝から千葉に移動して、目指すべきお店に行ってきましたが、
そのお店、もう行列がハンパありませんでした。

駐車場、一切なく、地元に人だけしか利用していない
(タクシーで伺っていたのは、私たちだけでした)のですが、
あれだけ行列できるのか、というくらい、できていました。

私の家内のインスタに、ちょこっと紹介しておりますので、
クライアント様はご覧になって下さいませ。

その後、国立新美術館で開催されている、安藤忠雄展に行ってきましたよ!

建築を大学で学んだ訳でもなく、独学で建築を勉強した安藤忠雄さん。

初期の頃の作品から、今、実際に進行しているプロジェクトまで、
全ての安藤さんの作品が紹介されていて、
更にそれらを設計する前段階でのスケッチや模型などが展示されていました。

会場の中は人で溢れていただけでなく、
皆、じっくりと見学しているので、とにかく進むスピードが遅い、遅い・・・。

もし行かれるのであれば、朝一番で入られることをオススメします。

作品そのものも、とても魅力的なのですが、
そういう設計に行きつくまでの安藤さんの考え方、人や自然への思いやりに
本当に心を打たれました。

結局、人はその人の思想や生き方に最も感動するのです。

安藤さんが、なぜあれだけ世界中からオファーが入るのか?
それは、やはり安藤忠雄さんの思想や生き方に感動するからなのでしょう。

安藤さんの作品集、メチャメチャ重かったのですが、
ついつい2冊、購入してしまいました。

12月18日まで開催していますので(火曜日は休館のようです)、
お時間がある方は是非、行ってみて下さいね。
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【第2494回】 人に対する愛と敬意を持てない経営者は・・・

2017年10月28日 | 住宅コンサルタントとして
素敵な家をデザインするセンスがある。
お客様が何を考えているのか、分かる。
アンテナが高く、受けておいた方が良いセミナーなど、情報収集能力が高い。
業界内のことにかなり精通している。

こういう経営者は、各地域に1人くらいはいるものです。

そういう経営者が経営する住宅会社は、20棟前後まではすぐに到達します。

しかしながら、こういう経営者は大きく分けて2パターンに分かれます。

人に敬意を持てるか持てないか、という点で、完全に分かれます。

棟数が順調に伸びてくると、どうしてもスタッフを採用しなくてはならないのですが、
人に敬意を持てない経営者のタイプは、組織が大きくなってくると必ず崩壊する、
というパターンを繰り返すのですね。

こういうタイプの経営者は、
感覚だけで決断し、感覚だけでスタッフさんに支持を出すタイプが多い。

スタッフさんが少ない間は、
その感覚による支持に矛盾を感じる人がいてもトップの力で抑え込めるのですが、
スタッフさんが増えてくると、一貫性が無く、明確なルールが無い中、
トップの思いつきによる指示に矛盾を感じるスタッフが増えてしまうのです。

そういうことがきっかけで、トップと現場の間に溝ができる。

そしてある時期、スタッフさんが去ってしまったり、
トップに明らかに反対する勢力ができるのですね。


こういうパターンに陥りやすい、感覚だけで経営しているトップは、
スタッフさん増えていっても、みんなが仕事をしやすい環境を整えるとか、
困っている人をサポートしようとしないとか、
とにかく人に対する愛と敬意が足りないので、
何か問題があっても、それは全てスタッフさんのせいにしてしまう思考しかない。

結果、スタッフさんが増えていく中、必ずある一定数のスタッフさんが辞めていくのです。

そうした結果を招いているのは、
自分の直感に頼った、一貫性の無い方針と、
人に対する愛情と敬意が欠けているから、ということなのですが、
そこにずっと気がつかない経営者が多いのですね。

業績の成長と共に、組織が大きくなっていっても組織が崩壊しない経営者に共通するのは、
論理的で誰もが理解できるような方針を打ち出し、ブレない決断を下せる経営者か、
もしくは矛盾することがあってもそれ以上に社員さんから人間的に愛され、
「この人についていこう」と思うだけの人間的魅力がある経営者か、
そのどちらかだと個人的に感じています。

前者はかなりハードルが高いですから、
大抵の中小企業の場合、目指すべきは後者。

人に対して愛と敬意を持てる人間を目指したいですね。
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【第2493回】 第二弾の成長を迎えるために

2017年10月27日 | 住宅コンサルタントとして
新築事業において受注を順調に伸ばすことは、
実はそれほど難しいことではありません。

ゼロから立ち上げたとして、4億~5億に到達するのに、
3~5年あれば十分に達成可能です。

しかしながら、そこから10億、20億、30億に持っていけるか、
それとも4~5億で止まってしまうのかの分かれ目は、どこにあるのか?

その原因は、商品力でも営業力でもありません。

成長できるかできないかの差は、経営者の経営力があるかないか、です。

経営者の仕事とは、いくつかありますが、
人を採用し、組織をつくること、
スタッフさんが育つ環境、教育制度をつくること。
複雑になっていく業務の流れをつくったり、マニュアルを作成するなど、しくみをつくること。

これらが基本となってきます。

経営者が実務をやっていて、しくみやマニュアルがつくれない。
スタッフが育つかどうか、スタッフ個々次第。

そんな組織では、やはり会社の成長が止まってしまうのです。

ですから、まずは経営者が実務を離れ、
経営に専念できる時間をどれだけつくっていけるのか、ということが重要になります。

そして会社の現状を常に数字で押さえる。

どこに問題があるのか?
売上、粗利益、品質、引渡し棟数、繰り越し棟数などを数字でおさえ、
次々と対策を立て、スタッフさんに支持を出す。

出した支持通り、スタッフさんが仕事ができているか、
常にチェックし、修正し、励ます。

こうしたことを経営者ができているかどうかが、
10億、20億の会社をつくるために重要になってくるのです。

10億、20億の会社は、偶然にできるものではなく、
最初からそうなろうと思っている経営者にしかつくれないのです。

そのためには、最初の成長期である程度の組織をつくった後、
第二弾の成長を迎えるために、経営者が経営をしなければならないのです。
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【第2492回】 業績が下がった時の対応策

2017年10月26日 | 住宅コンサルタントとして
常に学び、謙虚な気持ちで仕事に向き合い、
自分たちがベストだと思う改善を繰り返しても、
結果が伴わない時は、どんな企業、お店にもあります。

お客様との出会いが少ない。
成約がいつものように決まらない。
スタッフ間の雰囲気が良くならない。
スタッフが辞めていく。

などなど、経営者がどれだけ頑張ろうが、
スタッフさんがどれだけ懸命にお仕事をしていようが、
結果が出ない時は定期的に来るものです。

そういう時、どうすべきか?

これは極めてシンプルなことで、トップが現場に出て、
実際に自分たちのお店で起こっていること、
お客様の反応、スタッフ間の雰囲気や仕事の連携など、
肌感覚で掴むことなのです。

現場で肌で感じたことをベースに、何を変えていくのかを決めることが、
最も正解率が高くなるでしょう。

自分では気を付けているつもり。
自分では努力しているつもり。
でも、成果が出ていないということは、
何かを変えなくてはならないということ。

お客様が求めていることと、自分たちがやっていることがちょっとズレてるだけ。

そのズレを気づくためにも、現場に出て、
お客様と自社が提供していることとの差を掴むことが大切なのです。

現場に出る。
皆さんは出来ていますか?
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【第2491回】 基礎をおろそかにすると・・・

2017年10月25日 | 住宅コンサルタントとして
営業マンになりたての頃、ほとんどの営業マンはロープレの必要性を理解できるので、
会社で決められたカリキュラムに沿ってロープレに取り組みます。

しかしながら、経験を積み、能力が上がって、結果を出せるようになると、
ロープレをする時間が無いとか、そもそも自分には必要ない、と思い込み、
ロープレをしなくなる営業マンが増えてきます。

そうすると、営業トークがパターン化したり、思考が硬直しがちになり、
いつの間にか歩留まりが下がってしまうのです。

要するに、ロープレという基礎のトレーニングを軽視した人が、
実力と受注棟数が比例しない、という事態に陥ります。

基礎練習が必要なのは、どの世界でも同じ。

料理人は道具を手入れし、野菜の皮をむき、米を研ぎ、出汁を取る。
プロサッカー選手は、インサイドキックで狙ったところにパスを出す練習を
一流の選手でもちゃんとやっています。

野球でいえば素振り、ティー打撃を黙々と皆、やっています。

でもなぜか、住宅や不動産の営業マンの中には、
大した実力も無く、人間力も低いのに、基礎練習をなめている人が結構いるのですね。

実力と結果が比例していない人には、ロープレを強制的に毎週やってもらうと、
自然と受注棟数が上がってきます。

基礎練習をおろそかにしてはいけないのです。

皆さんは、基本を忘れていませんか?
基礎トレーニングをちゃんと積んでいますか?
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【第2490回】 成功するまでやり続ける

2017年10月24日 | 住宅コンサルタントとして
直近のカンブリア宮殿で取り上げられていた、バルミューダの寺尾社長。

今、注目の家電メーカーさんですが、寺尾社長の生き方が本当に魅力的で、
思わずバルミューダトースターをバルミューダさんのサイトで、
そして寺尾社長の本をアマゾンで発注してしまいました。

寺尾社長は高校を中退後、地中海周辺の諸国を旅し、
帰国後音楽家を目指し、メジャーと契約をしますが、
音楽の世界で頑張ったにも関わらず、契約を解除されます。

そしてたまたま目にしたオランダのインテリア雑誌に心を奪われ、
自分もプロダクトデザインを志します。

そして金属を加工する機械を手に入れたいと思い、
それらの機械を学ぶために金属加工工場を見学させてほしい、と
たくさんの工場を訪れますが、どこも見学させてくれなかったそうです。

当時、金髪にジャージ、そして自転車でいろんな工場を訪れていたので、
不振がられたのかもしれません。

何十社も断られた後、ついに工場を見学させてもらうことができました。

しかもそこのオーナーに事情を話すと、

「機械なんて買ったら高いから、ウチのを使いなよ!」

と言ってくれ、そこで修業を積んだおかげで寺尾社長は起業することができたそうです。


成功する人、結果を出す人に共通していることは、

「成功するまでやり続ける」

ということです。

一度や二度の失敗なんて、屁とも思わず、改善を重ねながら、前向きに挑戦し続けるのです。

私も経営コンサルタントに転職しようと決意して、
コンサル会社の入社試験に二度、落とされましたが、
落とされた翌日、すぐにエントリーをし、受かるまで受け続けようと行動していた時期があります。

あの頃、何かに取りつかれていたんだよな、きっと・・・。

失敗しても失敗しても、成功するまでやり続ける。

粘り強さ、皆さんはお持ちですか?
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【第2489回】 選挙をきっかけに、政治や経営を考える

2017年10月23日 | 住宅コンサルタントとして
猛烈な台風の中、衆議院選挙が終わりました。

私、朝一番で選挙に行き、その後、ジムで筋トレ。
台風の影響で在来線が止まる可能性大のため、
月曜日にお伺いする予定のクライアント様の最寄のホテルに前乗りしようと、
夕方に移動するつもりでしたが、午後から自宅近郊の風が強くなってきたため、
昼一で電車に乗り、移動しました。

結果、無事目的地まで到着できました。

さて、今回の選挙、自民党の勝利となりました。
具体的政策も無く、都知事として実績も無い小池さんが率いる希望の党。
この政党が躍進するような事態になったら、
ちょっとこの国の未来が無いと思っていた私は、ちょっとホッとしております。

ただ、改めて思うのは、ちょっと政治家、多すぎではないか、ということ。

衆参両院で200人くらいいれば、十分なような気がします。

各地域をどうするのか、ということも重要ですが、
これからの時代、重要なのは、国としてさまざまな問題にどう手を打っていくか、ということ。

少子化対策。
教育問題。
外交問題。
財政の黒字化。

オラが街に公共事業を引っ張ってくるというような次元で政治家を選んでいては、
国際間の競争に勝っていけないと思うのですが、
まあそういう価値観を多数の国民が持たないように教育しているのが、今の日本。

もっと大きな視点で物事を見ることが出来る人の割合が増えていかないとまずい、と
個人的に思っていますが、そのためにも政治家や役人の数を減らした方が良いと思っています。

人数が多いから、意見がまとまらないし、責任の所在も不明確。
これは企業経営にも言えること。

中小企業は、トップの決断&行動力が全て。
合議制、ボトムアップは、スタッフさんのレベルが本当に上がらないとやってはいけない。

意見を聞くことは大切。
でも、決断をゆだねたり、社内を改革する際など、重要な事項は、
やはりトップが決断しないと・・・。

そして後悔しない決断ができるよう、日頃から学び続け、
素敵な企業やお店を見まくって、体感しまくり、
自分の感性を高めておかなくてはならないのが、経営者なのです。
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【第2488回】 商品そのものではなく、使ったときの驚きやうれしさをお客様は求めている

2017年10月22日 | 住宅コンサルタントとして
テレビを見る時間があまり取れないのですが、
唯一、ずっと見ているのが、カンブリア宮殿です。

以前にご紹介したかと思いますが、テレビ東京のビジネスオンデマンドという、
月500円の会費を払っていつでもテレビ東京の番組を見られるサービスがあり、
出張先でちょっと時間がある時に、ホテルで見まくっています。

カンブリア宮殿で、直近取り上げられていたのが、
バルミューダという家電メーカーさん。

バルミューダを知らない方は、時代の流れに乗れていないので、
すぐに調べたり、商品を見たり買ったりして下さいね。

バルミューダといえば、扇風機やトースターが有名ですが、
カンブリア宮殿の中で社長の寺尾さんは

「商品そのものではなく、使ったときの驚きやうれしさをお客様は求めている」

という、心に響くことをおっしゃっていました。

今、住宅を提供するわれわれが目指さなくてはいけないのが、こういうことです。

ただ、何坪いくらの家を売るのではなく、
ただ、耐震等級3とかZEHの家を売るのではなく、
お客様が新しい家に住んだ時の驚きやうれしさを追求していかないと・・・。

お客様の暮らしを変える提案ができないと・・・。

そのためには、いろんな研究が必要ですし、
いろんな方へのヒアリングも欠かせないのです。

ご主人もお子様も、外でいろんな心身の疲れを持って帰ってきます。
お仕事をされている奥様の時間の無さといったら、
もう世の男性の想像をはるかに超えるくらいです。

こうしたご家族が、この家に帰ってくると、何だかホッとする。
会話が弾む。
明日も頑張ろうと思えるようになる。

そんな家にするには、どんな材料を使って、
どんな間取りにして、
どんな照明、どんな色遣い、どんな家具が欠かせないのか?

答えは何百とあるかと思います。

ここを伝えきって、共感してもらえる会社にお客様は殺到する。

皆さんは、住んだ後の暮らしを考えた提案ができていますか?
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【第2487回】 来場数UPのために、本当に必要なこと

2017年10月21日 | 住宅コンサルタントとして
お付き合いが長くなってくたクライアント様で下半期に意識しているのは、
来期への繰り越し物件をどれくらいつくれているか、ということ。

基本的には、次年度の竣工目標の60%の繰り越しをつくることが理想なので、
そこを基本としています。

その目標を達成するために、やはり肝となるのは、
商談できるお客様を増やすこと。

そのために、何社かのクライアント様である取り組みをおこなっています。

この効果がハンパなく、
素直に実践していただいているクライアント様の来場数が着実に上がっているのですが、
個人的には、弊社が提案した方策が当たっているのではないと思っています。

来場されたお客様の声をまとめると

「以前からずっと気になっていたが、なかなか行く機会が無かった・・・」

という声が大半なのです。

結局、今の時代、「何をやったか?」ということがポイントとなる訳ではなく、
日頃からどれだけ情報を発信し、お客様から気にかけていただいているか、
ということがポイントなのです。

簡単に来場数が上がらない。
簡単に受注は伸びない。
企業としての総合力が問われる時代なので、
これまでにコツコツと市場で積み重ねてきた信用が、最大のポイントとなるのです。

なんて良い時代なんでしょう。

市場のお客様から支持されない。
働く仲間や協力業者さんから支持されない。
そんな会社は、何をどうやっても業績が上がらないんです。

伊那食品工業さんの社是は、「いい会社をつくりましょう」ですが、
本当にいい会社をつくることを目標に、経営していくことが
結果、来場数にもつながっていくのです。

来場数は、結果なのです。
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【第2486回】 利益を出すには・・・

2017年10月20日 | 住宅コンサルタントとして
どれだけ良い家をつくる技術があったとしても、
どれだけお客様の心を掴むマーケティングができていたとしても、
どれだけ素晴らしい営業スキルがあったとしても、
最終的に利益が会社に残らなければ、会社を存続させていくことはできません。

これから住宅を扱う会社は、自社の世界観を発信し続けるために、
他の製造業と同じように投資が必要となります。

現在、かかっている経費以外に投資に回した分を回収していくためにも、
利益が確実に残るように業務を回し、経営していかなくてはなりません。

住宅事業を新規で立ち上げ、業界の悪しき風習に染まっていないクライアント様は、
大抵事業参入3年目で、売上高に対する経常利器を7~10%くらい出されています。

業務のまわし方もよく分からないので、正しい業務のまわし方をお伝えすると、
その通りに実行されるので、確実に利益を出されるのですね。

一方、古くから工務店業をやってきた、建築業界バリバリの考え方の会社は、
本当に粗利益率が低いですし、そもそも利益が残らないのです。

その理由はいくつかあるのですが、
その最大の要因は、着工前に仕様を全てお客様と決めないことにあるのです。

中小工務店さんに多いのが、着工し、工事が進みながら、お客様と仕様を決めていく、という手法。

だから工事を進めながら、発注し、収まりを考え、職人さんや業者さんと打合せをし、
無駄な時間がとめどなく流れていくのです。

工事を進めながらお客様と仕様を決めていく、ということこそ、
業界の悪しき風習の第一位ではないかと個人的に思っています。

これがいろんな方の仕事を増やし、打合せ回数や時間を増やし、
生産性を下げる最大のポイント。

だから着工前に全ての仕様を決める。
着工前に発注や業者さん、職人さんとの打合せを全て終わらせておくと、
劇的に業務が回るようになります。

こんな基本が出来ていない会社がまだまだ多い。
だから、生産性が上がらず、利益が出ず、業界で働く方の収入も上がりにくいのです。

業界を俯瞰して見ると、そこが改善するだけで、本当にかなり良くなると思っています。

皆さんの会社は、最後にちゃんと利益が出ていますか?
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【第2485回】 建築知識だけでは、お客様に選んでいただけない

2017年10月19日 | 住宅コンサルタントとして
構造、断熱、換気、サッシ、外壁材、工法、材料、設計、施工など、
住宅を扱う会社で働いている営業マンは、膨大な情報を理解した上で、
お客様に自分の言葉で分かりやすくお伝えできるようになる必要があります。

ただ、今の時代、そういう情報そのものに価値はなくなってきています。

というのは、誰でもいつでもどこでも
スマホでそれらに関する情報を入手することが出来る時代だから・・・。

情報社会になればなるほど、誰でも邸に入れられる情報に価値は無くなり、
情報を伝える人が自ら体験したという一次情報や
伝える人自身の個人の信念が乗っかった情報などの付加価値でなければ、
お客様は価値を感じて下さらないのです。

今後ますます、営業マンの人としての魅力、個人の価値観が重要になってくるでしょう。

例えば、家をいつか建てたいと思っているけれど、その時期は今すぐではない。
ゆっくりといろんな会社を見て、相談先を決めたいと思っているご夫婦に、
皆さんならどんな情報をお伝えしますか?

こういうお客様には、

・お子様が成長していく中で、どういった環境を用意すると良いのか?
・ご主人、奥様共に、自分の時間を確保することがどれほど重要なのか?
・そのために、どういう設計をし、どういう材料を使った家が良いのか?
・お金の収入と支出を長いスパンで見たとき、いつ頃家を建てことが良いのか?

などなど、営業マン本人が自分なりの考え、価値観の軸を持って、
お客様と深いレベルでコミュニケーションを取る必要があるのです。

建築知識とは全く異なる、育児の話、精神的にリフレッシュすることの必要性の話などが
実はお客様の心に刺さったりするのです。

だから住宅の営業マンは、人間力を高める必要があるのですね。

皆さんは、自身の人間力を高めるために、どういう取組みをしていますか?
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【第2484回】 衣食住の垣根が間もなく無くなる

2017年10月18日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界でこれまで成功してきた会社の大半は、
正直言ってセンスが無く、消費者の気持ちの変化についていけてないと感じています。

これから先、家を建てようと思っている人、
もしくは家を建てようとは考えていないけれど家が潜在的に必要な方が
日頃、どのような情報収集の仕方をしていて、どこで時間とお金を使っているのか、
分かっていない経営者や幹部が多いのです。

だから未だに新聞に折り込みチラシが入り、
フリペや住宅雑誌に広告を掲載し、
チラシポスティングをやり続け、
モデルハウスや見学会に誘導しようとしているのです。

ここ5年、10年という、比較的最近、成功した企業ですら
そういう活動をやっているのが現状なので、本当に遅れています。

正直、自分のクライアント様のライバルは、
地元のビルダーや大手ハウスメーカーではなくなると思っています。

もちろん、工務店や大工さん、設計事務所でもない。

全然違う企業、お店がライバルになってくると思っています。

衣食住の業界の壁は間もなくベルリンの壁のように崩壊し、
新しいステージがはじまるのです。

何社かのクライアント様とやっていくことが広まって、
真似する会社がたくさん出てきて、一気に変わる。

日本の住宅のデザインと性能のレベルが上がり、
日本の住環境のレベルがあがることが、個人的に目指しているので、
それはむしろ望ましいと思っています。

これからの時代の勝ち組企業には、集客という概念は無くなるでしょう。

スタッフさんや職人さんの確保と育成が最大の課題で、
今のお客様の価値観、行動パターンが分かっている会社は、
集客や受注に関しては問題なく進んでいく時代がやってきます。

この流れはさまざまな小売店にも波及していき、
日本が本当の意味で欧米並みのセンスに追い付くことでしょう。

その流れについてこれないのが、
エンドユーザーのことを分かっていないというか、理解せずとも仕事が成立する
政治家と役人、公務員系、金融機関系の頭の固い人たちなんですけどね・・・。

時は来ました!

お客様の生活を豊かにする。
ワクワクする暮らしを提供していきたい。
そんな想いを持った方たちと仕事をしていきたいと思っています。

住宅業界に参入したい企業の方は、是非是非お気軽にご相談下さいね。
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【第2483回】 答えが無いことを考えることが、ビジネス脳を鍛える

2017年10月17日 | 住宅コンサルタントとして
日本の教育は詰込み型で、とにかく正解を暗記することが求められます。

「勉強=暗記」という認識を持って、学生時代に真面目に暗記をしてきた人ほど、
ビジネスの現場で困惑することが多いことでしょう。

そういう方がよく言うセリフが、

「それ、まだ教えてもらってないです」
「やったことがないです」

という言葉。

答えが無いことに対し、自分なりの考えや意見を言うことが苦手な人が多いのですね。

でもビジネスの現場では、特に住宅営業の現場では、
想定外のケース、想定外の質問をお客様からいただくことが頻繁にあります。

そうした際に、自分なりの意見をしっかりと言えるかどうか?
そしてその意見に対し、お客様が共感して下さるかどうか?


住宅を検討しているお客様自身、自分の正解を持たず、
漠然と住宅会社を回っているのです。

「この家の断熱材は、何を使っていますか?」
「この床の樹種は何ですか?」
「あなたの会社の家の断熱性能は高いですか?」

というような、答えが1つしかない質問に対して、
いかに正しい答えを伝えたとしても、共感なんてされません。


お子様の成長のことを考えると、どんな家を建てると良いのか?
時間がただでさえない奥様にとって、家事負担が軽くなる家とは、どんな家なのか?
これからお子様にいろいろとお金がかかるご家族にとって、
予算をどれくらいに押さえて、どういう住宅ローンを組めばいいのか?

これらの問いに対しての答えは、1つに絞れません。

こういうことに対して、自分なりの考えや思いを伝える中で、
お客様と心が通い合い、結果選んでいただけるのです。

だから住宅の営業をする人は、普段から答えが1つに絞れないことに対し、
自分なりの考えを伝えるトレーニングを積んでおくと良いでしょう。

「地元の人口を20%増やすためにどうすれば良いか?」
「自分の子どもの習慣を変えるために、何をすればいいか?」
「奥様にお小遣いを月1万円、増やしてもらうために、どんな交渉をすればいいか?」

などなど、考えなくても良いことを考えることで、ビジネス脳は鍛えられるのです。

暗記することだけが勉強では無い。

個人的に私は、詰込み型の日本の教育カリキュラムは
有能なビジネスパーソンを生みにくくしていると思いますが、
そんなことを言ってもしょうがありません。

自社でできること、しっかりと取り組んで、社員さんが成長できるようにしていきたいですね。
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