鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1795回】 過去の自分と今の自分の比較

2015年11月30日 | 住宅コンサルタントとして
自宅の引っ越しのため、ここ数日、片付けをしています。

莫大な資料、カタログなどを整理していると、
修業中時代に自分がかき集めたさまざまな資料や
5年前から10年前までのさまざまなツールやサンプルが出てきました。

引っ越しの経験のある方なら分かると思うのですが、
過去の記憶を思い出したりして、なかなか作業がはかどりません(汗)。

そんな中、6年前、7年前にクライアント様におつくりしていたツールなんかが出てきて、
今、見直してみると、結構新鮮だったりします。

今の自分よりもアイデアが斬新だったり、イケてるなぁ、と感じたり・・・。

自分自身、日々進化しているつもりなのですが、
過去、自分が提案したことや過去のノウハウを結構忘れてしまっていたりするんだなぁ、と・・・。

今、いろんなクライアント様で困っていることを解決するのに
とても役立ちそうなものも出てきました。

12月にまたご提案させていただきます。

また、前々職時代に転職活動をしていた頃に作成した、
職務経歴書や自分自身が入社後にどんなことをしたいのか?
どういうことをしていくら稼ぐのか?
というようなことをまとめた資料も出てきました。

会社に泊まり込んで作成した報告書、
クライアント様の事業立ち上げの際に作成したチラシやツールなどもたくさんありました。

これ、捨てられへんなぁ・・・。

あの頃、住宅業界のコンサルタントになりたくて、
猛烈に勉強し、やる気が全身からあふれ出ていたと思うのですが、
あの当時と比較して、自分の熱意や努力は負けていないだろうか?

このお仕事をさせていただけることに、本当に心から感謝できているだろうか?

10年前の自分と比較して、足りないことも感じさせてもらいました。

過去の自分と比較して、できれば全戦全勝と言いたいところですが、
劣っているのではないか、と感じることも情けないですが、ありました。

まだまだ未熟。
まだまだ修業が足りません。

日々、精進あるのみです。
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【第1794回】 一流のホテルに泊まる

2015年11月29日 | 住宅コンサルタントとして
昨日からとあるエリアの調査に来ています。

そして昨日、宿泊したのは、あの隈研吾さんが設計されたホテル。

外観は、隈研吾さんの設計だと一目でわかる感じです。
それよりも私が感動したのが各部屋の使いやすさ。

ベッドルームとリビング、ベッドルームと脱衣室が一体となっているのですが、
寝るときにちゃんと建具で仕切れるようになっているのです。

その建具が目立たないように壁と一体になっていたり、
もしくは壁の中にすべて収まったりして、部屋の中が本当にすっきり!
もちろん、全て建具はハイドア仕様で床から天井まで。

更にロールスクリーンの収め方も、本体が見えないように収められていたりと、
各部屋の収め方が見事でした。

見た目だけでなく、使い勝手の良さも抜群で、
これが本当のデザインなんだろうな、と感じました。

一流の建築家の設計した建物を見るだけでなく、
特にホテルなどは実際に宿泊したりすると、
一流とは何か、が見えてくる。

今後も定期的に足を運び、自ら体験をしたいと思います。
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【第1793回】 運命的な縁

2015年11月28日 | 住宅コンサルタントとして
7年前にお付き合いをさせていただいていた、とあるエリアの住宅会社様。

住宅事業を本格的に立ち上げるにあたり、
そのお手伝いをさせていただくことになり、
約1年半、お付き合いをさせていただきました。

そのクライアント様から、ちょっと前にメールを頂戴し、
東京でお食事をし、この度、またお付き合いをさせていただくことに・・・。

昨日がその初日でした。

そのクライアント様のあるスタッフさんは、7年前、
住宅業界未経験でこの世界に飛び込んでこられました。

私が商売の王道だと思っていたことをお伝えさせていただいたのですが、
素直に受け入れて下さり、真剣に実践して下さっておられました。

6年前にお付き合いが終わっても、
なぜかこの方とはいつかまた一緒にお仕事ができると感じていました。

お付き合いが無い間も、身銭を切ってセミナーに何度か足を運んで下さり、
ふとした時に手紙をお送りしたり、というような感じでつながっていたのです。

そういう直感ってやはり当たるものですね。

久しぶりにそのクライアント様の事務所にお伺いしましたが、
6年間の空白を全く感じないというか、また帰ってきたというか・・・。

基本的な価値観が合っていて、しかもお互い運命を感じるような方とは、
別れがあってもまた必ず縁があるものだ、と感じました。

今回は、私が理想とするビジネスの進め方をそのまま受け入れていただいて、
最初からかなり思い切った投資をしていただくことに・・・。

責任重大です。

でも、このクライアント様の素直で素敵なクライアント様となら、
きっとイメージ以上の成果を出すことができる。

素敵なお家を地域にたくさん供給し、
その地の住宅のレベルを上げていけるかと思います。

自分自身の感性を磨いていくと、縁を感じられるようになります。
その縁を信じて、日々、一所懸命努力していくことが重要だと思うのです。

それにしても本当に素晴らしいご縁に恵まれているわが人生。
感謝です。
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【第1792回】 自社の良さを客観的に理解する

2015年11月27日 | 住宅コンサルタントとして
売れない営業マンの特徴は、
自社のダメなところ、それから他社の良いところに目が行ってしまい、
自社そのものや自社が扱っている商品に自信と誇りを持つことができていない、
ということが挙げられます。

また自社の良いところを自社の営業マニュアルやロープレで
言えるようにトレーニングするも、
実際、他社と比較が出来ていないので、
言葉が地に足がついていない感じだったりします。

更に価格がちょっとでもライバル会社より高かったりすると、
もうそれだけで「ウチの商品は高いからな・・・」と悲観的になったり・・・。

マイナス思考、ネガティブ思考の営業マンが、お客様に支持される訳ないのです。

お客様から支持される営業マンは、自社の良いところを
競合するライバルと比較して客観的に説明することが上手いのです。

更に自社の素晴らしさを理解していて、
自分たちの会社や商品に自信と誇りを持っているのですね。

そのためには、自社の良いところに目を向けること、
更には美点凝視の癖付けをすることです。

私自身、サラリーマン時代の営業をやっている頃は、
自社の商品やサービスが他社と如何に違うのか、
ということをお客様に熱く語りまくっていました。

ありとあらゆる面で自社と他社の違いをお客様の目線でお伝えしまくっていました。

自社にはまだまだな面もありましたが、
でもそれはどの会社にもあるもの。
だとすれば、自社の良いところに目を向け、
更に個人的な努力で自社の短所をクリアするようにすればいいな、と・・・。

結果、たくさんのお客様に買っていただくことが出来ました。

自社の良さを客観的に理解する。
皆さんは出来ていますか?
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【第1791回】 無責任な急成長企業に家づくりを託すと悲惨

2015年11月26日 | 住宅コンサルタントとして
急成長、急拡大は、住宅業界においてあまり必要無いと個人的に思っています。

なぜならば、家が完成するまでいろんな業者さん、職人さんの力を借りなくてはならないし、
お客様と決めたことに基づいて商材を発注し、
そのモノの施工方法を職人さんたちに指示を出し、
お客様への報告、現場の品質のチェックなど、
やるべきことが本当にたくさんあるからです。

多棟数やっている会社のチェックがずさんになる可能勢は決して低くはないのです。

しかしながら、住宅業界には、
お客様の方を見ないで自分たちが儲かることだけを考えている、
一気に急成長したがる会社も存在します。

無責任に受注だけたくさんして、肝心要の品質はいい加減。
第三者の検査機関の公的チェック体制も整っていますが、
そのチェックをしている人たちは素人だったりするのです。

業界のダークな部分はまだまだあります。
欠陥住宅も日本国内にはまだまだある、ということを先日、
ある企業で働いていた方から教えていただきました。

某住宅FC(しかも女性に大人気)の加盟店ですら、
工事は思いっきりいい加減なのだそうです。

見た目だけで無く、地震に強いというのもそのFCのポイントなのですが、
実際の施工はずさんで、万が一地震が発生したら、
あっという間に倒壊するような適当な施工をしている、と・・・。

ある県で急成長中の、業界注目の企業
(最近、自社のノウハウを売るために、やたらとDMを送りつけてくる、あの企業)も、
現場のゴチャゴチャ感といい加減さでは、日本トップクラス。

でもそれなりに良さそうに見えて、価格がかなり安いので、
そこを見抜けず、家づくりを託すエンドユーザーが後を絶たないのです。

5年後、10年後に泣きを見る人が、ある県には続出するでしょうね・・・。
業者が悪いのはもちろんですが、
悪徳業者を見抜く目を消費者側も持っていなくてはなりません。

三井不動産、三井住友建設、旭化成建材の不祥事は氷山の一角で、
自分たちのことしか考えていない建設会社は、業界内にかなりの数、存在することを
消費者の方に知っていただきたいと思います。

その一方で、本当に正直に、良い家をつくるために
愚直に頑張っている会社もたくさんあります。

私の使命は、真剣に良い家づくりに取り組んでいる企業がより成長され、
日本の住宅のレベルを上げていくお手伝いをすることです。

自分の原点を忘れず、今日も仕事に取り組もうと思います。
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【第1790回】 実施は部下の責任、何をやるかを決定するのは上司の責任

2015年11月25日 | 住宅コンサルタントとして
新築住宅の営業のパターン化は難しいです。

その理由は、お客様のパターンが多岐にわたるからです。

一次取得のケース、建替えのケース、住み替えのケース。
土地をお持ちの場合、土地からお探しの場合。
親が家づくりに賛成しているケース、反対しているケース。
キーマンがご主人の場合、奥様の場合。
競合が多々あるケース、住宅相談窓口などが仲介しているケース。

まあ、分類することは可能でしょうが、
あまりにも多岐にわたるので分類する意味も無いですよね。

お客様が多岐にわたるからこそ、営業マンがやるべき仕事は多方面にわたります。

不動産屋さん回りや役所回り、現地調査。
金融機関との打合せ。
さまざまな調べ物。
商談前の準備。
社内打合せ、社外の業者さんとの打合せ。
お客様との面談、契約後のお客様との打合せ、OB様回り、などなど。

例えば店舗で完成した商品を売る営業のお仕事と住宅を売る営業のお仕事では、
後者の方が圧倒的に業務内容が複雑なのです。

今、何をやるべきか?
次に何に取り組むべきか?
次にやるべきことをする前に調べておいた方が良いものは何か?

などなど、優先順位づけがしっかりと出来ていて、かつ1つ1つの仕事の質が高くなければ、
正直、契約を勝ち取ることは難しいのが住宅の営業なのです。

これだけ複雑な仕事だからこそ、本当は優秀で経験豊富な上司が、
部下が何をすべきか、具体的に決定してあげないといけません。

その決定したことをどうするかは部下の責任ですが、
今日明日何をするのか、までを部下に決めさせているようでは、
仕事そのものを部下に丸投げしているようなものです。

決定は上司の責任。
その決まったことに対してやるからやらないか?
どのレベルでやれるのかは部下の責任。

役割や責任を明確にした、仕事の進め方をしたいものですね。
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【第1789回】 自宅兼オフィスの内覧会

2015年11月24日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は自宅兼オフィスの内覧会を開催しておりました。

大変お忙しい中、お時間を調整していただき、
全国から多くのクライアント様にお越しいただきました。

この場を借りて皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

またこの建物を建築して下さったクライアント様。
更に日頃からお仕事でいろいろとお力を貸していただいている
デザイン、家具、ガーデンのスペシャリストのビジネスパートナー様。
更にはオーダーキッチン、建具のプロフェッショナルの方々。
皆様のお力が無ければ、この建物は形にならなかったと思います。

大変なこと、面倒くさいことが多々あったかと思いますが、
本当にありがとうございました。

更には、徹夜でこの日のために準備をして下さった、
イタリアンレストランのDA COJIさんのオーナー夫妻。
この建物に合う食器を用意するために、わざわざブライダルの会場に借りに行って下さって、
更には味も見た目も素晴らしいお料理を多数、ご用意いただきました。

あっ、私、クリームブリュレを食べ忘れてしまった・・・。
また今度、お店にお伺いさせていただきますね。
本当にありがとうございました。

私は建物内を走り回っていましたので、
ほとんど各社様の対応をさせていただくことは出来ませんでした。

各ビジネスパートナー様に説明をお願いしておりましたが、
それぞれのプロのこだわりを各社様、お聞きになられて
たくさんの刺激を得られた方が多かった様子。

今後の各クライアント様の家づくりに少しでも参考になったとしたら、
こんなに嬉しいことはありません。

素晴らしいクライアント様、ビジネスパートナー様、料理人さんから醸し出される
とても素敵な空気感が、メッチャ良かったです。

皆様がお帰りになられた後、私は疲れてしまって、
リビングのソファで眠ってしまったのですが、
座り心地、寝心地、たまりませんでした。

素敵な家に住むと、そこに住む家族の人生が変わる。
そんな気がしています。

皆様と一緒に、日本の住宅がもっと素敵になるような仕事をしていきたいです。



写真は玄関横のお庭の夜のショット。
癒やされます。
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【第1788回】 小物の買い出し

2015年11月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は久しぶりのオフ。

自宅兼オフィスのディスプレイに必要な小物類を買うために
この秋、はじめて京都に出かけました。

お目当ては、コンランショップ、ロンハーマン、アクタスの3店。

これらのお店で小物を仕入れてディスプレイをしなければならなかったので、
無駄なく効率的に動きました。
(本当は、服も見たかったです・・・。
この秋、服を全く買いに行けていない・・・)

オフィスも自宅もモダンに仕上げていますので、
とにかく置くモノがインテリアのテイストに合っていなければなりません。

小物だけでなく、家電も同じ。

私と家内で気に入ったモノを段取りよく購入していきます。

今回のお買い物で感じたことは、アクタスの使い勝手の良さ。

正直、これまでで一番行っているお店なのですが、
特にモダンに仕上げた住宅の場合、
小物が最も揃えやすいなぁ、と個人的に感じました。

その最たる例がバスケット。
黒いバスケットってここにしか無かったのです。

また白、グレー、黒といった色遣いの小物が最も充実しているのがアクタス。

本当にたくさん仕入れさせていただきました。

本日の内覧会のためのディスプレイをしましたが、
ここで自分たちの生活をはじまるための私物を今後、持ち込んだ時にどうなるか・・・?

個人的にはこのテイストに合うモノで統一させていきたいのと、
壁に飾る絵、それからカウンターなどに置く陶器などをこれから揃えていきたいです。

洗練された空間で毎日を過ごすと、自分の暮らしが今とどう変わるのか?
自然素材+高性能住宅の本当の住み心地の良さは何か?

自分自身、ここでいろんなことを体験し、
それをまたノウハウに落とし込んでいきたいと思っています。
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【第1787回】 本から学べば、仕事も人生もうまくいくのに・・・

2015年11月22日 | 住宅コンサルタントとして
自分自身は高校生くらいから、頭も悪いし世間知らずだと昔から思っていました。
また結構どうでも良いことを引きずるし、性格的にもなよなよしているところもありました。

でもこれからの人生を考えれば、
人間として、また男として一回りも二回りも大きくならなければならない。
そして社会に出て仕事をするのであれば一番になりたいし、
仕事も人生もうまくやっていけるようになりたいとも考えていました。

だから私はとにかく本を読みました。
本からいろんなことを学ばなければ、
自分なんてへなちょこは世間で通用しないと本気で思っていました。

高校生の時は司馬遼太郎さんの本を行き帰りの電車の中、
それから授業中も読んでいました。
(先生に見つかって、教室を出て行かされたこともありました)

そして社会に出てから、学生時代以上に読みまくりました。

仕事で成果を出されている方は、
どんな考え方をして
どんな行動をとって、
日頃からどんな準備をしているのか?

そうしたことは、全ていろんな方が書かれた本の中に明記されているのです。

例えば、いろんな執筆の依頼が殺到する売れっ子作家の方に、
どうすれば自社で本を執筆してもらえるか?

保険の営業で、一流企業の法人契約を獲得するためには
どういう風にその会社のトップにアプローチすれば良いのか?

こうしたことは、これまで読んできた本の中に全て実例として書かれているのです。

常識的な考え方、ありきたりの行動では成果につながらないような難しい案件でも
過去、成果をだしてきた方が世の中にはおられ、
そういう方の姿勢や取組は、本を読むことで学べるのに、
何かと言い訳をして本を読んで学ばない人が多いなぁ、と思う今日この頃。

皆さんは最近、本を読めていますか?
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【第1786回】 しくみを料理店から学ぶ

2015年11月21日 | 住宅コンサルタントとして
本当にありがたいことですが、
住宅事業をほぼゼロから立ち上げるお手伝いをさせていただいたクライアント様は
どこも皆、業績が順調、というか順調過ぎるくらい順調です。

建設業の発想ではダメ。
思いっきりサービス業の発想で、
おもてなし力とセンスを磨いていただいているクライアント様は、
地域のお客様に選ばれておられます。

まだまだ棟数が少なく、お客様数も少ない頃は、
着工や上棟の際、全スタッフが立ち会ったり、
お引き渡しの際、感動的なことが出来たり、
更には感謝祭ではお客様がビックリするくらいのおもてなしが可能なのです。

ところが1拠点30棟を超え、スタッフの数も増えてくると、
これまで出来ていたおもてなしを継続することが難しくなります。

これまで1つのことを1人のスタッフがじっくり対応したり、
1組のお客様にチーム全員で対応、おもてなしできていたのが、
物理的に難しくなってくるのです。

感謝祭に全OB様をお呼びし、社員さん全員でおもてなしが出来たのが、
物理的に無理になってしまうのです。

この時に、会社として、トップとしてどう考えるのかが、
実はいろんなクライアント様でぶち当たっている問題だったりします。

全てのことに全力で対応できることが理想ですが、
それが物理的に無理になることが、会社の成長と共に出てくるのです。

また1人だと100%になるものも4人、5人でやると80%くらいになってしまう。
しかもスタッフを育てながら、質の高いモノを提供していかなくてはならない・・・。

こういう時に重要なのが、一流の料理店のオーナー兼料理長の発想なのです。

全ての料理を自分がすることは物理的に不可能。
なので下ごしらえや掃除、洗い物、配膳など、スタッフの能力に合わせて任せる。
そして肝心なポイント、例えば出汁の味や最後の味付け、
メイン料理の盛り付け、更には最後のお客様への挨拶、お見送りなど、
自分しかできないことを自分がやる。

自分一人でやり切るよりは質が若干落ちますが、
質を出来る限り落とさずに、スタッフに場数を踏ませて成長する環境をつくる。

こういう発想が、キラリと光る企業を目指していて、
しかも今、伸びている企業のトップには必要なのです。

そういうのを学ぶために、
トップは一流店に定期的に通わなくてはなりません。
そこでただのお客様となり、食べて満足するのではなく、
いろんなことを見て感じて、吸収しなくてはならないのです。

いろんなところから学ぶ感性の高さを持ちたいものですね。
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【第1785回】 外国から来られる観光客対策

2015年11月20日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年で一気に訪日外国人数が増えました。

私が経営コンサルタントに転職をして、それなりに仕事をさせてもらえるようになり、
頻繁に全国を移動するようになった2006年の1年間の訪日外国人数は、
たった733万人だったのです。

それが2013年に年間1000万人を超え、
2014年は1341万人、
そして2015年1~10月の10ヶ月で1631万人なんだそうです。

おかげで日本全国、どこに行ってもホテルの予約が難しくなりましたし、
何より宿泊代が高くなりました。

基本2~3ヶ月前には押さえないと、かなりの割高料金になってしまいますし、
東京や福岡などは本当に早めに宿の手配をしなくてはならなくなりました。

更にいろんなホテルで残り1室とかになると、通常1万円程度の料金のところ、
6万円とか10万円とかの料金に強気で設定する、ぼったくりホテルも多々、あります。
(チェーン展開をしているホテルが、ですよ!)

こういうお客様の足下を見る人、企業が大嫌いなのですが、
そういう商売をやっているといつか自分にしっぺ返しが来ることを理解できないのでしょうね・・・。
絶対に私はそういうホテルを利用しませんが・・・。

また新幹線の車両の後部座席には、外国人のスーツケースやベビーカーが雑に詰め込まれ、
各車両の進行方向最後列に座ると、座席を倒せないこともしょっちゅうです。

ここ十数年、日本がデフレで今の国際相場に比べると日本円は安すぎ、
海外の人からすれば日本の商品やサービスはかなり安く見えるのに加え、
日本独自の文化の魅力などを加味すれば、この数字は必然なような気がします。

個人的な予測ですが、まあ年間3~4000万人くらい来る魅力はあると思います。

しかしながら、海外の方を受け入れる体制がまだまだ不十分です。

まずは新幹線や特急。
新幹線や特急でスーツケースを置く場所を設けている車両は全体的にまだまだ少ないです。
また、空港や駅、バスなどの乗り場案内や看板などが分かりにくい。

そして何といってもホテルが足りない・・・。
バスの台数も不足していると聞きます。

こうした外部環境の急激な変化に適応できるかどうか・・・?
個人的にイタリアやフランス、スペインに行った時、
ホテルを探すのには苦労しなかったですが、
今、ひょっとしたら海外の方はかなり苦労されているのではないか?

そんなことを非常に強く感じます。

商業ビルをリノベーションしてホテルに変えていく。
ホテルの室数を東京や京都、福岡などは倍近くに増やしてくれないかなぁ、と・・・。
そして各地方は、その地ならではの体験型のツアーを企画し、
日本の良さを感じてもらえる工夫をもっと積極的にやっていく。

こうして、日本全体がもっと活性化していき、
更には出張時のホテルの予約が今ほどしんどくなくなって欲しい、と思っています(笑)
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【第1784回】 やめること、捨てること

2015年11月19日 | 住宅コンサルタントとして
自分一人だけが食べていけるだけの稼ぎを得ることは、それほど難しいことではありません。

設計だったり、施工管理だったり、施工技術を持っていれば、
日当を稼ぐことはそれほど大変ではありません。

また、ホームセンターや家電量販店のリフォームの下請けなども、
上手くやれば、自分一人が食べていくだけの収入は得られると思います。

しかしながら、従業員さんを雇用し、
その家族までが生活していけるだけの利益を得ようとすると、
自分の食い扶持を稼ぐだけの発想では限界があるような気がします。

会社を継続していく上で、利益は欠かせない。
これが現実。

きれい事だけで経営は継続できないのです。

社員さんを雇用したのであれば、その社員さんの分までの利益を稼がなくてはなりません。

そのために、
どんな方を対象に、
どういう商品やサービスを提供し、
どれくらいの利益を得られるか、
ということを検証し、自分たちがやるべき事業を決めなくてはなりません。

仕事は確かにたくさんあるが、利が場が薄く、
しかも時間も手間も取られるような事業に参入すると、
経営者も従業員さんもかなり苦しむことになります。

そうした事業を継続していると、
働いても働いても収入が上がらず、スタッフさんも次第に疲れてくるのです。

そうならないよう、時間当たりの生産性を考え、
やるべき事業と撤退する事業を明確に分けなくてはなりません。

捨てるべき、やめるべき時にはそれを決断しなくてはならないのです、
経営者として・・・。
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【第1783回】 全てトップの責任

2015年11月18日 | 住宅コンサルタントとして
会社の決算が赤字になるのも、
スタッフが結果を出せなかったり成長しないのも。
素晴らしいスタッフが採用できないのも、
職人さんのマナーや技術が上がらないのも、
全て経営者の経営手腕が原因であり、トップの責任です。

トップがこうした現状を良しとしていたり、
こうした状況になってしまっていることを
どこか他人事で捉えていたりするのが要因だったりします。

赤字になるかならないかを予測することは、
月次決算と売上予測をおこなえば、簡単にできることです。

しかしながら、「自社のスタッフの能力不足のせいで月次決算ができない」とか
「自社の営業の能力が足りず、売上が予測できない」と、どこか他のせいにしてしまっている。

この部分は、トップが学び、やり方を手取り足取り教えていけば、
正直、誰でもできることなのです。

自ら学ぼうとせず、社員さん任せにするから、やるべきことが出来ない。
その結果、赤字決算になってしまう。

スタッフの育成に関してもそう。
勝手に社員さんが育つと思っていたり、
社員さんが育たないのは社員自身のせい、と考える経営者が多すぎなのです。

しかるべき教育をしなければ、当然育つ訳が無いのです。

経営に関する全ての結果は、経営者の系絵手腕によるものだと思います。
それを他責で考えてしまうと何も解決しないのです。

結局のところ、トップの腹の据わり方が重要なのです。
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【第1782回】 自分よりも相手の気持ちを尊重するのが大人

2015年11月17日 | 住宅コンサルタントとして
子どもは自分の感情が最優先し、自分の主張しかありません。

「ボク、これ嫌いなんだもん!」
「これ、やりたくない!」
「愛想笑いとか、苦手なんです!」

相手がどう思っているのか、自分の言動で相手がどんな気持ちになるのか、
そういった相手の感情には全く関心がありません。

一事が万事、全て自分のことだけしか考えない。

それが子どもです。

プライベートでは、自分の感情最優先でも良いのかもしれませんが、
ビジネス、仕事モードの時、自分の感情が相手に出てしまうことは、
結構もったいないことですし、残念なことです。

どれだけ笑うことが苦手でも、お客様の前に出ることがある人であれば、
笑うトレーニングは不可欠ですし、感じの良い対応ができなくてはなりません。

自分が苦手だとか、そういう機嫌を取るのは嫌いとか、
そんなことはどうでも良いことです。

ビジネスは、お客様がどう受け取られるかが全て。
この原理原則を理解できず、自分を優先してしまう人が結構多いのです。

組織のスタッフがそうなってしまわないように、
経営者や働く仲間は気をつけてかなくてはなりません。

自分の気持ちよりも相手の感情を優先するのが大人です。

皆さんは大人ですか?
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【第1781回】 相手にされない経験

2015年11月16日 | 住宅コンサルタントとして
弊社の社有車のリースアップ機嫌まで残り半年となったので、
新しい社有車をどうしようか、思案中です。

そこで候補の車を扱っているディーラーさんに
何とか時間をつくって訪問させていただき、
いろんな説明を受けたり、試乗させてもらったりしています。

候補3車種の試乗が昨日で一通り終わりまして、
これから1週間かけてどの車に契約をするか決めるのですが、
その中のあるディーラーさんの対応が衝撃的でした。

事前にネットで試乗を申込みしていたのですが、
全く返事が無い。

前日にお電話をして、再度確認をした際、
「ネット経由で試乗を申し込んでいたのですが・・・」

と言ったのですが、返事をしていない件に対しての報告も無し。

試乗をさせていただく際、一方的な説明をされ、「質問してくれるな!」的なオーラが出まくり。

試乗終了後、お話をさせていただきたいとお願いしたら、
こちらの要望を全く聞かず、一方的に見積書を2種類作成して持ってこられ、

「まあ、一般的には皆さん、こんな感じで購入されてますよ!」

との説明のみ。

試乗終了後、5分もかからずにお店を出ました。


自分自身がお客様の立場でサービスを受ける際、
本当に評判の良いお店しかここ最近、行っていませんでした。

それが当たり前だと心のどこかで思っていました。

こういう体験をさせていただくと、改めて接客の重要性を感じます。

当たり前な対応の重要性にきづくことができます。

ひどい接客を受けることで、見えてくる世界がいろいろありますね。

本当に勉強になりました。

それにしても、営業マンは勘違いしてはいけませんね!
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