鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3562回】 細かい部分で差がつく

2020年09月30日 | 住宅コンサルタントとして

年間200泊以上、ホテル暮らしをしていると、

いろいろと気づくことがあります。

 

その一つが、宿泊税を取る自治体が増えたこと。

 

観光地として人気のある街や、

勢いがある街が税収UPのために導入しています。

 

通常のホテルの宿泊費の他に、

フロントで宿泊税もセットで支払わなくてはならないのです。

 

私、ホテルの場合、事前決済派です。

 

なぜなら、チェックインの際に支払いをするということは、

後に並ぶお客様をお待たせすることになりますし、

ホテル側の業務を増やすことになりますから。

 

そしてホテルによって、宿泊税の扱い方が異なります。

 

宿泊税を事前決済時に組み込んでくれていて、

一切、チェックイン時に支払わなくて良いホテルと、

事前決済をしているのにわざわざ別途、

宿泊税を窓口で支払わなくてはならないホテルと、

2パターンあるのです。

 

後者の場合、事前決済をした意味が全く無くなり、

チェックイン時にお客様が重なると

もうフロント前は長蛇の列ができるのです。

 

個人的には気が利かないホテルだという認識をします。

 

こういう気が利かないホテルのスタッフやオーナーは、

大抵、自分のホテルしか知らないので、

 

「自治体の制度ですから・・・」

「法律で決まっていますから・・・」

 

と公務員のような発言をするのですが、

世の中には気が利く同業者が存在するのです。

 

まあ、気が利かないですよね。

 

そして私は、部屋のグレードが同じ場合、

(あくまでの選ぶ最優先は、部屋が静かで安眠できるか、です)

料金が多少高くとも、気が利くホテルを選ばせていただきます。

 

皆さんの会社は、お客様をイライラさせたり、

ちょっと不安にさせたりしていないでしょうか?

 

こうした細かな部分で差がつくのです。

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【第3561回】 クローズド・コミュニティ

2020年09月29日 | 住宅コンサルタントとして

ホリエモンさんの「HORIE ONE」という番組に、

ジャパネットの代表である高田旭人さんが出演されていました。

 

高田旭人さんの本は、

弊社のクライアント様にかなり強くお勧めさせていただき、

皆様、お読みになったでしょうから、割愛します。

 

この番組の中で、高田さんは

ジャパネットが今、まさにやっていることを

詳細に語ってくれているのですが、

もう本当に頭がキレキレの方だな、と感じ、

改めて好きになりました。

 

この番組を見て、高田さんのお話を聞いた限りでは、

ジャパネットが目指していることは、

自社のファンである人たちのコミュニティをつくること、

そしてその方たちにエンタメを提供しながら、

楽しく暮らしていただき、

その上で自社でショッピングを継続していただくことだと

個人的に感じました。

 

コミュニティをつくるためのクルーズ旅行だったのか、

とこの動画を見て腑に落ちましたし、

信用を積み重ねる取り組みをコツコツと継続されているよな、

と強く感じました。

 

高田昭さんも天才ですが、息子さんも天才です。

 

これからの時代、企業はファンをつくっていかなくてはなりません。

 

アイドルや芸能人でなくとも、ファンづくりが必要なのです。

 

そしてファン同士、OB様同士が交流を持てるような、

ある程度閉じられたコミュニティ(クローズド・コミュニティ)を

つくることができ、更にそのコミュニティを維持できるだけの

魅力あるコンテンツを提供できる会社やお店が、

最終的に生き残るでしょう。

 

情報が溢れ、選択肢が増えれば増えるほど、

人間は選ぶのが苦痛になっていくのです。

 

逆に選択肢が少ない時ほど、

より多くの中から選びたくなったりしますが・・・。

 

すなわち、商品にお客様がつくのではなく、

企業やお店の人の部分にお客様がついてくる。

 

そしてあのお店のイベントに行くと間違いなく楽しいし、

自分たちと波長が合う人たちが居て、友達ができる、

なんてことが最も価値を感じるイベントに感じるのです。

 

クローズド・コミュニティをつくった会社が勝つ。

 

現代はそういう時代なのです。

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【第3560回】 情報の価値は下がる中、何でライバルに勝つべきか?

2020年09月28日 | 住宅コンサルタントとして

昔、価値があった情報やノウハウが、

今や、猛烈に価値が下がっています。

 

例えばラーメン屋になろうと考えている人は、

ラーメン店で修業しなくても、

ラーメンの麺やスープの作り方を一から教えてくれる学校もありますし、

何ならYouTubeに動画もUPされています。

 

魚のさばき方や鮨屋の仕込みもYouTubeにUPされていますから、

昔であれば修業が必要であった職業でも、

以前とは比較にならないくらい短期間で開業できたりします。

 

これは住宅会社でも同じで、

商品、マーケティング、営業などのノウハウは巷に溢れているので、

年々価値が下がっていっています。

 

商品で差別化、マーケティングで差別化、

営業でライバルと差別化が難しくなるということです。

 

ここを住宅会社の経営者、営業マンは理解しておかなくてはなりません。

 

これまでのように「我が社と他社の違いは・・・」と比較をしたり、

他社の欠点をあぶり出すような営業スタイルは通用しなくなるのです。

 

では何で差別化すべきか?

 

結論から言うと、スタッフ一人一人からあふれ出る人間性というか、

会社全体から出ている雰囲気というか、

そういう感覚的な部分で差をつけていかなくてはならないのです。

 

弊社のクライアント様の大半は、今年絶好調なのですが、

その要因は、各社さんがもともと人間性が高く、

本当に素晴らしい社員教育をされているから、

ということに尽きます。

 

私、何も貢献しておりません(笑)!

 

お客様のため、働く仲間のため、

地域社会のために楽しく働いている会社さんに

なぜかお客様は吸い寄せられるのです。

 

こんなに感じの良い人たちが働いている会社なら、

家づくりも真剣に取り組んでくれるだろうし、

引き渡し後もしっかりと親身に対応してくれるだろう、

という風にお客様が理解する時代になったのです。

 

人間力でライバルに圧倒的に差がつく時代になっているのです。

 

皆さんの会社は、人間力でライバルに

圧倒的に差をつけることができているでしょうか?

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【第3559回】 自分がやりたいことを見つけるには・・・

2020年09月27日 | 人として

私、大学生の頃、特にやりたかったことはありませんでした。

 

漠然と「たくさん稼いで良い暮らしがしたい」とだけ思っていました。

 

学生時代には、授業にロクに出席せず、

テニスのインストラクターのバイトを本気でやっていたのですが、

そこで学生としては断トツの自分のクラスを持たせていただき、

プロの方よりもたくさんの生徒さんに選んでいただいていたこともあり、

ちょっと世の中をナメていたと思います。

 

最初に勤めさせていただいた会社で、

トップ営業マンになれるだろうと思っていたのですが、

社会人になってすぐに、学生と社会人のレベル差を

痛感させていただきました。

 

同世代相手には通用するトークでも、

社会人の方は話の内容よりも

こちらがどういう人間かを見抜き、

その上で話を聞くべき相手かどうかをジャッジしている、

ということが何となく理解できた。

 

そこで負けん気に火が付き、

仕事終わりにほぼ毎日、本屋さんで本を購入し、

本で学んだことを営業の場で実践する、

ということを繰り返していました。

 

この時には、「稼ぐ」ということから

「トップ営業マンになる」ということを目指すようになっていました。

 

そして入社4年目以降、

営業マンとして実績を出せるようになりました。

 

すると、工務店の社長から経営のことや組織のことなど、

いろんなことを相談していただくようになりました。

 

当時の上司に、

 

「コンサル部門をつくったらどうでしょう?」

「私の担当先のお客様にはメチャ、ニーズありますよ!」

 

と提言したのですが、「ウチはメーカーだから」と一蹴されました。

 

お客様のニーズに対応できるように勉強していく中で、

経営そのものをもっと勉強しなければ、ということに気づき、

それがコンサルタントを目指すきっかけになりました。

 

で、前職の会社に2回、面接に落とされたものの、

3度目のエントリーで無事、入社させていただきました。

 

コンサルタント会社に入社する際に

自分を追い込むため、家を買いました。

 

年収が300万以上、下がっての転職でしたが、

住宅ローンは前職時代の年収で通していたので、

3年で前職の年収を超えなければ、

 

「住宅ローンを払えない=自己破産」

 

ということに・・・。

 

ですから転職後は、再び「稼ぐ」ことが目標となり、

もうギラギラした目で仕事に向き合いました。

 

転職してから3年は、休みもほぼ取らず、

徹夜もしょっちゅうやりながら、

何とか入社1年5カ月で自分のチームを持たせていただき、

翌年から住宅業界の約50名の中でトップとなり、

年収も前職時代を超えました。

 

この仕事を通じて、

本当に質の良い住宅とあたたかいおもてなしを提供され、

更に社員さんが成長し、幸せになっていただこうと

本気で取り組み続けている会社さんと

ご縁をいただいております。

 

こんな会社で家を建てた方は、ずっと安心だし、

ずっと快適に暮らしていける。

 

こんな会社で働いている社員さんは、

日々やりがいを感じると共に、

仕事を通じて成長していくことが可能となる。

 

こんな会社とお付き合いしている取引先さんは、

仕事を通じていろんなことを勉強でき、

自社に活かすことができる。

 

こういう会社が1社でも多く、日本に増やすことができれば、

世の中、絶対に良くなるよなぁ、と思いますし、

地域社会も良くなっていくでしょう。

 

ということで、今はこうした素晴らしい住宅会社さんに

1社でも多くなっていただくことと、

日本の住宅のレベルを欧米並みに高めることが目標です。

 

で、これは持論ですが、

目の前のことに全力で取り組んでいくことで、

本当にやりたいことが見えてきますし、

自分の成長と共に、やりたいことは変わるのです。

 

やりたいことが見えていない人がいたとしたら、

その理由は簡単で、今、目の前のことに対する

圧倒的な努力が足りていないのです。

 

目の前のことにしっかりと取り組める人にだけ、

やりたいことは生まれるのです。

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【第3558回】 これじゃ、お客様に選んでいただけない

2020年09月26日 | 住宅コンサルタントとして

とあるエリアに調査に来ております。

 

3社計5か所のモデルハウスを見学しましたが、

 

「もうどないなってんねん!」

 

というのが本音。

 

建物のしつらえや性能に関しては合格点なのですが、

まあどの会社もフロントに出る営業マンの高齢化がすごい!

 

もう華が無いというか、ダサいというか、

年齢は致し方無いですが、ファッションや髪形が終わっておりました。

 

しかも最初に訪れた会社さんには

事前に来場予約をしていたのにも関わらず、

その予約を認識されていませんでした。

(のちにパートの女性が確認して、

予約されていたことを認識されましたが・・・)

 

WEB来場予約のシステムがあっても

チェックを個人任せにしている会社。

 

床下エアコンや全館空調といった、

ハード面しか訴求できない営業マン。

 

お客様をワクワクさせる接客が出来ない。

 

個人的には、スラックスにヨレヨレのシャツ、

しかも首元から肌着が見えているのが猛烈にダサいと思っていますが、

こういうファッションの営業マンをお客様の前に出す会社が

未だにあるのですね。

 

と同時に、弊社のクライアント様の接客は、

やっぱイケてるよなぁと感じましたし、

だからこそ各社様、絶好調なのでしょう。

 

住宅営業マンはオシャレでなければ、売れない時代になりました。

 

特に年齢を重ねた人は、気をつけたいですね。

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【第3557回】 正しいことを10年やり続ければ、確実に売れやすくなる

2020年09月25日 | 住宅コンサルタントとして

昨日お伺いしていたクライアント様では、

この2か月間で、衝撃的な受注をされていました。

 

もちろん、過去最高の受注です。

 

弊社のクライアント様の80%以上のクライアント様が、

今年、過去最高の受注をされていますが、

もうぶっちぎりで、過去の記録を大幅に超えておられました。

 

商売における王道は、

目の前のお客様にご満足いただき、

自社を応援していただけるようになるお客様を

一組でも多く増やしていくことですが、

ゼロから立ち上げた事業ですと、

自社を応援して下さるお客様の数は

なかなK増えてはいきません。

 

ところがこれを10年続ければ、

市場内にかなり応援して下さるお客様が増えていきます。

 

市内の一等地に土地を購入され、

そこにモデルハウスとオフィス兼打合せスペースも建てていただき、

WEBマーケティングもコツコツと取り組んでいただく中で

これまで取り組んできたことが花開き、

この受注爆発につながったのかな、と感じています。

 

もちろん、ご縁を頂戴するはるか以前から、

社員さん教育も力を入れて来られてましたし、

そういうことも全てがこの結果につながったと思います。

 

商売で最も大切なことを10年、やり続けることができれば、

結果は本当に変わります。

 

何事も継続が大切なのです。

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【第3556回】 おもてなし力を磨くには・・・

2020年09月24日 | 住宅コンサルタントとして

商品で差がつきにくくなっている現在、

人で差別化をしていくことが、住宅会社にとって不可欠です。

 

このポイントを理解できない会社は、

いろんなFCやVCに加盟しまくり、

胡散臭いノウハウに飛びついたり、

煽り言葉満載のセミナーに出まくって、

ますます混乱していくことでしょう。

 

弊社のクライアント様の業績を

いろんな角度から分析したところ、

おもてなし力の重要性はゆるぎなく、

おもてなし力があるか無いかで

営業マン一人当たりの契約棟数は大きく変わります。

 

ではおもてなし力を高めるために、何が必要か?

 

そもそもおもてなし力とは、目に見えないもの。

 

気が利く対応をしてもらえるとか、

こちらが言う前にしてほしいことをしてもらえるとか、

心地良い対応をしてもらえるとか、そういったことです。

 

こうしたことが自然とできるようになるために重要なのは、

まずは自分自身が一流のおもてなしを数多く受けることです。

 

何をされたら嬉しいか?

何をしてもらえなかったら気持ちよくないか?

所作、声の大きさや話し方、空間、距離感の重要性などを

自身がたくさんおもてなしを受ける中で、

自分なりのツボが分かってくるのです。

 

このおもてなしを経験することを怠っていると、

いつまでたっても野暮ったくて心地よくない対応しかできない

(分かりやすく言うと、品の無い不動産屋の対応)ので、

まあお客様から選ばれなくなる確率が劇的に上がるのですね。

 

「このエリアは田舎なので、

そういう経験ができるお店が無いんです」

 

とエリアのせいにする経営者も居ますが、

そんなの時間とお金をかけて移動すれば解消できますよね。

 

おもてなし力を磨くには、一流のお店やホテルやバーに行って、

洗練されたおもてなしを多々、経験することです。

 

そのための時間とお金の投資を惜しんではいけません。

 

皆さんは、こうした経験を多々、積むことが出来ているでしょうか?

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【第3555回】 挫折や失敗の大切さ

2020年09月23日 | 人として

昨日、夜に長男から、

 

「話があるねん」

 

と言われました。

 

こんなの、はじめてのことです。

 

夜、オフィスで仕事をしていたところ、

長男が入ってきて、いろんなことを話しました。

 

就職のこと。

留学のこと。

彼女とのこと。

日本という国の将来。

自分はどういう風に生きていくべきか?

 

などなどです。

 

私自身、学生時代はいろんなことに関して、

誰にも依頼されていないのに、

勝手に問題意識を持っていたりした、

ちょっと面倒な奴だったので、

長男のこの気持ち、メチャ分かるんです。

 

だから、長男が何を言おうが、

もう喜んで話を聞いておりました。

 

でも話を聞きながら思ったのですが、

高校・大学受験で失敗していない(中学受験のみ)し、

恋愛でも失恋などしていない長男は、

あまりにも失敗や挫折の経験が少ないということ。

 

そしてまだやっていないのに、

何かをやった後に失敗した時のことを考えたりなど、

今、特に必要でないことをいろいろと考えている感じ。

 

まあ、それも必要なステップですから、

とにかく私、ニコニコしながら聞いておりました。

 

結局、長男の人生ですから、

自分で決めて、好きなように生きればよいと思っています。

(人様に迷惑をかけなければ、ということが大前提ですが)

 

ただ、失敗や挫折の経験は、若いうちにある程度、

経験をした方が良いこと、

失敗しても命までは取られないこと、

学生でトップレベルだったとしても、

社会に出れば上には上が多々、いること、

そして社会で活躍している人は皆、

それらを乗り越えていることを伝えました。

 

子離れできないバカ親ですが、

子どもの成長を見守って、そして応援し続けたいと思います。

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【第3554回】 オーナーと話す価値

2020年09月22日 | 住宅コンサルタントとして

TOBEオーベルジュさんに連泊しています。

 

どういう距離感で対応すると心地良いのか、

どういう所作に惹かれるのか、

どういうことをされるとまた来たくなるのか、

そんなことを勉強させていただいております。

 

テレビは客室になく、ずっとクラシック音楽を聴いたり、

風で木や葉が揺れる音を聴いたり、

鳥のさえずりを聴いたりしながら、

湖を眺めたり、本を読んだり、

はたまたいろんな構想を練ったりしています。

 

こういう時間が本当に貴重で、

住宅会社の接客やサービスに参考になるヒントを

たくさん得ることができます。

 

さて昨日の夜、食事をしていると、

ある若い男性のスタッフさんが給仕をしてくれました。

 

話をしている中で、明らかに人としてレベル感が異なると気づき、

おそらくオーナーの息子さんだろうと気づきました。

 

そしてその数分後に、スタッフさんの動きが一気に変わり、

その後、これまたお会いしたことのない、

風格のある方が現れました。

 

もう一瞬で分かりましたが、オーナーだったのです。

 

この素晴らしいオーベルジュをつくるまでに、

地権者の方々に対し、粘り強い交渉をしたことや、

ここから車で1時間程度の場所に、

オランダ人作家さんのアトリエを購入し、

1日1組の宿をオープンされることなどは、

前回、来た際にスタッフさんに教えていただいていたのですが、

その話をオーナーの口から直に説明していただき、

またオーナーの美意識やこだわりを教えていただくうちに、

もうこのオーナーのファンになってしまいました。

 

今の時代、物質的なものよりも、

その人の生き方に惹かれるということでしょう。

 

1日1組限定の宿の名前は、

 

「atelier O-HOUSE」。

 

もう予約がかなり先まで埋まっていますが、

来年のゴールデンウィークの予約をさせていただきました。

 

こだわりあるオーナーさんとお会いさせていただき、

お話をさせていただいたり、

息子さんや娘さんをご紹介いただいたりしたことが、

もう本当に嬉しかったです。

 

オーナーと直接、お話をさせていただくことは、

お客様にとって物凄い価値の大きいことなのだと、

今回、感じました。

 

住宅会社も同じで、

おそらく家づくりを当社に託して下さったお客様に

オーナーがお会いしたり、お手紙をお送りすることが、

お客様の満足につながるよな、と勉強させていただきました。

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【第3553回】 陶芸作品も人柄が出る

2020年09月21日 | 住宅コンサルタントとして

このシルバーウィークは、四国に来ています。

 

目的は、愛媛県のTOBEオーベルジュリゾートで

ゆっくりと過ごすため。

 

実はゴールデンウィーク、世の中は自粛モード全開でしたが、

コロナのことを調べた結果、経済を回した方が良いと結論づけし、

私は自家用車で四国に来ていたのです。

 

その際、このTOBEオーベルジュリゾートさんに宿泊し、

あまりのすばらしさと、そういう期間にも関わらず

私たちを迎え入れて下さったことに感動し、

絶対にリピートさせていただく、と決めていたのです。

 

ゴールデンウィークに対応して下さったスタッフさんも

私たちのことを覚えていて下さり、

施設、お料理、景色、接客共に、相変わらず素晴らしいです。

 

さて、TOBEとは地名のことで、砥部焼きで有名な砥部町にあり、

器好きな私たちは、徒歩で砥部焼の工房を巡っておりました。

 

そんな中、ある一つの作家さんの工房を訪れたのですが、

作品を見ながら丁寧に解説をして下さる中で、

 

「どこから来たのですか?」

 

と聞かれたので、

 

「TOBEオーベルジュさんです」

 

と答えると、

 

「あそこまで遠いから、帰り、車でお送りしますよ」

 

とのお言葉が・・・。

 

まだ作品を購入していないのに、

しかもこういうご時世なのに、

間髪入れずにお送りしますよ、と言えるのは、

本当にお人柄が良いのだと感じました。

 

私たちは唐津焼が大好きで、唐津に定期的に買い出しに行っておりましたが、

唐津は宿泊施設でお気に入りのところがありません。

 

TOBEオーベルジュさんに来ると

砥部焼の工房を巡ることができますし、

何より心身共にリラックスできるので、

最高だと思います。

 

そしてこの作家さん、

やはり作品も本当に素晴らしく、

気に入ったものを買わせていただきました。

 

そのお人柄にやはり惹かれて買ってしまいましたし、

作品の細かな部分に人柄が出ているように感じました。

 

陶芸にしても、料理にしても、もちろん家にしても、

作り手の人柄は必ず作品に出るのです。

 

そして作品よりは、その人柄に惹かれ、ファンとなるのです。

 

どの世界でも、自分の人間性を高めていくことは欠かせません。

 

そんなことを教えていただきました。

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【第3552回】 日頃からの社員教育が重要な理由

2020年09月20日 | 住宅コンサルタントとして

なぜ、お見送りの際、

可能な限り複数名で外に出なくてはならないか?

 

なぜ、お飲み物や器はこだわらなくてはならないか?

 

なぜ、着工1か月前に仕様を全て確定させなくてはならないか?

 

なぜ、YouTubeをやらなくてはならないか?

 

住宅会社として、接客面や業務について、

日々、変えていかなくてはならないことが多々、あります。

 

ただ、経営陣が変わることを決断しても、

一般的に人間は変化することを嫌う性質。

 

だからいきなり経営陣が、ある日突然、

 

「YouTubeを活用して、我が社の建物の魅力を

動画で発信していくぞ!」

 

と言っても、

 

「俺、出たくないです」

「私、忙しいから撮影とか編集の業務、無理です」

 

などなど、変わることを受け入れてくれない人が圧倒的に多い。

 

日頃から社員教育をしていない会社は、

住宅会社として変わらなくてはならないときに、

 

「なぜ今、我が社は変わらなくてはならないか?」

「こういうことをすることがなぜ、必要か?」

 

ということを社員さんに理解していただくために、

そのはるか前の段階からいろいろと理解してもらう必要があるのです。

 

「こういうことに新たにチャレンジするぞ!」

 

という決定をしなければならないタイミングで、

世の中がどう変化しているのか、とか

自社の現状の経営状況はどうなっているか、とか

ライバル会社が今、何をやっているのか、とかを

社員さんに理解していただくために、

その説明に時間を割かなければならない訳です。

 

すなわち、リアルタイムに変化することが出来ない。

 

だから、変化に適応するスピードが非常に遅くなり、

市場の変化に対してタイムリーに適応できる会社に、

次第に追いつくことが不可能になるのです。

 

日頃から、社員さんへの教育の重要性を理解していない会社は、

大抵の場合、経営陣自体が勉強していないケースが多い。

 

非常に時間がかかり、

しかも即、業績向上にはつながらないのですが、

日頃から社員教育に時間を割いている会社が、

最終的に勝つのです。

 

皆さんの会社は、社員教育に力を入れているでしょうか?

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【第3551回】 一流に触れる機会をつくる

2020年09月19日 | 住宅コンサルタントとして

父は長崎の農家の末っ子、

母は大阪の貧しい家庭で育った私は、

今の仕事をさせていただく前まで、

全くと言っていいほど、一流のモノに触れたことはありませんでした。

 

最初に仕事をさせていただいたメーカーの営業マン時代、

月に一度の贅沢と言えば、回転鮨に家内といくこと。

 

子どもたちが生まれた時は、北海道に住んでいましたから、

休みの日には公園やキャンプ場、

また各自治体にある温泉施設に行っておりましたが、

一流のモノに触れる機会は無かったです。

 

だから接客の良し悪しとかも大して分からず、

何がお客様を心地良くさせるのか、

なんてことにも全く意識が働きませんでした。

 

で、コンサルタントに転職し、

経営者の方々とお付き合いさせていただいたり、

コンサルとして成功されている先輩と接していると、

身につけているものや食べるもの、お店のチョイスなど、

これまでの自分と明らかに違う世界があるのだと、

そこで初めて知ることができました。

 

一流の接客とは、こんなにもお客様を満足させ、

また来たいと思わせる力があるのだと実感したり、

本当に良いモノは長い年月、修理をしながら使えるのだ、

ということも理解できました。

 

そして自分なりに出来る範囲で、

一流に触れる機会を身銭を切ってつくって、

そこで得たノウハウを住宅業界の接客に落とし込み、

クライアント様にご提案をさせていただくようになりました。

 

もともとホスピタリティに溢れるクライアント様の場合、

その提案をすぐに取り入れ、自分のものにされていきました。

 

そしておもてなし力が高いクライアント様は、

明らかに契約率が高く、着実に伸びておられます。

 

一方、このおもてなしの重要性に気付いていただけない、

もしくはその本質を理解していただけないクライアント様に関しては、

業績が伸びなかったり、お付き合いが終わったりしています。

 

その理由は、やはり圧倒的に一流のモノに触れていないから、

ということに尽きると個人的に思っています。

 

一流の接客・サービスに触れる機会をつくり、

その重要性をまずは経営者や上司が理解することが、

これからの時代、本当に住宅会社には欠かせません。

 

皆さんは、一流に触れる機会をつくることが出来ていますか?

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【第3550回】 理ではなく情で動く

2020年09月18日 | 住宅コンサルタントとして

商売で結果を出すためには、

商品やサービスが優れていること、

お客様が買える価格であること、

売り場がキレイで洗練されていることなどは重要です。

 

ただ、商売で重要なのは売り続けていくことで、

そう考えるともっとも重要なのは

スタッフさんの定着とモチベーションでしょう。

 

作り続ける、運び続ける、売り続けるなど、

継続していくためには、スタッフさんの協力が欠かせません。

 

そしてスタッフさんが協力してくれるかどうかは、

そこのお店の店長や上司にかかっています。

 

上司として統率力やコミュニケーション力なども重要かもしれませんが、

基本的にリーダーが知っておかなくてはならないのは

 

「人は理ではなく情で動く」

 

ということ。

 

上司の言うことだから、社長の言うことだから、

というような理屈で動くのではなく、

 

「あの人が言うんだったら、やるしかない」

 

というように、好き嫌い、情があるかないかで人は動くということ。

 

この傾向は、今のように選択肢が多い時代は、

ますます強くなっているのです。

 

ですから、人の上に立つ人は、

人から好かれるとか、人望があるというポイントが重要なのです。

 

では、人から好かれるために、

そして人望がある人間になるためには、何が必要か?

 

答えはいくつもあるように思いますが、

一つは組織のため、部下のために

本当に一所懸命動き回る人でしょう。

 

しかも、

 

「俺、こんなにやってるんだよ!」

「俺があの時、こういう根回しをしたおかげでうまくいったんだよ」

 

などなど、自分の貢献度を自ら皆にアピールすることなんてしない人です。

 

うまくいった時は、チームメンバーのおかげ、

うまくいかなかったときは、自分の責任。

 

そういう判断を自然と出来る人に、みんなついていくのです。

 

先日、あるクライアント様の社長が、

若手スタッフさん数名からの報告書類を見ていたのですが、

その中であるチームの若手スタッフさんから、

 

「上司の役に立ちたい」

「上司に貢献したい」

 

という内容を複数名のスタッフさんが書かれていたそうです。

 

社長はすぐに若手の方を集め、

 

「上司の役に立つ最大のパフォーマンスは、

皆が育って一流になることで、

そのために上司なんて使いまくらなくてはならない」

 

ということをおっしゃったそうですが、

そういう気持ちにさせるその上司の方は、

やはりメチャ面倒見が良く、利他の精神で

日頃から仕事をされているのです。

 

だからメンバーの皆は、そのリーダーに情があるのです。

 

皆さんは、部下や後輩の方から、慕われているでしょうか?

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【第3549回】 組織やしくみを変える前に

2020年09月17日 | 住宅コンサルタントとして

会社をより良くしていくために、

組織を変えたり、しくみをつくったり、

新事業に参入したり、外部の力を借りることは、

非常に良いことです。

 

ただ、どれだけ素晴らしいことにチャレンジしたとしても、

チャレンジする前に押さえなくてはならないポイントがあります。

 

このことを理解できていない経営者は

実は結構多いのではないかと思います。

 

そのポイントを押さえずに、

新しいことにチャレンジしても、

現場は結構冷めていたり、

場合によってはついてきてくれないなんてこともあります。

 

ではそのポイントとは何か?

 

答えは単純で、

経営陣が社員さんや現場スタッフさんから、

信じてもらっているかどうか、です。

 

マネジメントにおいて、

何が最も重要になってくるかと言えば、

それはもう絶対的に会社が信じてもらっているかどうかです。

 

もっとストレートに言うと、

社長が社員さんから信じてもらっているかが重要です

 

社員さんが社長や経営陣を信用してくれるかどうか?

 

それは、日頃からの一挙手一投足であったり、

人間性であったりが重要で、

能力があるかどうかとか、口がうまいかどうかとかは、

実はほぼ関係が無かったりするのです。

 

昨日、お伺いさせていただいていたクライアント様は、

ここの信頼関係が抜群で、

社員さんが本当に会社が好きで、

自分事のように会社のことを考えておられます。

 

そのポイントの一つにあるのは、

ISOなどさまざまなしくみを導入していることなのですが、

その大前提は、会社と社員さんの信頼関係が非常に強い、

という事実があってこそなのです。

 

その関係を構築せずして、改革はうまくいかないのです。

 

しくみや組織改革は確かに大切。

 

でもそれよりももっと大切なことがあるのです。

 

そのことを経営者は理解しておかなくてはなりませんね。

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【第3548回】 新事業・新商品を考え続ける

2020年09月16日 | 住宅コンサルタントとして

これだけ世の変化が激しい中、

今、通用しているビジネスモデルが

20年先も通用するかどうかは、誰にも分かりません。

 

今、自分たちが扱っている商品が寿命を迎え、

全く別のモノにとって代わられるかもしれませんし、

今の自社の顧客の大半が淘汰され、

新たな売り先、新たな顧客を開発しなくてはならない、

というような事態も十分に考えられる訳です。

 

だから経営者は、今、それからこの先、

誰がどんな商品やサービスを必要とするようになるのか、

ということに常に関心を持たなくてはなりません。

 

例えば弊社の身近で言えば、

各社様、業績が好調で組織が大きくなってきています。

 

その組織の成長に対して、

マネジメントシステムの構築が追い付かず、

未だに紙の稟議書を回していたり、

日報管理も紙を使っているクライアント様もいたりします。

 

二極化が激しい中、勝ち組企業は成長していきますから、

こういう企業に対してさまざまなシステムのニーズは、

ますます増えていくでしょう。

 

また、中小企業は余剰人員を抱える余裕はありませんから、

本業の実務担当者は雇用しますし、

そこに対してのアンテナは非常に高いですが、

政府や自治体の補助金などに関しては、

情報弱者となっていることもあります。

 

ですから、こうした情報に対しては、

非常に価値を感じていただけるだろうと感じます。

 

といった感じ。

 

 

常に自社の顧客のニーズは何か、

ということに関心を持っていれば、

いろんなことに気づくことができます。

 

そこに新商品や新事業のヒントが隠れていたりするのです。

 

経営者は常に新事業・新商品を考え続けなくてはなりません。

 

そのためにも、いろんなところに足を運び、

世の変化を肌で感じたいものですね。

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