鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1765回】 2016年の経営計画

2015年10月31日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、仕事が終わった後、新幹線でとあるエリアまで移動し、
とある施設に滞在しています。

今年のお盆明けから今日まで、本格的な休日が取れてなくて、
心身共に限界になるだろう、と思っていたので、
個人的に大好きなこの施設で体を休めつつ、2016年の経営計画を作成しています。

2014年、2015年と、新築事業に新規参入していただくお手伝いが
とにかく多かったですね、振り返ってみると・・・。

モデルハウスの立地選定やスタッフの採用、
モデルハウスのつくりこみや接客から営業までのしくみづくりなど、
かなりバタバタした2年だったような気がします。

また消費税増税後の反動の中、どう乗り越えて結果を出していくか?
それからエンドユーザーの情報収集手段の変化にどう適応し、
自社のマーケティングを展開していくか?

そんなこともこの2年間でしっかりと取り組み、対応策を構築できたと思っています。

また、自宅兼事務所を建築した年でもありました。

今の自宅は、もともとコンサルタントに転職する前に建てたのですが、
まさか自分が起業するとも思っておらず、
1階の和室とダイニングを事務所として使っていたのですが、
さすがにもう限界です・・・。

事務所と共に
お客様をお通しして対応させていただくための応接室を備えた自宅が
間もなく完成します。

で、2016年のテーマは何か?

海外視察も2016年はやりません。
大きなセミナーもやりません。
(クライアント様限定の企画を1つだけ行いますが、
対外的には2016年度は何も行なわない予定です)

とにかく時代の流れ、エンドユーザーの変化に適応すべく、
商品やマーケティング、接客、ディスプレイなどを2015年以上に強化することを
最大のテーマに掲げたいと思っています。

理想的な展開を90%程度出来ているクライアント様が、実はまだまだ少なく、
新しいことへのチャレンジよりも、今ご提案していることが実際に現場で実行できる。
それをサポートしていくことが、弊社の最大のテーマです。

どんなことをどれくらいのレベルで行なえば、お客様から支持していただけるか?

この部分は、しっかりと掴んでいますし、
都度、クライアント様には何をすべきか発信をさせていただいております。

後はそれを現場で実践し、お客様にしっかりと伝えていくだけで、
必ず勝ち残れると確信しています。

2016年の我が社の経営計画は、
おそらく起業してから最も地味な感じになるでしょう。

疲れを癒やしながら、経営計画書をほぼ完成させたいと思っています。
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【第1764回】 言葉に力がある人間になるためには・・・

2015年10月30日 | 住宅コンサルタントとして
同じことを言っているのに、人を動かす力がある人と、
言葉が全く相手に届かず、人を動かすことが出来ない人がいます。

会社として営業トーク集をつくった。
複数の営業マンが同じツールを使い、同じトークをし、同じ商品を扱っているのに、
受注棟数には大きな差が出てしまう、ということが、どの会社にもあると思います。

これは「営業マンの営業力の差」と言ってしまえばそれまでですが、
もう少し掘り下げて考えてみると、「同じ言葉を誰が言うか?」で
効果が全く変わってくるということです。

では、言葉に人を動かす力がある人と無い人の差はどこにあるのでしょう?

個人的には、言葉は道具。
それを使う人の地力で、すごい効果を出したり、全く効果が出なかったりすると思います。

スポーツに例えるとしたら、
素晴らしいゴルフの道具を見事に使いこなせる人と
まだゴルフのスイングの基本が出来ていないのでその道具を使いこなせない人がいる、
という感じでしょうか?

だからどれだけ素晴らしい正論(道具)を言ったとしても、
それを言う人が、もともとその言葉を使いこなせるだけの地力(人間的深み、魅力)が無ければ、
全く相手に届かない、ということです。

こうしたことを理解し、若い頃から自分自身の地力を高めようとしていないと、
年齢を重ねる中で段々と通用しなくなっていくのです。

地力をつけるために、いろんな知識を学び、いろんな考え方を自ら吸収し、
更には善行を積み重ねていかなくてはならないのです。

情報が多々、いろんな媒体を通じて手に入れることが出来る時代。

「何を言うか?」より、「誰が言うか?」ということの方が、
より重要になってきているのです。

いろんなことを学び、吸収し、地力を高めていきたいですね。
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【第1763回】 歳を重ねていく中で、気をつけなければならないこと

2015年10月29日 | 住宅コンサルタントとして
プロのスポーツ選手など、体を使う仕事の場合、
体力の衰えと共にパフォーマンスがどうしても下がってしまうと思いますが、
一般的な商いの場合、年齢はそれほど関係なく、成果を出せると個人的に思っています。

しかしながら、歳を重ねていく中で、勘違いをしているオッサンが出てくるのも事実。

過去の成功体験の中で培った価値観でしか物事を見ることが出来ない。
お客様やライバル会社が進化しているのに、変われない。
素直に他の人や他社の成功を見ることができない。
学ぼうとしない、など・・・。

また個人的には信じられないのですが、
仕事を通じて知り合ったお客様が年下の場合、
ため口でしゃべる人が中にはいるそうですね。

私、社会に出てまず先輩に指導していただいたのが、

「お客様がどれだけ年下でも、絶対に敬語で話せ!」

ということでした。

勘違いするな!
調子にのるな!
と私の性格を見抜いていた先輩が忠告をして下さったのですが、
お客様にため口で話すオッサンは、
若い頃にそういうことを指導してくれる先輩がいなかったのですかね・・・?

にしても、あまりにも非常識すぎます。

歳を重ねていくと、誰も注意してくれなくなります。

自分で自分を律していくしかありません。

勘違いしないためには、他の方から学ぶ謙虚な姿勢が欠かせないのです。
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【第1762回】 FDA(フジドリームエアライン)と大手航空会社の差

2015年10月28日 | 住宅コンサルタントとして
個人的に仕事で年に130~150回程度、飛行機を利用させてもらっています。

個人的にはJAL派でして、その理由は

①CAさんの感じが最も良い(ANAのCAさんは私語が多いのが気になります)
②小型機でも、シートが皮で、かつ座席幅が広くて座り心地が良い
(ANAの小型機のシートは座り心地が全然ダメ。大型機と小型機の快適性の差がハンパない)
③どの空港のスタッフさんも感じが良い
(ANAはCAさんだけでなく、スタッフさんの対応、教育もイマイチ)

という感じです。

で、大手2社以外でよく利用させてもらうのが、FDA(フジドリームエアライン)。
とにかく運賃が安いので、魅力を感じていましたが、ちょっと残念なことが・・・。

10月にFDAを利用させてもらう予定だったのですが、
大型台風が日本列島の近くを通過し、全面運航中止になりました。

それ自体は全然問題無いのですが、問題はその後です。

ネットでチケットの手配、クレジットカード決済ができるのに、
キャンセル手続きをした際、ネットで返金手続きができないのです。
しかも運航が中止になった場合はキャンセル手続きもネットでできないのです。

わざわざ電話をしなくてはならない。

当日、電話を何度かFDAに掛けましたが、当然ながらつながらず、
日々忙しい間にそのことをすっかり忘れておりました。

これ、FDAに言わないと、利用していないのにもかかわらず
31000円という事前に決済した運賃が戻ってこないのでしょうね・・・。

電話をお客様に掛けさせる、ということがどれだけお客様からしたら煩わしいか、
FDAという会社は分かっていないのでしょうね・・・。

そんな暇ちゃうねん、っちゅーねん!!!

また、普通にネットで手配した便をキャンセルした際、
キャンセル手続きはネットでできるのですが、
キャンセルした際の領収証がネットで出せないのです・・・。

お客様が利用しやすいよう、入り口はしっかりとつくってあるのに、
出口はかなり雑なのです、残念ながら・・・。

そこが大手航空会社との差、ですね。

こういう細かな部分に企業の本心、スタンスが見えてしまいます。

料金が安くとも、こういうスタンスだと、今後の利用を考えてしまいます。

皆さんの会社は、入り口だけしっかり丁寧につくって、
出口を雑にしていませんか?
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【第1761回】 お客様が何を求めているのかを考える

2015年10月27日 | 住宅コンサルタントとして
商売とは、お客様が何を求めているのかを考え、それに気づき、
それを自社の商品やサービスとしてお客様に提供することです。

それは住宅会社だろうが、ラーメン屋さんだろうが、
私のようなコンサルタントも同じです。

もともとサッシ屋さんの営業をされていて、新築の営業マンになられた、
クライアント様のスタッフさんから、面白いお話を教えていただきました。

自分が以前、サッシの営業をやっていたとき、
工務店さんに商品を買ってもらおうと、とにかく訪問して面談して、
商品お説明をして見積をお願いしていた。

でも今、自分が住宅会社のスタッフの立場だと、そんな営業されると嫌だ、と・・・。

立場が変わって、お客様の気持ちが分かるようになったのでしょう(笑)。

昔と違って今、1件の家を建てるのに設計や各種手続き、
更には法的規制のクリアなど、住宅会社側がやらなければならないことは増えています。

また、お客様のこだわりも増えていて、1件の家を完成させるのに本当に時間と手間がかかります。

ゆえに受注が獲得できている住宅会社さんのスタッフさんは皆、忙しいのです。

昔ながらの人付き合いだけで受注できるほど、今のお客様は甘くないですし、
昔ながらの体質を変えられない工務店さんは、全く仕事を受注できていないのです。

その忙しい中、わざわざ会う時間をつくってくれたとして、その時に

「何か見積、ありませんか?」
「カタログをお持ちしました」

というレベルの話をされたら、
それは次からその営業マンに会う時間をつくるのがもったいないと感じられ、
おそらく居留守をつかわれるでしょう。

忙しい方に会って時間を頂戴しようと思うのであれば、
売り手側もしっかりと準備し、先方にメリットがあるお話、提案ができなくてはならないはずです。

しかしながら、サッシ屋さん、建材屋さん、木材屋さんの営業マンの大半は、
昔の感覚を変えることができず、未だに御用聞き営業が営業スタイルだと思っていて、
先方にメリットがある提案をするための勉強すらしていないのです。

だから相手にされないのですね。

お客様の現状を理解する。
お客様がわざわざ時間を作っても会いたい、と思って下さるような提案をおこなう。
そのために日々、学ぶ。

こうしたことができていますか?
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【第1760回】 現場に出て、感覚を微調整

2015年10月26日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事をさせていただいておりますと、
事務所でクライアント様の経営者様や幹部の方々との打合せが大半を占めます。

もしくは、スタッフさんに対する研修やロープレなどもリクエストとして多かったりします。

意識しなければ、現場に出て一般のエンドユーザー様に接することなど皆無となってしまいます。

個人的に、この状況がすごくマズイと思っています。

お客様は私たちが気づかないペースで徐々に価値観や嗜好が変わっています。
また、私たちの予測よりも変わっていない部分もあったりするのです。

この言葉で表現できない、些細な部分を感覚として捉えた上で
クライアント様の業績向上のための提案をしなければ、といつも思っています。

世の中がこう動いているから、時代がこうだから、という情報や
業界内のトレンドがこうだから、とか
モデル企業がこういう取り組みをしてうまくいっているから、という情報だけで
戦略やしくみを決めてしまうのは、ちょっと違うかな、と・・・。

それらの情報を元に仮説を構築し、現地でお客様と接することで検証し、
最適なレベルに微調整する。

ちょっと職人さんに近い感覚ですが、自分なりにはその進め方がしっくりくるのです。

今年も春から秋口にかけてはお客様の立場で調査を多数実施し、
秋口には現場でエンドユーザー様を接客させていただき、
お客様の視点と住宅会社の視点でいろんなことを感じることが出来ました。

また弊社が推奨する接客手法に改良を加えます。

現場でお客様と接する中で、たくさんのヒントをいただけます。
だからこの仕事をさせていただく以上、定期的に現場に出続けたいと思っています。

各クライアント様、是非ご協力のほど、宜しくお願い致します。
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【第1759回】 常識

2015年10月25日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社さんのお手伝いをしていると、
いろんなタイプのお客様が来場されますので、
日本人のいろんな部分や変化が見えてきます。

例えば、完成現場見学会で入場前のアンケート記入を非常に嫌がるお客様が多い。
その理由は、個人情報を守りたい、ということなのですが、
そもそも自社で住宅を建てて下さったお客様のご厚意で
完成現場見学会をさせていただいている訳です。

建物を貸して下さっているお客様への配慮はできず、
自分の個人情報を守ることばかり考えているのですね。

また、「見に来てやってる!」的な、非常に偉そうな態度の方も中にはいます。

これ、50代、60代、70代の方に多いのですね。

完全に「お客様は神様だ!」という言葉を勘違いされていて、
自分はお客様の立場だから、何をやっても許されるとでも思っているのでしょう。

住宅会社側としては、せっかくの自邸を貸して下さっているお客様が第一で、
来場される方よりも貸して下さっているお客様を優先するのは当たり前のこと。

なので、横柄な方、個人情報を開示されない方に関しては、
来場をお断りするように各クライアント様にはお願いしています。

また、人様の家を見学させてもらっている、という気持ちが無い方も残念ながらおられます。

完成現場見学会に来場されて、

「この壁の色、俺は好きじゃ無いな!」
「お宅は構造材、何を使ってるの?桧は使ってないの?」
「ここ、もっとこうしたらいいのに・・・」

と、ここに住むお客様が耳にしたら気分が悪くなるであろうことを
平気で大声で言うオッサンやオバハンがいたりします。

配慮が足りないというか、自分のことばっか考えているのでしょう。
まあ、常識がないのですね。

こういうオッサン、オバハンは当然ながら、友達もいなく、
更には子どもたちにもあきれられていたりするので、
誰からも相手にされてないのでしょう。

とにかく、いろんなお店や住宅会社に行っては、
文句ばっかり言っているのが分かります。

そりゃ、孤独になりますって・・・。

自分がお客様の立場であったとしても、感謝の気持ち、謙虚な気持ちを持って
サービスを受けていると、お店側からも好きになってもらえます。

サービス提供側も、お客様側も、お互いがお互いの立場を理解し、
謙虚な気持ちでサービスを受けたり提供したりする。

そんなお店、そんなお客様が増えていけばいいなぁ、と個人的に思った1日でした。
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【第1758回】 いろんなところから学ぶ

2015年10月24日 | 住宅コンサルタントとして
夜、京都駅の構内は、外国人だらけです。

時間帯にもよりますが、おそらく半数以上が外国人のような気がします。

また北海道の観光地も福岡市内も、とにかく中国人が多い。
大阪はほとんど行きませんが、おそらく大阪も外国人が非常に増えているでしょう。

インバウンド消費の流れに乗ろうと日本中が、
特に地方都市の小売業や地方の観光地が一所懸命に取り組んでいますが、
果たしてこれがいつまで続くのか、考えている人ってどれくらいいるのかな、と思います。

その昔、日本もバブル時代に、海外で大量のブランド品を購入する人が続出しました。
また、海外の不動産や嗜好品などを買収しまくっている日本人成金も多かったように思います。

でも今、日本人は海外に旅行に行って、そんなに大量にモノを買いますか?
また、ヨーロッパやアメリカの旅行者の方が、そんなにモノを買いあさっていますか?

人間は成熟すると、モノよりもコトにお金を使うようになるのです。

今のような爆買いをする中国人は、いずれほとんどいなくなります。

こういうことは、過去をしっかりと見れば分かりきったことなのに、
地方の観光都市や小売りショップの結構な割合の方々が、
思いっきり中国人が好むような店づくりをしていますし、売上のアテにしているのです。

商売で最も大切なのは、身近におられる、地元のお客様なのですけどね・・・。

ブームを追いかけ、商売の本質を見失ったお店は、必ず潰れるでしょう。

また、10代20代の頃、ルックスやセンスだけで売れていた芸能人が、
30代、40代と年齢を重ねるごとに、売れ続ける人とお呼びでない人に明確に分かれます。

若い頃はただ見た目の良さだけで通用するのですが、
必ず自分は歳を重ねて老けますし、常に若くてルックスが整っている後輩が出てくるのです。

だから30代、40代とルックスの良さ以外の部分で、
自分の強みをつくっていかなければならないのに、
若い頃にそれに気づかず、勉強していない芸能人の方は消えていきます。

実はこれはビジネスの世界でも同じで、
若い頃はとにかくお客様に可愛がられるような立ち振る舞いをしていれば、
それなりに買ってもらえた人が、そのスタイルを変えないまま40代、50代になると
悲惨な結果が待っているのです。

40代、50代のオッサンをかわいいと思って下さるお客様はいませんので・・・。

芸能界で売れていく人、落ちていく人を見ているだけで、いろんなことに気づけます。

学ぶ気になれば、実はいろんなケースから学ぶことが出来ます。
そして学んだことを踏まえ、自分に欠けているものは何か?
どの部分を強化していけば良いのかを考え、取り組んでいけば良いのです。

過去の歴史、違う業界や社会現象から、学ぶことはたくさんあるのです。
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【第1757回】 自社のファンになっていただくには・・・?

2015年10月23日 | 住宅コンサルタントとして
私自身、日々、日本全国あちこち行かせていただいておりますので、
各地の美味しいお店結構知っている方だと思います。

今、外食産業は競争が激しいため、
美味しくないお料理を出すお店はほぼ、残っていないかと思います。

たくさんある美味しいお店。

その中で、「また来よう!」と思えるお店、
わざわざそこで食事をするために予定を組むお店、
美味しかったけど、あまり印象に残らないお店。

この差はどこにあるのでしょう?

私個人の価値観だと、やはりそのお店のおもてなし、
それから大将の考え方、哲学に惹かれるかどうかで差が出ます。

例えば、銀座にある銀座小十さん。
お世辞抜きにして、料理は本当に美味しいです。

それに加え、奥田さんの日本料理の良き伝統を継承していこう、
それから和食の文化を世界に発信していこう、というその姿勢に
思いっきり尊敬の念を感じ、共感しています。

だから、ある種奥田さんのお話を聴かせてもらうために
年に数回、おじゃましている感じです。

石川県野々市市にある、すし処めくみさんもそう。

大将の料理に対する哲学、
最高の魚をお客様に召し上がっていただくための日々の取り組みなど
それらの話を聴かせていただく度に、自分の未熟さを思い知らされるのです。

上には上がいる。
そう思わせていただけるのです。

だから私は、時間とお金をかけてお店に行くのだと思います。


住宅会社、リフォーム会社も、自社を本当に応援して下さるお客様をつくりたい、
と思うのであれば、ただ良い仕事をするだけでは不十分かもしれません。

良い仕事をするのは、ある種当たり前。
それ以上に、お客様の心を打つような、仕事に対する姿勢、考え方。
もっと言うと、哲学があって、それがいろんな部分を通じて、
お客様に伝わって共感される・・・。

そのレベルに行って、はじめてファンになっていただけるのでしょう。

そのために、トップはいろんなことを謙虚に学び、
自社の哲学を確立し、スタッフに浸透させていくことが必要です。

非常に難しいことですが、ここをやり切った時に見える視界がガラッと変わるでしょう。

日々勉強。
日々精進。

トップは誰よりも学び続けなければならないのです。
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【第1756回】 お客様を愛する

2015年10月22日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、とても素敵なお話をお聞きしました。

あるクライアント様の幹部の方から教えていただきました。

その方は、その地域のとある住宅会社さんの社長と仲が良いのですが、
先日、その社長とお会いしていた時に、

「ちょっとウチのOB様のところに行こう!」

と誘っていただいたそうなのです。

その社長が、OB様に突然お電話をお掛けし、これから伺いたい旨をお伝えすると
OB様はその場で快諾され、二人でお伺いしたそうです。

そのOB様のお宅で、クライアント様の幹部の方は、いろいろと教えていただいたそうなのですが、

・40坪で総額6000万くらいかかった家に住んで、もの凄く満足されている
・むしろこの満足感から比べると、6000万という金額が安く感じておられる
・もし自分の知人が家を建てることを検討していたとすると、絶対にこの会社を紹介したい

という感想だったそうです。

もう完全に、建ててくれた住宅会社のファンになられているのですね。

その理由はとにかくこの会社のスタッフさん全員が、

「自分たち家族のことを愛してくれているのが、いろんな場面でヒシヒシと伝わってくるから」

なのだそうです。

この住宅会社さんのスタッフさんは、とにかくOB様の家の近くを通ると、
OB様のお宅を訪問し、

「何か困ったことないですか?」
「その後、いかがですか?」

というようなコミュニケーションを取っておられるそう。

その姿勢に、お客様は心打たれているのでしょう。

お客様を大切に思い、愛する。

とても素敵なことですね。

皆さんの会社では、お客様を愛せていますか?
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【第1755回】 正しい言葉遣い

2015年10月21日 | 住宅コンサルタントとして
お客様の支持があまり得られていない。
何をやってもお客様がそんなに来場されない。

ビジネスに取り組む姿勢は決して不真面目ではない。
商品も悪くない。

でも、見込みのお客様の数が少ない・・・。

何だか、とても運が良くない。
ツキが無いんですね。

こういう会社に共通しているのは、「言葉の遣い方が良くない」ということだと
個人的に思っています。

私が20代の頃に読ませていただいた、中谷彰宏さんの本の中に

「お客様を『お客様』とお呼びする」

ということの大切さが書かれてありました。

「客」「お客」という言葉遣いは間違いだと・・・。

また、「○○にやらせますから・・・」というような言葉遣いも個人的に好きではありません。

何だか、上からですよね?

「○○さんと一緒に、対応させていただきます」

という言葉遣いの方が、謙虚さも出ますし、お客様も不快ではないと思うのです。

言葉遣いに、その人の謙虚さや相手の方への気遣いが見えると思うのです。

×「下請け」 ⇒ ○「協力業者さん」「ビジネスパートナーさん」
×「やらせる」 ⇒ ○「やっていただけるよう、お願いする」
×「○○(個人でも企業でも呼び捨て)」 ⇒ ○「○○さん」

というように、私自身、いくつか心がけていることがありますが、
こうした言葉遣いになってから、明らかに運気が上昇しているような気がします。

ただ、個人的に品の無い、キモいオッサンにだけは敬意を払うことができません。

今だとタンが喉に詰まった時に、人前で平気で「カーッ、ペッ」と吐くオッサン。
貧乏揺すりがハンパないオッサン。

こういう人への言葉遣いだけは、私も品が無くなってしまいます・・・汗。

いずれにしても、どういう言葉を遣うのかで、ツキは変わってくると思います。
なぜなら、その人が心の中で思っていることが自然と口に出ますから・・・。

皆さんは正しい言葉遣いができているでしょうか?
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【第1754回】 人柄、人間性が何よりも重要

2015年10月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていたのは、お客様や従業員さんを心から大切にされている、
リフォーム事業に取り組んで下さっているクライアント様。

8月、9月と素晴らしい業績で、
しかももう年内の工事が入らないくらい、受注残もあります。

これから契約されるものは全て年明けの工事。
お客様は契約後、何ヶ月も着工を待っている、という感じなのです。

お付き合いが始まった頃から、そのスタンスはずっと変わっていないのですが、
とにかく人を大切にし、おもてなしが自然とできているのです。

だからOB様の支持がハンパありません。

リフォーム事業をスタートして以来、年3回イベントを開催されていますが、
毎回100組を楽々越える来場があります。

全受注の50%がリピート&紹介。

そしていつもおっしゃるのですが、集客に困っていないのですね。

自分の中では、商売の王道を歩んでおられるクライアント様の模範であり、
こういうスタンスで商売に取り組んでいただくと、お客様に困らない、
ということを実感させていただける、貴重なクライアント様でもあります。

とにかく人柄、人間性が第一。
基本的な考え方、価値観が大事。
その次に商品の品質や価格に競争力を持つことを考えなくてはなりません。

その後移動して昔、お世話になった元クライアント様と会食。

この元クライアント様も人柄、人間性が素晴らしく、
いろんな情報を美味しいお食事をいただきながら、お伝えさせていただきました。

こういう会社が、押さえるべきポイントを押さえたマーケティング、商品開発、セールスを
理想的な形で展開すると、確実にうまくいくのです。
しかしながら、人柄・人間性ができていない会社が小手先のテクニックに走っても
成果に全くつながらないことが多いのが現実。

取り組みには、必ず順番があるのです。

素敵な人柄・人間性をお持ちの方々と接することができ、
昨日は何だか、心がほっこりした1日でした。
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【第1753回】 中小工務店がやらなくてはいけないこと

2015年10月19日 | 住宅コンサルタントとして
今の時代、大手であることがそれほど有利とは思いません。

むしろ、いろんな意味でリスクが高いと言えるかもしれません。

中小工務店さんの方が変化に適応しやすい。
これが最大のメリットだと思います。

ただ、知名度もそれほど高くないし、当然ながら露出度も高くない。
使える販促経費も限界がある。

そんな現状の中、中小工務店が絶対に取り組まなくてはならないこと。

それは、質の高い情報発信です。

では質の高い情報とは何か?

それは家を建てることを検討している方が、
実は知りたいと思っていることに尽きます。

デザインのことについて知りたい人。
間取りや設計のことについて知りたい人。
性能について知りたい人。
施工品質、精度について知りたい人。
実際に建てたお客様のリアルな声を知りたい人。
会社の考え方、信念について知りたい人。
どんなスタッフが働いているか、知りたい人。

などなど、お客様のタイプによって知りたい情報は異なりますが、
自分たちがターゲットとするお客様が知りたいであろうことを
分かりやすく写真や動画、数字と文字で発信しておくことが不可欠なのです。

しかしながら、お客様が知りたいと思っていることを発信できている中小工務店は、
日本中探しても1%もいない、と言えるかと思います。

それができていないのに、リスティングだのSEOだの言うことに意味は無いな、と・・・。

各クライアント様に、この会社の情報発信をモデルに、
質の高い情報を発信していきましょう、とお伝えしていますが、
少しずつ、各社様、変わってこられているな、と感じています。

中小工務店に質の高い情報発信は欠かせないのです。
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【第1752回】 何を学ぶと良いか?

2015年10月18日 | 住宅コンサルタントとして
20代、30代のビジネスパーソンが、何を学ぶと良いのか?

「何から勉強すれば良いですかね?」
といろんな人に聞くことはするが、行動が伴わない人は成功もしません。

そんなことを調べる前に、学べるところからすぐに勉強をスタートする、
という方が、成功します。

別に何を学ぶのも良いのです。

いろんなことを学んでいく中で、自分に合う分野が必ず見つかっていくのです。

私個人の話をさせていただくと、
最初はトップ営業マンのセールス術、みたいなテクニック本を腐るほど購入していました。

でも、全く心に届きませんでした。

それが無駄になったのか、というとそうでもありません。

「こういう類いの本は、自分には合わない」ということが分かったからです。

それから行き着いたのは、中谷彰宏さんの本。

基本的な考え方を中谷さんの本を読み続けることで少しずつ分かってきて、
「こういう時にはこう考えるといいんだな!」みたいなことが見えてきました。

中谷さんの本は、おそらく300冊くらいは読ませていただいたと思います。

その後、成功されている経営者が書かれた本を読みあさりました。

稲森和夫さん、鈴木敏文さん、柳井正さん、原田泳幸さん、北尾吉孝さんなどが
自ら書かれた本を読ませていただいたり、
地方都市でも行列ができるような繁盛店の経営者が書かれた本を熟読したり・・・。

そして小林静観さんや斎藤一人さんの本も数多く読ませていただきました。

たくさんの本を読む中で、成功している人の根本の考え方、
日頃から取り組んでいること、習慣などが、共通していることに気づくようになりました。

そしてそうした素晴らしい人の考え方、習慣を
自分も真似させていただこうと、取り組んでいく中で
自分も仕事がうまくいくようになっていったのです。

個人的な考えですが、できれば30代前半のうちに、
素晴らしい成果を出されてきた素晴らしい方の考え方や習慣を
本を通じて学ばせていただく、ということをやっておくと良いのでは、と思います。

自分の考え方や価値観、習慣を成功されている方のそれに合わせていく。
自分なんてまだまだだ、もっと学ばせていただかなければ、という謙虚な姿勢を忘れない。

こうしたことを習慣としたいものですね。
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【第1751回】 40代、50代になる前に身につけておきたいこと

2015年10月17日 | 住宅コンサルタントとして
スポーツ選手が活躍するピークは、20代、30代。

一方、ビジネスパーソンが活躍するのは、20代から50代、
経営者なら60代、70代になっても活躍しなければならないこともあるでしょう。

要はビジネスの世界では、長く活躍できなくてはならないのです。

住宅業界で仕事をするのであれば、知っておかなくてはならないことは、
どれだけ経営者が優秀であったとしても、
一人力ではパフォーマンスに限界がある、ということ。

住宅業界は、良くも悪くも属人的ビジネス。
組織の人数で結果がある程度、決まってしまうのです。

だからこそ、業界の経営者には、人がついていきたいと思う魅力、
組織が大きくなってもそれを回す能力が欠かせないということです。

20代、30代前半だと、若さと口の上手さである程度乗り切れるシーンは多い。
スタッフが若いと、特に口の上手さである程度、乗り越えられるでしょう。

しかしながら、30代後半、40代となってくると、
スタッフさんもドンドン賢くなってきます。
(というか、スタッフが賢くならなければ、会社は倒産してしまいます)

すると、スタッフさんがトップの言葉の上っ面だけでなく、
トップの本質、スタンスを感じられるようになるのですね。

優秀な方ほど、そこで自分の人生を考えるようになるのです。

「この経営者についていっていいのか?」と・・・。

40歳前後が何となく人生の岐路であるような気が個人的にしているのですが、
20代、30代前半で通用した世渡り術、口の上手さが
40歳くらいで急に通用しなくなっていくのです。

そういう営業マンを個人的にたくさん見てきました。
若い頃、かなりの業績を出せたのに、
40代、50代になると急に通用しなくなる・・・。

営業マンでも、ビジネスパーソンでも、経営者でも同じなのです。

ですから個人的な見解ですが、人間40代、50代になる前に、
自分の中に一本の芯をつくっておく必要があると思うのです。

人間を磨いておく必要があると思うのです。

40代、50代になっても、言葉に重みを説得力もなく、
その場をうまくやり過ごすような生き方をしてきた人を見ると、
本当に公私ともにうまくいっていないような気がします。

そうならないよう、20代、30代でしっかりと学んでおきたいですね。
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