鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1216回】 成果以上の努力

2014年04月30日 | 住宅コンサルタントとして
人間としてメチャメチャ未熟であった若かりし頃、人の成功を見ては、

「あの人は運が良くていいな!」
「あの人はそもそも、生まれた家庭環境が恵まれていていいな!」

などと、表面的な部分だけを見て、うらやましがっている自分がいました。

更に至って普通の人生を歩んできた自分の環境と比較しては、
「世の中って不公平だなぁ」と思ったりする自分もいました。

今の自分からすれば、「なんて感謝の気持ちの無い奴だ!」と思います。

その結果、当然ながら社会人3年目までは、全く成果を出すことが出来ませんでしたし、
ツキも無かったです。

そんな自分が、たくさんの本を読んで学ばせていただく中で強く意識したことは、
とにかく量をこなすということでした。

量はいつか質に転換する。
その言葉を信じ、人の1.5倍、2倍の仕事量を意識して、仕事に向き合いました。

その結果、社会人4年目以降に結果を出すことが出来、
業績表彰式という、トップクラスの成果を出した社員が参加できる表彰式に
毎年、招待していただくことが出来るようになりましたが、
一時的に招待される方とずっと招待され続ける方との違いが気になるようになりました。

またコンサルティング会社に転職して、しばらく経過した際、
一時的にブレイクしたものの、数年で業績が下がる方と
常に安定してトップクラスの成果を出し続ける方がいました。

20代、30代という若い頃に、いろんな方の仕事に対するスタンスと、
その方が出される成果の因果関係を分析出来る環境であったことは、
本当に大きかったと思います。

私が感じたことは、

「成果を出し続ける方は、自分のパフォーマンス以上のトレーニング量を継続している。
一時的にしか好業績が続かない人は、トレーニング量が不足している」

というシンプルなことでした。

それが自分の中で腑に落ちて理解出来ているので、
今でも量を意識して仕事に向き合えているのだと思います。

楽して成果を出している人も世の中にいるかもしれませんが、所詮、それは一時的なもの。
人生、プラスマイナスゼロになるようになっていて、
自分の時間を犠牲にして一所懸命努力した分だけ、時間差はあるかもしれませんが、
必ず成果につながるのです。

自分自身も、それからクライアント様も、
取り組みに対する努力の量と比較して、成果が低いと安心し、
逆に大した努力もせず、成果が出ていると不安になります。

今、出せている成果以上の努力を積み重ねる。
皆さんは出来ていますか?
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【第1215回】 チラシやHPを制作する際の注意点

2014年04月29日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな住宅会社さんが、チラシやパンフレット、自社のHPなど、
いろんな制作物を自社で作成したり、外注さんにお願いしたりするかと思います。

外注でお願いする場合、制作会社に依頼されるかと思うのですが、
ここで押さえておかなくてはならない点があります。

それは、受けて下さる制作会社は、こちらの気持ちの熱さに左右されるということです。

よく耳にするのは、

「何でこんな変なチラシになったんだ?あの制作会社はダメだ」
「このHPは見にくいし、全くアクセスも上がっていない。あの制作会社だとダメだ」

というケース。
こうしたケースで、全て制作会社のせいにしてしまうと、進歩がありません。

私はこのお仕事を通じて、いろんな制作会社様を見てきました。
確かに、すごく当たりはずれが大きい世界です。
とんでもなく、センスが無い会社も多々、あります。

ただ、1つ言えることは、制作を依頼するこちら側が熱い気持を持って、
真剣に「こうしたい!」という気持ちを伝えて制作にかかっていただいた場合と
「(こちら側が」忙しいからとりあえずたたき台をつくって!」という場合では、
出来上がってくるものが全く違うということです。

この建設業界特有の丸投げ意識では、良いモノは出来てきません。

「こっちがお金を払ってるんだから、真剣に取り組むのが当たり前だろ!」

という考えも通用しません。

クリエイティブな仕事をする人は、
クライアント側の気持ちが届かないといいアイデアが出てこないのです。

チラシやHPなどを制作する際、こちらの熱い気持を制作側にちゃんと伝えていますか?
丸投げ意識になっていませんか?
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【第1214回】 一燈照偶 万燈照国

2014年04月28日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のブログの話題の続きですが、
毎年、経営計画発表会に呼んで下さるクライアント様の経営計画発表会に
参加させていただくことを私自身、とても楽しみにしています。

というのは、その中で冒頭、社長がいつもお話をして下さるのですが、
そのお話にいつも心がジーンとなるくらい、心に響くからなのですね。
(今、このブログを書いている間も、ちょっと胸があつくなってしまいます)

最初に経営理念、行動五訓の唱和があり、その後、社長のお話がはじまりますが、
毎年、経営理念の意味をかみ砕き、分かりやすいように説明して下さいます。
(これが本当に勉強になるのです)

その後、社長自身の考えをお話され、最後に
「今年、最も肝に銘じて欲しい言葉」をお話して下さるのですが、
今年、頂戴した言葉が

「一燈照偶 万燈照国」

という言葉だったのです。

これは、一つの灯りは隅しか照らすことが出来ないが、
万の灯りは国をも照らすことが出来るという例えで、
ここから生じて組織の中で一人一人が自分の役割を果たせば、
組織全体が輝く(=良い会社になる)という意味です。

今の時代、会社はもちろん、国民全体もこういう考えを持って生きていけば、
もっと日本は良くなると本当に思います。

また、自分自身はどうなんだ?
ちゃんと自分の周囲を照らすことが出来ているのか?
クライアント様がより良い会社になるために、まだまだ出来ることがあるんじゃないのか?

そんなことを考える良い機会をいただきました。

皆さんは、しっかりと周囲を照らすことが出来ていますか?
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【第1213回】 大家族主義

2014年04月27日 | 住宅コンサルタントとして
これから企業を経営していく上で、おそらく最大の問題となるのは、「人」の確保です。

スタッフの採用はもちろん、協力業者さんも圧倒的な人不足となり、
廃業したり予定通りの工期が組めなかったりすることが続出すると思います。
(現に東北地方や首都圏でそういったことが今でも起こっていますが、
こうした現象が全国的に広まっていくでしょう)

人材の確保の重要性に気づいた企業は、今、人の確保に必死になっています。
リーマンショック後のあのリストラの連続は、どこへ行ったのやら・・・。

新聞折り込みチラシや求人情報誌の情報量は、明らかに増えています。
人の募集は、2008年~2010年頃までとは比較にならないくらい、難しくなるでしょう。

こういう時にまず考えなくてはならないのは、今、働いてくれているスタッフさんが
「ずっとこの会社で働きたい!」と思ってくれるような会社になることです。

そして社員さん、そのご家族が、「ウチの会社いいよ!」と周囲に宣伝してくれて、
何故か募集を出すと採用の申込みがあるような状態をつくっていくことが大切です。

結局、人の採用はマーケティングと同じなのですね。

で、これからの時代、地方都市の企業が目指すべきは、
社員さん全員と家族のような関係をつくっていくことだと思うのです。

いわゆる「大家族主義」です。

昨日、長年お付き合いをさせていただいているクライアント様の経営計画発表会に
参加させていただいておりました。

毎年、私ごときを呼んで下さることに感謝の気持ちでいっぱいなのですが、
その経営計画発表会の後に懇親会があり、
更にその後の二次会は社長のご自宅でおこなうのです。

社長の自宅にある仏壇に、社員さんがお線香をあげている。
それらが終わってから、みんなが楽しそうに飲み、
社長の奥様や次期社長の奥様がおもてなしをして下さるそのシーンを見ると、

「こういう団結力のある会社には、ライバルは叶わないだろうなぁ」

と実感するのです。

社員さんの会社愛が、年々増していると、長年お付き合いをさせていただく中で実感しています。

社員さん、そのご家族も含め、皆家族の一員。
お互い助け合い、協力し合って、さまざまな困難を乗り越えていけるような、
会社愛に満ち溢れた、日本的な会社を1社でも多くつくるお手伝いが出来れば、
こんなに嬉しいことはありません。
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【第1212回】 やっぱり「人間万事 塞翁が馬」なんですよね・・・

2014年04月26日 | 住宅コンサルタントとして
今、うまくいっていることが、将来の失敗のはじまりかもしれない。
逆に今、非常に大変な状況だが、それが将来の成功のはじまりかもしれない。

最近もまた、「人関万事 塞翁が馬」という言葉の意味を感じることがありました。

さまざまなことに取り組み、その成果が徐々に出る。
売上・利益率共にあがってきた。
生産性も非常に上昇している。
自社のシェアが上がっている影響か、市場内のライバルの元気が無くなっているような気がする。

市場内でライバルと競合している間は、常に緊張感を持って仕事に挑むので、
大きなミスが起こる可能性はあまりないでしょう。
そして経営陣も現場の営業マンも、「絶対にあのライバルには負けない!」という思いを持って、
日々の仕事に熱が入ることが多いと思います。

しかしながら、市場の中で独占的なシェアを取ってしまうと、
一部の経営陣や現場で働くスタッフの中には、勘違いする人が生まれたり、
更には緊張感が無くなったことで信じられないようなミスが起こったりするのです。

今、住宅業界を騒がせている問題の根本の原因もそこにあるのでは、と感じています。

そう考えると、ライバルがいることはとてもありがたいとも言えます。

ライバルがいるから、負けたくない、勝ちたいという気持ちが生まれる。
そしてそれが商品開発や新しいサービスを生むきっかけになったりするのです。

そしてさまざまな取り組みの成果が出て、素晴らしい結果が出たときにこそ、

「ここで油断したり、気を抜いたりしたら、自社の衰退がはじまるかもしれない」

と気づき、謙虚に仕事に向き合いたいものです。
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【第1211回】 会社のビジョンを汲み取って、自部署をマネジメントするのが優秀なマネージャー

2014年04月25日 | 住宅コンサルタントとして
自分が働いている会社が、一体どこを目指しているのか?

経営者は自分の会社をどうしたいかを常に社員さんに発信しなければなりませんし、
マネージャーであれば、会社がどこを目指しているのかを汲み取る努力をしなくてはなりません。

その上でマネージャーは自分の部署をマネジメントしていく必要があるのです。

住宅会社に例えていうなら、
会社が30棟~50棟前後を目指しているのであれば個人技重視でもいいですが、
会社が100棟以上を目指しているのであれば、新卒を採用して育成出来るしくみが必要です。

すなわち、業界未経験の方でも仕事が出来るように、マニュアル化・パターン化が必要なのです。

初回接客で何をお訊きし、何をお伝えするのか?
どういう建物を見ていただき、どの部分を強調してお伝えするのか?
次回アポはどうやって取得するのか?
お客様がお帰りになった後、どういうフォローをするのか?

全てのお客様に通用する魔法はありませんが、
最低限、これだけはやらなくてはならないということをまとめたものがマニュアルです。

そして個人技はマニュアルという基本が出来ている人が、その上にのせていくものなのです。

「お客様が求めることはバラバラだから、各自がそれに合わせてやっていかないと・・・」

という考え方は正論のように思えますが、
各自がバラバラにやっている時点で個人能力に頼りっぱなしになり、
組織全体の営業力があがっていかないのです。

全てのお客様には通用しないが、自社がターゲットとしているお客様には、
この基本だけをやれば、少なくとも次につながる。

100棟以上を目指す会社であれば、
そういう基本を押さえたマニュアルやツールはあった方が良いのです。

会社がどこを目指しているのかを理解して、
自部署をマネジメント出来るマネージャーがいる会社は、正直いって強いです。

そこを目指したいですね。
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【第1210回】 20代で気づいたこと

2014年04月24日 | 住宅コンサルタントとして
いろんなクライアント様に4月に入社された新卒の新人さんを見て、
たくさんの元気をいただいている鬼山です。

笑顔がステキ!
元気!
若い!
本当に若いって素晴らしいですね!

各クライアント様には素晴らしい新人さんが入社されていますが、
今をさかのぼること18年前の4月は、私も新人でした。

ただ、私の18年前は、とても恥ずかしいレベルで、かなりの勘違い野郎でした。
(今も大して変わっていないかもしれませんが・・・)

働かせていただいているということに対し、感謝の気持ちがかなり薄い。
お給料をもらいたい欲、休みたいという欲は強い。
自ら勉強するという姿勢は皆無で、「もっと分かりやすく教えて欲しいな」と
会社が設定してくれている研修に参加して思う始末。

まあ、今の自分から見れば、「何様やねん!」と言いたいくらい、勘違いしていたと思います。
昔の自分のような勘違いしている方が、どのクライアント様の新人さんにもいないことにホッとしています。

そんな自分が、実際に営業の現場に出て、
お客様にいろいろと教えていただいたり、先輩から指導をしていただく中で、
少しずつ世間の常識が分かっていったような気がします。
そして25歳の頃から、読書に目覚め、
本をかなりのペースで読むようになって、自分の価値観は変わっていきました。

入社3年目までに勝負がつく77の法則
あなたのお客さんになりたい-顧客満足の達人-

これらの本に20代で出会え、本の中で書かれてあることを自分なりにトコトン挑戦してみよう、
と思ったことで、仕事に対する姿勢が変わっていったような気がします。

上司に頼まれた、コピーを取るという仕事に対してでも自分なりにテーマを持って、
相手が求めている形でコピーを取ってお渡しするということをやって、喜んでいただけた。
先輩に同行に連れていっていただいた際に、お客様の事務所の中で感じたことを帰りの車で報告し、
「私ならこういうことをすれば、このお客様に喜んでいただけるのではないかと思います」
と自分なりの意見をお伝えするようになり、褒めていただいたりして、
仕事に対するモチベーションも上がっていったのだと思います。

そして徹底的にこだわったのが、とにかく「量をこなす」ということ。

訪問回数や見積取得数。
労働時間。
お客様と一緒に食事を取る回数(当時、お弁当持参でお客様事務所で食事を一緒にしていました)。
どんな些細なことでも、とにかく量を人の2倍、3倍とこなすように意識していました。

20代で考え方や行動を変えることが出来たことが、とても大きかったと実感しています。

そして若い方を見ると、本当に応援したくなります。
一所懸命仕事をすると、社内の方、それからお客様に喜んでいただけ、
更にはいろんなことを学べ、成長出来る上にお給料までいただけるのです。

こんなに楽しいことはありません。
そして今、自分自身がいろんなお仕事をさせていただけることを本当にありがたいと思えるのです。

歳を重ねても、20代の頃の気持ちを忘れず、仕事をしたいですね。
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【第1209回】 時代に合った家をご提案する

2014年04月23日 | 住宅コンサルタントとして
クライアント様にはお伝えさせていただいておりますが、
今、家を建てた後のお客様の暮らしを脅かすような事態が起こっております。

個人的にはまだ世間で大騒ぎになっていませんが、
家を新築されてそこに住まれるお客様にとっては大問題なのです。

これらの事実を知らずして、「お客様のために・・・」という想いで家をつくり、お引き渡しをした後、
大切なお客様を大変な目に合わせてしまうことにつながる可能性もゼロではありません。

いずれ大問題になるかもしれませんが、こうしたリスクからお客様を回避できるよう、
常に時代に合った家をつくって、お客様にご提供していかなくてはなりません。

家という、お客様の人生を左右する商品を扱う会社であるからこそ、
住宅会社は常にいろんなことにアンテナを張り、勉強し続け、
商品を改善・改良していかなくてはなりません。

お渡ししたツールがそのまま使えない地域もありますが、
皆様の地域に合うよう加工していただき、
お客様に正しい情報をお届けして、後悔なきご決断をお客様にしていただくように
丁寧にお客様にご説明いただければと思います。

ってなんだか、メッセージのような内容になってしまいましたが、
住宅会社が目指すのは、数ある住宅会社の中から自社を選んで下さったお客様の暮らし。

それも建てて、住まれてからの快適な暮らしだと思うのです。

そこにはもちろん、住み心地に加え、お金的な部分も含まれます。

外部環境の変化に合わせて、自社も商品も組織も常に変化適応してまいりましょう!
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【第1208回】 伸びる会社の特長

2014年04月22日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな企業を見させていただいて感じること。
それは、長期的に安定して成長する会社には、ある特長があるということです。

そのポイントの1つとして、「常に改善・改良し続けていること」ということが挙げられます。

伸びない会社の特長は、一度つくったショールームやツール、それから商品が出来た当時のまま。
見学会場に飾るパネルやPOPも進化がないのです。

「改善することが仕事」という考えが会社に定着していないのですね。
(もっと厳しいことを言うと、経営者がその重要性を分かっていないのです)

こういう会社は安定して業績が上がっていきません。

後、誤解されては困るのですが、いろんなことを次々に手を出し、常に新しいことをやっているのですが、
過去に手を出していたことがいつの間にか消えている、という経営は、
改善・改良し続けているということではありません。
念のため。


一方、安定して伸びる会社の特長は、ドンドン改善・改良が進み、売り場が進化しているということです。

昨日、お伺いしていたクライアント様は2年前にリフォームのショールームをオープンされましたが、
施工事例の写真や施工の流れを解説したツールがドンドン進化していっています。

何も提案しなくても、自分達で考えて改善・改良されているのですね。

改善・改良ということが、企業内にDNAとして根付いている感じなのです。

1つのことをドンドン深堀し、改善していける会社が、長期的に見て安定成長していけるのだと
個人的にいろんな会社を見ていて強く感じます。

皆さんの会社には、改善・改良が当たり前、という風土はありますか?
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【第1207回】 自己開示

2014年04月21日 | 住宅コンサルタントとして
お客様に家づくりを託していただこうとするのであれば、
お客様のことを深く理解し、お客様でさえ気づいていないことを気づき、
問題点を解決したり快適に過ごせる住まいを提案しなくてはなりません。

そのためには、お客様と良好な関係を構築し、
何でも言っていただける関係になっておくことが大切です。

そうなるためには何が重要か?

見た目も重要です。
センスと清潔感が感じられる営業マンになっておかなくてはなりません。

笑顔も大切です。
地顔を笑顔にするくらいの努力はしたいものです。

声のトーンも大切です。
姿勢も大切です。
匂いも重要です。

それらが出来ている前提でお話をするとすれば、大切なのは自己開示。
自分のことを理解、共感していただき、こちらが訊きたいことも答えてくれる関係を
早い段階で構築したいものです。

自己開示に関して、センスあふれる営業マンは何のツールも使わず、
トークだけでお客様と良好な関係を築けるのですが、
センスが並み、もしくは平均以下の場合、トークだけで自己開示をやると墓穴を掘ります。

「そんなこと、訊いてへんっちゅーねん!!!」

とお客様に思われてしまうケースもあるでしょう。

ここを防ぐために、ツール化・パターン化が必要になってきます。

相手と人間関係がまだ出来ていない段階で、相手に好印象を持っていただく上で、
鉄板のネタは、自分の子どもの話やペットの話が一般的ですが、
そこに自虐ネタなどを入れておくとより親近感を持っていただくことが出来ます。

それらをツール化して、自然とお客様に見ていただける流れをつくるだけで、
初回接客がグンとやりやすくなるのです。

こんなこと、ほぼ全ての住宅会社・営業マンは知っているはずなのに、
それを徹底出来ている会社は少なかったりします。

こうした、誰でも出来る当たり前のことを徹底できる体質の会社になっておきたいものですね。
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【第1206回】 職場の活気

2014年04月20日 | 住宅コンサルタントとして
阪神タイガースの調子が良いので、夜のニュースの時間が楽しみな
鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

阪神タイガースが勝った日は夜のニュースを気持ちよく見ることが出来ますが。
逆に負けた日はニュースを見たくないか、もしくは見てもスポーツのコーナーになった途端、
チャンネルを変えてしまいます・・・。

阪神タイガースが弱い時、何度阪神ファンを辞めようと思ったか・・・。
でも、辞められないのです。

今年はこの調子でどこまで楽しませてくれるか、楽しみです。

さて、今年の春、何社かのクライアント様で結構大きな人事異動がありました。

複数の事業を展開しているクライアント様であれば、
これまでと異なる事業部にベテラン社員さんを異動させたり、メイン顧客の担当を変えたり・・・。
更には担当先を大胆に見直したり・・・。

住宅会社のクライアント様であれば、所属営業所を変わったり、
営業・設計・コーディネーターの職種を入れ替えたり・・・。

人事異動があってから、まだ全てのクライアント様をお伺いした訳ではないのですが、
職場の環境が変わると、これまであったマンネリ感、停滞感が一気に解消したりすることがあります。
(もちろん、その逆もあるのですが・・・)

私自身も経験がありますが、特にルートセールスの場合、ずっと同じお客様ばかりを何年も担当していると、
自分の中に「このお客様にはこの商品だけしか売れない・・・」という、
自分で勝手に結果を決めてしまうことがあります。
そして何年も担当を変えないでいると、マンネリの空気感が漂いまくったりするのです。

こういうケースで、担当替えをしたり、転勤させたりすることで、
空気が一気に変わることもあるのです。

職場の空気を変えるのに、組織を戦略的にいじることがあってもいいのです。

皆さんの会社の現組織に、マンネリ感はありませんか?
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【第1205回】 ブログ継続の効果

2014年04月19日 | 住宅コンサルタントとして
ヴェネツィアのレストランで食べたボンゴレビアンコの味が忘れられず、
ここのところ、オフの日にはボンゴレビアンコばかりつくっている鬼山です。

正直なことを言うと、日本にあるイタリアンレストランのボンゴレだったら、
大抵の場合、私がつくった方が美味しいと思います。
ヴェネツィアのレストランの味には叶わないのですが、
ほぼその味に近い味を再現できるようになりました。

今度のオフ(といってもしばらくないですが)も、やっぱりボンゴレビアンコをつくろうっと!


さて、住宅会社で正しいマーケティングを構築する上で、まず大切なのは何か?
(←って、いきなり本題かいっ!)

これは何度も申し上げていますが、まずはデザイン性が高く、品質の良い家をつくることです。
性能が高い、良い材料を使っているだけでは、品質が高いとは言えなくなっていて、
デザイン性も品質の中に含まれるようになってきています。

ここが出来ずして、どんなイケてる広告をつくっても、イケてるCMを放映しても、
市場で応援してくれる人は増えていきません。

そして品質の良い家をつくることが出来た先に、
ご縁を頂戴している全ての方が応援したくなるような考え方、行動を積み重ねていくことです。

社員さん、協力業者さんを大切にする。
もちろん、OB様も大切にし、誠実にお付き合いする。
こうしたことが出来ていることが大前提なのです。

その先に、SNSを活用したり、経営者が本を出版したり、CM放映や雑誌掲載などをすることで、
更に商売がやり易い環境が整ってきます。

この順番が大事、なのです(口が酸っぱくなるくらい、言い続けていますよね?)。

ここを知らずに、へんてこりんなWEB系のコンサルタントやWEB系のプロモーション会社に
「SNSを活用すべき!」とか、「SEO対策をすべき!」と言われ、
高いお金を払ってしまう方もいるのですが、正直、効果は無いと思います。

先ほど述べた、正しいマーケティングを構築する上での大前提が出来ている会社が
何に取り組むと最も効果的か?

その答えは、やっぱりブログなのです。

正しくは、「魅力的なブログを描き続けること」のです。

昨日、お伺いしていたクライアント様は、たった1年の間に、
信じられないくらい優秀なスタッフが入社してくれているのですが、
高い志を持って働いている人が転職を考える時のパターンって決まっていますね。
(もちろん、新卒の学生さんも同じだと思います)

結論から言うと、皆、その会社のブログを読んで、共感して応募してくる訳です。

もちろん、その会社では見込のお客様もブログをしっかり読まれているので、
共感してくれる方の契約率は非常に高いのです。

魅力的なブログを継続することこそ、最高のマーケティングなのです。

これからの住宅会社の最大の問題点は、
優良な見込のあるお客様との出会いよりも優秀な人材の確保だと思っています。
これらのポイントについて、最高のブログマーケティングが出来ているご本人に、
5月のセミナーで直接お話をしていただきますので楽しみにしていてくださいませ。
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【第1204回】 一流の人の考え方と行動を知って、どうするか?

2014年04月18日 | 住宅コンサルタントとして
世の中には、いろいろな世界でその道を極めた一流の方がおられます。

そういう方とお話をする機会があると、
私は個人的に根掘り葉掘りいろんなことを質問させていただきます。

すると、一流の方にはある共通のポイントがあることが分かってきます。

そのポイントはいくつかあるのですが、その中の一つを挙げるとすれば
「オンとオフの境目が無い」ということが挙げられます。

先日、超一流のお鮨屋さんに行きました。
その時のことは、一度、このブログの中でも取り上げましたが、
例えばそこの大将は、休みの日には英会話を習ったり、
魚に火をどれくらい通したら最もアミノ酸の数値を損なわないかを実験したり、
体を鍛えるために格闘技を習ったりと、
結局オフの日も仕事のクオリティーを高めるために時間を使っているのです。

何件かの一流のお鮨屋さんの大将は、
オフの日には違うエリアの一流のお鮨屋さんに行って鮨を食べていたりしていますし、
一流の建築家やデザイナーは、オフの日に素敵なお店や建物を見に行って
自分の感性を高めたりしているのです。

こういう一流の方の行動パターンを知って、自分の行動をどう変えるのかが大切です。

「へぇ~、すごいね!でも俺には出来ないよ!」

と他人事として捉えるか、

「さすが、一流の人の時間の使い方ってちがうよな!俺も出来ることから真似しよう!」

と自分事として捉えるか?

一流の人がやっていることを素直に取り入れて自分を磨けば、
ビックリするくらい、自分のレベルって上がっていきます。

そして自分のレベルが上がることで、お客様のお役に立てる可能性が高くなるのです。

一流の人の考え方、行動を知ったとしたら、皆さんはどう自分の考え方と行動を変えますか?
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【第1203回】 現地でロープレをやってみると、見えなかったものが見える

2014年04月17日 | 住宅コンサルタントとして
先日、あるクライアント様にお伺いした際、
土地無しのお客様に対し、土地案内をして土地を決めていただくという設定で、
実際に現地でロープレをやっていただきました。

なぜ、現地でやってみようと思ったかというと、
実際に見込みのお客様に土地の紹介をしてもなかなか決まらないケースが多かったからです。

土地の案内のやり方に関しては、
クライアント様に一通りレクチャーをさせていただいているつもりでしたが、
土地が決まりやすいクライアント様と決まりにくいクライアント様に分かれるので、
なぜだろうと思っていた訳です。

で、実際に土地を目の前にして、どんな案内をクライアント様がされているのかを
自分の目で確かめたかったので、協力していただき、やってみたのです。

結論から言うと、現地で実際にやってよかったです。

私も見えなかったことがメチャメチャ見えました。

現地で実際にクライアント様のスタッフさんに案内していただき、
逆に「私ならこう案内する!」というやり方も見ていただくことが出来ました。

「なんでもっと、早くやれへんかってんやろ・・・」
と自分で反省するくらい、これって効果があるということが分かりました。

事務所や会議室でロープレするだけでは不十分。
やはり現地でやることで、見えてくることが多々あります。

現地でロープレ。
おススメです。
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【第1202回】 高齢化が進むにつれて

2014年04月16日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数日間、日経新聞には
「高齢化」「人口減」「労働人口不足」などというようなキーワードが出続けています。


日本を代表する小売店もパートさんや契約社員さんを正社員化している、
というニュースも珍しくなくなりました。

こうした時流から数年先、数十年先の住宅業界がどうなっているかを読み解く必要があります。

そうです!
明らかに職人さんが不足し、職人単価は上がります。
その結果、住宅会社の原価も上がります。
ということは、価格の安さを最大の武器として、価格訴求型で販売してきた会社のやり方が
出来なくなるということを意味しています。
更に言えば、低粗利ながら、数をさばくことで粗利額を稼いできた住宅会社が
やっていけなくなることを意味しています。

職人さんをちゃんとおさえられなくなり、工期が遅れたりすることもあるでしょう。
そうすると、これまで着工から3か月で引き渡しをして、年間4回転していたのが
着工から4か月引き渡しの年間3回転しか出来なくなるということもあり得ます。

ゆえに、低粗利益率で数で稼ぐというやり方が危険となってきます。

逆に価値訴求がしっかりと出来ていて、他社よりも若干高いけどお客様に選んでいただける。
更に適正な粗利益率を確保出来ている。
職人さんに同業よりも少し高い賃金を払える。

こういう会社であれば、安心です。

更に最強なのは、業者さんたちと共に学び、共に育つことが出来る住宅会社。
協力業者さんと共に質を高められる会社が最強でしょう。

ローコスト一辺倒で、価値訴求が出来ない住宅会社さんが
行き詰っていくなぁ、と感じるこの頃です。

適正価格でお客様に選んでいただけるようになり、
職人さん単価が上昇してもやっていける体制を今からとっておきたいものですね。
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