鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2405回】 一度、落ちたくらいであきらめない

2017年07月31日 | 住宅コンサルタントとして
7月28日の日経MJの一面に、
日本マクドナルドのカサノバ社長とイケア・ジャパンのライス社長という
2人の女性社長の対談が掲載されていました。

日本マクドナルドは、今から3年前の2014年に発覚した、食材偽装の件や
海外の工場で床に落ちた鶏肉をそのまま使ったりしたことの影響で
2015年に過去最悪の業績となってしまいました。

しかしながら、2016年度に黒字にまで立て直し、
2017年も既存店の売上は上がっているそうです。

一方のイケアは、以前一度、日本市場に進出するも撤退。
その後、2006年に再度、日本に再進出し、現在国内9店舗にまで拡大しています。
ただ、足元の業績は、売上高に関して2016年度の決算では2015年を下回る結果に・・・。

ニトリとの競争が激化しているそうです。

さてこの対談で、2人の外国人経営者でしかも女性社長が、日本市場をどう見ているのか、とか、
経営をしていく上で何を大切にしているのかなどについてお互い、本音でお話されていたようですが、
私が興味を持ったのは、カサノバ社長はマクドナルドで働きたいと思って、
カナダのマクドナルドを受けているのですが、一度、断られているんですね。

で、別の通信会社で働くも、一生をかけて働く仕事ではない、と判断し、
再度マクドナルドを受けたそうです。

しかもマクドナルドの社長に手紙まで書いて送ったそうなんですね。

で、無事採用されて、今、海外子会社の社長にまで上り詰めている。

素晴らしいですよね。

私も経営コンサルタントに転職しようと決めたのは32歳の時でしたが、
最初の面接で落とされ、再度チャレンジするも役員面接で2度目の不合格通知を出されました。

でも、どうしてもこの仕事がしたくて、あきらめきれず、
落ちた翌日にすぐ、面接のエントリーをおこない、
何度断られても、受かるまで受け続けてやる、という熱意と執念を持って挑めば、
大抵なりたい職業に就けるよな、と個人的に思っています。
(もちろん、自分が入社したらこういうことをやりたい、というレポートを書いたり
本を読み漁ったり、ということはやっていましたが・・・)

本当にやりたいことがあれば、何としても実現する。
そのために、できることを片っ端からやってみて検証する。
どうしよう、と考えている時間がもったいないので、まず動く。

こういうスタンスで挑めば、きっと自分がやりたかったことが実現するでしょう。

その後、成功するかどうかは、なった後の自分次第ですが・・・。

マクドナルドのカサノバ社長に共感したので、
久しぶりにマクドナルドを利用させていただこうかな、と思った1日でした。
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【第2404回】 情緒的な部分で差が出る

2017年07月30日 | 住宅コンサルタントとして
自分がお客様の場合、どんなお店に繰り返し、足を運びたいと思いますか?

どんなお店を応援したいと思いますか?

いろんな価値観の方がいるかと思いますが、
私なら、商品の品質が良いだけでは、そのお店を繰り返し利用しようとは思いません。

どれだけ商品やサービスのクオリティが高くとも、
そのお店のスタッフさんから溢れてくるおもてなしの心、
こちらへの思いやりや気遣いを感じられなければ、
そのお店に何度も足を運ぼうとは思わないのです。

逆にこちらのことをとても大切に思って下さったり、
おもてなしの心を感じられる。
また、目指しているビジョンや価値観に共感できたりすると、

「そのお店を応援しなくては!」

という気持ちになってしまいます。

商品やサービスが良いのは当然。
それ以外の情緒的な部分で差がつく時代にますますなっていくでしょう。

何だか、このお店のスタッフさんと接していると、ほっこりとした気分になる。
とても心地よい時間を過ごさせてもらえる。
何か、すごくここのお店、ここのスタッフさんが好き。

そんな風にお客様に思っていただけるようになるために最も大切なことは、
やはりそのお店のオーナーの姿勢なのだと思います。

愛に溢れ、感謝の気持ちを常に忘れず、謙虚に仕事に向き合うオーナー。
その背中をスタッフさんは必ず見ているのです。

情緒的な価値がますます重要になってきています。

皆さんの会社では、お客様から本当に好かれていますか?
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【第2403回】 数多く見ることで・・・

2017年07月29日 | 住宅コンサルタントとして
ある業界に詳しくなろうと思ったり、
ある分野における自分の能力を強化したいと思ったら、
やるべきことは一つです。

それは、その分野においていろんなモノを見まくる。
接客やサービスの分野であるなら、それを実際に受けて体感する。
芸術系の分野であるなら、ひたすら見まくる。

とにかく、同じようなものを見て体感し続けることです。

住宅業界において、ただ家をつくっていろんな方にお見せするだけでは、
数年後に確実に苦戦するであろうと個人的に感じています。

よって、いろんな業態で多くのお客様を引き寄せている繁盛店を時間をつくってみる、
ということを今年は徹底してやっているのですが、
昨日、お伺いしたあるお店、残念ながら、期待外れでした。

カンブリア宮殿もかなり盛って制作していることもあるのは分かっていましたが、
昨日、おじゃましたお店はちょっとひどかったなぁ・・・。

恐らく数年後には、某タレントがやっていた(というか、今もまだやっているようですが・・・)
花○牧場のようになっているのではないか、と個人的に思っています。

個人的に思うのは、商品、
例えば雑貨屋さんであれば、雑貨、
服屋さんであれば、服や小物、
レストランであれば美味しい食事、
住宅会社であれば、素敵な住宅。
その商品だけが優れていても、勝負にならないということです。

お店の人から溢れ出る気持ちは、お客様に伝わるんですよね。

だから、三流の人間性のスタッフが、一流店の猿真似をやったとしても、ばれてしまうんです。

実際、来ている客層もイマイチだったし・・・。

これでミシュランで一つ星を取っている、ということは、
ミシュランも所詮、その程度、ということですが・・・。


ある特定の分野のお店を徹底的に見ることで、見る目が養われます。
そして何がお客様の心を打ち、何がお客様を不快にさせるのかが分かるようになります。

ということは、住宅会社の経営陣であれば、いろんな会社を見まくること。
いろんな接客を受けまくること。
いろんなサービスを受けまくることが、不可欠なのです。
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【第2402回】 粗利益額で決まるからこそ・・・

2017年07月28日 | 住宅コンサルタントとして
経営は粗利益額と販売費および一般管理費(販管費)の差で決まります。

自分たちの販管費を超える粗利益額を稼ぎ続けなくては、企業は存続していけないのです。

人口が年々減っていく。
ということは、市場全体では、新築の着工は減っていくということです。

もちろん、シェア15%程度はトップレベルの会社であれば、取得することは可能でしょうが、
それでも市場内でシェアを上げ続けることは難しい。

ここで重要なのは、受注棟数を上げるとか、売上を上げるという発想よりも、
粗利益高を増やしていくという発想です。

要するに、粗利益率の改善が重要になってくるのです。


粗利益率の改善というと、
仕入額を下げ、発注単価を下げる、ということばかり考える経営者が多いのですが、
工程管理がいい加減だったり、段取りが悪い会社はそれだけでは粗利益率は改善しません。

というよりも、住宅会社の利益改善で最も重要なのは、
着工前に全ての仕様を確定させることなのです。

着工前に全ての仕様を確定させ、どこに何を施工するのか?
そのために必要な材料や施工図を事前にしっかりとスタッフや職人さんで考え、
情報の共有をすることなのです。

そして着工前に協力業者さんに発注書を切る。
価格の交渉もする。

そして事前に自分たちがイメージしたとおりに現場が進んでいるのかをチェックするのです。

イメージと異なることが発生したら、それは自分たちのイメージが甘いということ。

そのイメージと実際の現場でのズレを修正し続けることで、精度が上がってきます。

で、現場が終わった後、実行予算と発注単価を付け合せを実施し、
実行予算通りに済んだのか、それとも実行予算を上回ったのは何かをチェックするのです。

こうしたことを繰り返し、発注の精度を上げていくのです。

粗利益率、粗利益率を改善しておかなければ、この先、本当に大変な時代が来ます。
また次の投資の原資もできません。

粗利益額で経営は決まるからこそ、利益率のはこだわりたいものですね。
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【第2401回】 実務の中で具体的なアドバイスを示す

2017年07月27日 | 住宅コンサルタントとして
自社の社員さんに仕事をしていく上での考え方、行動の基準を示す上で大切なこと。

それは上司が自ら業務をやって見せる中で教えたり、
実際にスタッフさんと実務を一緒に進める中で、模範を示したり、と
とにかく実務を一緒にやりながら、指導していくことだと
とてもお世話になっているクライアント様の社長に教えていただきました。

例えば、日々の仕事をしていく上で、ミスが多いスタッフさんがいたとします。

「発注する前に、チェックをしっかりとしよう!」
「お客様に資料を出す前に、もう一度、チェックしよう!」

と、注意すべき点をどれだけ朝礼で唱和をしたり、研修で教えたとしても、
実際に業務をする際、どこでどうすれば良いのか、スタッフさんは分かっていないことが多いのです。

だから発注をする前に、

「ちょっと発注書、持ってきてもらえない?
一緒にチェックしよう!
色は、間違ってないかな?
吊元は・・・」

というように、実際にの実務の中で、チェックとはどのようにするのかを示すのです。


例えば、仕事はできるけれども、他のスタッフに対して気配りができなかったり、
社内で毒を吐きまくっている人がいたとします。

「言葉遣いには気をつけましょう!」
「働く仲間に思いやりを持って接しましょう!」

とどれだけマナー研修をしようが、朝礼で言おうが、それはなかなか浸透しない。

それよりも、実際に仕事をしていく中で仕事ができる人が、エッジの効いたトークをした際に、

「ちょっと○○さん、いいかな?」
「いつもウチのスタッフさんに、仕事をしていく上で大切だって言っていることはなんだっけ?」
「今の言葉遣いは、そうなってるんだっけ?」
「どう表現したら、相手が気持ちよく聞けるようになるかな?」

というように、実務を通して、その場で具体的なアドバイスをし、
軌道修正をしていくことが重要だと思うのです。


思い返せば、自分自身が20代前半の頃、
先輩やお客様、大工さんたちは本当に実務に沿った中で
いろいろと教えていただきました。

建築業界のこと、当然ながら何も知らなかった訳ですが、
断熱のこと、収まりのこと、経営のことなど、いろんな方に実務を通して
具体的に教えていただいたな・・・。

北海道の人たちはみな、あたたかくてやさしくて、
時間がかかっても丁寧に教えて下さいました。

だから単なる資材メーカーの営業マンだったのに、
建築知識、施工方法など、習得できたんだと思います。

仕事に関しては、昔から本当にツイてます。
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【第2400回】 自分への投資

2017年07月26日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、お伺いしていた、とあるクライアント様の女性スタッフさんが、
コーディネーターとして自分の能力を磨くために、
働きながら専門学校にも週1、通って勉強しようと検討されているそうです。

学費も、それから東京までの交通費も、とてもお金がかかる・・・。
それなのに、相当前向きに検討されている姿を見て、
陰ながら応援したくなりました。

自分の能力を磨くため。
会社やお客様のお役に立つため。
思い切った決断だと思います。


世の中にいろんな投資がありますが、
自分への投資が最もリターンが高いと個人的に思っています。

本を買って読む。
セミナーや勉強会に参加する。
いろんな人と食事を共にしたりして、教えを請う。
学校に通う。
資格を取得する。

自己投資にもいろんな形がありますが、
個人的には何でも良いのでまずはやってみる、というのが良いと思っています。

自分自身も20代の頃から当時の自分に危機感を感じていて、
本を買いまくって読み漁り、ビジネス系のビデオを見まくっていました。

いろんなことを学べば学ぶほど、やりたいことが見えてくる。

そんな中、転職を決意し、当時住んでいた北海道から東京、大阪まで5往復し、
前職の会社に内定をいただきました。

内定をもらってから、お金が無いのに当時のかなりの高グレードのパソコンを買い、
デジカメや音声レコーダーを買い、準備を整えて入社したところ、
パソコンは会社から貸してもらえて、更にデジカメもレコーダーも貸していただける、
ということに愕然としたことを覚えています。

北海道と東京、大阪との交通費、パソコンやレコーダーなどで80万くらい使ったと思います。

ただでさえ少なかった銀行の残高。
転職して3年以内に結果が出ないと住宅ローンを返せなくなり、
家族がいるにも関わらず、路頭に迷うことが確定した状態で、この仕事をスタートしたのです。

結果、何とか乗り切って今があります。

40代になって振り返ってみると、
若い頃に、当時の自分なりに自分に投資して本当に良かった、
と思います。

将来ある若い方で頑張っている方をこれからも応援していきたいなぁ、と思っています。
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【第2399回】 信じて任せる

2017年07月25日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのクライアント様で、
新しいショールーム+モデルハウスのプランや配置の打合せをしていました。

その地域に全く無い、お客様が殺到するショールームとモデルハウスになる予定で、
これまた地域ダントツ一番店ができることになるでしょう。

このショールームの責任者は、クライアント様の専務なのですが、
昨日は役員さん全員に集まっていただいて、第一回目のプレゼン。

プレゼン終了後、クライアント様の社長に感想を訊いたのですが、
社長の回答がメチャメチャカッコ良かったです。

「このショールームに関しては、最初から言ってますが、
ウチの専務が担当です。
だから僕の答えは決まっていて、専務の答えが僕の答えです」

とおっしゃったんですね。

もともと、社長は自分よりもこういったことは、専務の方が適していると判断されていました。
だから専務に一任されたのです。

部下を信じ、任せることができる。

これ、なかなかできるようで難しいことだと思います。


「専務の決定=会社の決定」ということを決断していただいたわけで、
当然ながら専務は意気に感じて仕事をされることでしょう。

プラン、配置に関しては、弊社のビジネスパートナーさんが設計して下さっています。
事前にどういう使い方をするのかも、徹底的に打合せしていますので、
意匠性だけでなく、完成後の運営も問題はありません。

コンセプト決め、運営の仕方=弊社
デザイン=ビジネスパートナーさん
責任者=専務

役割が明確に決まり、やりやすいことこの上無いのです。

で、当然ながら全体の投資コストの面など、私、メチャメチャ気にしています。

やり易い環境をつくって下さり、信じて任せていただくと、
こちらも本当に意気に感じ、絶対に成功していただこうと取り組めるのです。


信じて任せる。

伸びる経営者は、任せるという決断をできますし、
任せると決めた以上、そのメンバーがやり易い空気をつくるのです。

業績が伸びるのも、スタッフさんが成長するのも、
結論から言えば、やはり経営者の器と能力が大きいと思います。

企業はトップで100%決まる。
本当に心から思った1日でした。
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【第2398回】 自分の立場に応じた立ち振る舞いをおこなう

2017年07月24日 | 住宅コンサルタントとして
人の上に立つ人は、自分の背中を思いっきり見られている、
ということを肝に銘じた方が良いでしょう。

親であれば、自分の子どもに。
上司であれば、自分の部下に。
社長や次期社長は、全社員さんに。

人に見られている立場の人が、

「自分がどう見られているか?」
「自分の立ち振る舞い、態度、言動がどんな影響を周囲の方に与えるのか?」

ということを考えずに、自分の本能のままに行動したとしたら、
組織に良い影響を与える訳はないでしょう。

自分の子どもさんに

「勉強しなさい」
「片づけなさい」

と言っている親が、自分は片付けないし、
家でいつもテレビを見たり、スマホをいじり倒しているようでは、
お子さんは絶対に素直に言うことを聞かないでしょう。

だから親になったのなら、親としてふさわしい言動をしなくては、
子どもが良い風に育ってくれないと思うのです。

会社の経営者が、かなりレベルの高い働き方を社員さんに期待したとしても、
自分自身が仕事中にスマホでゲームをやっていたり、
しょっちゅう行方不明になって、「どこでさぼっているのか?」と
社員さんに思われているようでは、
社員さんは本気で会社側のお願いに耳を貸さなくなるでしょう。

「お客様を大切にしなさい」ということを社内で徹底しよう、ということを決定しても、
上司の立場の人が、「あの客、ホント、駆け引きが強いな!」なんてことを言っていたら、
現場で頑張っている社員さんの心は、ちょっと折れてしまいます。

要するに、自分の立場を理解して、
組織のメンバーが気持ちよく働いたり過ごしたりすることができるよう、
良い空気をつくっていくのが、上の立場に立つ人の役割なのです。

多くの方は、結婚されて、お子様もおられるはずです。

ということは、自分の立場をわきまえて、発言したり、行動しないといけないということです。

そういう自覚を持った人が増えていけば、日本も地域社会も会社も家庭も、
ドンドン良くなっていくと思うのです。

ということで、私もまだまだ未熟なので、
今日も自分の立場をわきまえて行動したいと思います。
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【第2397回】 答えは現場にある

2017年07月23日 | 住宅コンサルタントとして
実力があるはずなのに、成果が実力に伴わない。

野球に例えて言うなら、打率3割を打てるはずなのに、2割5分にも届かないような状態。

こういう結果が出ている場合、必ず原因は存在します。

その原因を探るのに最適な方法は、現場をチェックすること。

実際に営業であれば、その不振の営業マンの接客、商談のシーンを上司が見て、
何が問題なのか、具体的に指摘すること。

現場での施工ミスであれば、施工前にどんな資料をもとに、
どんな指示を協力業者さん、職人さんにしているのか、その現場をチェックすること。

現場でおこっていることを責任者自ら、徹底的にチェックすることが不可欠です。

ちょっと現場に行って、「みんな、頑張ってるか?」ということをやっている方もいるでしょうが、
正直、そういう見方では真の原因を把握できることは少ないでしょう。

クライアント様の現場に出て、最前線でおこっていることの中から改善点を見出すのも、
弊社の役割の一つです。

この夏から秋にかけて、現場に多々、出たいと思っております。

受注が上がらない。
品質が下がっている。
利益が改善されない。

答えは全て現場にあります。

問題が起こっている時は、責任者が現場を徹底的にチェックする。
スタッフさんに丸投げでは、原因は見えてきません。

皆さんの会社では、現場を徹底的にチェックすることが出来ていますか?
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【第2396回】 地域一番店になる会社

2017年07月22日 | 住宅コンサルタントとして
本当にありがたいことですが、
クライアント様の中でダントツ地域一番店となっている住宅会社が、かなり増えてきました。

また、地域一番店を狙えるポジションを取られているクライアント様も多数、おられます。

地域でダントツの一番店になると、かなりアドバンテージをとって商売ができます。
ですから、商売をする上で目指すは、そのエリアにおけるダントツの一番店。

一番店になっている会社には、ある特徴があります。
それをまとめると、次のようになるかと思います。

・ビジネスモデルで他社と差別化できているし、差別化のために投資ができる
・スタッフの人間性が高い上に、スタッフの人間性を高める努力を惜しまない
・新卒や未経験者が育つしくみが社内にある
・トップがすなおで謙虚、勉強好き

この要素から一つでも外れていると、一番店にはなれないような気がしています。

まずビジネスモデルですが、総展出展や見学会のみで回している会社だと
もう地域一番店になれない時代です。

自社独自のビジネスモデルを確立できていない会社は、受注が伸び悩み、苦しくなっていくでしょう。

そしてスタッフの人間性が高くなく、しかもスタッフの人間性の向上に本気になっていない会社は、
逆にそこに本気の会社に勝つことはできません。

商品や営業で差別化がドンドン難しくなっている時代ですから、
スタッフの人間性で勝負しないと厳しくなっています。

また人で苦労する時代ですから、人を育てるしくみがないと、
出来る社員さんの退社と共に一気に受注が厳しくなります。

トップがすなおで謙虚でないと、変化に適応できず、
トップの凝り固まった発想で物事を推し進めることとなり、
お客様の支持が上がっていかなくなります。

この4つのポイントを押さえていただいている会社は、本当に地域一番店になっておられます。

昨日もとあるクライアント様の新しいモデルハウスや事務所の地鎮祭にお伺いしておりましたが、
もう地域一番店になるしかない、という手応えしかありません。

地域一番店になる会社には共通のポイントがある。

皆さんの会社はあてはまりますか?
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【第2395回】 お客様を好きになること

2017年07月21日 | 住宅コンサルタントとして
この仕事をさせていただいてもうすぐ12年。
自分にとって天職ですし、今も変わらず、毎日楽しく仕事をさせていただいております。

日々の仕事の中で私が日々、意識していることがあります。

それは、クライアント様の良いところを意識すること。
そしてクライアント様、スタッフさんを好きになることです。

どんな企業も、どんな人も、世の中に完璧なものはありません。
長所も短所も必ず持っています。

私の人間力がイマイチだからだと思いますが、
何も意識しないと、どうしても短所が目に入ってきてしまうことも・・・。

だから良いところを意識するようにしています。

「話を聴く態度はイマイチやけど、お客様に対するスタンスは素晴らしいよな!」
「否定的な発言が多いけど、人に対する思いやりはハンパないよな!」

など、良いところを意識するようにしていくと、
自然とクライアント様、それからスタッフさんを好きになれるのです。

いろんな問題に対する解決策提案をすることが自分の仕事ですが、
どれだけ正論をお伝えしても、受け入れていただけなければ無意味。

こちらの提案を受け入れていただけるようになるには、やはり好かれないとダメなのです。

こちらが好きになると、自然と相手もこちらの発言に耳を傾けてくれるようになる。
これは営業マンならば、誰もが経験したことがあるのではないかと思います。

こちらがクライアント様のことを大好きになると、
不思議と素直にこちらの提案を受け入れて下さるようになる。

だから良いところに目が行くように意識しています。


住宅営業マンも、売れて売れて売れまくっている営業マンは、
好きになれるお客様のストライクゾーンが広い方だと個人的に思っています。

逆にお客様の好き嫌いが激しい営業マン、ストライクゾーンが狭い営業マンは、
数字が上がらないことをお客様の質のせいにしたりしますが、
それって、何かが違うような気がしませんか?

人の良いところに自然と目が行くことを美点凝視と言いますが、
皆さんは美点凝視ができているでしょうか?
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【第2394回】 20代、30代の社員さんの気持ちを知って経営する

2017年07月20日 | 住宅コンサルタントとして
これからの企業経営において、最大の問題はどう考えても人です。

優秀な人材を企業間どころか、業種を超えて奪い合う時代ともいえるでしょう。

昔と比べ、社員さんを一人採用するにも苦労する時代です。
特に我々住宅業界では、どれだけIT化を進めようが、最低限、人はどうしても必要ですので、
本当に人の問題はついて回ります。

人の問題で苦労することは、大半の経営者は分かっていると思うのですが、
実際にこれからの自社を背負っていってくれる20代、30代の若手社員さん。
彼らの本音をどこまで理解しているのか、という点に関しては、
企業間でかなりの差があるかと感じます。

目先の数字、当期の決算のことしか頭になく、
働く社員さんの気持ちを分かっていない会社は、
スタッフさんがついてきてくれなくなる時代が来るかもしれません。

20代、30代のスタッフさん。
彼らは、自分の未来を会社のビジョンを通して考えます。

会社のビジョンが見えた方が、当然、自分の将来設計を描きやすい。

そして目先の収入も大切ですが、それよりも自分がどれだけ成長できるのか、
ということに関心があります。

自分の成長が、自分の人生にプラスの影響を及ぼすことも分かっていますし、
「自分の成長=会社の成長=収入UP」ということをイメージしています。

だから経営者は、会社の将来のビジョンを明確に伝える。
そして社員さんが成長できる環境を整える。
更に社員さんに愛情を注ぎ続ける。

これができている会社は、まだ実は少ないですが、
こういう会社で働ける社員さんは本当に幸せです。

実際、弊社のクライアント様で、こういう住宅会社には
本当に優秀な人が集まってきますし、
何より社員さんが成長し、そして定着します。

逆にこういうことを理解せず、ただ一時的な高い給与だけで社員さんを集めている会社は
順調なうちは良いですが、いったん壁にぶち当たるとダメになるでしょう。

まあ、給与だけであちこち転職する人も幸せにはなれないんですが・・・。


これから経営をしていく上で、働く人の気持ちを知っておくことは本当に重要なことなのです。

こうしたことを理解できずにただ、M&Aばかり繰り返し、
組織を大きくしている会社は、かなり大変になるだろうなぁ、と個人的に思っています。
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【第2393回】 結婚記念日

2017年07月19日 | 人として
個人的な話で恐縮ですが、本日は19回目の結婚記念日です。

もともと本日、コンサルティングを予定していたクライアント様のコンサルが
7月17日に変更となったため、私は本日オフなのですが、
家内は朝からパン教室だそうで、夕方まで帰ってこないとのこと。

一緒に住んで21年、結婚して19年ともなると、
記念日だからといって特別何かをするとかは無くなってきます。

ただ、今の自分があるのは、家内のサポートやアドバイスがあってのこと。

亡くなった家内の父親は一級建築士であり、プロダクトデザイナーでした。
休日には車であちこち行き、絵を描いたり、釣りをしたり、お庭の手入れをしたりと
芸術センスに溢れ、しかもアクティブでした。

はじめて家内の実家に行った時も、家や庭のセンスに衝撃を受けたことを覚えています。

そのDNAを受け継いだ家内は、服やインテリアへの感度が高く、
我が家の家具、雑貨、食器、絵、花などは私、何の決定権もありません。

全て家内の目にかなったものしか置いてはいけない、鉄のルールが存在するのです。

一方、私の父は長崎の農家の末っ子。
母は普通の大阪の庶民。

私の実家は、センスのかけらもなく、自宅の家具や器も一貫性も何もなかったため、
インテリアにもファッションにも興味がありませんでした。

そんな私でも、20年も家内と一緒に暮らしていると、
家具にも器にも花や絵にも好みが明確にでき、更にどんな空間に何が合うかも分かり、
それなりに見る目も出てきて、住宅のデザインに関しても具体的な提案ができるようになりました。

家内と一緒になってなかったら、今の仕事ってできていないよなぁ、と心から思います。

また先日、クライアント様の若き社長とお話をしていた時のこと。

とにかく仕事に加え、日創研の研修で今年は本当に忙しく、
ほとんど家にいない日々が続いているそうです。

「家庭、崩壊していませんか?
奥様やお子様のケアは大丈夫ですか?
でも本当にそれだけ家にいないで、やって下さっている奥様は素晴らしいですね!」

という話になったのですが、よくよく考えてみると、私も修業時代の2005年~2008年くらいまで、
全く家にいなかったですし、子どもを海にもプールにも連れて行っていない、
ということを思い出しました。

その間、我が家は父親不在で、
子どもをどこかに連れて行って思い出をつくるのも全部、家内に任せていました。

それでも文句ひとつ、言われたことがありません。

本当に仕事に打ち込める環境をつくってくれていたなぁ、と今になって思います。


ということで、こういう記念日に改めて家内に感謝し、
また1年後、良い結婚記念日を迎えられるように頑張っていきたいと思います。
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【第2392回】 理不尽な経験を通して人は成長する

2017年07月18日 | 住宅コンサルタントとして
部下や後輩がさぼったり成果を出さないのにはブチ切れるくせに、
自分はさぼったり、公私混同しまくっている。

自分は時間を守らない、ルーズなくせに、
ルールを守らない部下や後輩には非常に厳しい。

自分自身、ミスが多いのにもかかわらず、人の失敗は許さない。

明らかに以前、違うことを言っていたのに、
「いや、絶対に俺はこう言った」という自分の主張をごり押しする。

世のなか、理不尽なことを言う上司、先輩、お客様は多々、います。

ひどい人だと嘘を平気でつく、
とにかく「俺はたくさん、買ってやってんだから、俺の言うことを聞け!」と
何様かよく分からない発言をしまくる。
人間だから、どれだけ注意していてもミスするものですが、人のミスは絶対に許さない。

ちょっと人としてどうか、というような人も多々、います。

でもそういう理不尽なことを通して、ビジネスパーソンはいろんなことを学びます。

人としてどうか、と思うようなクズの人は最高の反面教師になってくれます。

20代の頃なら、ブチ切れていたことも、30代、40代となるにつれて、
大抵のことが想定内になりました。

だから仕事を通じて、いろんなことが当然ながらあるのですが、
許容範囲が広がったと思います。

そしてこれは仕事だけでは無く、人として生きていく上でも
親として子どもと向き合う際にも本当に役に立つのです。

最近、個人的に危惧しているのは、今の日本が理不尽なことやルール外のことに対し、
本当にあそびがなく、厳しくなっていること。

だから理不尽な経験を今の若い人って、
あまり体験しないまま、社会に出たりしているんじゃないか、
と思うのです。

社会全体、過保護すぎるというか・・・。

だからメンタルが弱い人が増えているような気もします。

少々理不尽なことをされても動じない。
想定外のことが起こっても、アクシデントに巻き込まれても、
頭の中、心はクールで余裕で対応できる。
そんな人間に自分はなりたいと思っていますし、
子どももそうなって欲しいなぁ、と個人的に思っています。
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【第2391回】 さぼる上司の下では働けない

2017年07月17日 | 住宅コンサルタントとして
自分自身の労働観が出来上がる過程で、結構影響が大きいのは、
学生時代のアルバイトの経験です。

以前にも書いたかもしれないのですが、大学が決まった春休みから、
私は大阪のビル清掃の会社でアルバイトをさせていただきました。

その会社は、いわゆる同族経営で、
社長、社長の腹違いの弟、そして社長の娘さん、息子さんが働かれていました。

社長は人格者で営業担当。
社長の娘さんは事務の中心。
そして社長の息子さんはかなりヤンチャでしたが、
現場で機械をつかって掃除をするリーダーで、仕事は真面目に取り組まれていました。

社長の息子さんには結構可愛がっていただいて、
ご飯に連れて行っていただいたり、パチンコ屋さんにも無理やり同行させられたり、
でも楽しく働くことができました。

ただ、社長の義理の弟さんが、まあひどかった・・・。

確か、会社の役員だったかと思いますが、
その立場を利用して、好き放題だったのです。

実際、朝、社員さんやアルバイトスタッフ皆で集合して、
当日の掃除をする場所の確認、チームの割り振りをした後、
若いアルバイトの女性と二人で車で消えていくんです。

現場の皆は、社長の義理の弟が何をしているか、全然わかっているんですよ。
でも、そんなのお構いなしに、自分は立場を利用して、

「ちょっと別の現場に行ってくる」

と言って、若いアルバイトの女性と車で消えていくんですね。

で、ちょっと気に入らないことを社員さんやアルバイトさんから言われると
ブチ切れ、恫喝する。

もう、最低でした。

でもそのおかげで、公私混同するアホな上司の下で働くスタッフさんの気持ちが
分かるようになりました。

そして仕事に対する自分のスタンスも決まったように思います。

上司の背中、先輩の背中を皆、見ているのです。

皆が気持ちよく働けるよう、上の立場の人が背中で模範を示したいものですね。
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