鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【2101回】 経験・知識・スキルがあるのに売れない理由

2016年09月30日 | 住宅コンサルタントとして
お客様に支持される営業マンになるためには、知識やスキルを高めなくてはなりません。

そしていろんな経験をしたことが無い営業マンよりは、
多くの経験をしてきた営業マンの方がお客様は安心されます。

ですから、経験・知識・スキルがある営業マンの方が強い。

でも現実問題として、そういう営業マンが売れているかというと、
経験や知識、スキルの力量と実績は比例しないのです。

むしろ、これらの三要素があるにも関わらず、結果が出ない営業マンが存在する。

その理由はいくつかありますが、最大のポイントは、
お客様が楽しくないし、気持ち良くない接客をしていることにあると思います。

会話や商談をしていて、楽しくないのです。

言葉で表現するのが難しいのですが、
例えばお客様は何かをおっしゃった時、当然ながらそれに共感して欲しいし、
更には自分が言いたいことを更に引き出してくれるような合いの手が欲しいのです。

とにかく、気持ちの良いテンポで会話したい。

更にお客様が質問される。
それに対して売り手側が応える。

当然ながら、お客様は営業マンからこれまで知らなかったことを教えてもらって、
その感想を言ったり、思ったことをご夫婦でシェアしたい訳です。

だから営業マンが何かをお伝えしたら、
そういうことをする「間」を取ってあげなくてはなりません。

でも話をしていて気持ち良くない営業マンというのは、
お客様に「間」を与えていないのです。

そしてこの「間」は、こちらが思っている以上の頻度で取って差し上げないと、
実はお客様は気持ちよくないのですね。


よくよく考えると、会話をしていて楽しい人って、
聞き上手ですし、ほどよい間を与えてくれているので、
テンポがとにかく良くなるんですね。

この週末の商談、ちょっと「間」を意識してみませんか?
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【2100回】 外相もし背かざれば、内証必ず熟す

2016年09月29日 | 住宅コンサルタントとして
「外相もし背かざれば、内証必ず熟す」という言葉があります。

これは徒然草の第157段の中で著者(吉田兼好)が言っている言葉で、

「外見だけでも、自分がなりたい自分のような行動、立ち振る舞いをしていれば、
心の内面までそのようになってくる」

という意味です。

営業マンとしてなかなか成果が出ない人もいます。

基本的な人間力が足りないから、
お客様のためにお伝えしていることがどこか鼻について、嫌われる。
本当はお客様を優先に考えなくてはならないのに、自分の都合を押し付けてしまう。

そういう人はどうすれば良いのでしょう?

人間力が高いから、お客様に素晴らしい対応ができる、ということはその通りです。
ただ、自分の人間力を高めるのには、時間もかかりますし、
そもそもこれまで培ってきた自分の能力を急に高めるなんて難しい・・・。

人間力が上がらないから、しょうがない、と開きなお売るのは簡単ですが、
ここで取り組んでいただきたいのは、人間力が高い人の振る舞いを真似る、ということです。

素晴らしい人間性をお持ちの方の言動、立ち振る舞いを真似てみる。

もちろん、自分自身の人間力を高めようという努力を怠ってはならないのですが、
まずは立ち振る舞いを変えてみるのです。

すると、内面も少しずつ、一流の人に近づいていくのです。


こうしたことが理解できると、頑固な人間が如何に損か?
素直な人で、自分を変えていこうと思える方が如何に得かが分かってきます。

だから成功しようと思うのであれば、素直さが欠かせないのです。
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【2099回】 すぐに飽きるのが三流、凡事徹底できるのが一流

2016年09月28日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事をさせていただく中で、
一流と三流の差がいろんなところに出る、ということを学ばせていただきました。

結論から申し上げますと、
一流のビジネスパーソンは正しいことを愚直にやり続けることができます。

例えば、事務所やモデルハウス、敷地内、車の中を掃除しなくてはならない
、ということを理解すれば、身の回りをキレイに掃除することを継続されます。

何か参考になる本やブログを紹介させていただくと、それを継続的に読み続けられます。

一つのことを継続できますし、一つのことを深く掘り下げて考えたり検証出来たりするのです。

一方、三流は、自分たちが知らなかったことで成果につながるであろうことに対しては
新鮮な気持ちで取り組むことができるのですが、すぐに飽きる。

継続しない。

例えば、おすすめの作家さんや勉強になるブログを紹介されたら、
紹介した瞬間は読んで学ぶのですが、
数か月もしないうちにすぐに飽きてしまうのです。

で、次の新しいことに関心が行ってしまう。

本人は勉強好きだと自分のことを思っていたりするのですが、
単に物事を深く掘り下げることができず、
さまざまなことの奥の深さに気づけないレベルであるだけなのです。

こういうタイプの人は、本当に愚直にやらなくてはならないことが継続できないので、
根本的に浅いですし、物事を深く掘り下げて考えることができません。

次々に新しいことにチャレンジはするものの、
過去、取り組んだことに対しての検証はしないので、
仕事の精度が上がっていかないのです。

皆さんや皆さんの会社は、一つの物事を継続できていますか?
物事を深く理解できていますか?
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【2098回】 実行する前に、できない理由を言わない

2016年09月27日 | 住宅コンサルタントとして
ありがたいことに、ゼロから住宅事業を立ち上げるお手伝いを
全国で7社のクライアント様でさせていただいております。

住宅事業をゼロから立ち上げると本当に良いのは、
クライアント様のトップ、スタッフさんが無垢な状態からスタートできること。

過去の成功体験に酔っている方も全くおりませんし、
「今後、市場から支持される住宅会社はこうでなくてはならない!」
ということをお伝えさせていただくと、それを100%信じて行動して下さいます。

これと比較すると、もともと住宅事業にどっぷり浸っていた企業の
意識を改革することはかなり面倒だったりします。

こういう企業にさまざまな改革、改善の提案をしても、
まず口に出てくることは、できない理由ばかり・・・。

やってもいないのに、できない理由が出るわ出るわ、という感じなのです。

簡単にできること。
面倒でもなく、手間もかからないこと。
リスクをおかさず、経費もかからないこと。
そんなことばかり取り組んだとして、他社よりもお客様の支持を頂戴できる訳がないのです。


そんな中、昨日、お伺いしていた、クライアント様のスタッフさんは、
住宅業界で相当なキャリアを積まれてきた方。

営業も設計も積算も現場管理も、何でもできてしまう方です。

そもそも不思議な縁で、
10年前の前職時代に1年間、お付き合いのあったクライアント様で働かれていた方で、
クライアント様が住宅事業を立ち上げるのでスタッフを募集していたところ、
このクライアント様に応募してきた、という方。

普通、キャリアを積んでこられた方だと、
やっていただきたいことをお伝えした際、出来ない理由をおっしゃる方が結構多いのですが、
このスタッフさんは、「分かりました!やってみます!」としかおっしゃらないのです。

で、口だけではなく、やろうと努力されるのです。

昨日、あまりに感動したので、

「何で『できません!』とか言わないのですか?」

と思わず質問してしまったくらいです。

本人いわく、

「やってもいないのに、できないとか言うのって、ビジネスマンとして違うと思います!」

とのこと。

こういう考え方のスタッフさんは、経営者からすれば、本当に貴重で大切です。

事業を立ち上げてもうすぐ1年。
しっかりと成果を出され、次のステージに行くべき段階に来ています。

数年後、地域を代表する、素晴らしい住宅会社になっていることは間違いありません。

こうしたご縁に、本当に感謝です。
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【2097回】 昨年まで住んでいた自宅の売却

2016年09月26日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、昨年まで住んでいた自宅の売却の契約をしておりました。

11年5か月もの間、住んでいた自宅の売却に関して、
様々な思いが自分の頭をよぎりました。

2005年の春、前々職時代に北海道から関西に戻ってきて、転職が決まる。
家内の父親が癌で余命が後わずか・・・。
家内の母親が一人で暮らさなければならない。
自分は経営コンサルタントになるので、当初2~3年は修業の日が続き、家にあまり帰れない。
なので、できれば家内の実家のすぐ近くに住んだ方が、
家内の母、それからウチの家族にとってもベスト。

そんな中で約2か月の間で、家内の実家の近くで家族4名が住める住まいを探していました。

最初は持ち家を自分たちが持つ、という感覚が全く無く、
とにかく一戸建ての貸家を探したのですが、
駅から遠い上に築年数が10年以上経った建物でも月の家賃が12万前後とかなり高かった・・・。

で、新築の注文住宅を検討したのですが、当然工期が間に合わない・・・。

最終的に新築の建売の方が毎月の支払が安くなることが分かり、
新築住宅を探していたのですが、大半の建売住宅がダサい。

そんな中でようやく見つけたのが、昨年末まで住んでいた家だったのです。

駅徒歩7分の閑静な住宅街。
間取り的、グレード的にも申し分ない。
でも価格は当時で3480万とちょっと高い。

迷っていた中で、当時6歳の長男が玄関の吹き抜けの横にある2階のホールから、
メチャメチャ嬉しそうに「お父さ~ん!」と手を振った、その笑顔を見て、
払っていけるかどうか不安だったけれど、購入を決めました。

購入→家内の父が亡くなる→引っ越し→転職と怒涛の日を過ごし、
更に転職後、会社に泊まり込んでの仕事の毎日。

一生、前職の会社で働くつもりが、まさかの起業、独立。

起業後も住み続ける予定で、自宅兼オフィスになるようにリフォームし、
書庫スペースや収納も増やしたのですが、それでも年々、スペースが足りなくなる・・・。

そんな中、外に事務所を借りるかどうか迷っていたところ、
太陽光の20年間全量買い取り制度を利用すれば、
住宅ローンの実質的な支払が大して変わらなくてゼロから新築が建てられるのではないか・・・?

というような経緯で今の自宅を建築し、引っ越しをしたのが昨年の12月だったのです。

あの家で過ごした11年があったので、今の自分たちがある。
素晴らしいご近所さんにも恵まれた。
子どもたちとの思い出も多々ある。

そんな思いが詰まった家を売却する際、誰でも買ってくれれば良い、なんて気持ちにはなりません。

出来れば、素晴らしい方に買っていただきたい・・・。

そんな気持ちで、昨日、契約に挑みましたが、
購入して下さるご夫妻の感じが非常に良く、しかもお若い・・・。

愛着ある住まいが、素敵な方にお譲りすることができる・・・。

本当に運が良いなぁ、と思いました。
もう感謝、感謝です。

お引渡しまで、水道を契約し続け、電気も契約し続けた方が、
購入して下さった方にとって良いので、契約し続けようと思いましたし、
お引渡し時にベストな状態になるようにしたい、とも感じました。

中古を売却するにあたり、売主さんは売主さんの気持ちがある。
もちろん、購入される買主さんは不安もある。
そんな中、国は中古住宅の流通をより活性化しようと、いろいろと手を打っていますが、
今回、自分が売る立場に立ったことで、見えてきたことがあります。

国のリフォームの補助金の制度に関して、こういうスキームで枠組みを考え、告知すれば、
もっと良質な住宅が広まっていくのでは、と気づくことができました。

中古住宅の流通を活性化させるためのヒントをたくさん得られた、今回の経験でした。
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【2096回】 YESマンだけを近くに置かない

2016年09月25日 | 住宅コンサルタントとして
本当の意味で素直な経営者は、
自分の方針や意見に対して異なる意見をぶつけてくれる社員さんや外部の方の声に対し、
しっかりと耳を傾け、受け入れてくれます。

もちろん、受け入れた後に更に深く考え、最終的には自分で決断を出すので、
外部の意見を取り入れることなく、自分の決断を貫くこともあれば、
少し修正を加えたり、自分の意見を曲げることもあるのです。

そういう経営者は、自分とは異なる思考方法、価値観を持つ人を近くに置きます。

もっと言うと、近くの人からも学べるのです。

しかしながら、本質的に頑固な人は、
自分と意見、価値観が合わない人を近くに置きません。

それでも進言してくる社員、部下を
阻害したり、何も言わせなくしたり、
場合によっては辞めさせたりするのです。

気が付けば、自分の周辺には、YESマンばかりがいることに・・・。

どこぞの独裁国家の元首と同じ状況になっていたりします。

ただ、自分が頑固で独裁主義者と自覚出来ている人はまだマシな方で、
たちの悪い経営者になると、そんな自分が謙虚で素直だと勘違いしているのです。

で、自分の近くの人、自分と意見や価値観が異なる人の声には耳を貸さず、
遠くの人や本質的に自分と同じ価値観を持つ人の意見だけを受け入れるのです。

(自分の近くの社員さんや身近な方からは学ぼうとせず、
日本を代表する経営者や歴史上の偉人からしか学べない人、っていますよね?)

そういう自分と立場が違う、偉人から学ぼうとする姿勢だけを自分でフォーカスし、
「自分は素直」と思い込んでいるのですね。

いろんな考え方を素直に受け入れているのではなく、
自分がもともと思っていることと同じ方向性の意見だけを取り入れ、
そういう自分を素直で謙虚だと認識してしまう・・・。

とても危険な兆候なのです。

エゴや自己顕示欲が強くなっている経営者が陥りがちなポイントなのです。


こうした事態を防ぐためには、YESマン以外の人も自分の近くに置いておくこと。
そして自分と価値観が合う人とばかりつるまないことです。

30代、40代で成功した経営者が50代、60代になると、誰も何も言えなくなってしまいます。

そんな時、自分と異なる意見を進言してくれる人と、どういうスタンスでお付き合いできるのか?

これが経営者の真の器の大きさなのかもしれません。
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【2095回】 誕生日プレゼント

2016年09月24日 | 住宅コンサルタントとして
私事ですが、昨日は自分の誕生日でした。

お伺いしていたクライアント様のスタッフさんから直接、お祝いの言葉を頂戴したり、
FBでたくさんの方からメッセージをいただいたり、
心がほっこりしました。

ありがとうございます。

そんな中、最もうれしかったのは、長男から初めてLINEでメッセージをもらったことです。

本当に想定していなかったので、ビックリすると共に、感動しておりました。

今、長男は高校2年生。

自分もそうでしたが、学校でどんなことがあったとか、
自分が今、どんなことを考えているのかとか、親にわざわざ話したりしません。

親の立場からすれば、どんなことがあって、何を考えているのか、よく分からない・・・。

でも我が家の方針は、
自分で考え、自分で自分の行動に責任を取れる、自立した人間になってもらうことですから、
当然ながら基本、放任主義です。

そんな中、長男が自分のこと、こういう風に思ってくれているんだなぁ、と分かると、
我が家の教育方針は間違っていないのかな、って思います。

子どもは親の言動を思っている以上に見ているんですね。

何事もポジティブに考えること。
お客様とのご縁に感謝の気持ちを持つこと。
手を抜かないで全力で取り組むこと。
楽しんで仕事をすること。
家族を大切に思うこと。

長男は理解してくれているようで、本当に嬉しかった・・・。

自分の生き方が、子どもに大きな影響を与える。
そう考えれば、親は頑張れる。

子どもたちのおかげで、自分自身も成長させてもらっているのですね。
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【2094回】 たまにはスーツやネクタイも

2016年09月23日 | 住宅コンサルタントとして
私、起業してからネクタイをしたことって、おそらく5回もありません。

スーツもおそらく2回くらしか着ていないのです。

このお仕事をさせていただいて、3年目以降、ネクタイをしなくなり、
スーツを着なくなり、ファッションがかなりカジュアルになりました。

こうなってくると、スーツって着れなくなるのですね。

来月、クライアント様の結婚式があるので、
以前に一流の生地でつくったオーダーのスーツを着てみたのですが、
あまりの似合わなさ、それからラインが今の流行とかなり違うこともあって、
ちょっとこれ、着れないよなぁ、と思ってしまったのです。

というより、何よりも家内にダメ出しをされるのです。

ということで、昨日は10年ぶりくらいに、スーツを買いに行ってきました。

たた、黒っぽいスーツを着ても、正直、個性も出ないし面白くない。

結婚式だから、あまり派手なスーツを着ることはできないけれど、
その中で自分らしさ、センスの良さを表現できるものを身に着けたい。

でも、そういうスーツを探すのに、時間がかかるだろうなぁ、と思っていました。

が、いつもよく利用させていただくお店で何と一発で発見したのです。

この生地、このラインであれば、ちゃんと個性も表現できる!

久しぶりにスーツを着てみると、とても新鮮で、
何かスーツっていいなぁ、と改めて思いました。

そしてそのスーツに合うネクタイもプロに見立てていただいたのですが、
自分の発想ではまず合わせないものをチョイスしていただきました。

自分たちの主観、好みでばかり服を買っていると、
持っているものはパターン化されていきますし、センスも磨くことはできません。

でも、いろんな方の意見に耳を傾け、いろんなことにチャレンジすれば、
自分自身の幅が広がり、感性が磨かれるのです。

ファッションは自分自身を表現する最大のツール。
だから営業マンや経営者は、気をつけなくてはならないのです。

この秋、ちょっとスーツも来てみようと思っています。
そして少しずつ、スーツも増やしていこうと思っています。
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【2093回】 思いが伝わらない時こそ・・・

2016年09月22日 | 住宅コンサルタントとして
どれだけ一所懸命、取り組んでも、
どれだけ相手のことを思っても、
どれだけこちらの商品やサービスの方が優れていても、
選んでいただけないことって、必ずあります。

仕事でも、恋愛でも、生きていればそういうことも多々、あるかと思います。

思いが届かないのです。

こういう時、結果を受け止めると同時に、
そうなったのには原因があるので、その原因を徹底的に分析した方が、
必ず自分自身の成長につながります。

選んでいただけない、とか、思いが届かないというのは、
何かを変えなさい、という神様からのサインなのです。

全てが順調に推移していると、人間というのは慢心やおごり、油断といった部分が
気持ちのどこかに出てきてしまうもの・・・。

分かっていても、実際、そうなってしまう方が大半なのです。

本当は気持ちを込めて新鮮な気持ちで初回接客の際、
実験をしたりお客様に体感してもらう接客をしなくてはならないのに、
どこか感情がこもっていない、流すような接客になっていたり・・・。

またプランを作成し、お客様にプレゼンする際、
心を込めてプレゼン資料を作成し、感情をこめてお客様にお伝えしなくてはならないのに、
どこか思いや愛が足りないプレゼンになってしまったり・・・。

知らず知らずのうちに、そうなりがちなのが人間なのです。

こういう時、神様はこちら側の慢心や初心を忘れていることを気づかせるため、
うまくいかないことが起きるようにセッティングしてくれるのです。

「今のままじゃ、まずいよね!」

ということを示してくれるサインなのです。

うまくいかない、思いが届かない時こそ、自分を変えるチャンス。
だから、うまくいかない時ですら、感謝できるのです。
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【2092回】 業績が上がる手応え

2016年09月21日 | 住宅コンサルタントとして
厳しい時代の今、業績を上げるのは簡単ではありません。

いろんなクライアント様と構築してきた、時代に合った手法をクライアント様に提供しても、
それが市場に浸透したり、クライアント様のスタッフさんが自分のものにしていただくには、
それなりの時間と努力が必要になってきます。

ノウハウを提供して1か月や2か月ですぐに効果が出る分野は少なく、
商売がうまくいくように体質を変えるには、時間がどうしてもかかってしまいます。

それまで結構苦戦していた。
なかなか、成果が出なかった。
また成果が出そうな手応えもなかった。

そんな中である時、

「あっ、このクライアント様、業績が上がるな!」

と感じることがあります。

そのポイントは、スタッフさんの姿勢。

こちらの話を聴く姿勢。
投げかけに対して、それを考え、回答する際の態度。

これまでの姿勢や態度とは明らかに異なる。

こういうことを感じることができたクライアント様は、必ず業績が伸びるのです。

昨日、手応えがありました。

このクライアント様は、これから伸びていくことでしょう!

確実にスタッフさんの人間性、素直さが変わってきたのです。

こういう雰囲気になると、打つ手がしっかりと成果につながる。

こうしたことを感じられる瞬間が、たまらなくて、この仕事をさせていただいております。
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【2091回】 自分の生き様が見られている

2016年09月20日 | 住宅コンサルタントとして
もう耳にタコができるくらい、「人間力が大切です!」と言いまくっているかと思います。

人間力を高めないと、お客様の心に自分の言葉が届かないのです。

「どんな営業トークを駆使するのか?」というよりも、
「どんな生き方をしてきた人が言っているのか?」という方が圧倒的に重要なのです。

どれだけロープレしようが、
どれだけ建築知識を高めようが、
どれだけ住宅ローンや税金の知識をつけようが、
どれだけ不動産の情報を持っていようが、
結局、当人の人間的魅力がお客様の求めるレベルを上回っているかどうか・・・?

ただ、それだけなのです。

その人間的魅力を高めるために、トコトンやり切ることが大切なのです。

お客様や自分の上司、同僚が見ていないところでどれだけ努力できているか?
日頃から自分の教養を高めるために、どんな勉強をしているのか?
素晴らしい考え方をお持ちであったり、すごい取組みをされている方から学べているか?
学んだことを実践しているのか?

最終的に学び、行動することで、自分の人間的魅力は高くなっていくのだと思います。

ビジネスで成功しようと思うのであれば、ここが肝なのです。


昨日、伊丹空港まで帰ってくる途中、
JALの機内放送でプロフェッショナルを流してくれていて、
京都の有名料理人さんを生き様を取り上げてくれていました。

この回の放送を見るのは2回目だったのですが、
実は前回より今回の方が、メチャメチャ感動しました。

自分の努力はまだまだ足りない、とホンモノの方の姿勢を拝見することで気づくことができました。

料理人は料理のことだけ学べば良い訳では無いのです。


どんな人も、自分の生き様が見られている・・・。
だからこそ、自分が成長できるよう、学び、実践し続けなくてはなりません。

今日も頑張りましょう!
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【2090回】 素材を活かす接客

2016年09月19日 | 住宅コンサルタントとして
見た目が素晴らしい家で、外構や建物内のディスプレイまで統一感がある場合、
接客はあまりコテコテしすぎない方が良いのではないか?

もしくは接客する場合でも、建物そのものやディスプレイのセンスの良さを殺さないような、
非常に控えめでポイントを押さえた接客の方が良いのではないか?

そんなことを考えていたら、これって料理の世界と同じだなぁ、と思いました。

素材が本当に美味しいものって、調味料やソースは最低限でよいのです。

逆に素材がイマイチの場合、やはりソースやワインなどで補わなくてはならない・・・。

個人的に大ファンで、
いつか別荘を建てるとしたらこの会社にお願いしたい、
と思っている住宅会社があります。

この住宅会社さんの接客は、まさしくこの「素材を活かす接客」であって、
家の素晴らしさ、上品さを殺さないんですよね。

もちろん、素材を活かすための、根本となるデザインや設計、素材、色、照明、外構など、
基本的な建築知識はしっかりと訓練されているのです。

この会社の建物を見た後、他のデザイン系の住宅会社の建物を見て接客を受けると、
素材の良さを殺すようなくどい接客を平気でしているのです。

また、建物は料理だとしたら、外構は器。

一流の料理店は、器や掛け軸、絵、花など細部に至るまで徹底的にこだわっていますが、
中途半端な料理屋さんや料理人の場合、料理以外のことに目が行き届かないのです。

だから平気で外構未完成の状態で引き渡しをしたり、見学会をしたりするのです。


素晴らしい建物をつくる技術とセンスのある会社は、
建物(=素材)を活かす接客(=料理の技術)ができているか、
そのバランスを検証してみると良いかもしれませんね。
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【2089回】 調査をやり続ける理由

2016年09月18日 | 住宅コンサルタントとして
ここ4年間ほど、とにかく調査に力を入れています。

調査とは、繁盛している住宅会社や家具、雑貨店などにお客様の立場でお伺いし、
実際に接客を受けたり店内やショールーム、敷地内などをチェックしたりして、
今のトレンドを体感することです。

今年もすでに7回、調査に行きましたし、この秋も調査をかなり入れております。

もちろん、クライアント様の現場支援も重要なので、
限られた土日の時間の使い方の配分が結構重要なのですが・・・。

ではなぜ、調査を毎年毎年、し続けるのか・・・?

これは「自分の思考、感性の硬直を防ぐため」ということと、
「新たなビジネスモデルや発想のヒント」を得るため、という
2つの目的があるからです。

ただ、住宅業界を11年も研究していると、
正直、業界のことで知らないということはほぼ無いので、
年々ですが、自分の思考や感性の硬直を防ぐために調査する感覚の方が強いかな・・・?

人間、一つの道を究めると、どうしても自分の成功体験に酔ってしまう傾向が強くなります。

口では、

「自分なんてまだまだです」
「いろんな方から学ばなければなりません」
「とにかく自社の改革をやり続けなくてはなりません」

と言いながら、実はかなり頑固で過去の成功体験に酔っている方もメチャメチャ多いのが現実です。

とこんなエラそうなことを言っている私も、その可能性が多いにあるのです。

その思考や感性の硬直化を防ぐには、
知らないことを体感したり、
知らないことがまだまだ自分にはたくさんある、ということを実感することが重要で、
住宅業界や住関連の繁盛店に足を運んで
自分の価値観や思考をぶち壊すことが大切だと思うのです。

時代が変化し、市場もお客様のニーズもライバル会社自身も常に変わり続ける。

この変化にどう対応していくのかが大切。

これは、企業も個人も、そして私のようなコンサルタントも同じ。

硬直を防ぎ、変わるために、時間とお金をかけて調査に行く。

これは、実は一流であり続ける料理人さんも同じなのです。

素晴らしい料理人さんほど、これでもか、というくらい、いろんなお店に足を運び、
自分の目と舌で繁盛店のポイントを調査し、自店に取り入れているのです。

自分の思考や価値観、感性の硬直を防ぐために、
皆さんはどんなことに取り組んでいますか?
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【2088回】 感情的ではなく、紳士的かつ論理的に・・・

2016年09月17日 | 住宅コンサルタントとして
これから世代交代を迎えるクライアント様が、実はかなり多いです。

世代交代を迎えるにあたり、親子間での考え方や感性が異なること。
それから現社長が、過去の自分の成功体験を忘れられず、
自分の経験をベースに頑として考え方ややり方を変えないこと。
また次世代へのバトンタッチのやり方をよく分かっていないこと。
更に現社長が自分の子どもさんの素晴らしさや才能をあまり分かっていないこと。

こうしたことが要因で、なかなかいい感じで次世代にバトンを渡すのに
苦労している会社が結構多いのではないか、と思います。

このお仕事をさせていただく中で、親子間でかなり激しいやり取りをされるのを
目の当たりにしたことも一度や二度ではありません。

そんな中で、非常に良い感じで
現社長と次期社長の話し合いが出来ているクライアント様もおられます。

そのポイントは何かというと、やはり現社長の懐の深さと紳士的な言動にあるのかな、と思います。

また、創業者から二代目よりも二代目から三代目にバトンを渡す時の方が、
二代目の現社長が、自分自身、世代交代時に苦労をしてきたので、
その経験を元に、良いバトンの渡し方ができるのかもしれません。

いずれにせよ、現社長は、次期社長となる若手が完璧ではないという現実を認識し、
その上で次世代社長の良いところを認めること。
そして改善しなくてはならない部分があるとしたら、
そこを紳士的かつ論理的に話し合うことだと思うのです。

ここを感情的に「いいから俺の言うとおりやれ!」とか、
「だからお前はダメなんだ!」というように感情的にコミュニケーションを取ると
結局はうまくいかないような気がします。

まあ、中小企業の世代交代の場合、大抵は親から子への継承なので、
感情的になるな、と言っても難しいのですが、
少なくとも現社長、次期社長共に、感情的でなく、論理的かつ紳士的に話合うことが、
成功の近道だと思っています。

ちなみに来年は、世代交代に関して、クライアント様対象の企画を考えております。
ご期待下さい!
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【2087回】 一流の料理店に行く理由

2016年09月16日 | 住宅コンサルタントとして
私自身、食べることが大好きです。

「美味しいものを食べるために・・・」という思いが
仕事のモチベーションの一部にもなっているような気がします。

ですので、数か月に一度は、一流店と世間から認められているお店にお伺いします。

金額は張りますが、それ以上の経験を積むことが出来る。

自分にとって勉強になるのです。

例えば、私が好むのは、お店のオーナーが自ら料理して、
更に直接お話することができるお店なのですが、
そういうお店だと、オーナーの料理に対する哲学やどうやって修行されたのか、など
オーナーの生き様を知ることができるのです。

一流の人が、本業に取り組む姿勢や稽古量を教えていただけるなんて、
正直、メチャメチャ価値があると思うのです。

そしてお店のしつらえや絵、お花、更には器など、
細部にまでオーナーの世界観が出ていますから、
そういう部分からもたくさん学ぶことができるのです。

もちろん、お料理の素材、作り方、旬のもの、調理の仕方など、
美味しい料理をつくる上でのいろんな知識も得られるのですが、
それ以上にビジネスのヒントを頂戴できることが多々、あるのですね。


また、一流のお店には、一流のお客様も来ます。
自分たち以外のお客様からも学べることがあるのです。

昨日も粋なお客様が居て、大変勉強になりました。
こういう大人にならないとな!と学ばせていただきました。


このように一流の料理店から学べることが多々あるのです。
勉強させていただくために、足を運ぶといった感覚なのです。
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