鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1673回】 自社の良さを知るために・・・

2015年07月31日 | 住宅コンサルタントとして
どんな企業・お店でも、この厳しい時代に存在できているということは、
必ず競合他社と比較して強い部分があるはずです。

経営者や創業当時から頑張ってきた古参幹部は自社の強みをつくってきた当人ですから、
自社の商品やサービス、品質における強みをよく理解しています。

だからお客様の前に出た際にも、
自社の強みを他社と比較して、説得力ある言葉でお客様にお伝えすることができます。

しかしながら、ある程度会社の商品やさまざまな販売のしくみが
出来上がってから入社してきた新卒スタッフは、
自社のことしか知らないので、自社の強みをあまり分かっていないことが多いのです。

お客様から見れば、自社の特長を一般的な会社と比較して説明してくれると分かりやすいのですが、
他社との違いをよく分かっていないために、言葉に説得力が無い。
そして自社の強みではなく、自社の欠点や短所にばかり目が行ってしまう方も
残念ながら居たりします。

こういう時に一つの有効的な手法なのが、他社から転職してきたスタッフ。

どの会社でも通用しない、進化成長していない、使えないオッサンは論外ですが、
他社でそれなりに活躍してきた方で素直な方だと、

「え~っ、この価格でここまでの仕様なんですか?」
「ここまで厳しい施工のチェックをやっているんですか?」
「こんな素晴らしい教育制度があるんですか?」

と自社しか知らない新卒の方に、他社と比較した自社の強みを分かってもらう一つのきっかけに
なったりすることもあるのです。

「これって、自分たちは当たり前のことだと思っていましたけど、
業界の中ではとても珍しいんですね」
「一般的な他社だと、ここまでのチェックはやっていないんですか?」

など、他社との違い、自社の強みをどこまで理解してもらえるかが重要なのです。

これ以外にもいろんな方法があるとは思うのですが、
少なくとも自社と同業他社の差を客観的に掴んでおいた方が絶対に良いのです。

皆様の会社では、自社の強み、他社との差をみんなで共有するために、
どんな取り組みをされていますか?
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【第1672回】 感動

2015年07月30日 | 住宅コンサルタントとして
住宅のレベルがそこそこあがってきて、お客様の見る目が肥えてくると、
レベルの低い家をつくっている会社にはお客様は見向きもしなくなります。

そしてある一定レベルの家を作っている会社、数社を候補に絞ります。

個人的にどの業界でも同じだと思うのですが、
業界全体のレベルが上がってくると、
商品力だけで他社と圧倒的に差をつけることができなくなってくると思うのです。

自分が家づくりを託したいなぁ、と思う数社の候補先のデザインレベルはほぼ同じ。
価格や性能も同じレベル。

そんな状況が全国的に徐々に多くなってきているでしょう。

そうした時、お客様が何を基準に家づくりを託すのでしょうか?

いろいろとあるかと思いますが、一つは自分の友人や知り合いからの評判。
それから候補の会社と商談した際の感じの良さ。
そんなところで差がつくような気がします。

結局のところ、最終的に判断材料になるのは人だと思います。

では、評判が良い会社、それからOB様紹介が多い会社って、何が違うのでしょう?

これもいろんなクライアント様を見させていただいていたり、
紹介が多い会社のことをいろいろと調べていくと見えてくるのですが、
家づくりやお付き合いを通して、お客様が「感動」しているのです。

出会い、商談、契約、着工、お引き渡し。
この流れの中で、まずはお客様に満足していただけるレベルの仕事をすることは当然ですが、
そこに一手間二手間をかけて、お客様や自分たちが感動されることをされている会社は、
やはり紹介が多いですし、地域内で良い噂が立っていますよね?

お客様が感動されるようなことを提供するためには、
まず自分たちが日々、感動するような体験をたくさんしておくことが大切です。

しかしながら、日頃から何事にも冷めた感じで我が強く、
人様から何かしていただいていも感動しない体質の人も結構います。

そういう方は、お客様の前に出さない方が良いんです。

お客様に喜んでいただける、感動していただけることを皆さんの会社ではしていますか?
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【第1671回】 健全経営の重要性

2015年07月29日 | 住宅コンサルタントとして
こうも外部環境が変化すると、ある時期に
これまでの自社のビジネスモデルを変えなくてはいけない時期が来ます。

当然、これまでのやり方を変えるわけですから、
リスクもゼロではありませんし、投資も必要になります。

そのリスクを背負えない状況だと、結果、何も変われない。

そして今の時代の最も大きなリスク、
すなわち「変わらないリスク」を背負うことになるのです。

経営とは、お客様のニーズと外部環境の変化に適応するために変わり続けることです。

変わるためには、変わっている間に耐えられるだけの資本の蓄積が必要なのですが、
このことを分かっていないで企業を経営している経営者がいるのも残念ながら、事実です。

特に不動産系の経営者。

内部留保の重要性を学ばず、
目先の税金を払うのがもったいないので
出た利益を散財するのです。

内部留保を蓄積していくためには、税金を払わなければならないのです。
ということは、毎期、しっかりと利益を出し続けなくてはならないのです。

健全経営を続け、内部留保を蓄積していくことが企業を守ります。
そのためにも、経営をしっかりと学びたいものですね。
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【第1670回】 価値観が合う方たちとの学びは楽しい

2015年07月28日 | 住宅コンサルタントとして
お客様が住宅会社に求めるレベルは年々、上がっています。

そのお客様の要求するレベルに適応していかなくては、
お客様に選んでいただけない会社になり、元請ではやっていけなくなります。

お客様が求めていることはいろいろとありますが、
これから先、家を建てる方が思うであろうことの一つとして

「ダサい会社で家を建てたくない」

ということがあります。

食事をするのも、服を買うのも、髪をカットするのも、
全てお洒落で洗練されたところでやりたいのが、若い方の感性です。
(アメ横とか博多の屋台とかは、その世界観が魅力的なのでOKなのですが、
普通の食事やショッピングはイケてるところで済ませたいのです)

しかしながら、住宅業界はその90%以上が
オッサンの感性で全てつくりこまれているのが現状です。

「ダサいとこの先の未来はないですよ!」
「おもてなし力やサービス力を高めておかないと選ばれませんよ!」

ということをお伝えすると、さすがにクライアントの皆様はスーッと理解して下さいます。

しかしながら、勉強会のメンバーの方になると、
こうしたことをお伝えしてもピンと来ない方もおられます。

中には、「ちょっとこの先、ついて行けるかどうか、不安」という方も居たりします。

ついて来る、来ないは大したことではなく、
お客様から選んでいただける魅力を自分たちが持てるか持てないかがポイントなのですけどね・・・。

今日はとあるエリアで勉強会をさせていただいておりましたが、
このメンバーの方たちはもうお付き合いも長くて、
しかも感性も素晴らしい方たちばかり。

今、日本で最も勢いがある住宅会社のカタログと
これからの時代、お客様が選ぶであろう世界観を出せている会社のチラシを見比べ、
如何に住宅業界がダサいか、オッサンの感性で動いているかということを
見事に理解して下さいました。

「こうしてみると、こっちの会社のカタログ、ホントダサいですよね!」
「やっぱり、こんなイメージですよね、これからの時代」

というような反応をいただけて、本当に嬉しかったです。
何なんでしょうね?
自分が伝えたいことを分かっていただけるということって、やっぱりとても嬉しいんです。

価値観や感性が合う方たちと一緒にいろんなことを学べるのは、本当に楽しいです。

こうしたご縁に心から感謝です。
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【第1669回】 信念

2015年07月27日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界の中で、信念を持って事業に取り組み、商品を開発し、
接客方法を研究できている会社は、全体の5%も居ないなぁ、と感じます。

これは住宅業界だけではなく、その他の業界や多くの企業も同じなのかもしれません。

なぜ、自分たちはこうした家づくりに取り組んでいるのか?
このような信念を持つようになったのは何故か?

だから、こうした工法で家を建て、
このような材料を使い、
このようなデザインのポリシーを持ち、
こういった施工方法を遵守している。

なぜこれしきのことがまとまっていないのか?
これしきのことが言えないのか?

まだまだ情けないレベルの会社が多すぎます。

大手じゃない地元の住宅会社・工務店は
思いっきり弱者の戦略でいかなくてはならないのに、
全くもって尖っていない会社が多いのですね。

自社の信念、ちゃんと理解していますか?
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【第1668回】 お値打ち感

2015年07月26日 | 住宅コンサルタントとして
ただ単にいろんな雑貨を並べていれば、
それなりにお客様が来てくれて売上が上がった雑貨ショップが、
今、大半が苦戦しています。

雑貨ショップのターゲットとなる女性がワクワクする基準が年々上がってきていて、
ただ単に商品を並べるだけで満足してくれなくなっています。
お店のディスプレイを見ているだけで
自分の暮らしがよりステキになり、イケてる暮らしができることが明確にイメージできないと、
お客様が足を運んでくれなくなりました。

更にその商品が、価値に対して価格が適正、もしくは割安でなければ
お客様は買ってくれなくなっているのです。

雑貨店で適正な収益を出せているお店は全体の20%も無いでしょう。
それくらい、厳しい時代になってきているのです。

それと同じようなことが住宅業界でも起こってくることでしょう。

今の若い世代の方は、洒落たカフェ、洒落たレストランで時間を過ごすことに慣れています。
ダサい喫茶店、センスの悪い定食屋を選択しなくなっています。

個人的に今の住宅業界のレベル感で言えば、
見た目と価格のバランスが取れていて、
かつ自社の世界館を市場に伝えることができている住宅会社は全体の5%未満。

新築事業で行列が出来るようになるために、まだまだセンスを上げていくことと同時に
適正コストでお客様に提供できるようになっていかなくてはなりません。

レベルが上がってきたお客様はセンスや世界観に加え、
価格が適正かを見事に感じる力があるのです。

お客様が満足されるラインを常に超えている状態をつくるために、
日々、改善を積み重ね続けるしかないのです。
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【第1667回】 キャリア、知識なんか関係ない

2015年07月25日 | 住宅コンサルタントとして
リフォーム事業に取り組んでいるクライアント様に昨日、お伺いしていたのですが、
その中でちょっと感動的なことがありました。

コンサルティングの中で、中期的に取り組んでいただきたいことをお伝えしておりました。
その内容とは、リフォーム会社の営業マンにも商品知識やデザインの知識が必要で、
ステキな空間をつくるためにとにかくいろんな素材の勉強をして欲しい、ということです。

リフォーム事業における顧客は、大半が50代~60代です。
今の50代、60代の方は、こだわりのある方は少なく、
インテリアデザインに対しての要求はほとんどない方が多いのです。

ですのでリフォーム会社に求めるものも、価格の安さや工事品質の高さなどのウエイトが大きいのですが、
10年後にリフォームの中心顧客になる層は、デザインやセンスに対するこだわりが一気に上がります。

ゆえに、そこに適応できなければ、単価の大きいリフォームを依頼されなくなっていきます。
新築会社の営業マンだけでなく、リフォーム会社の営業マンもデザインの勉強をし、
提案力を高めていかなくてはならないのです。

そのために、どんなことに取り組んでいくべきかということを煮詰め、
具体的にスケジュールに落とし込んでいました。

そしてコンサルティングが終了し、私が帰る準備をしていた時、
このクライアント様に入社してまだ半年も経っていないスタッフさんが話しかけてきてくれたのです。

「自分も、提案力があって付加価値の高い接客・営業をしないと
この先、リフォーム会社はますます厳しくなると思います。
今、我が社のショールームの来場数は上がっていますが、
このままだと、ショールーミングされて、実際にお客様はキッチンやユニットバスを
アマゾンなどで発注されるケースも増えるかと・・・」

このクライアント様に入社される前は、全く違う業界でお仕事をされてきて、
まだまだ業界のこと、建築のこと、商品のことなど、
日々、たくさんのことを勉強されていて余裕がそんなにないかと思うのですが、
常に当事者意識を持っておられ、この先、どうしていけば良いかを考えておられるのですね。

そして私が帰る間際に、リフォーム産業新聞のコピーを渡して下さいました。

私も昨日、はじめて知ったのですが、アマゾンがリフォーム事業に参入されるんですね。

今、家電量販店が苦戦しています。
お客様が店頭で商品を見て、商品の機能を教えてもらい、
最終的に発注は価格ドットコムなどのネットサイトで発注されることが一つの要因です。

リフォームもいずれそうなる、とそのスタッフさんは感じておられたのですね。

そのイメージ力、当事者意識の高さに感動しまくりでした。

何年も業界で働いていて、キャリア、知識も十分な方はたくさんいます。
しかしながら、危機意識を持って日々、仕事に向き合えている人は
その中の何割くらいいるのでしょうか?

キャリアが少なくとも、知識が足りなくとも、
お客様の視点で業界を見て、当事者意識を持ってやるべきことに取り組むことの方が
何十倍も大切なのです。

こういう素晴らしいスタッフさんの姿勢を拝見すると、
自分も新鮮な気持ちになれますし、原点を思い出すきっかけを頂戴できます。

私ももっと頑張ろう!
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【第1666回】 常識

2015年07月24日 | 住宅コンサルタントとして
最近、何故かいろんな電話がかかってきたり、SNSでメッセージをいただくことが多いです。

その中には、嬉しいお知らせ、おめでたいお知らせもありますが、
大半は、残念な連絡だったりします。

何が残念なのかというと、電話をかけてきたり、メッセージを送ってくる人の大半が、
自分のことしか考えていないのですね。

昨日、電話をいただいた方は、木材関係の会社をつくろうと今、
会社を登記中とのことでしたが、

・自分は以前からコンサルティングに興味がある
・私のコンサルティングのお手伝いがしたい
・関東近郊でコンサルティングがある場合に限る
・1日中のお手伝い時間的に不可能で、自分の時間が取れるときに限る

みたいなことを電話でおっしゃられるのです。

終始、ご自身の希望ばかりをおっしゃっておられ、
こちらの立場や気持ちに配慮されている、ということは感じられませんでした。

また、最近ある方からメッセージをいただいたのも、
自分がある企画をするので、私がクライアント様をたくさん連れてきて
自分のお客様に紹介して欲しい、みたいな内容でした。

そのメッセージをいただいたのは突然です。

個人的な感想で言うと、何年も連絡を取っていない昔の同級生から
いきなり電話がかかってきて、

「俺、保険の代理店を始めたんだけど、一度、話を聞いてくれない?」

と言われたような感じです。

違和感があるのは、いずれも自分のことしか考えていないということ、
それからこちらを思いやる気持ちや、こちらのメリットを全く考えていないことです。

住宅会社は過去、来場して下さったお客様に
いろんなイベントの案内をしたり、連絡をすることがあるかと思いますが、
その際、お客様から「自分の都合の良い時しか、連絡してこないなぁ、この会社」と
思われないようにしなければなりません。

そのために、心がけなくてはならないことって何だと思いますか?
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【第1665回】 プラン・見積を出す前に勝負を決める

2015年07月23日 | 住宅コンサルタントとして
クライアント様の営業会議に出させていただくことが結構ありますが、
その中で違和感を感じることがあります。

それは、失注したお客様の失注要因分析について、

「競合他社の方がプランが良かった」
「競合他社の方が価格が安かった」

という報告を聞いた時です。

お客様が個人ではなく、役所であれば、
見積金額が安い提案が採用されるでしょう。

でも、感情で動くのが人間であり、お客様です。
価格に差があったとしても、そのお客様から圧倒的に好かれ、信用されていれば、
お客様は正直に価格差のことを言ってくれて、「何とかならない?」と
こちらで家づくりを進めたいという意思表示をされると思うのです。

また競合相手の方がステキなプランを提案してきた時も
もしお客様が本当に心の底からこちらに家づくりを託したいと思っていたとすれば、
その相手のプランを見せてくれ、「こんな感じにしたいんだけど、可能ですか?」と
訊いてくれることでしょう。

個人的に思いますが、競合負けして失注するのは
プラン提案力が劣っていたからでも見積金額が高かったからでもありません。

プラン・見積提出の前に勝負をつけられなかったことが原因なのです。

プランを出す前に、圧倒的にライバルに差をつけるような接客・おもてなしをおこなう。
「あなたに家づくりを依頼したい」とお客様に思っていただけるような
行動をおこない、自分を磨いておく。

そうしたことを実現するために、どんなことに取り組めば良いと思いますか?
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【第1664回】 個の能力に頼らない発想ができないと、成長しない

2015年07月22日 | 住宅コンサルタントとして
自分自身がプレーヤーとなって、それなりの結果を出すということは、
経営者であればそんなに難しいことではありません。

ただ、経営者のプレーヤーとしての能力に頼った形で会社が回っていると、
どうしてもこじんまりとした規模にしかなりません。

もちろん、そういう生き方もありですし、個人的に質を追求している方も大好きです。
ただ、住宅事業で10億とか100棟とかを目指すのであれば、
経営者の個の力に頼ることをなるだけ早い段階で卒業することです。

もっと言えば、あるトップ営業マン、ある営業マネージャーの個の力にも頼らない体制をとるべきです。

普通の能力のある営業マンであれば、ある一定数のお客様が家づくりを託したくなるような
商品開発、接客、営業、更には社員採用&育成のしくみづくりが欠かせません。

「最低限、これだけはやるべき」ということをまとめたものがマニュアルですが、
マニュアルを自ら作成でき、更にそれに改善を加えることができる会社は優秀です。

更にそのマニュアルどおりに現場が回るように指導、チェックできる会社が
自然と大きくなれるのです。

個の力に頼らないということを経営者が決めた瞬間に、
育成やマニュアル、更には採用のことを経営者が真剣に考えるようになるのです。
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【第1663回】 素敵な建物をどれだけ見ているか?

2015年07月21日 | 住宅コンサルタントとして
全国的に見て、カッコいい、もしくはかわいい素敵な家を建てることができる
デザインセンスがある会社しか、業績が上がっていないと思います。
(地域の一等地を仕込めるディベロッパーは除く)

しかも、そのカッコいい、もしくはかわいい素敵な家を手の届く価格で提供できる会社が、
劇的に地域で業績を伸ばしていることが、調査をすればするほどわかります。

若い方が家を建てる中心な訳で、
その方たちの嗜好に合った家を提供できる会社の業績が上がるのは、
当然と言えば当然です。

そこが分かっている会社がほとんどだと思うのですが、
そこに適応していこうという会社が少ない訳です。

それは、経営者の感性が男性嗜好で古い会社が多いから、ともいえるでしょう。

自社のデザインセンスを高めるのに、何をすれば良いかということを
分かっている会社は、実は少ないのかもしれません。

答えは簡単で、良いものをどれだけ自分の目で見るか、ということです。
そして自分なりにその良い部分を取り入れ、やってみるということです。

デザインの勉強の第一歩は、自分の目で見て、その映像を自分の頭に焼き付け、
素敵な家をつくる上で必要なルールを自分なりにつくっていくことです。

自分がオシャレだと感じる家の床はどうなっているのか?
壁はどんな感じで仕上がっているか?
どんな色同士の組み合わせが素敵に感じるか?
照明はどんな照明が素敵に見えるのか?
窓枠や巾木、階段の納めはどういうのが素敵なのか?

などなど。

自社のセンスを高めるために、どれだけ素敵なものを普段から直接見ているかが重要です。

当たり前のことですが、これができていない会社、営業マン、設計士が非常に多いのです。

皆さんの会社は、こうした当たり前のことができていますか?
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【第1662回】 お客様はよく分かっている

2015年07月20日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界のことや経営のことについて書くよりも、
個人的な話題の方がブログやFBの反響が大きいことに、
心がちょっぴり複雑な鬼山住宅コンサルティングの鬼山です。

ちなみに昨日から我が家の長男はイギリスに語学短期留学に行っています。
オックスフォード大学の学生寮に泊まらせてもらって、
世界中から来るいろんな国の学生さんたちといろんなことを学ぶらしい・・・。

さて、懲りずに業界のこと、経営のことをこれからも書き続けていきたいと思います。

今年もいろんな住宅会社を調べてみると、
明らかにお客様の価値観が変わってきていることが分かります。

こうした傾向は全国的に同じ感じになってきていますが、
要は完成見学会やモデルハウスへのお客様の来場が、住宅会社によって差が大きすぎる、
ということをいろんな地域で感じるのです。

今、業界内で大きな注目をされている、業績が劇的に伸びている会社があります。

この会社、今は業績が良いようですが、10年持たないうちに倒産すると個人的には思っています。

外から見ると、非常に派手ですし、数字で見る業績はハンパない。
でも、見学会場には既にお客様がほとんど来場されていないのです。

お客様はやはりよく分かっていますね。
既に市場で飽きられはじめ、良くない評判が着実に広がっているのでしょう。

一方、手堅く展開をしていて、質の高い住宅を建てているライバル会社の見学会場は
朝10時からお客様で溢れていて、この会社とは全く違う状態になっていました。

「あの会社、すごく業績が上がっていて、一気に広く展開するみたい!」
という業界内での評判だけを見ると絶好調に映りますが、
実際のところ、お客様は見抜いているのです。

だからいろんな情報が入ってきた時、その検証を現場に出向いておこなう、ということが
私が今の仕事をやっていく上では欠かせないのです。

今年、いろんな地域に行って強く感じるのですが、
着実にお客様の支持を集めている住宅会社の見学会やモデルハウスには、
やはりお客様がたくさん来られているのです。

逆に来場が少ない会社には、それなりの理由があるのです。

お客様は実に賢いし、よく分かっている。
つくづく、そう感じます。
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【第1661回】 結婚記念日

2015年07月19日 | 住宅コンサルタントとして
今日は17回目の結婚記念日です。

大学4年の時、就職が決まり、卒業2週間前に赴任先が北海道ということが知らされ、
私は北海道に行きましたが、その3ヶ月後には家内も北海道にカバン一つで来てくれました。

友人が一人もいない北海道で仕事を見つけ、働いてくれた矢先、
当時の会社の都合で3年間で5回も転勤したのですが、
その時も嫌な顔一つせず、引っ越しの準備をし、
更には新しく住むところで就職先を見つけ、働いてくれていました。

見知らぬ土地に行くことに全く抵抗がないようで、
行く先々で友達をたくさんつくり、どこでも楽しんで生活してくれました。
そして働きながら、子どもを産んで、しっかりと育ててくれていましたし、今もしっかりとやってくれています。

そんな中、私がいきなり転職したいと言い出し、実際に転職をしました。
年収が大幅に下がった時も働いて家計を何とか支えてくれましたし、
まだ子どもが小さくて手がかかる中、仕事に集中できる環境をずっとつくってくれました。

昔も今もそうですが、仕事で休みがない、帰りが遅いといったことで
文句を言われたことが一度もありません。

起業することを決めた時だけ、ちょっと反対しましたが、
私の性格をよく分かっているため、結局は応援してくれました。

まあ、今の自分があるのは、本当に家内のおかげだなぁ、と心から思います。

40歳を超えて、ようやくこうしたことに気づき、感謝できるようになりました。

仕事に集中できるのも、家庭が安定していることや家内が応援してくれているおかげです。

今日はしっかりと嫁さん孝行をしたいと思います。
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【第1660回】 本気で経営する

2015年07月18日 | 住宅コンサルタントとして
私は経営者の息子でもありませんでしたし、経営学部出身でもありません。

しかしながら、企業を経営するということに興味があったので、
経営について、これまで学んできましたし、これからも学び続けます。

しかしながら、今、住宅会社の中で本気で経営について学び、
経営を理解している経営者って、まだまだ少ないなぁと感じます。

商品開発も、営業も、マーケティングやブランディングも、教育や育成も、財務や資金繰りも
経営をしていく上で重要な要素ではありますが、あくまでも経営の一部分です。

これらの要素について、5年後、10年後、自社をどういう状態にしているのか?
そのためには、何をいつまでに誰がどうするのか、ということを組み立て、
それらを自ら、もしくはスタッフさんに実行させ、結果を出していくことが経営です。

経営をするということは、経営者に明確なビジョン、将来のイメージが必要なのです。
そこがイメージできていなくて、目先の受注、目先の利益、
それから目先の決算しか見えていない経営者が非常に多いような気がします。

市場やお客様から見て、自社が5年後10年後、どういう状態になっていたいのか?
財務状況が5年後、10年後、どういう形になっていることが理想か?
そのために、どんな商品をいくらいくらいの価格で販売できるようになっていなければならないか?
どのようなマーケティングをしていく必要があるのか?
組織は?
社員さんの教育は?
アフターメンテナンスの体制は?
職人さんや仕入れ先さんの確保は?
営業力をどう上げていくのか?
全体をどういう体制で、手法で進捗管理していくのか?

こうしたことが明確にイメージできていることが、本気で経営をしている、ということなのです。

皆さんの会社は、ちゃんと経営ができていますか?
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【第1659回】 協力業者様、OB様から紹介があるか?

2015年07月17日 | 住宅コンサルタントとして
どのビジネスでもそうですが、これまで全く会ったことがない新規のお客様からの受注より、
自社に近い立場の方から紹介していただいたお客様から受注する方が話が早いです。

経費もかかりません。

なので、いろんな方から紹介をしていただけるように経営していくことが重要です。

本来、常にお仕事をお願いしている協力業者様。
自分たちの仕事に対するスタンスもよく理解してくれているでしょう。

なので、日頃から協力業者さんたちに一目置かれる仕事をしていたり、
尊敬されるような考え方、行動を取っていると、協力業者さんから紹介をしてもらえます。

逆に日頃からダンドリが悪かったり、協力業者さんから反感を買うような言動をしていると
絶対に紹介をしてもらえません。

身近な人に応援してもらえない事業展開は、焼き畑農業と同じで、年々しんどくなります。

今のビジネスモデルが軌道に乗っている時は良いのですが、
どんなビジネスモデルでも必ず市場の変化と共に頭を打つ時があるのです。

そのときに一気にボロが出ます。

身近な人に応援されない会社が、安定成長する訳がありません。

ちょっと前に住宅業界で脚光を浴びていた会社が、今、大苦戦をしています。
そして今、業界内で大注目されている会社も、実際のところ、
全くもって身近な協力業者さんから尊敬されるような仕事をしていません。

お金の力で全てを解決しているだけなのです。

こんな会社が長続きする訳がありません。

足腰の強い会社にしたいのであれば、
まずは協力業者様、それからOB様から応援されるような仕事をしていくことです。

そして紹介受注数が全体の30%を超えるような状態を維持することです。

そのためには、どんなことに気をつければ良いでしょう?
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