鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4320回】 マスクを外す空気

2022年10月28日 | 経営者として

GMOインターネットグループが

オフィスでの脱マスクについて

いち早く取り組んだ、という記事を

日経新聞で見ました。

 

素晴らしい決断です。

 

もう、海外ではマスクをしないのが当たり前で、

健康体の人がコロナに感染しても

死亡する確率が極めて低いことを認識しています。

 

ところが、日本ではマスク警察がいたり、

人の目を必要以上に気にする国民性のため、

屋外であってもマスクをしている人があまりに多すぎる。

 

未だに新規感染者数を公表し、

重症者数や死亡者数も発表する。

 

それ、もう意味がないんですけどね。

 

そんな状況を変えるには、

民の中からマスクをしない団体が

声を出すしかないなと思っていたのですが、

GMOさんが見事に宣言してくれました。

 

マスク無しだと仕事がしやすいし、

相手の表情もしっかりと理解できるため

コミュニケーションが円滑に進む。

 

結果、仕事の生産性につながる、ということを

GMOさんは理解されているのですね。

 

ちなみにこのGMOインターネットグループの

代表熊谷正寿さんは、

個人的に大好きな見城徹さんが可愛がられている方でもあります。

 

個人的にはコロナを五類にし、

インフルエンザと同じレベルとみなし、

ビジネスシーンにおいてマスクをしない社会を

そろそろ復活させに行かなければと思っています。

 

もちろん、お客様との商談では、

お客様が気にされる場合、

マスクはした方が良いと思いますが、

お客様が気にされない場合、

もうマスクは不要としていかないといけない、

と思っています。

 

皆さんの会社は、マスクについてどうお考えですか?

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【第4080回】 プロ経営者に求められるもの

2022年03月02日 | 経営者として

たまたま、メガネスーパーを取り上げた記事をネットでみました。

 

メガネスーパー。

 

その昔、TVCMを見たことはありましたが、

眼鏡に特段、こだわりがない私は、

家の近所にある眼鏡屋さんで眼鏡をつくっているので、

メガネスーパーで購入したことはありません。

 

このメガネスーパー、過去は8年連続赤字、

社員さんのボーナスも8年連続でずっと0円で、

債務超過にもなっていたとのこと。

 

その状態で、プロ経営者として送り込まれたのが、

現社長の星崎尚彦氏。

 

星崎氏が社長になって、さまざまな改革をした結果、

業績は回復し、債務超過も解消。

 

星崎氏は、さまざまな改革を行われた、と

その記事には書かれていました。

 

私が共感したのは、とにかく星崎氏自ら現場に入り込んで、

現場のスタッフさんと直接、話し合って、

 

・赤字企業という現状を理解させる

・お店を良くするには、何をどうすればよいか、

常に現場でコミュニケーションを取りながら、スタッフに考えさせる

・上がってきたアイデアで良いものは即決済し、行動する

・会社や上司を見るのではなく、お客様を見て仕事をする

 

ということを現場に浸透させたことです。

 

有事の際のトップは、こうでなければならないと強く感じました。

 

スタッフさんが自ら考え、行動する能力を強化し、

お客様に支持されることをやり、

長い目で見て会社を強くするのが、

プロの経営者の仕事だと思うのです。

 

ところがカルロスゴーンや、

私が以前勤めていたメーカーの社長などは、

固定費を削減することを非常に強化し、

自分が経営者の間に一時的に利益が出る体質にする、

ということをやっています。

 

お客様のこと、10年後の会社の体制のことなど考えず、

利益と株価だけを見て、経営しているように感じます。

 

こういうプロ経営者に経営を頼むと、

会社の地力を急激に消失させ、

組織が崩壊したり、不祥事が起きたり、

社員さんが自ら考え、行動する力を剥ぐことにつながります。

 

プロ経営者に求められるものは、

目先の利益や株価ではないはず・・・。

 

個人的にそう思っています。

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【第4073回】 我が社の決算

2022年02月23日 | 経営者として

昨日、帰宅すると、

我が社の11期の決算が出来上がっていました。

 

昨日は飛行機の欠航により、

新幹線を乗り継いで、6時間近くかけて帰宅したので、

かなり身体が疲れていたのと空腹感も高かったのですが、

決算書を手に取ると、そんなことは頭から吹っ飛び、

我が社の決算書を見入っておりました。

 

経営に関して、弊社自身が

まずは理想的な財務体質でなければならない、

とずっと考えてやってきました。

 

結果をまとめると、

 

自己資本比率84.5%

流動比率372.6%

自己資本利益率(ROE)22.2%

総資本利益率(ROA)18.8%

 

となりました。

 

経営指標としては、

誰に見ていただいても恥ずかしくないと思っています。

 

起業して11年が経過した訳ですが、

これも全てご縁を頂戴しております、

素晴らしいクライアント様のおかげであります。

 

本当にありがとうございます。

 

この素晴らしいクライアント様と

お付き合いをさせていただくにあたり、

それにふさわしい会社でなければならない、

と考えております。

 

当然、目先の資金繰りや仕事に困っているようでは、

中長期を見据えた、本質的な仕事なんてできない、

と以前より思っております。

 

ゆえに、まずは安定した財務体質の会社になる必要がある。

 

そのためには、無駄な資産を極力持たず、

可能な限りリースにし、総資産を圧縮する。

 

そして自社の販売費および一般管理費を押さえ、

それよりも確実に粗利益額を稼ぐ。

 

内部留保を着実に積み上げられるしくみをつくり、

愚直に経営してきた結果、現在の状況になりました。

 

こういう体制を構築できれば、

経営者の時間の大半を

お客様に喜んでいただくことを考えることに使えます。

 

それこそが、長期的に安定した会社を

つくるポイントだと感じています。

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【第3888回】 目先の売上だけを考えない

2021年08月22日 | 経営者として

非常事態宣言や蔓延防止が出ている中、

飲食店はお酒を出すところと、

お酒を一切出さない(法令を遵守している)ところに、

大きく分かれます。

 

食べることとお酒、共に大好きな私は、

やはり美味しい食事には、ワインや日本酒を組み合わせ、

マリアージュを楽しみたい欲がメチャクチャ高いです。

 

私たちが最も通っている、京都の和食屋さん。

 

ミシュランの星も取っておられますが、

ここは法令を頑なに守り、

緊急事態宣言や蔓延防止が発令されている期間は、

一切お酒を出されません。

 

その理由を大将に教えていただいて、

私、感動しましたし、ますますファンになりました。

 

今、お酒を出すと、

 

「お酒が飲めるから・・・」

 

という理由で、パリピっぽい方や、

とにかくシャンパンを何本空けた、

ということで楽しみたい層の人たちが、

多数、訪れる可能性が高い、とのこと。

 

店の空気を考えず、自分たちだけ盛り上がれば良い、

と考えている方たちが来店し、

また次の予約を取っていくと、

これまで自店を支えて下さった、

大切にしたいお客様が去ってしまう可能性がある。

 

それだけは避けたいので、

目先の売上のためのお酒提供はしない、

とのことでした。

 

激戦の飲食業界。

 

生き残るために、経営者はいろいろと考え、

打てる手を打ちまくっているかと思います。

 

お酒をこの時期に出す、出さないは、

それぞれのオーナーの判断。

 

目先の売上を追い求めるのではなく、

長期的視点で、自社が大切にしなくてはならない顧客は誰か。

ということを考え、ブレずに行動している大将を

改めて応援させていただきたいな、と思いました。

 

そしてこの大将の考えに共感し、

この大将を応援したいと思う方たちが、

お酒が出なくとも繰り返しお店に通って、

売上に貢献しようとリピートするのです。

 

目先だけを見ないようにしたいですね。

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【第3801回】 データで現状を押さえ、判断する大切さ

2021年05月27日 | 経営者として

■アメリカ 

人口 3.31億人

ワクチン接種回数 2.86億回 

100人あたり接種回数 86.4

感染者数の7日間平均 24879人

死者数の7日間平均 540人 

 

■イギリス

人口 6790万人

ワクチン接種回数 6150万回

100人あたり接種回数 91.4

感染者の7日間平均 1740人

死者数の7日間平均 6人

 

■日本

人口 1,26億人

ワクチン接種回数 1003万回

100人あたり接種回数 7.9

感染者の7日間平均 4828人

死者数の7日間平均 109人

 

複数のサイトから情報を収集したので、

若干の誤差があるかもしれませんが、

これが現状です。

 

ワクチン接種前、ヨーロッパ各国は

感染者数と死者数が本当に多かったですが、

国をあげてワクチン摂取を進めた結果、

イギリスなどは劇的に効果を高めました。

 

一方、アメリカもワクチン接種が進んでいますが、

ぶっちゃけ人口と比較すると、

感染者数や死者数は、まだ日本よりひどい。

 

それでも、もう経済を回す方向に舵を切っていて、

実際に景気は向上してきています。

 

日本だけ、なぜこれだけ大騒ぎをするのか?

 

実効再生産数(一人が何人に感染させたか?)を見ると、

 

日本国全体で0.85、

東京で0.86

大阪で0.68

北海道で1.06

沖縄で1.43

 

となっています。

 

沖縄と北海道では、厳しい状況ですが、

日本全体で見ると、何が問題なのかは明らかですよね。

 

コロナ感染者を受け入れる病床数の圧倒的な不足と、

ワクチン接種率が先進国最低のレベル、ということが問題で、

そこをもっとフォーカスすべきであり、

今の日本の現状を情報として流す上では、

他の国々との人口1000人あたりの感染者数や死者数などの

客観的な数字を比較すべきなのです。

 

ところが、煽って視聴率や販売数を稼ぎたいメディアは、

ヤバい部分だけを切り取って危機を煽り、

情弱の人たちは、ただただ「大変大変」と言いたがる。

 

現状を分析するのに、必要なデータを正確にとって、

それをベースに判断しなければ、間違った判断をしてしまう。

 

政治も経営も同じです。

 

だから、経営に関するさまざまな指標のデータをとって、

その上で経営判断をし、やるべきことに取り組んでいく。

 

その重要性を改めて感じます。

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【第1191回】 当事者意識

2014年04月05日 | 経営者として
経営者に向いているタイプってあると思います。
その逆に、経営者に向いていないタイプもあると思います。

経営者に向いているタイプとして、いろいろと挙げられると思いますが、
個人的に思うのは、「当事者意識があること」と「危機感があること」です。

その逆で、経営者に向いていないタイプとして挙げられるのは、
「当事者意識が無い」ということと「危機感が無い」ということです。

会社を経営していると、社内や協力業者さん、お客様との間でいろんなことが起こりますが、
発生したことに対し危機感が無く、どこか他人事のような感覚で捉えがち…。
そんな経営者が経営する会社の業績は、やはり上がっていかないのです。

そもそも、会社とは努力もせずに自然の成り行きのまま、経営していると、潰れるようになっています。
そうならないように、経営者は当事者意識を持って全責任を負い、
改善を積み重ねていかなくてはなりません。

あくまで個人的意見ですが、小さい頃から自分で決断してこなかった方、
親が全てレールを敷いてその上を走ってきた方は、当事者意識が薄いような気がします。

将来、どんな自分になりたいのか?
それを実現させるために、何に取り組むのか?
どんな習い事をして、どの学校を受験するのか?
今年、何にチャレンジするのか?

何でもいいので、自分で決めて自分で行動できる、意思ある人間に育ってもらわないと、
なかなか優秀な経営者にはなれないと思うのです。

更に問題を起こしても自分で解決させるということも、経験させておかなくてはなりません。

親が子離れできず、いつまでも口を出し続け、手を差し伸べ続けると、
どんなことが起こってもどこか他人事で、誰かが解決してくれるだろうと考えがちな
経営者になってしまうような気がします。

私にも子どもが2人いますが、最も意識しているのは、自立した人間になってもらいたいということ。
全て自分ごととして捉え、目の前のことに真剣に取り組む大人になってもらいたいと思っています。
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【第516回】 雇用に関しては、全てが経験

2012年05月30日 | 経営者として
経営者とは、孤独でもあります。
また、社員さんを雇用し、仕事をしてもらうということは、時にとてもつらい経験をします。

新卒や業界未経験の人を採用しますと、
当然ながら仕事のパフォーマンスに関して給料分も稼げない状態が続きます。

いろいろと経験をしてもらい、失敗のフォローもしたりしながら徐々に育ってくれて
ようやく給料分稼げるようになった頃に「退職したい」と言われる・・・。

ある社員さんで、あまりにもミスが多く、細かく指導をしているうちに逆恨みされ、
会社のあることないことをお客様や周囲に言い散らかす輩とかも稀にいます。

有望なスタッフが入社してくれ、本当に手塩にかけて育てたのにもかかわらず
ある日突然「やりたい仕事が他に出来ました」と言われることもあるでしょう。

給料はもらえて当たり前。
厳しい中、何とか資金繰りをして給料を渡したのに、
「ウチはマジ、給料安いよな~」などと言われたりもするでしょう。

ちょっと言葉は悪いかもしれませんが、
従業員さんに期待を裏切られることの方が圧倒的に多いのが
経営者という仕事です。

でも、住宅会社であっても建築資材販売店であっても、社長一人では、何もできない業態です。

お客様が自分たちに求めていることに応えていくためには、スタッフの方々のお力を借りなくてはなりません。

だからどれだけつらい思いをしようとも、人の採用、育成、モチベーションアップという課題には、
永遠に取り組まなければならないのが、経営者の役割なのです。

稀に、本当に人の面倒見が良く、かつ性格も温厚な経営者がおられます。
普通に接しているだけで、周囲の人が

「この社長のためなら・・・」

という気持ちになる、人に好かれることに関しては、天性の才を持つ人がいるのです。

しかしながら、そういう方は本当にごく一部で、大半の経営者は社員さんの雇用に関して、
さまざまなつらい経験の中から学び、うまく社員さんと付き合えるようになるのだと思います。

そして結果として、会社の良い風土ができ、社員さんの定着率が上がるのでしょう。

つらい経験を受け止め、たくさん反省し、それを乗り越えた経営者の方には、
何とも言えない人間的な魅力があるのです。

人の採用、雇用に関して、起こることはすべて経験なのです。
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