鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1612回】 基本の大切さを教えていただく

2015年05月31日 | 住宅コンサルタントとして
先日、とあるクライアント様でのコンサルティング時に、
私自身、本当に勉強させていただきました。

複数の県で何店舗も展開されているクライアント様なのですが、
当然、エリアが変わればお客様が求めていることも微妙に変わります。

その中で、実績を出されている店長のお話に、とても感銘を受けました。

市場のお客様が何を求めているのか、いろいろと試行錯誤し、
自店のスタッフの体制で最も効果ある接客をするための流れを見出されていて、
その流れをとにかく徹底されていること。

また一度にたくさんのお客様が来場されても、質の高い接客が出来ないので、
お客様がある程度分散して来場して下さるようなマーケティングを実践されていること。

家づくりを真剣に考えているお客様もいれば、
まだまだ真剣ではなく、軽いノリで来場されるお客様もいる。
または、粗品目当てのお客様もおられる。
そういうお客様に対しても、人として精一杯対応する。
とにかく好印象を持っていただけるように、気持ちを込めて対応する。

また店舗責任者として、全てのお客様に対応する。
チーム全体でお客様に快適な時間を過ごしていただくよう、
皆で協力する。

まとめると当たり前のことなのですが、
この当たり前のことが出来ていない、レベルの低い住宅会社が多いのです。

自分たちの都合でお客様を見てしまう。
自己資金が無く、土地をお持ちでないお客様に対して、真剣に接しない。

いつまでも古い体質から変われない会社が多いので、
チームで真剣に対応してくれる会社にとても好印象を持ってもらえるのでしょう。

どれだけ良い商品を持っていても、人間、嫌いな会社、嫌いなスタッフからは
商品やサービスを購入したくありません。

お客様対応について、基本を徹底し、お客様に感謝し、
チーム全体で対応することができれば、きっと結果は変わるでしょう。

接客の基本的なこと、皆さんの会社は出来ていますか?
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【第1611回】 底力をつける

2015年05月30日 | 住宅コンサルタントとして
どんな企業でも、調子の波はあると思います。

メチャメチャ好調だった企業が、市場環境が変わって業績が苦戦することはよくあります。

業績が下がった時、どう考え、どう実行するかが企業の底力。

さまざまな試行錯誤をして、改善を繰り返し、
業績がなかなか苦戦する中、見事に立ち直られるケースをたくさん見てきました。
その逆に、過去の成功体験を忘れられず、さまざなま改善提案を実行されないまま、
旧態依然のやり方で取り組んでおられるケースもありました。

業績が良くないのをスタッフ個人の能力のせいにしてしまう経営者もいますが、
要は限られた戦力で最大の結果を出すのが経営者の仕事。

経営者が現場に出て実務をやることで満足し、
業績不振の原因は、自分と同じレベルの成果を出さないスタッフの個人的能力のせいに
してしまうような経営者もいました。

一所懸命に取り組んでいても、自分たちのやり方が通用しなくなる時が、いつか必ず来ます。

そのときに、マーケティングを変え、接客を変え、商品を変える。
過去の成功体験におぼれることなく、お客様が求めていることを追求し、
ライバルを徹底研究し、とにかく改革を実行する。

非常時にそういうことができる体質の会社をつくっておきたいものです。

そしてそれが企業の底力だと個人的に思っています。
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【第1610回】 生き方を伝えていく

2015年05月29日 | 住宅コンサルタントとして
最近、悲しいニュースが本当に多いです。

自分が思うとおりにいかないと、
ストーカーになったり、簡単に人の命を奪う人が多すぎるような気がします。

こういう人は、そもそも
「自分の思うとおりになることが当たり前」と思っているのかもしれません。

相手を尊重することができない。
人にはそれぞれ、いろんな事情があることを分かっていない。
だから自分にの思うとおりにいかなければ、
なんとしてでも自分の思うとおりにいかせようとする。

でも、そんなことをしたら、世の中メチャメチャになってしまいます。

生きていく中で、思うようにいかないことなんてたくさんあります。

どれだけ努力してもかなわないこともあります。
こちらがどれだけお客様のことを考えていても、
お客様は値引きのトリックに騙されて違う会社を選ぶケースもあります。
気持ちを込めて一所懸命対応しているのに、なぜかクレームになることもあるでしょう。

そもそも、世の中、イメージ通り、思った通りにはいかないことが9割以上あるのです。
うまくいかない時、その現実とどう向き合い、どう付き合っていくのかが、
「生きる」ことだと思っています。

思った通りにいかないから、改善しようとかやり方を変えようと思えるのであって、
何でも思うとおりにいくのであれば、人類の発展もここまでしなかったと思います。

自分の子どもにも、このことを伝えていきたいですし、
失敗に強い体質になってもらえたらいいなぁと思っています。

こういう現実を親は子どもに伝えていかなくてはならないのでは?
と個人的に思っています。
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【第1609回】 競合に負けるということは・・・

2015年05月28日 | 住宅コンサルタントとして
今の住宅業界を見てみると、家を建てたいというお客様に対し、
住宅を供給する側の数が圧倒的に多いです。

すなわち、需要に対し供給が多すぎて、バランスを崩している感じです。

こういう状態ですから、当然ながら競合が2年前と比較して圧倒的に多くなっているのです。

1組のお客様に対し、4社5社と競合になっていて、
その中から最終的な1社に選ばれるかどうかで企業の業績が変わってきます。

お客様の価値観は、1組1組微妙に違いますが、大きく分けると

・ホンモノをあまり知らないために、価格や損得でしか判断できないお客様
・ホンモノを知っていて、品質と価格のバランスを理解できるお客様
・一所懸命対応してくれた方にお願いしてあげたいと考える義理人情の厚いお客様

という要素をお客様一人一人が微妙なバランスで持っている感じかなぁと思います。

その中で、価格でしか判断できないお客様は、
長い年月をかけて良いお付き合いができないですので、
個人的には、他の会社でやっていただいた方が良いお客様だと思っています。

しかしながら、家を建てるお客様の多くは、
ホンモノを知っていたり、もしくは人情味のある方が大半です。

競合企業がある中で、価格だけで判断するお客様は非常に少ないと思います。

クライアント様の営業会議などに出させていただくと、

「競合の○社がここから400万円値引きしてきて、負けました」
「競合の方が、性能も高く、価格も同じくらいなので、負けました」

みたいな話をする営業マンがいるのですが、相手の値引き、
それから商品が負けているということも、競合負けした要因になりません。

要は、人間性の高さやお客様に好かれるという部分において、
圧倒的な差を競合企業につけられなかったということです。

競合企業のせいにしたり、自社の商品力や価格力が原因だと思っては、
己の成長につながらないのです。

モデル企業の調査をしたり、クライアント様で好調な営業マンさんを拝見している中で、
私自身、確信しているのは、圧倒的な心地良さ、感じ良さをお客様に感じていただいている会社、
それから営業マンは、まず競合負けしないのです。

結局のところ、お客様は家の細かな部分までは分からないため、
人で判断するしかないのです。

競合に負ける要因は、自分自身、それから会社全体で心地良さや感じの良さを出せていないから・・・。

皆さんはどう思いますか?
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【第1608回】 衰退する中、本業で収益を出せる体質になる

2015年05月27日 | 住宅コンサルタントとして
時流に乗れている業態のコンサルティングは、言ってみれば難しくはありません。

市場がドンドン形成され、その商品やサービスを求めるお客様の数に対して供給側が少ないため、
大抵何をやってもうまくいきます。

結果が出れば、現場のスタッフもやる気が出ますから、
組織の一体感も出ますし、経営者のイメージに近い形で現場は薦めます。

更に利益も出ますので、それを原資に賞与で分配もできる。

このサイクルが回っている間は、大抵何をやってもうまくいくのです。

ただ、どの業態であってもライバル企業が真似をしてきますから、
需要と供給のバランスが保たれ、そのうちに需要が供給に対し、大きくなります。

そうすると、業界全体では儲かりにくい体質になるのです。

今、住宅業界はまさにここの段階なのです。

こういう時に、企業として他の新規事業に参入するという選択肢もあれば、
本業においてリストラをして、経費を小さくしていくという選択肢もあります。

いずれにしても、こういう衰退している業種の場合、
経営陣が何の変化も決断もしなければ、業績はみるみる下がり、
そのうちに現場のスタッフのモチベーションも下がってしまうのです。

言ってみれば、衰退業種なのです。

そこを踏みとどまり、何とか収益が出せる体質に持っていくことが経営力だと思います。

厳しい時代の中でも、小さな改善を積み重ねれば、成果を出すことは可能なのです。

私自身、住宅業界に一生、携わっていく気が満々です。

こんな時代でも、素晴らしい会社になっていただくためのコンサルティングができるよう、
日々、研鑽し、成功事例を研究していきたいと思っています。
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【第1607回】 その家での暮らしをどこまでイメージしてもらえるか・・・

2015年05月26日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、昨年秋に新築事業に参入されたクライアント様にお伺いしておりました。

スタッフは2名ですが、相変わらずの受注状況で、
まあ同業他社さんからすれば、本当に素晴らしい業績でした。

5月に見学会を開催されていましたが、そこからの契約見込みも4組あり、
更に後1~2組、上積みできそうな感じです。

それまで新築をされていなかったため、契約から着工、お引き渡しまで、
毎回試行錯誤の日々だと思うのですが、本当に頑張って取り組まれています。

このクライアント様は、新築市場において、全国的に有数の激戦地で展開されています。
で、これまでの実績も無いのに、なぜ初年度から順調に受注できているのか?

その答えは、「この家での暮らしをしっかりとイメージさせることができているから」だと
個人的に思っています。

モデルハウスにしろ、見学会場にしろ、とにかくディスプレイが素晴らしい。

抜群のセンスなのです。

それらを見たお客様が建てた後の生活イメージができるくらい、
完璧につくりこまれています。

そしてそのシーンに合った、接客もできるため、成約率も非常に高いのですね。

このディスプレイのつくりこみ、各社様に見習っていただきたいと思っています。

急成長される会社様には、必ずその理由が存在します。

お客様が求めておられることを確実に実行できているからこそ、
お客様から選ばれるのですから・・・。

成功企業様から、愚直に学んで参りましょう。
そしてすなおに真似しましょう。
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【第1606回】 この夏は家族がバラバラに過ごすことになりそう・・・

2015年05月25日 | 住宅コンサルタントとして
今朝、3時に起きて1階のダイニングに下りていくと、
我が家の次男がまだ起きていて、宿題をしていました。

昨日、部活の試合で相当疲れて帰ってきて、夕食前まで爆睡していました。
食事の時に起こして、そこから勉強していたようです。

私が仕事をし出して1時間後の4時に、「お休みなさい」と自分の寝室に行きましたが、
今朝、ちゃんと起きることができたのかどうか、ちょっと心配です。

「勉強しなさい」「宿題しなさい」ということは言ったことは一切ありませんが、
自分で決めて、ちゃんと行動してくれていて、安心です。

また次男は今年の夏、カナダにホームステイに行きますが、
長男もイギリスにホームステイに行きたいとのこと。

今年の夏は、私たち夫婦はイタリア。
長男はイギリス。
次男はカナダ。

家族全員、バラバラに過ごすことになりそうです。
なかなか、良い感じ!

子育てとは、

「子どもが自分でちゃんと自立して生きていけるようになるサポートをすること」

だと自分なりに定義づけて、そうなるようにはどうすればいいのかを日々、
自分なりに考えて子どもに接するようにしています。

私は個人的に、子どもには井の中の蛙にだけはなって欲しくないなぁ、と思っています。

広く世界を知ってもらって、その中で後悔しない選択をしてもらい、
家族を養うだけの生活力を身につけてくれれば、最高です。

そして素晴らしい家庭を築いてもらい、
自分の子どもに良い環境を用意してあげられる親になってくれれば、
もう何も言うことはありません。

なぜ海外での生活を若い間に経験しておいた方が良いのか?
なぜ勉強はしておいた方が良いのか?
なぜ我が家では、高校卒業と共に家を出て行かなくてはならないのか?

こうしたことを小さい頃からちゃんと子どもに伝えていき、
更に「自分のことは自分で決めなさい」ということを分かってもらえれば、
子育ては大概うまく行くのではないのかなぁ、と思うのです。

後は環境だけ用意して、親は何も言わない。
自立を促すことしかしない。

これからも子どもを見守り、子どもを応援していきたいです。
ただ、子離れできるかどうかだけ、ちょっと不安です(笑)。
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【第1605回】 もっと本質を学ばないと・・・

2015年05月24日 | 住宅コンサルタントとして
ここ最近、本当に感じるのは、住宅業界はもちろんのこと、
いろんな業界でお客様の求めるモノに適応できていない企業やお店が多いなぁ、
ということだったりします。

例えば住宅業界。

今の住宅会社の大半の経営者、それから営業責任者、設計の責任者は、
昭和60年代、平成初期に実務をされていた方が多く、
その当時の成功体験や成功事例が、戦略を決定する際の基準になっていることが多いのです。

昭和60年代から平成初期に家を建てた方は、今で言うと40代~50代の方で、
それらの世代と今の20代、30代の価値観は大きく変わっています。

今の20代、30代の方が身につけているモノや服装を見れば、
どんなことに関心があるか、一目瞭然です。

昔は土地情報の豊富さとお金、工法という部分だけで家は売れました。
デザイン、センスの良さを求める方は非常に少なかった・・・。
でも今のお客様は、もっと違う部分を求めています。

格好良く暮らしたい。
自分らしく暮らしたい。
(自分で客観的に見たり、他の人から見て)ステキに暮らしたい。
そんな暮らしを求める方が増えているのです。
(もちろん、全員ではないのですが・・・)

それなのに、土地情報、住宅ローンや減税、金利の話、
更には間取りや工法だけしか話ができない住宅会社、営業マンが多すぎなのです。

格好良く暮らすためには、どんな工夫を家に施すと良いのか?
自分らしく暮らすためには、どんな設計、仕様にしておくと良いのか?
ステキに暮らすためには、どんな発想が必要なのか?

このように、土地やお金、税金やローン、工法以外に、
お客様が理想の暮らしをする上で、どんな工夫を家に施せば良いのかを
商談の際にお客様に提案がちょいちょい出来るようにならなければなりません。

それには、応酬話法だの二者択一法だのと言った、営業スキルだけでなく、
もっと本質を学ばなければならないのです。

例えば、床はどんな色、素材が良いのか?
お風呂はどんなタイプのものが良いのか?
毎日の晩酌が大好きなご主人にはどんな提案が良いのか?
リビングを設計する上で注意した方が良いことは何か?

こんなことをお客様にお伝えできるよう、暮らし方そのものを学ぶべきだと思います。

本質を学ばなければならない時代なのです。
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【第1604回】 「保証」という言葉に弱い日本人

2015年05月23日 | 住宅コンサルタントとして
日本の消費者は、とにかく「保証」という言葉に弱いなぁ、と
個人的にいつも感じています。

保証は、誰がしてくれるのか?

保証は、そもそもそれをしてくれる企業なり機関が
保証するだけの利益を得続けてはじめてできることですが、そうなっているのか?

保証の代償として、かなりの高い料金を取られていないか?

その当たりは、しっかりと確認すべきではないか、と思うのです。

私の以前の職場の同僚で、TVCMを多々、流していて、
日本人であればほとんどの方が知っている大手ハウスメーカーで家を建てた友人がいます。

家のユニットバスの調子が悪くなった。
リフォームしようと考えて、その大手ハウスメーカーのリフォーム部門に相談をした。
見積価格は200万円近くであった。
これって、適正価格?

という質問をもらったのです。

実際、一坪のユニットバスリフォームの相場は、全国的に100万~120万。
彼は倍近い金額を提示されているのです。

「他の会社で勝手に躯体をいじったら、保証の対象から外れるって言われてる・・・」

ということなんですね。

要するに大手ハウスメーカーの戦略は、保証という言葉を人質にして、
リフォームやメンテナンスで相場よりかなり高い工事をしてもらって収益性を高める、
ということなのです。

大手さんは20年保証、30年保証という言葉をよく使いますが、
その保証の原資として、ぼったくりリフォームをOB様に要求しているのです。

よく大手ハウスメーカーで、

「当社は紹介率が50%以上と非常に高いです」

と言っている会社がありますが、あれのからくりは、
電気業者さん、設備業者さん、板金屋さんなどの協力業者さんに
紹介を強烈に依頼し、紹介してくれない業者さんを徹底的にこき使う、
ということです。

まあ、法的には問題ない範囲で、あくどいことをやっているのが現実なのです。

テレビCMをやっていて有名。
しかも一部上場。
実績もある。
「その会社の保証だから・・・」ということで、安心する方が多いのですが、
実際、保証するためには原資が必要である、というのが真理ですよね?

リフォームやメンテナンスで、20年、30年と高い金額を請求され続けることを
しっかりと理解しなくてはならないと思います。

また個人的に、10年以内に倒産、もしくは民事再生、
もしくはファンドに買収されるであろうと思っている住宅会社は、
無責任に「最長60年保証」とうたっていたりします。

「御社、本当に60年、存在できるの?」という経営内容であり受注状況ですが、
まあ経営陣や営業部隊に理念もへったくれもないのでしょう。

無責任すぎます。

保証という言葉にだまされないようにしたいですね。
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【第1603回】 価格を見極める目を持つ

2015年05月22日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界だけでなく、いろんなところで値引きがおこなわれています。

家電量販店に行くと、「ここから更に現金値引き」という表記があったり、
スーパーの精肉売り場に行っても、「本日、30%値引き」という表記があったり・・・。

あれ、皆さんはどう思いますか?

私は、家電量販店の最終売価を表示しないやり方がズルいと思ってしまいます。

「そんな交渉させんと、最初から価格明記した方が、お客様の手を煩わせないんとちゃうん?」

と思います。

スーパーの精肉売り場で、「本日30%値引き」というものも、
実際に普段の日に売られている価格からかなり盛られた金額になっていて、
そこから30%引いていたりしますから、いかがなものか、と思ってしまいます。

電動歯ブラシの本体を安くし、先端のブラシをかなり高く売って利益をいただく手法。
プリンター本体を安く売って、交換用インクで利益を取る手法。

本当にいろんなビジネスモデルが存在します。

ただ、消費者として知っておかなくてはならない物事の本質は、
企業は利益が無ければ存続できないということです。

必ず、どんなお店・企業も利益を取っています。

だから価格表示のテクニックに騙されずに、
商品やサービスの本当の価値を見る目を養うことが一番大切ですね。
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【第1602回】 大手ハウスメーカーの巨額な値引きに騙されない

2015年05月21日 | 住宅コンサルタントとして
このブログを読んで下さっている方の中には、一般の方もおられると信じて、
業界内のタブーを書かせていただきたいと思います。

先日、クライアント様で実際にあった話です。

そのクライアント様では、あるお客様と商談を進めていて、
実際に契約日まで決まっていました。

しかしながら、契約の直前になって、お客様からお断りの連絡が・・・。

理由を聞くと、有名芸能人をCMに起用し、TVCMをガンガン流している、
大手ハウスメーカーから、「特別キャンペーン」の話を持ち掛けられた、とのこと。

通常金額から500万円値引くことができる特別キャンペーンの枠が急きょ、1つ空いた。
今日、決断してくれれば、上司に掛け合って、そのキャンペーンを値引きします、とのこと。

お客様は、有名な大手ハウスメーカーが、
そこまで頑張ってくれたので、心が動いたのでしょう。

その大手ハウスメーカーと契約することに・・・。

大手ハウスメーカーは、キャンペーン適用するためには、
正式契約と契約金数百万円の入金が必要、ということを説明し、
お客様は、言われた通り契約書に署名捺印し、契約金を入金されました。

しかしながら、お客様の建設予定の土地は地盤改良が必要とのことで、
契約に含まれていなかった地盤改良を実施することになりました。

その地盤改良工事の見積書を見て、ビックリ。。。

相場の2倍以上の金額が、そこには明記されていたのです。

500万円の特別値引き適用のために、
100万円以上高い地盤改良を依頼しなければならない。

結局、500万円の大幅特別値引きと言っても、
契約に含まれていない(もしくは、予算取りとして概算で明記されている工事)で、
後から取り戻す、という、詐欺まがいのことを
業界を代表する大手ハウスメーカーが率先してやっている、という情けない現状なのです。

そして契約解除されないために、多額の契約金を契約時に請求し、入金させる。

こうしたことが、実際にまだ行われているのです。

では、これは法律的にアウトなのか、というと、実際にはセーフなんですね。

契約時点で、全て完璧に仕様やその他の付帯工事を決められないという
注文住宅の進め方のスキを突いた手法なのです。

契約に含まれている内容は、契約額通りに進め、
契約時に含まれていなかった工事の利益率を何%に設定しようが、
そこは法的に問題はないのです。

これは、売り手側は詐欺まがいのことをしていると思いますが、
そもそもそんな巨額な値引きが真面目に商売をやっている企業ができる訳が無い、
という世間知らずすぎるお客様にも問題があると思います。

まあ、大手ハウスメーカーの詐欺まがいの手法はまだまだあるのですが、

「あなただけの特別キャンペーン」

に騙されてはいけないのです。

金額や値引き額、自分が得することばかり考えていると、
詐欺にひっかかってしまう可能性があります。

本当に注意したいものですね。
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【第1601回】 自分への投資

2015年05月20日 | 住宅コンサルタントとして
私は、株やFX、アパート経営などの投資は、一切やっていません。
全く興味もありません。

昔はやっていましたが、10年前にバッサリとやめました。

経営コンサルタントになる以上、自分を磨くことに投資をしようと決めたのです。

まあ、当時はお金がありませんでしたので、自分にしか投資できなかったのですが・・・。

そしてその気持ちは今も変わっていません。

今は自分自身、それから我が家の長男、次男に投資しています。

素晴らしい環境と、素晴らしい経験を積んでもらうため、お金を使っています。

株やFX、アパート経営といった分野への投資は、損するリスクもはらんでいますが、
人への投資は、損はありません。

全てなにものにも換えられない経験になります。

そして、投資した分の何十倍にもなってかえってくる可能性があります。

お金を何に使うのかは、人それぞれの価値観があるでしょうが、
若い間に自分への投資をしたり、それなりの年齢になってわが子に投資をするような感覚は
持っていた方が良いような気がします。

自分への投資。
皆さんはできていますか?
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【第1600回】 学ぶ姿勢

2015年05月19日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年、読書量がかなり落ちていました。

コンサルティングの準備が、以前よりかなり時間がかかってしまうようになり、
なかなか読書の時間を確保できなくなったり、
移動時間を最短で組むようになったため、本屋さんに寄る時間が確保しにくかったりと、
まあ言い訳はたくさんありますが、とにかく読書量が落ちていたことは確かです。

日々、コンサルティングでアウトプットばかりして、
インプット量が年々、減ってきていたなぁ、と反省。

そこで最近、20代の頃のように、大量に本を購入し、読んでおります。

そして自分の世間知らずさを実感。
まだまだですな。。。

20代に中谷彰宏さんの本ばかり読んでいましたが、
久しぶりに中谷さんの本を購入。
その中で、マナーの大切さについて、本当に学ばせていただきました。

自分がお客様の立場に立った時でも、お店への敬意を忘れない。
だから、お店で食事に行くときに、正装をしていかなくてはならない。

そんなこと、あまり考えたことがなかったです。

また、海外でスーツとネクタイをしていないと、どのように見られるか、
ということも全然分かっていませんでした。

仕事やプライベートで海外に結構行くようになりましたが、
まだまだ知らないことだらけ。

イケてる方の本を読むことで、自分の未熟さが分かります。

まだまだ学ばねば・・・。
そして学んだことを実践せねば・・・。
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【第1599回】 大阪都構想

2015年05月18日 | 人として
昨日の大阪市の住民投票で、大阪都構想が実現しないというジャッジが下りました。

個人的には非常に残念です。

大阪市職員や大阪府職員が、横浜市と比べるとあまりにも多すぎですし、
アホな役人が考えて実行した粗大ゴミと化しているハコモノがあるのに、
維新以外の政党が既得権益維持のため、
徒党を組んで反対活動をするという図にしか見えませんでした。

正直、かなり醜かったです。

大阪市の職員や大阪府の職員が法を犯すケースも結構ニュースで耳にしますし、
入れ墨をしている職員がいる時点で、社会人としてのモラルも全くないと感じます。

無駄の多さを改善する機会はもうないような気がします。

無駄が減らず、魅力的ではない大阪からますます住民が外に移住し、
ますます借金は増えていくことでしょう。

橋下さんの歯に衣着せぬ発言は、好き嫌いがハッキリと分かれるかとは思いますが、
あれくらいの方でないと、腐った二重行政を改革することはできなかったと思います。

それにしても、大半の人は変化を嫌うものだなぁと改めて実感しました。

自分もそうならないよう、気をつけて行きたいと思います。
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【第1598回】 洋服を選ぶような感覚で・・・

2015年05月17日 | 住宅コンサルタントとして
お客様の見る目が肥え、お客様が賢くなると、
どのお店で買うか、どの商品を買うかの判断基準は変わります。

例えば、洋服を購入する際、皆さんはどんな手順で買うお店、買う商品を決めていますか?

店員さんから、興味の無い素材の話やお店の紹介をただただされて、
そのお店で買いたいと思いますか?

自分の中で判断基準ができてしまうと、
一方的に店員さんがされる話はむしろうっとおしいでしょう。

こちらが興味のあることに対して、専門家としてのアドバイスを求めるようになりませんか?

まあ、住宅を検討されるお客様も、そんな感じで推移していっているのです。

この感覚を分からない会社は、まあずっと苦戦するでしょう。

正直、お客様が興味を持つまで説明は不要な時代になったかな、って思っています。

10年近く前に、私がお伝えしていた営業手法では、今のお客様に通用しなくなりました。
10年近く前に、私がお伝えしていたマーケティングも、お客様のハートには届きません。

今、家を検討しているお客様の60~70%は、間違い無く次世代型の住宅会社を求めています。
(ただ、20~30%程度の方は、今まで通りの手法でまだ通用してしまうのですが・・・)

洋服を選ぶような感覚で、住宅も選ぶ時代が始まっている。
とすれば、どのような変革をしなければならないでしょう???
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