鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3805回】 周りがバカに見えてしょうがない20代をかわいいと思えるか?

2021年05月31日 | 人として

私、25歳で読書に目覚め、

毎月20冊程度の本を読みまくり、

そこで得たことを実際、お客様に対して実践し、

それが結果につながり、営業マンとしては結果を残せました。

 

周囲では、あまり勉強をしていない先輩も多く、

お客様に振り回され、無駄に時間を使っている方や、

会議の発表資料がメチャ分かりにくく、

何も考えずに仕事してるのがまる分かりの先輩もいました。

 

更には自分の仕事を受けてくれる工事部隊にも、

毎回トラブルを起こす人や、基本的に雑な職人さんも居ました。

 

当時20代の私は、思いっきり勘違いをしていて、

 

「よくあんなレベルで仕事をした気になってるなぁ」

「あれじゃ、万年平社員のままやわ・・・」

 

とかなり上からの目線で周囲の方を見ていました。

 

「ちょっと勉強したら、あんな失敗をしなくなるのに、

何であの人は学習しないんだろう・・・」

 

「言われたことしかしてないやん!

何で自分の頭で考えて行動できないんだろう?」

 

などと、気にもしなくて良いことまで気になってしまう、

本当に生意気で勘違い甚だしい奴だったと思います。

 

で、そんな私が、転職をしてコンサル会社に入って、

自分が如何に井の中の蛙であったのか、ということを痛感します。

 

そして世の中には上には上の人がいる、

ということを目の当たりにしました。

 

そしてこの仕事をさせていただく中で、

組織として機能するには、

いろんな人がいなくてはならないということを知り、

また本当に優秀な経営者は、

あることが苦手なスタッフさんでも

その人の長所が活きるような仕事を与え、

皆がイキイキと仕事ができるように

組織をつくって回している、ということを学ばせていただきました。

 

如何に20代の頃の自分の見方が

未熟で歪んでいたのかが、実感できました。

 

でも、20代の頃のあの生意気な自分があったおかげで、

今、20代でそれなりに仕事ができるけれども、

組織の中でかなりエッジの効いた言動を選択する人を見て、

その人のことをメチャかわいい、と思えます。

 

「分かる~、そういう態度を取りたくなる気持ち!」

 

と、共感できます。

 

個人的には、若いうちはそれくらい鼻っぱしが強い方が、

数年後、化ける可能性が高いと思っています。

 

ただ、マネジメントする側からすれば、

ちょっと扱いにくいかもしれません。

 

何を言っても、反論されるし、

周囲の人の気分も良くないかもしれません。

 

でも、そういう社員さんを指導していく中で、

間違いなく経営側も成長させてもらえるのです。

 

自分が言った通りに皆が動いてくれたとしたら、

ぶっちゃけ、自分はできるリーダーだと勘違いしてしまいます。

 

そっちの方が、よっぽど心配です。

 

もし、皆さんの会社に、

そういう鼻っぱしが強くて扱いづらいスタッフさんがいて、

扱いに本当に困っている場合は、

遠慮なく私にお任せ下さいませ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3804回】 この世で最も高額な商品を扱っているという自覚

2021年05月30日 | 住宅コンサルタントとして

一部の富裕層を除き、

大半の方にとって住宅とは、

この世で最も高額な商品です。

 

それを扱う住宅会社のスタッフは、

当然そのことを自覚しておかなくてはなりません。

 

しかしながら、そのことを理解せずに、

この業界で仕事をしている人が、やはり多すぎる、

と昨日、とあるエリアを調査していて感じました。

 

外部の設計事務所に依頼して、

イケてる建物をたくさんつくっている住宅会社。

 

キッチンにしても、リビングからつながる庭のテラスにしても、

とにかくこれを見たお客様は、心ときめく感じでデザインされています。

 

ところが、これを案内する営業マンが、

まったくと言っていいほど教養がなく、

富裕層から質問されるであろうことに対して

圧倒的な知識不足だったりします。

 

坪100万近い建物を扱っている会社の接客担当者が、

パジャマにしか見えないような品のないファッションで接客する。

 

まあ、高額な商品を扱っているという自覚が皆無なのですね。

 

なぜ、こうした感覚なのかというと、

自分自身がお客様の立場で

いろんなレベルの接客を受けていないからです。

 

とても良い心地の接客とは何か?

逆に不快に感じたり、微妙な感覚になる接客とはどういうものか?

 

圧倒的な接客の場数を経験すれば、

高級な住宅を扱う場合の接客側の言葉遣いや所作などが、

誰でも理解できるかと思うのですが、

とにかく勉強不足、経験不足なのですね。

 

とある県のトップクラスの会社ですら、まだこのレベルなのです。

 

この世で最も高額な商品を扱っているという自覚を

住宅業界で働く我々は常に持っておきたいものですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3803回】 仕入れ先様を大切にする生き方

2021年05月29日 | 住宅コンサルタントとして

個人的に日本で一番おいしいと思っている、

石川県のお鮨屋さん。

 

昨日、行ってきました。

 

お鮨そのものは、もう変態レベルで美味しいのですが、

いつも大将の考えをお聞かせいただき、

お腹だけでなく、心までも満たしてくれる、

日本でこのお店だけでしか味わえない感覚を

毎回、堪能させていただいております。

 

金沢市ではないので、まだお酒は出せるのでありがたい、

とのことですが、1日2回転を1回転にして、

営業されていました。

 

これだけでも、お店的には大きな損失です。

 

ただ、大将がおっしゃっていたのは、

自分たちよりも漁師さんたちの問題。

 

漁で食べていけなくなったら、

一流の漁師さんたちは漁をしなくなるそうです。

 

一度、漁師を辞めると、ほぼ復帰されなくなり、

一流の食材が手に入らなくなるので、

大将がセリで値を入れる際には、

ある工夫をしているとのことでした。

 

通常、お鮨屋さんや仲買人が値を入れる時は、

ライバルがキロ2000円で入れてくると予想したら、

2100円とか2400円で値をいれますよね?

 

ところが、大将の場合、

この漁師さんが食べていくのに、1日2万円が必要だと思ったら、

2万円になるように値を入れるとのこと。

 

その日、4キロしか獲れていない場合、

キロ5000円で値を入れる、とのことでした。

 

自分のことなんかより、

漁師さんが続けられる収入を得てもらうことを優先されている。

 

だから最近は、仕入れ伝票を見ないようにしている、

とのことでした。

 

ビジネスで成功しない人に共通するポイントは、

自分たちを応援して下さる方が増えていかない、ということ。

 

逆にビジネスで成功する人の特徴は、

応援して下さる方がドンドン増えていくのです。

 

大将のような考え方のお店は、

逆に漁師さんたちから絶大な支持を集め、

絶対に他店には出さないような最高レベルの魚が集まります。

 

それは仕入れのテクニック、というような次元でなく、

関わる方たちに心から応援される生き方をしているからです。

 

そして大将のそういう姿勢に、

私は毎回、感動して、

また次の予約を入れてしまうのですね。

 

いつも帰り際は、感動のあまり、泣きそうになっています。

 

こういう生き方をする方に、

人は集まってきますし、

ファンがたくさんできるのです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3802回】 社員さんの平均年齢を上げないように経営する

2021年05月28日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様では、

業績が順調に推移し、新卒を採用することにより、

社員さんの平均年齢が下がっている会社が多いです。

 

社員さんの平均年齢が30代前半、という会社もあれば、

社員さんの過半数が20代、という会社もあります。

 

しかも20代のスタッフさんの定着率が高い。

 

これが何を意味するかというと、

20年後、30年後を考えた時に

安心して家づくりやアフターメンテナンスを任せられる、

ということです。

 

お客様の大半は、契約する時のメリットしか考えていませんが、

35年のローンを払っていかなくてはならず、

すなわちそれは、35年以上、メンテナンスが欠かせない、

ということを意味します。

 

こうしたことを伝える上で、

営業マンが口頭でお客様にお伝えするのが

これまで主流な方法でしたが、

伝え方を変えていく必要もあるでしょう。

 

営業マンが口頭でいうよりも、嫌みが無く、

お客様が素直に聴ける方法でお伝えすべきなのです。

 

常に5年後10年後の組織をイメージしていなければ、

組織はあっという間に高齢化してしまいます。

 

高齢化してしまってから、

若いスタッフさんを採用しようと思っても、

なかなか難しいのが現実です。

 

だから業績が順調なうちに、

組織の若返りのための手を打つ必要が

住宅会社にはあると思います。

 

また、若いスタッフさんをドンドン採用できる、

ということは、業績が順調で余裕がある、ということです。

 

業績が厳しい会社は、そもそもスタッフさんを採用できません。

 

スタッフさんが若いとか、社員さんの平均年齢が若い、

ということは、実はかなりの強みなのです。

 

このことをお客様にしっかりと伝えていきたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3801回】 データで現状を押さえ、判断する大切さ

2021年05月27日 | 経営者として

■アメリカ 

人口 3.31億人

ワクチン接種回数 2.86億回 

100人あたり接種回数 86.4

感染者数の7日間平均 24879人

死者数の7日間平均 540人 

 

■イギリス

人口 6790万人

ワクチン接種回数 6150万回

100人あたり接種回数 91.4

感染者の7日間平均 1740人

死者数の7日間平均 6人

 

■日本

人口 1,26億人

ワクチン接種回数 1003万回

100人あたり接種回数 7.9

感染者の7日間平均 4828人

死者数の7日間平均 109人

 

複数のサイトから情報を収集したので、

若干の誤差があるかもしれませんが、

これが現状です。

 

ワクチン接種前、ヨーロッパ各国は

感染者数と死者数が本当に多かったですが、

国をあげてワクチン摂取を進めた結果、

イギリスなどは劇的に効果を高めました。

 

一方、アメリカもワクチン接種が進んでいますが、

ぶっちゃけ人口と比較すると、

感染者数や死者数は、まだ日本よりひどい。

 

それでも、もう経済を回す方向に舵を切っていて、

実際に景気は向上してきています。

 

日本だけ、なぜこれだけ大騒ぎをするのか?

 

実効再生産数(一人が何人に感染させたか?)を見ると、

 

日本国全体で0.85、

東京で0.86

大阪で0.68

北海道で1.06

沖縄で1.43

 

となっています。

 

沖縄と北海道では、厳しい状況ですが、

日本全体で見ると、何が問題なのかは明らかですよね。

 

コロナ感染者を受け入れる病床数の圧倒的な不足と、

ワクチン接種率が先進国最低のレベル、ということが問題で、

そこをもっとフォーカスすべきであり、

今の日本の現状を情報として流す上では、

他の国々との人口1000人あたりの感染者数や死者数などの

客観的な数字を比較すべきなのです。

 

ところが、煽って視聴率や販売数を稼ぎたいメディアは、

ヤバい部分だけを切り取って危機を煽り、

情弱の人たちは、ただただ「大変大変」と言いたがる。

 

現状を分析するのに、必要なデータを正確にとって、

それをベースに判断しなければ、間違った判断をしてしまう。

 

政治も経営も同じです。

 

だから、経営に関するさまざまな指標のデータをとって、

その上で経営判断をし、やるべきことに取り組んでいく。

 

その重要性を改めて感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3800回】 気が利くことが差別化

2021年05月26日 | 住宅コンサルタントとして

コンサルティング中、

私はプロジェクターでいろんなものを見ていただいたり、

ホワイトボードに書きまくったりします。

 

ホワイトボードに何かを書いている時は、

当然、室内は明るい方が良い。

 

一方、プロジェクターで写真や動画を見ていただく際は、

照明を少し落としていただいた方が見えやすい。

 

何かを伝えたくなると、私は集中してしまって、

あまり周囲が見えなくなってしまうのですが、

私が伝える内容に合わせて、照明をさりげなく調節して下さったり、

ホワイトボードをさりげなく消して下さったりして、

こちらが話しやすい環境を整えるのが非常に上手な会社さんは、

ぶっちゃけ、業績が勝手に上がります。

 

このようなことを自然にできる方が多い会社は、

おそらく来場されたお客様も、

 

「ここに来るとなんか、気持ち良いし楽しい」

 

と思われるのでしょう。

 

気が利く対応をしてくれるということは、

 

・気の利いた提案をしてくれる

・打合せ中にストレスを感じることなく楽しい打合せができる

・自分たちに合った土地提案やプラン提案をしてくれる

 

とお客様がイメージされるので、

それだけで自分たちの印象は3割増しとなります。

 

気の利いた対応こそが、差別化のポイントなのですが、

感性が鈍い会社、感性が鈍い営業マンは、

 

「商品力やブランド力が、ウチの会社は弱い」

「価格が高い」

「ウチの設計の提案力がない」

 

などと、自分の対応や心配りのレベルの低さを棚に上げ、

会社や商品、他のスタッフのせいにするのです。

 

まあ、つける薬はありません。

 

例えば、ある研修を受けるとします。

 

講師の方が来る時間や研修が始まる時間が分かっているのに、

机と椅子のセッティングがなされていない。

プロジェクターやモニターの準備もされていない。

 

講師がそれらのセッティングをやっているのですが、

それを何とも思わない。

 

そもそも、事前にそういうことを準備しておくことの重要性が、

経営者をはじめ、役員も理解できていない。

 

こういう会社が、お客様から支持される訳が無いのです。

 

商品力や営業力、モデルハウスのクオリティだけで

お客様に選んでいただける、と思い込んでいるとしたら、

それは感度が鈍すぎる、と言わざるを得ません。

 

皆さんの会社は、気が利きますか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3799回】 非常事態宣言を延長?馬鹿げています!

2021年05月25日 | 人として

ちょっと流石にひどい流れになってきたので、

本音でいろいろと書きたいと思います。

 

非常事態宣言をまた延長する傾向のようで、

ちょっとマジで首長も医師会も、

そしてコロナ脳に侵されている情報弱者の国民も、

本当に頭が悪すぎだよなぁ、と心底思っています。

 

実効再生産数が軒並み1を切っている中で、

しかも感染率も下がっている中で、

なぜまだ緊急事態宣言を延長するのか、

本当に理解に苦しみます。

 

人口に対する感染者数の割合も、

アメリカは日本よりもワクチン接種が進んでいるのに、

まだ全然日本より高いですし、

英国に関しても、日本と同じ程度です。

 

先日、いつもお世話になっている、

予約の取れない大人気の和食屋さんに行っておりましたが、

この大人気店が大丈夫なのですが、

同業の料理店さんは本当に大変みたいで、

日頃、ポジティブな発言しかされない大将からも、

飲食業界全体では悲観せざるを得ない、

という感じの発言がありました。

 

国や自治体で、コロナの感染はコントロールできないのですから、

感性対策の啓蒙をしっかりしていただき、

後は国民一人ひとりが自己責任で判断。行動する。

 

そして、誰かを攻撃したり批判しても、

感染は減らない訳ですから、

皆、自分が感染しないよう、自分なりに考えて行動する。

 

それでええんとちゃうん?と思っております。

 

経済を回さないと、本当にこの先、立ち上がれなくなります。

 

国民の危機感を煽りまくって、視聴率や購読数を狙っているメディアと、

情報の収集&分析が弱い情弱の方に流されることなく、

 

今、何が必要なのか?

今後のことを考えると何を選択するのが良いのか?

 

ということを一人ひとりが考えて、行動していきたいものです。

 

とにかく、政治家と首長たちは、

エビデンスに基づいた判断をしていただきたいなぁ、と

本当に思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3798回】 仕事量が多いのでも、時間が足りないのでもない。ただ、仕事のスピードが遅いだけ。

2021年05月24日 | 住宅コンサルタントとして

役職が上の人が、

 

・やるべきことをやっていない

・納期や約束を守らない

・言っていることとやっていることが違う

 

という状態の会社が、業績が上がる訳ありませんし、

会社の雰囲気が良くなっていく訳もありません。

 

更には、やるべきことをやっていない理由を

 

「仕事が多すぎるから」

「時間が足りないから」

 

と言っているビジネスパーソンもいますが、

大抵の場合、仕事が多いのではなく、

ただただ仕事のスピードが遅いだけ、という人が圧倒的に多いです。

 

 

仕事ができるかできないか?

 

過去はその判断基準となるのは、能力とかクオリティでしたが

現代では「スピード」なのです。

 

「スピードが遅い」=「仕事ができない」という時代なのです。

 

そして経営者・経営陣に最も求められることも、

クオリティよりもスピードなのです。

 

スピードが遅すぎる経営者・経営陣は、

自分たちが仕事ができない、と思うべきなのです。

 

ましてや、会社が成長し、

これまでやっていなかった事業も立ち上げたり、

新たに出店したりすれば、

一事業・一拠点の戦略決定に掛けられる時間は減少しますから、

なおのこと、スピードを上げなくてはならないのですが、

そのことを理解できていない経営者も多いのですね。

 

ではなぜスピードが遅いのか?

 

経営者で仕事が遅い人に共通するのは、

 

・失敗を恐れすぎて慎重になりすぎ

・スタッフさんに任せず、細かいことまで首を突っ込む

・会議・打合せが大好きで、長すぎる

・圧倒的な勉強不足(自分では勉強していると勘違いしている)

 

という感じです。

 

仕事のスピードが遅いから、

会社がうまく回っていないことが多い現代。

 

スピード・瞬発力を高めるために、

どんなことに取組みますか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3797回】 自分の感性やセンスを過大評価しない

2021年05月23日 | 住宅コンサルタントとして

小売店の基本中の基本は何か?

 

答えはメチャシンプルで、

 

「何を扱っているお店か?」

「メイン商品・メインサービスは何か?」

「それがいくらなのか?」

 

が明確に分かるようにすることです。

 

一部の高級飲食店は、

ある一定の層の方にしか来店してもらいたくないので、

価格は敢えて外には出していませんが、

お店構えで高級店である、ということを訴求しています。

 

一方、一般的な小売店であれば、

何屋さんで、メイン商品がいくらなのかを

外に分かりやすく提示していなくてはなりません。

 

分かりやすくとはどういうことかというと、

 

「文字<写真<動画」

 

という力関係になります。

 

ここが基本中の基本で、

このシンプルなことが理解できていないと、

大抵失敗することになります。

 

このお店は何屋さんなのか?

お客様に何を提供したいのか?

提供したいことが、しっかりとお客様に伝わっているのか?

自分たちのリスクを減らすことばかり考えて、

発想や品揃え、店舗内のディスプレイがショボくなっていないか?

 

こういう視点で、経営者は自分のお店を見れなくてはなりません。

 

また、経営者は謙虚であることに加え、

自分の実力を客観的に把握しておく必要があります。

 

自分はイケてるとか、

自分の感性は圧倒的に優れている、

と勘違いしがちな経営者も存在しますが、

社員さんの誰もが、

 

「社長、全然イケてないですよ」

 

と言えないことを知っておかなくてはなりません。

 

社員さんに

 

「これ、どうかな?

俺は良いと思うんだけど・・・」

 

なんて質問をすれば、

 

「社長、それ、メチャ良いと思います」

 

としか、大半の社員さんが言えないことを

経営者は知っておくべきでしょう。

 

そして自分自身の感性・センス・実力を

客観的に把握できるようにトレーニングを積んだ方が良いですね。

 

今、売上が上がっていないということは、

わざわざこのお店で商品やサービスを買わなくても良い、

とお客様に思われている、ということなのです。

 

すなわち、イケてないのです。

 

その事実を正面から受け止めず、

コロナのせい、地域性のせい、

自分たちに時間がないとか、人手が足らないなど、

外部のせいにしているようでは、

経営者の器ではないのです。

 

お客様は実に正直です。

 

今、うまくいっていないのであれば、

改革あるのみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3796回】 元気で笑顔でいることのメリット

2021年05月22日 | 住宅コンサルタントとして

元々の地顔が笑顔なのか、

私、基本的には笑っていることが多いようですし、

いつも前向きでポジティブだと

周囲の方に思っていただくことが多いです。

 

小学生、中学生の頃は、

授業中、先生が真剣な話をしている時も笑顔だったので、

「真剣に人の話を聴け!」と注意されることが結構ありました。

 

また社会人になって、先輩とお客様のところに同行した際、

お客様の話に笑顔で対応していると、

お客様には気に入ってもらうことが多かったのですが、

何名かの先輩からは、「ヘラヘラし過ぎ」と

注意をされたりもしました。

 

でも今、過去を振り返ると、

自分は何も間違っていなかったなぁ、と思います。

 

眉間にしわを寄せて、苦しそうに仕事をしている人と、

何だか明るくて楽しそうに仕事をしている人。

 

皆さんならどちらの人に仕事を頼みたいですか?

 

私、昔から自分の意見をしっかりと持っていた方で、

自分の担任だった先生で尊敬できる方がほとんどいなく、

閉鎖的な独特の世界でしか仕事をしていない人たちだ、

と生意気ながら思っていて、

ヘラヘラと笑っていることを注意されても、意に介しませんでした。

 

自分よりも目立つ後輩がウザいのか、

器の小さい先輩で的外れな指摘をする人もいましたが、

そんなの気にせず、楽しんで仕事をしていると、

いろんなお客様から可愛がってもらえるのです。

 

つらいことや、思い通りにいかないことなんて、

当然ながら誰にでもある訳ですが、

そんな時でも、とりあえず笑って、

命があって、家族が健康であり、仕事があることを思えば、

なんて幸せなんだ、と思える人の方が、ツキがUPします。

 

誰でも正解に簡単にアクセスできる現代、

商品やサービスで差をつけることは難しい。

 

人で差をつけなくては、勝負に勝っていけないのです。

 

「賢者の選択」というビジネス系の情報番組で、

建築家の安藤忠雄さんが出演されていました。

 

安藤さんがその中でおっしゃっていたことが、

 

「元気よくやっていれば、

あいつに仕事をさせよかって人が

出てくるもんなんですね」

 

「元気さえあれば、人は寄ってきますよ」

 

「元気がオーラなんです」

 

「どこ(の国)に行っても、自分さえ元気だったら可能性はあるんです」

 

 

人間力を急に高めることは無理ですが、

まずはいつも口角を上げて笑顔でいること、

元気でいること、

笑顔で挨拶をすることを心がければ、

いろんなことが変わってくるかと思います。

 

元気で笑顔でいることを心掛けたいですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3795回】 自社独自の強みを伸ばす

2021年05月21日 | 住宅コンサルタントとして

弊社がクライアント様にご提案させていただく、

住宅会社の勝ちパターンは、

ざっくり言ってしまうと、圧倒的なおもてなし力で

ライバルに差をつけるということです。

 

打合せスペースの快適性や、

お客様が来場された際のお飲み物、

お客様が帰られる際のおもてなしなど、

こうした部分で圧倒的にライバルに差をつけていただく、

ということです。

 

そして弊社のクライアント様の大半が、

こうしたおもてなしが得意なのですが、

中にはこうした対応が得意ではない住宅会社さんもおられます。

 

人間、誰しも得意分野と苦手な分野があるもの。

それは法人でも同じです。

 

おもてなしや細かな気遣いが苦手な会社さんにも、

得意な分野はちゃんと存在するのです。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

一般的な住宅会社さんではまず取り組まないことに、

果敢にチャレンジされ、見事にそれが形となり、

今後の成果につながっていく手応え。

 

まさしくブルーオーシャンを見つけられたのです。

 

どうやってそのブルーオーシャンを見つけられたのかというと、

この会社さんの強みを活かして、

外部にネットワークをコツコツと構築していった結果、

他の住宅会社が絶対に来ない海を見つけられたのですね。

 

どれだけいろんな住宅会社を調査しても、

業界誌を読み込んでもまず出てこない事例。

 

自社の強みを活かして、独自の市場をつくってしまえば、

商売は劇的にやり易くなるのです。

 

皆さんの会社の、独自固有の強みは何ですか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3794回】 時流に合った、出店フォーマット

2021年05月20日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

この5月に2店舗目を出店されました。

 

モデルハウスやスタジオのクオリティは、

今の日本の住宅会社における、トップレベル。

 

来場されたお客様が、洗練された建物の中で過ごす心地良さや、

お子様を安心して預けながら、打合せできることに感動され、

来場からの商談移行率が、エグいことになっている模様。

 

6月に皆で勉強しに行きましょう!

 

ちなみに、もう申し込みは締め切らせていただきました。

ご了承下さいませ。

 

昨日、いろいろとご報告を頂戴して、

やはり痛感したのは、

出店フォーマットやモデルハウス・スタジオのデザインセンスが、

もう本当に重要だよな、ということ。

 

新規で出店されたにも関わらず、

もう近場の異業種の方からコラボイベントのオファーが入るなど、

とにかく出店フォーマットさえ間違えなければ、

いろんな企画がやり易いのですね。

 

住宅は、購買頻度が最も低い商品ですから、

当然ながら住宅会社のお客様来場頻度は、

異業種に比べると圧倒的に低い。

 

ここを解消することを住宅会社は目指さなくてはならないのですが、

この解消法の一つが、出店フォーマットなのです。

 

この出店フォーマットやモデルハウス・スタジオの

デザイン性UPのゴールというものはありません。

 

常に学び続け、進化し続けるしかないのです。

 

皆で学び、良いところを取り入れさせていただきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3793回】 いい歳になって、自分の言動を俯瞰できないのは痛すぎる・・・

2021年05月19日 | 人として

20代、30代前半の間は、自分の本能のまま、

目いっぱい頑張って仕事をしても良いと思います。

 

お客様や会社のために、自分としてはこうすべきである、

という意見がある。

 

その自分の意見が、会社の方針とは異なっていたとします。

 

その時に上司に対して、ちょっとエッジの効いた表現で、

いろいろと意見を言うことが許されるのも、若い間だけだと思います。

 

40代、50代になると、

営業の視点で今の問題点を見るのと、

製造現場や経営サイドから見た見方は異なる、

ということを分かっていなくてはなりませんし、

最終的に会社が判断したことに対して、

自分たちも沿って仕事をしなくてはならない、

ということが分かっていなくてはなりません。

 

ところが、いい歳になっているにも関わらず、

自分の立場からしか物事を見ることが出来ず、

会社の方針が自分の考え方と異なると、

組織内で自分の感情をむき出しにしてしまう、

ちょっと痛い、というか痛すぎるオッサンが、稀にいます。

 

それなりの立場にあるにも関わらず、

場の空気を読めずに、自分の意見だけを

皆の前で言ってしまう。

 

それを聞いた、若いピュアなスタッフさんのことなど考えられない。

 

常に自分が最優先で、自分の感情のままに行動する。

 

仕事をする中で、実務だけをこなしてきて、

人として成長することをしてこなかったのでしょう。

 

まあ、組織人としては、ふさわしくないですし、

一流の会社だと、こういう痛いオッサンは不要です。

 

というか、実務が出来るだけで雇用してもらえるのは、

30代まで、ということを知っておかなくてはならないですね。

 

 

人それぞれ、いろんな考え方があります。

 

会社の方針、上司の意見に納得できないこともあるでしょう。

 

その時に、皆が集まる場所で、

どういう態度を取れば、皆がシラケるのか、とか、

上司や会社に対してどういう伝え方をすれば、

より真剣に受け止めてもらえるのか、ということを考えられるのが、

大人というものです。

 

そして40を超えて、自分の感情をむき出しにし、

自分の立場でしか物を見れないオッサンは、

確実に仕事上のパフォーマンスが落ちていきます。

 

20代、30代のうちにこういうことを勉強して、

40代、50代、60代になっても、

組織から必要とされるビジネスパーソンになりたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3792回】 成長の過程で、必ず負荷はかかるもの

2021年05月18日 | 住宅コンサルタントとして

昨日、お伺いしていたクライアント様は、

このコロナの中、4月は過去最高の受注でした。

 

先週、お伺いしていたクライアント様も皆、順調で、

お付き合いの長いクライアント様は皆、

今年は非常に好調です。

 

受注が好調になると、

当然ながらお客様とのお打合せ回数が増え、

仕事量が増えていきます。

 

昨日、お伺いしていたクライアント様も、

数年前に比べると受注が倍以上なので、

打合せ量も業務量もハンパなく増えているかと思いますが、

スタッフの皆様からは疲弊感はあまり感じられず、

実務のスピードも確実に上がっておられるなぁ、と感じていました。

 

ビジネスパーソンも、会社も、

一段上のステージに行く時は、

一時的に仕事の量が増え、

キャパオーバー気味になります。

 

そしてそれまでの仕事量では表面化しなかった、

さまざまな問題が露呈されるのです。

 

その問題を解決するために、

いろんな工夫をしたり、改善を繰り返す中で、

仕事の実務力は以前と比較すると相当レベルアップします。

 

過去だととてもこなしきれなかった業務を

涼しい顔でこなせるようになっていく。

 

こうして企業として、個人として成長していくのです。

 

このことを理解できていない組織やビジネスパーソンは、

 

「仕事量が多すぎる」

「他にスタッフを増やしてもらわないと・・・」

 

と言ったりするのですが、

そもそもレベルUPする前には、負荷がかかるもの。

 

筋トレなんかでも、筋肉に負荷をかけ、

筋肉痛になりながら、ついていく訳ですが、

仕事も全く同じなのですね。

 

だから、仕事の実務量が増えていて、

自分やチームに負荷がかかっているということは、

次のステージに確実に向かっている、ということなのです。

 

その状況に感謝し、楽しまないともったいないですよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第3791回】 決断した時点では、正解は決まっていない

2021年05月17日 | 住宅コンサルタントとして

1996年、大学を卒業して就職し、

最初の赴任地である北海道旭川市に住み、

家内の父の反対を押し切って家内を呼び、

一緒に暮らし始めました。

 

そして32歳の時に、当時勤めていたメーカーを退職し、

年収が300万円以上、下がる中、

コンサルタントに転職をしました。

 

更に2010年(自分の中では2009年に決断)、

前職のコンサル会社を退職し、起業しました。

 

自分の人生を振り返ると、

過去に大きな決断を3回、しています。

 

23歳の時点での結婚の決断、

32歳での転職の決断、

37歳での起業の決断。

 

決断した時は、うまくいくかどうかの保証なんてありません。

 

家内と一緒に暮らしたとき、

うまく結婚生活がいく未来もあったし、

うまくいかなくて別れる、という未来もあった。

 

年収が大幅に下がって転職をした際、

成功して年収が大きく上がる未来もあれば、

結果が出ず、住宅ローンが払えなくなって自己破産、

という未来もあった。

 

37歳で起業した時も、

うまくいく未来もあれば、

2年で全クライアント様とのご縁が終了し、

路頭に迷う未来もあった。

 

学校のテストには、正解が必ずありますが、

実際の人生や経営に関しては、

正解なんて事前には存在しないのです。

 

自分が決断したことが、

数年先に振り返った際に「正解だった」と思えるよう、

決断後の行動が大切なのです。

 

私自身は自分の人生を自分なりに考え、

 

どう生きたいか?

自分がやりたいことは何か?

そのやりたいことで、稼いでいけるのか?

 

ということを分析したりもしました。

 

自分なりにやれることをコツコツ継続し、

現時点では、結婚・転職・起業共に

決断は正解だった、と感じています。

 

でも、これはあくまで現時点の見解であって、

この先、私が努力を怠ったり、人間的成長を辞めれば、

転職や起業は間違いであった、という未来も待っているのです。

 

自分の決断を正解にする行動力を持っている人が、

大人なのではないか、と思う今日この頃です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする