私、25歳で読書に目覚め、
毎月20冊程度の本を読みまくり、
そこで得たことを実際、お客様に対して実践し、
それが結果につながり、営業マンとしては結果を残せました。
周囲では、あまり勉強をしていない先輩も多く、
お客様に振り回され、無駄に時間を使っている方や、
会議の発表資料がメチャ分かりにくく、
何も考えずに仕事してるのがまる分かりの先輩もいました。
更には自分の仕事を受けてくれる工事部隊にも、
毎回トラブルを起こす人や、基本的に雑な職人さんも居ました。
当時20代の私は、思いっきり勘違いをしていて、
「よくあんなレベルで仕事をした気になってるなぁ」
「あれじゃ、万年平社員のままやわ・・・」
とかなり上からの目線で周囲の方を見ていました。
「ちょっと勉強したら、あんな失敗をしなくなるのに、
何であの人は学習しないんだろう・・・」
「言われたことしかしてないやん!
何で自分の頭で考えて行動できないんだろう?」
などと、気にもしなくて良いことまで気になってしまう、
本当に生意気で勘違い甚だしい奴だったと思います。
で、そんな私が、転職をしてコンサル会社に入って、
自分が如何に井の中の蛙であったのか、ということを痛感します。
そして世の中には上には上の人がいる、
ということを目の当たりにしました。
そしてこの仕事をさせていただく中で、
組織として機能するには、
いろんな人がいなくてはならないということを知り、
また本当に優秀な経営者は、
あることが苦手なスタッフさんでも
その人の長所が活きるような仕事を与え、
皆がイキイキと仕事ができるように
組織をつくって回している、ということを学ばせていただきました。
如何に20代の頃の自分の見方が
未熟で歪んでいたのかが、実感できました。
でも、20代の頃のあの生意気な自分があったおかげで、
今、20代でそれなりに仕事ができるけれども、
組織の中でかなりエッジの効いた言動を選択する人を見て、
その人のことをメチャかわいい、と思えます。
「分かる~、そういう態度を取りたくなる気持ち!」
と、共感できます。
個人的には、若いうちはそれくらい鼻っぱしが強い方が、
数年後、化ける可能性が高いと思っています。
ただ、マネジメントする側からすれば、
ちょっと扱いにくいかもしれません。
何を言っても、反論されるし、
周囲の人の気分も良くないかもしれません。
でも、そういう社員さんを指導していく中で、
間違いなく経営側も成長させてもらえるのです。
自分が言った通りに皆が動いてくれたとしたら、
ぶっちゃけ、自分はできるリーダーだと勘違いしてしまいます。
そっちの方が、よっぽど心配です。
もし、皆さんの会社に、
そういう鼻っぱしが強くて扱いづらいスタッフさんがいて、
扱いに本当に困っている場合は、
遠慮なく私にお任せ下さいませ。