鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第851回】 ちゃんとした会話のキャッチボールを意識する

2013年04月30日 | 住宅コンサルタントとして
たまたま、かなり前に録画していた「カンブリア宮殿」を見ていました。

その中で取り上げられていたのが、
関東エリアで学習塾を展開している「花まる学習会」の代表、高濱正伸氏でした。
(←かなり前の放送分です)

その中で、私が最も衝撃を受けたシーンがあります。

それは、伸びる生徒さんか伸びない生徒さんかは、塾に通って3回目までで見分けられる、
ということを高濱氏がおっしゃった時でした。

どこを見れば分かるかというと、塾に子どもさんを迎えにきた親子間の会話を聞けば分かるそうなのです。

伸びる生徒さんの親子間の会話とは、例えばこんな感じです。

「今日はちゃんとやったの?」
「うん、やったよ!」
「どこか分からないところ、あった?」
「うん、こことここのところ」」
「その部分について、ちゃんと先生に訊いたの?」
「うん、訊いたよ!」

という感じで、母親の質問に対し、子どもさんがちゃんと応えているそうなんですね。
要するにキャッチボールが成立しているとのことです。

ところが、伸びない親子間の会話とは、

「今日はちゃんとやったの?」
「っていうか、俺、腹減った・・・」
「あっ、今日、あれとあれを帰りに買ってかえらなきゃ!」

というように、お互いがお互いの質問に対し、正しく返していないそうなのです。
すなわち、キャッチボールが成立していないんですね。

このシーンを見て、ドキッとしました。
その理由は2点あります。

まず1つは、我が家の子ども、家内もこうなっていないか、ということです。
思わず、家内と子どもを呼んで、「ちょっと見て!」と巻き戻しをして全員で見て、
自分達がこうなっていないかを確認しました。

そして次に、実は伸びない会社、伸びないビジネスパーソンも全く同じだ、ということです。

いろんな質問をこちらがした際に、質問内容と違う答えを返してこられる方も稀にいるのですが、
そういう方、並びに経営者がそういうタイプの場合、会社そのものがやはり伸びないのです。

教育業界から私が勉強しなければならないことがたくさんある、と感じました。

ちゃんとした会話のキャッチボール。
皆さん自身、それから皆さんの社内では出来ているでしょうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第850回】 芸人さんと同じ

2013年04月29日 | 住宅コンサルタントとして
いつも個人的に思っているのは、経営コンサルタントという仕事で、
しかも私のように独立している者は、芸人と同じだということです。

芸人さんと同じということは、今、どれだけ売れっ子だったとしても、
時代に必要とされなくなった瞬間、一気に仕事が無くなるということです。

以前、大ブレイクしていて、月収で1000万円近く稼いでいた芸人さんが今では専業主夫となり、
奥様のパートの収入とこれまで稼いだギャラを切り崩して生活しているのを見ると、
他人事とは思えません。

自分も油断をしたり、研鑽を怠ったり、人として勘違いすると、
あっという間にそうなってしまうといつも思っています。

だから、常にいろんなノウハウを開発したり情報を収集したりしているつもりです。
現状を維持するだけでは、すぐに必要とされなくなると思っているからです。

芸人さんが当たった一発ギャグでずっとご飯が食べられる訳ではないのと同じですね。

でも、これってどの企業も、どんな仕事をしている人にとっても共通することなのです。

どの企業のお客様も、ずっと同じ商品・サービスで満足するということは、あり得ません。
何故なら、人は飽きるからです。
常に進化・成長し続ける人・企業に魅力を感じるものだと思います。

だから、現状維持では満足しない。
進化しているかどうかは別にして、常に現状に満足せず、新しいことにチャレンジしていることが正しい。

自分ではそう思って、日々お仕事に取り組んでいます。

どの仕事をする方でも、芸人さんと同じ。
飽きられたら、用無しになる・・・。

皆さんはどう思いますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第849回】 大家族主義

2013年04月28日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は、長崎県佐世保市にあるクライアント様の経営計画発表会に参加していました。

お付き合いをさせていただいて5年近くになりますが、
この経営計画発表会に参加させていただくのは3回目になります。

午前中に福岡から佐世保に入り、打合せの後、お昼を社長と一緒にいただきました。

お昼をいただいたお店は、佐世保にある有名な「天津包子館」という中華料理のお店。
実はこのお店、今から15年前、私と家内が結婚した年に、2人で訪れたお店なのです。



15年前の結婚式で、私たちは友人中心の結婚式にしたかったので、
私の父方の親戚(=長崎に住んでいます)をほとんど招きませんでした。
そのかわりに、親戚一同に私が家内を紹介するという形で、長崎を15年前に訪れたのです。

せっかく、長崎に来たのだから、「ハウステンボスでしょ!」ということで、
親戚と会った翌日にハウステンボスに移動し、その後、佐世保に宿泊したということです。

実は、クライアント様の社長のご自宅が、この「天津包子館」のすぐ近くにあって、
何だかここにもともと縁があったのかなぁ、とも思っています。



これが、天津包子館の名物の餃子。
私個人的には、前回いただいた際の味を覚えておりませんでしたが、
餃子の王将の餃子よりも美味しかったです。

このエピソードをクライアント様の社長が覚えて下さっていて、
わざわざ連れていって下さったことに、心が温かくなりました。

その後、経営計画発表会がスタートしたのですが、
現在の会長(社長のお母様)も久しぶりに会社の行事に参加されました。

社歴の長いスタッフさんが、会長と久しぶりにお会いされ、
とても嬉しそうに会長と握手しながらお話をされているシーンを目の当たりにし、
見ている私は、何だか目頭があつくなりました。

また、今年の社長の一つの方針が「大家族主義」ということでした。

従業員様、そのご家族と会社は皆、家族である。
だから、今年から会社の行事の中で、家族も参加していただける行事を企画する、とのことでした。

こういう社長の考え方や想いは、社員さんの心を掴みます。
社員さん皆様から、愛社心がガンガンと伝わってくるのです。



ビジネスパーソンになって17年になります。
経営コンサルタントになって7年半になります。

クライアント様が良い業績をあげた時ももちろん嬉しいですが、
個人的に最も嬉しいのは、
愛社精神にあふれたスタッフさんと社員さんやそのご家族様を心から大事に思う経営者様。
そのお互いを思いやるシーンに触れた時です。
そしてこういう会社さんが地方都市に多く増えていくことで、地方都市にも働き口が出来て、
若者がドンドン帰ってくるようになると日本はもっと良くなるんじゃないか、と個人的に思っています。


その後、二次会はなんと社長のご自宅に大勢でおじゃまし、
そこに私も入れていただきました(←厚かましくて、本当に申し訳ありません)。

そして社長のご自宅の一番良いところに、ご仏壇がありました。

社員さん、自然とご仏壇の前に座られ、お線香をあげ、いろいろとお話をされていました。



ここでまた、目頭があつくなりました。
こういうシーンって、とても良いですよね!

外部環境はどんどん変わっていきます。
特に地方都市では、著しい人口減少および高齢化が進んでいます。

そんな中、こうした苦難を乗り越えるために必要な一つの要素として、
社員さんによる会社に対する愛、それから経営者による社員さんに対する愛が不可欠だと思います。

本当に、充実した経営計画発表会でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第848回】 ブランドを構築する

2013年04月27日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、一昨日と住宅会社様でのコンサルティングでした。
消費税増税前でお客様が動いていることが要因として大きいですが、
2社とも単月で過去最高の受注です。

お客様が動いているとはいえ、やはり受注に関するバッケンレコード更新というのは、
何度聞いても嬉しいものです。

全国のクライアント様の状況を見ていて今感じるのは、
圧倒的地域一番店にはお客様が間違いなく、殺到している、ということです。

あるエリアの建築資材販売会社様に、地域の住宅会社の受注動向をお聞きすると、

「いや~、この地域はまだまだ動きは悪いですよ・・・。
他のエリアはそんなにお客様が動いているんですか???
羨ましいですね・・・」

という感想だったのですが、実際にそのエリアの地域一番店の住宅会社の営業さんにお聞きすると

「いや~、お客様はメチャメチャ動いてますよ!」

という感想だったりするのです。

これは、どちらが合っていて、どちらかが間違っているということではなく、
どのエリアにおいても、万遍無くお仕事が行き渡ることが無くなった。
地域でしっかりと自社のブランド構築が出来ている、
トップクラスの会社にしかお客様が集まらなくなった、ということなのでしょう。

昨日、一昨日にお伺いしていたクライアント様は、
それぞれ地域内に数ある住宅会社の中で、自社を大きく特長づけすることが出来ています。

1社は、自社ブランドを構築出来ています。

エリア内の超・一等地に本社を構え、WEBや雑誌広告もぬかりありません。
更に今、業界内をあっと言わせるようなプロジェクトを進めていて、
これがオープンになると、業界内にまた一段とインパクトを与えられるようになるでしょう。

もう1社は、商品ブランドがしっかりと構築出来ています。
来場されるお客様が、クライアントの商品名を頻繁に口に出し、

「○○○○○○(商品名)を見たいと思って、今日は来ました」

というお客様が非常に多いのです。

自社のブランドを構築することの大切さを改めて感じた2日間でした。

皆様の会社では、自社であったり、商品であったり、ブランドを構築することが出来ていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第847回】 住宅業界における、最も効果的なマーケティング

2013年04月26日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は今期絶好調の、とあるエリアの住宅会社へ。

営業マン7名で、3月は21棟、4月は15棟~17棟の予定、とのことでした。

もちろん、注文住宅で、です。

この数値も、業界の中では異常値だと思います。

とある県の№1住宅会社のクライアント様もそうなのですが、
営業マンが月2棟以上契約出来る住宅会社様に、共通するポイントがあるのです。

そして、そのポイントこそが住宅会社における、最も効果的なマーケティングだと思っています。
(ただ、その1点のみをやっても成果は上がりません。基本的なことは全て出来た上で、
このポイントを押さえることが出来れば、劇的に結果につながるのです)

家を建てようと検討されているお客様の視点に立てば、それは当然のことなのです。

そのポイントを押さえることが出来ている住宅会社で、担当営業マンに

「先月、契約させていただいた、○○様(お客様名)は、
なぜ数ある同業他社の中から当社を選んで下さったのですか?」

という質問を投げ掛けると、大抵の場合

「何でなんですかね・・・?」
「いや、お客様に訊いたんですが、お客様も『何でだろうな・・・。何となく』っておっしゃるんです」

という感じになるのですが、それこそがとても良い状態だと思います。

そのポイントについて、私なりには確信に変わりました。
各クライアント様には、そのポイントを徹底的にお伝えさせていただきますね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第846回】 外交問題や領土問題、防衛に関して

2013年04月25日 | 住宅コンサルタントとして
今の日本が置かれている状況を平和ボケした日本人(もちろん、私も含まれます)は
どの程度、分かっているのでしょう?

中国の強引で傲慢な姿勢は、日本だけでなく、フィリピンやインドでも領土問題を抱えています。
そして軍の拡大に多額のお金を使っています。

圧倒的なパワーをベースに、非常識な主張を繰り返すこの国に、
どういう風に当たっていくべきか、ということについて、
自分なりの考えを言える日本人は、一体どれくらい居るのでしょう?

また、靖国神社に麻生副総理や国会議員の団体が参拝したことについて
韓国や中国で大騒ぎしていますが、
このことについて自分の考えを言える日本人は、一体どれくらい居るのでしょう?

日本のマスコミも、「中国や韓国から非難されている」ということばかりを報道しているように
私の目には映ります。

そんなことよりも、日本はどうすべきかについて、もっと議論して欲しいと思いますし、
フィリピンが中国と領土問題でもめていますが、
見事に中国と交渉しているフィリピンの外交なんかをもっと報道して欲しいと思います。

また万が一に備え、日本もそれなりの武装をしておかないとマズイと思います。
中国から喧嘩を売られても、いつでも喧嘩を買える状態にしておきながら、
笑顔で交渉していかないといけないと思います。

外交問題だけでなく、子どもの教育や就職問題に関しても、
何というか「軟弱者をたくさん輩出してしまうのではないか」というような
情報ばかりが流れていますが、もっと現実の厳しさや事実を伝えて欲しいと思います。

メディアの情報が全てだと思っている人も結構おられますが、とんでもない。
事実(正確にはより事実に近い情報)を自分で仕入れ、
自分なりの判断が出来るようにしておきたいおものですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第845回】 どれだけ日々、意識するか?

2013年04月24日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるエリアのサッシ店さんにお伺いしておりました。

一般的なサッシ屋さんによくあるパターンなのですが、
もともと道路から入って最も位置がよいところに事務所棟があり、その奥に工場がありました。
ただ、リフォーム事業を本格的に立ち上げられ、実績も徐々についてきていたので、
思い切って事務所棟をリフォームショールームに改装し、
工場の2階に事務所を持っていっていただくという提案を昨年にさせていただいておりました。

そのリフォームショールームが、この3月下旬にオープンしたのです。

オープンイベントは非常にたくさんの方にご来場いただけたとのことでしたが、
私がビックリしたのは、そのショールームのコーディネートでした。

設計事務所にもコーディネーターさんにも一切依頼せず、
全て自分達で設計&コーディネートされたのですが、
本当に素敵でした。

システムキッチンの上やダイニングテーブルの上にはいろんな食器などが飾られていますが、
その辺のコーディネーターさんのディスプレイよりイケてました。

お客様は、とても男性だけで飾りつけをしたとは思わないでしょう。
建具の展示の仕方、照明の使い方なども、本当に素晴らしいものでした。

「どうしてこんなディスプレイが可能なのですか?」

とクライアント様の社長に訊いたのですが、その答えは

「日々、いろんなものを意識して観察することに尽きます」

とのことでした。

食事に行った際のレストランの店舗の照明や色・素材の使い方。
車の内装。
お店に行った際のディスプレイの仕方。

デザインの専門家では無くとも、日々意識をして見続けることで、
どんな組み合わせが良いのかが分かってくるということなのです。

仕事が出来る、出来ない。
センスがある、ない。
これらの違いが日頃からの意識によって決まるとしたら・・・。

皆さんは、日頃目の前にある何気ないことに対し、どこまで意識して見ることが出来ていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第844回】 「どうすれば出来るようになるか・・・」を考える人、会社が伸びる

2013年04月23日 | 住宅コンサルタントとして
日々、クライアント様や勉強会のメンバーの皆様にお伝えさせていただいていることの大半が、
実際に他のエリアで成功した実例であります。

そして、「この成功事例が今日のクライアント様に当てはまるかどうか・・・」という検証が済んだ上で、
お伝えさせていただいております。

大半のクライアント様では、お伝えさせていただいたことに対し、ほぼやる方向で合意していただけますし、
仮に合意していただけない場合でも、「今それをやらない理由」に納得できる理由があれば、
もちろん私はそれ以上、おススメすることはありません。

でも、ご提案したことをやらない理由に正当性が無い場合、
「やる」とおっしゃっていただけるまで繰り返し何度もご提案します。

もちろん、自分の提案に自信があるからですが、
その一方で「出来ない理由が先に出る」人や会社で伸びている会社を見たことがないからです。

出来ない理由を挙げれば、簡単に10や20の数は出てくるでしょう。

「人がいない・・・」
「それをやる時間がない・・・」
「そんなことをやっている他社が、このエリアにはいない・・・」
「それをやって費用対効果がどんなものか分からない・・・」
「そんなことをやった経験がない・・・」

うるさいわっ!!!

今の自分達の業績がイマイチな理由を外部環境のせいにばかりして、
自分たちのどこに業績不振の原因があるのか、考えようともしない・・・。

今の不振が、それまでの自分達の考え方ややり方に問題があるということを示してくれているのに、
新しいことにチャレンジしようとしない。
出来ない理由ばかり、先に出る・・・。
これが、伸びないスタッフ、会社の典型的な例です。

「それ、どうやってやる?」
「こんな感じにしたら、ちょこっとでもでけへんかな?」
「全部は難しいにしても、まずこの部分からやってみよう!」

こんなことを考えて下さるスタッフさんや企業様を見ると、本当に嬉しくなります。
そして、そういう方に少しでもお役に立てれば、という気持ちが強くなります。

こういう考え方が出来る人・会社が伸びる会社の典型的なパターンです。

皆さんは、どちらのタイプですか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第843回】 日本文化の発信

2013年04月22日 | 住宅コンサルタントとして
先日、ANAの機内で放映されている番組を見ていたら、
長野県小布施に住んでいるアメリカ人女性の取組が放映されていました。

その女性(名前は忘れました・・・)は、大学で日本語を専攻。
そして長野オリンピック時にスタッフとして日本に来日し、
その後日本にお住まいです。

今、日本酒をつくっている会社で働かれていて、日本酒を開発したりするだけでなく、
小布施の活性化のためにさまざまな活動をされています。

その中でも彼女が取り組んだのが、木桶でつくる日本酒だそうです。
もともと日本酒は木で出来た大きな桶でつくられていたそうなのですが、
温度管理など手間が非常にかかるので、
今では大半がホーロー製の機械でさまざまな調節が出来る桶でつくられているそうです。

効率や生産性を考えると機械の桶の方がいいのでしょうが、
アメリカ人女性は、それでは日本の古き良き伝統が次世代に引き継がれないと思い、
木の桶での日本酒づくりをやろうと決意したそうです。

しかしながら、木の桶を作れる職人さんがなかなかいない・・・。

最終的に新潟県の職人さんが引き受けて下さり、
何とか木の桶でつくられた日本酒をつくることが出来たそうです。

それ以降も彼女は日本文化の良いところを次世代に残したり、海外に発信したりしようと
さまざまな取り組みをされています。

その中でも、彼女がプロデュースした和食レストランに海外の人が来られていて、
お箸で日本食を食べながら、日本酒を飲んでいるシーンを見ると、とても海外の方が楽しそうなのです。

また、小布施の古民家を改装したところで海外の方を招いて、
おにぎりづくりをしたり、日本っぽいバーベキューをしているのを見ていると、
もっと海外に発信すべきことがあるなぁ、と感じました。

海外のリゾートホテルのような建物をつくっても、
海外の人は日本でわざわざそんなところに泊まりたいとは思わないでしょう。

西洋っぽいリゾート地を日本に求めていないですよね。

それよりも、おにぎりやおつけものをつくったり、お味噌や日本酒、お醤油づくりをしたり、
囲炉裏のある古民家に泊まったりと、日本古来のいろんなものに触れる機会をつくったりすることを
もっと国として自治体としてやっていったらどうか、と思いました。

日本には、本当に素晴らしい伝統や風習、財産があり、
それらをもっと前面に押し出し、海外からの観光客倍増を狙って欲しいと思います。

日本人よりも日本のことを好きになってくれているそのアメリカ人女性から、
気付かせていただいたことがたくさんあります。

と同時に、自分自身、日本のことを全然分かっていないとも感じました。

ちょっと勉強します。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第842回】 変わらないことが最大のリスク

2013年04月21日 | 住宅コンサルタントとして
個人的に自分を分析すると、慎重で臆病なタイプだと思います。
出来ることなら失敗したくないし、リスクを負いたくありません。

この場合の失敗・リスクというのは、小さなミスとか、小さな失敗を指すのではありません。
会社の存続に大きな影響を与えるような、重大な失敗のことです。

小さなミス、例えばイベントをやってみたけどほとんどお客様が来なかった、という程度のことは、
いろんなチャレンジをやっていれば起こることです。

だから、全然気にしません。
企画を立てる際、万が一成功に終わらなくても、大きなダメージが残らないように進めます。

一方、金融機関から何十億という資金を借りてやるような土地開発などは、
非常に慎重になりますし、よほど体力のあるクライアント様にしかご提案しません。
それは、売れゆきが著しく悪くなった場合、会社の存続に思いっきり影響を与えるような事態になるからです。

また、私が考える最大のリスクは、「何も変わらない」ということです。

2年前、3年前と比較して、自社や自分がやっていることが変わっていなければ、
これは非常にまずい状況だと思います。

特に住宅業界のここ数年の変わりようと言ったら、それはもう凄まじいもので、
この変化に合わせて進化出来ていない会社さんは、ジリ貧になることは明白です。

これまでの成功体験を忘れられず、
過去成功したことの延長戦上でビジネスを考えている企業は衰退する一方でしょう。

こういうことが分かっているので、私自身も常に新しいことにチャレンジしようと心がけています。
というよりも、新しいことにチャレンジしていない方が不安、と言った方がいいかもしれません。

今年のチャレンジテーマ、それから来年にチャレンジするテーマのイメージも出来てきました。
時代の流れに適応し続けることが経営ですから・・・。

皆さんは、今年、それから来年とどんなことにチャレンジしますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第841回】 ちゃんと経営力を身につけないと・・・

2013年04月20日 | 住宅コンサルタントとして
個人的にベンチマークをしていた住宅会社が倒産しました。

いろんな会社の小手先のノウハウを駆使し、それなりに受注し、
会社の売上は上がっていましたが、経営者に経営力が無かったということでしょう。

仕掛り中のお客様もそれなりにいらっしゃる様子です。
従業員さんにとっても青天の霹靂だったことでしょう。

良い家を建てることと受注をたくさん取れることと経営が上手であることは、全て別なのです。
そしてこの住宅業界は、経営力が無い経営者がちょっと多いのです。

お客様の財産を預かって家を建てさせていただきます。
お客様は35年間、ローンを払い続けるのです。
ですから、少なくとも35年にわたってメンテナンスをしたり、
お客様と良いお付き合いをする責務が、住宅会社にはあるのです。

それなのに、真剣に経営のことを勉強しようとする人は少ない。
小手先のテクニックを学びたがる経営者は山のようにおられますが・・・。

国に税金を納めるのがもったいないということで、
利益を出さないようにコントロールする経営者がいますが、
個人的には非常に違和感を覚えます。

経営力があるということは、何があっても会社を潰さないということです。
そのためには、収益を生み出すしくみをつくると共に内部留保を厚くし、
1年や2年、業績が悪くても持ちこたえられるようにすることと、
万が一誰かが病気や事故で入院しても回るようにしておくことです。

そして自社がうまく時流に乗れずに業績が下降した時に、
改革をする間、持ちこたえられるようにしておくことです。

今の時代、ただ漫然と経営しているだけでは利益が出ません。
当然、内部留保が厚くなっていかないのです。

利益を確実に出すためには、利益や販管費の全体像を理解し、
その利益を生み出すためにやるべきことを決めることです。
すなわち、正しい経営計画書を作成し、それに沿って経営することなのです。

良い家をつくる技術があり、お客様の方をしっかりと向いて仕事をされている会社さんに
真の経営力を身につけていただき、地域でずっと存続していくことが理想だと思っています。

そのために、今後も住宅業界に合った経営計画書の作り方を発信していきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第840回】 第一段階はクリア!

2013年04月19日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のブログでも書きましたが、
昨年あたりからクライアント様の新規事業参入のお手伝いが非常に増えています。

というか、時流に合わせてお付き合いの長いクライアント様に
事業の構成を変えていただくご提案をして、それを決断いただいている、と言った方が正しいかな?

そんな中で昨日、とても嬉しいご報告を頂戴しました。
というのは、一昨年の秋に新築事業参入を決めていただき、
昨年10月にモデルハウスをオープンしたクライアント様が、年明け1月~4月で
新築の契約が10棟(営業スタッフ2名で)になった、とのことなのです。

しかもローコスト住宅ではありません。
規格住宅でもありません。
中高級の注文住宅で、です。

もう、これはメチャメチャ嬉しかったです!

新築業界のことが分からない方には分からないかもしれませんが、
新築注文住宅の営業マンとして、年間12棟契約すれば、ほぼ一流なのです。

そこに行くまでに、それなりの年月や経験が普通は必要なのですが、
一気に駆け上がられました。

今回、このクライアントが新築事業に参入するにあたって、本当にゼロからのスタートでしたので、
商品の仕様やモデルハウスの設計、コーディネートなど、
全て私がベストだと思うモノを選んでいただきました。

そして接客や営業に関しても、私がベストだと思うやり方をやっていただいております。
(というか、それ以外の方法をまだご存知ないと思います。
良い意味で、住宅業界に染まっていないのです)

今回、営業スタッフ2名はご夫婦なのですが、息もぴったりですし、
何よりサービスマンとして本当に細かな気配りが出来るのです。
更に基本的な商売に対する考え方も、非常に素晴らしいのです。

接客・人間力でライバルに圧倒的な差をつけられるということは、
事業参入前から分かっていました。
ですから、初回接客、2度目3度目の商談で、お客様が

「もう、あなたの会社にお願いしたい」

というようになるのでしょう。

逆から見れば、どれだけ良い家を建てられる技術力や経験があっても、
接客力や人間力が無ければ、お客様から選ばれないということです。

ただ、ここから契約後の実務が待っています。
ここの打合せをミスなくスピーディーにやれる力が付けば、
本当に素晴らしい住宅会社になれるでしょう。

第一段階は見事にクリアしました。
契約後のしくみづくりのサポートをこれから徹底してやっていきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第839回】 新規事業参入に関して

2013年04月18日 | 住宅コンサルタントとして
ここ最近、いろんなクライアントの新規参入のお手伝いが増えています。
昨日は、リフォーム事業への参入に関してのご相談でした。

どのビジネスへの参入でも、基本的なビジネスの組み立て方は同じです。

商圏エリアをどこに設定するのか?
そのエリアでシェアをどれくらい獲得し、売上高としていくら見込めるか?
そのシェアを獲得する上で、ライバルはどこか?
そのライバルに、どの部分で差をつけるのか?

これらを明確にしながら、具体的なスケジュールを確定していきました。

ただ今の時代、住宅業界は衰退期であり、
本気で腰を据えて取り組まないとまずは立ち上がりません。

ノリで参入しても、「とりあえず」的に参入しても、成功するほど甘くはありません。

覚悟を決めて、本気で取り組んだとしても、成功するとは限りません。
そういう状況の中でも「やるしかない!」と腹を据えていただいた企業様のお手伝いなら、
させていただくことが出来ます。

一方、「何かやらなければならないから、とりあえず・・・」的な企業様、
もしくはやる前からマイナスの発想が多かったり、リスクのことばかりに目が行く企業様だと、
個人的にはまず失敗すると思っています。

成功するもしないも、「絶対に成功させてやる!」という責任者の覚悟次第なのです。
やり方論、テクニック論だけで成功するほど、甘くはないのです。

覚悟を決めて新規事業立ち上げのお手伝いをさせていただきたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第838回】 今後の物価上昇や電力料金の値上げを考えると・・・

2013年04月17日 | 住宅コンサルタントとして
円安傾向が続いていますし、今後もしばらく続くでしょう。
その結果、国内の物価が上昇していくことが予測されます。

円安になると、小麦やとうもろこしなど、大半を輸入に頼っている食料品の価格が上昇します。
この結果、パンやサラダ油など、日常よく購入するものの価格が上昇するでしょう。

更にガソリンや灯油代、電気代もあがっていきますし、
それに加えて消費税増税も目の前まで来ています。

更にあまり世間の方々は知らないのですが、健康保険や厚生年金も年々上がっていて、
各世帯が生活していく上での支出額は、今後も確実に上昇していきます。

そんな中でも快適な生活のために、子どもにとって良い環境をつくっていくために、
やはり理想的な住環境は不可欠です。

自分達のライフスタイルに合った家に住むと、家族の生活は大きく変わります。
毎日家に帰るのが楽しくなりますし、
家族同士のコミュニケーションが深まるのです。

家で自分の好きなことに没頭できるようにもなったりします。

こうしたことを考えると、これからの家はどうあるべきか・・・?
私の頭の中にあるのは、あるひとつの考えしかありません。

そうした家こそが、これから家を建てようとする方々の心に刺さる家だと思っています。
後はエンドユーザー様に価値を感じていただけるように、
しっかりとマーケティングを展開していくのみです。

自分達の顧客を明確にイメージし、
その顧客にとってベストな商品やサービスを開発し、
それらの情報発信をしていくことがマーケティングなのです。

ここを更に強化し、2014年以降に備えたいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【第837回】 自分の器

2013年04月16日 | 住宅コンサルタントとして
私はかなりの堅実タイプなのか、はたまた慎重派なのか?
もしくは、メチャメチャ小さいのではないか?
時折、そんなことを感じてしまいます。

先日、ビジネスパートナーさんと、そのビジネスパートナーさんに紹介していただいた
女性ファイナンシャルプランナーの方とその娘さんと私、
4名でお食事をしながらお打合せをしていたのですが、
大人3名はそれぞれ会社の経営者です。

私以外の2名は、それぞれ首都圏のとても良いエリアにお住まいなのですが、
いずれも超人気エリアにお住まいなのですね。

住宅・不動産業界に精通している私からすれば、「すごい家賃!」のエリアなのです。

刺激をたくさん受け、情報がたくさん入ってくるエリアに住んで、
いつも自分を磨かれているんだろうなぁ、と思うと同時に、
私、エリアにはそんなにお金を払えないなぁ、と思ってしまいます。
(←小っちゃいっ!)

また、いろんなことにチャレンジされる姿勢も素晴らしく、
「メッチャ見習わせてもらわなアカンやん!」
と刺激を受けまくりの2時間弱でした。

男は一つのことを深堀することに関しては得意なのですが、視野が狭くなりがちです。
しかも交流の輪が男の場合、なかなか広がらないのに比べ、
女性はすごい勢いでネットワークが広がっていきます。

ブログやフェイスブックも、女性の方が圧倒的に面白いですものね・・・。

積極的に自分の知らないことや価値観が異なる方から刺激を頂戴し、
自分の発想力や器を広げる努力をしないとダメだなぁと・・・。

「マジで~???」
「すごいですやん!!!」
という言葉を思わず口にしてしまうような機会を意識してつくっていかないと、
自分の器がドンドン小さくなっていきそうな気がする、40代のオッサンのつぶやきでした・・・。

皆様は、自分の器を広げる努力をどうやってされていますか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする