鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4292回】 責任の重さを理解する

2022年09月30日 | 住宅コンサルタントとして

住宅は大半の方にとって、

生涯で最も高額なお買い物です。

 

そしてどんな家に住むかで、

お客様のその後の暮らしの質が決まる。

 

我々はお客様の人生に大きくかかわるものを

扱わせていただいている訳です。

 

その責任の重さを理解して、

仕事をしている方は一体、

どれくらい存在しているのか?

 

ちょっと厳しい言い方となりますが、

仕事の責任の重さを理解せず、

ナメて仕事をしている人も

ある一定数、いるのでは、と思っています。

 

そもそも、高額な商品やサービスを扱っている人は、

それにふさわしい教養を身につけたり、身だしなみに気をつけたり、

姿勢や所作、言葉遣いなども磨いておられる方が大半です。

(順応できない人は全く売れないので、退場するだけ)

 

となれば、住宅というこの世で最も高額なものを扱う我々は、

同じように専門知識を高め、教養も身につけ、

言葉遣いや品格も高めていかなくてはならないはず。

 

でも、その必要性を全く感じることができていない人も

結構多いのが現実なような気がするのです。

 

勉強しない営業マン。

素敵な建物を見たり、専門誌を読まない設計・工事。

既製品のことしか知らないコーディネーター。

 

家の完成を楽しみにしたり、

命をかけて住宅ローンを組んでいるお客様のことを想像できず、

ただ作業をこなすかのようにしか仕事しない。

 

こんなレベルでは、絶対にお客様に感謝されないし

自分自身の成長もある訳ないのです。

 

お客様の人生に関わる、とても責任ある仕事を

我々はさせていただいている訳です。

 

そのことに感謝し、

その重い仕事にふさわしいビジネスパーソンを目指し、

自己研鑽に励んでいる方を応援させていただきたい、

と思って、私も仕事に勤しみます。

 

そう、そういう住宅会社さんに深く関わる私の仕事も

それはもう本当に責任ある仕事だからです。

 

自分の仕事の責任の重さを改めて理解したいですね。

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【4291回】 自分たちが扱っている商品やサービスの価値を体感しているか?

2022年09月29日 | 住宅コンサルタントとして

この仕事をさせていただいて17年も経過するのに、

日々、新しい発見があります。

 

私自身が鈍感で感度が鈍い、

ということもあるでしょうが、

本当に毎日、いろんなことに気づきます。

 

ここ最近で発見したことは、

競合負けする確率が高い営業マンに共通するのは、

自社の家の本当の価値が分かっていないケースが多い、

ということ。

 

もう少し解像度を高めた表現で言うと、

自分たちがつくっている家で生活したことが無いので、

頭では「性能が良い」ということを理解していても、

それをお客様にお伝えするときに、

心がこもっていないというか、

感情移入できていないので、

結果、お客様の心に届いていないケースが多いのでは、

ということに気づいたのです。

 

高性能住宅を扱っている会社の営業マンの場合、

 

「ウチの家は性能が高く、

UA値は0.46以下でC値も0.5以下で、

とにかく冬もあたたかく省エネです」

 

としか言えないか、それとも

 

「昨年の冬、メチャ寒かったじゃないですか?

2月のある日、朝の気温が氷点下4度だったのですが、

その日も夏用の薄い布団で寝てました。

で朝、普通に起きて、室温を見ると20度だったんです。

外に新聞を取りに出た時に、あまりの寒さに、

びっくりしたことを覚えています」

 

と言えるかで、伝わり方は異なりますよね?

 

自分たちが扱っている商品を実際に使ってみて、

その良さを自ら体感する。

 

そして感情をこめてお客様にお伝えする。

 

更には他社の商品との違いも勉強して理解しておく。

 

一見すると当たり前のように思いますが、

この当たり前のことができていない営業マンが、

実は多いのでは、と感じている今日この頃です。

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【4290回】 競合対策のレベルを高めないと・・・

2022年09月28日 | 住宅コンサルタントとして

この原油高&円安がもたらす物価高の影響で、

目下、消費者の消費マインドは冷え気味です。

 

ご年配で懐事情に余裕がある方は、

この秋も旅行に行きまくれるでしょうが、

小さなお子様をお持ちの子育て夫婦は

ちょっとマイホームなんて考えられない、

というマインドの方が確実に増えています。

 

現に今年、大手ハウスメーカーも、

それから昨年までの勝ち組企業の大半も

お客様の来場数や商談件数、

更には契約も下がっています。

 

弊社の優秀なクライアント様を見渡しても、

集客絶好調な会社は数えるほどしかありません。

 

そんな厳しい環境下でも、受注を大幅に伸ばしている、

ある一定規模のクライアント様に共通しているのは、

とにかく競合対策を徹底していることです。

 

競合対策をする上で重要なのは、

まずは競合する会社の商品面、

性能、価格、仕様、構造などについて調べることに加え、

競合企業のアフターや組織についても調べておく、ということ。

 

更には自社の強みと弱みに関しても

正確に分析しておくこと。

 

で、例えばA社と競合した場合、

自社のどの分野をぶつけていくのか、

ということがポイントなのですね。

 

A社が実は性能に関して業界トップレベルだった場合、

A社と自社で迷われているお客様に、

 

「性能が如何に重要か?」

 

ということをお伝えしても、逆効果です。

 

その場合、A社と自社を比較して、

A社に勝っている部分を探す訳です。

 

例えば、A社は特殊な商材を多々、使って性能値を高めている。

ただ、どの商材も必ずメンテナンスや交換が必要な時期がくる。

 

その会社しか扱っていない商材の場合、

例えばあるパーツが不具合を起こしたときに、

その会社の供給体制に問題があると、

補修や交換ができない、という事態が発生します。

 

なので、こうしたケースでは性能面についてよりも、

長年、住む中で快適性を維持するためには、

メンテナンスのことも考える必要がある、ということを

お客様にご理解いただくように商談を組み立てる必要があるのです。

(ちょっと専門的すぎますかね・・・)

 

いずれにしても、

住宅会社は競合対策をこれまで以上に高めておかないと、

非常にしんどい状況がしばらく続くと思われます。

 

この部分を10月、11月と徹底的に高めていきたいと思っています。

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【4289回】 一流のビジネスパーソンの皆様に囲まれて・・・

2022年09月27日 | 住宅コンサルタントとして

本当にありがたいことですが、

弊社のクライアント様は一流の方ばかりです。

 

一流の方に共通するポイントは、

とにかく自分ができることであれば、

何でも協力しますよ、という姿勢であること。

 

いわゆる、ギバーな訳です。

(この反対語がテイカーです)

 

年に数回、クライアント様に

無理なお願いをすることがあるのですが、

各社様、そのお願いを快く受け入れて下さり、

自分たちが持っている情報やノウハウを

他のクライアント様に公開して下さったりするのです。

 

もう本当に、ありがた過ぎます。

 

もともとはクライアント様同士、仲良くなっていただいて、

いろんな交流を積極的に取っていただけたらいいな、

と考えていて、

そのために定期的に交流をしていただく機会、

例えば視察会などを企画したりしていました。

 

ところが10年くらい前から、

時代の変化のスピードが猛烈に速くなり、

全ての情報を自分が一旦集約して加工し、

それを各クライアント様にお伝えしているようでは、

このスピードについていけない、と痛感したのです。

 

それ以来、クライアント様自身に講師になっていただき、

皆で学ぶ、というスタイルに変更させていただきました。

 

今日もzoomで各クライアント様をお繋ぎし、

スペシャルゲストに講演をいただいた訳ですが、

本当にお忙しい中、講師の依頼をご快諾いただいたS課長、

それからお忙しい中、お時間を割いて参加してくだった、

各クライアントの皆様、本当にありがとうございました。

 

一流のビジネスパーソンに囲まれて、

日々、仕事をさせていただけることに心から感謝です。

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【4288回】 オーバーフロー気味な毎日

2022年09月26日 | 住宅コンサルタントとして

素晴らしいクライアント様とご縁を頂戴でき、

毎日、非常に充実した日々を過ごさせていただいております。

 

コンサルタントになって17年を超え、

たくさんの情報とノウハウ、

そしてクライアント様と一緒につくってきた事例が蓄積されています。

 

これだけの生きた情報を保有できていることと

毎日、いろんなところに行けるので、

さぞかし優雅な時間を過ごしているのでは、

と稀に言われることがあるのですが、

もうそれは、いろんなモノに追いかけられ、

日々、追い詰められて仕事をしている感じです。

 

まず時代の変化のスピードが速すぎるので、

そこに適応するための準備量が全く異なります。

 

10年前に情報をキャッチするために

網を張っていればよかったところは、

新聞・テレビ・本・雑誌、住宅会社のHPくらいでしたが、

今はそれらに加え、YouTube・Instagram・TikTok、

更にはニュースピックスなどの有料動画など、

網を張る領域がメチャ広がりました。

 

そのインプットした情報の中から、

各クライアント様の課題解決に最適なベースを選択し、

それをテキストにまとめていく訳ですが、

大半のクライアント様が15年前後のお付き合いであり、

もうそれはレベルが高いのです。

 

その各社様に有益なアウトプットをご用意する感覚は、

締切日に追いかけられている作家さんに近いような気がします。

(←作家さんになったことはないけれど・・・)

 

30代の頃は、もう圧倒的な知識量が不足していましたし、

現状分析のためのフレームワークすら知らなかったりとか、

マイナス分を補填するために猛烈な量をこなしていましたが、

今は当時とは質が全く異なるものの、

自分が市場やユーザーの変化についていけるか、

という危機感しかなく、その危機感から逃れるために、

猛烈にインプットしまくっていて、

結果、オーバーフローになっているのでしょう。

 

夜中にホテルで目が覚め、

 

「ここ、どこ?

俺は今、何県のなんていうホテルにいるの?」

 

って、そんなこと、2年前までなかったのですが、

この2年間はそんな感じの日もあります。

(←単にボケはじめた、という説も・・・)

 

でも、クライアント様の業績が上がったり、

スタッフさんが理解できなかった部分を

理解できるようになって自信をつけられたり、

若手スタッフさんがグングン成長されるシーンを

間近で見ることができたりと、

仕事を通して嬉しいことややり甲斐を

感じさせていただける機会が多いのです。

 

毎日、オーバーフロー気味ですが、

やっぱりこの仕事は楽しいんです。

 

というわけで、今日も頑張ります。

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【4287回】 我が家の子育て術

2022年09月25日 | 親として

我が家の子どもたちも、長男は23歳、

スペインでの留学を終え帰国した次男は21歳と、

もう二人とも成人しました。

 

実質、子育ては終了しているのですが、

子離れ出来ていないバカ親の私たちは、

子どもたちに絡む機会をつくっては絡むのですが、

まあ、それはご愛嬌で、

二人とも結構、ちゃんとした成人になっていると思います。

 

子育てに関して、もう98%は、

母性愛に溢れている家内に任せっぱなしでしたが、

私の子育ての基本方針は、

 

「自分の人生を自分で決断できる人間になる」

「人様にご迷惑をおかけしない人間になる」

 

の2つくらいで、それ以外の方針はありません。

 

そしてその2つを実現するために、

子どもたちが5歳を迎えるまでに、

お風呂に一緒に入る度に言い続けていたことがあります。

 

それは、

 

「なぜ勉強ができるようになった方が良いか?」

 

ということ。

 

勉強する人生を過ごすのも、

勉強せずに遊び呆ける人生を過ごすのも、

それは自分で決めなさい、

でも勉強した方が良い理由はこうだよ、

ということをまだ2~3歳の頃から、繰り返し言ってきました。

 

で、結論を申し上げますと、

我が家の子どもたちに勉強しろとか宿題やったか、

ということは一度も言わずとも、

うちの子どもたちは勝手に勉強し、

勝手に宿題をやり遂げるようになっていきました。

 

なので、勉強のことで、子どもたちとぶつかったことは、

私も家内も一度もないです。

 

で、子ども達に、私はどんなことを言っていたか?

 

それは、

 

「人間、本当にやりたいことは、いつ見つかるか、分からない」

「やりたいことが見つかった時、

大学を卒業をしている方だと受験資格があるが、

中学卒業の方の場合、選択肢が限られる場合がある。

また、一流大学を卒業している方と、

お父さんのように三流大学出の場合でも、

選択肢が限られる。

もし、本当にやりたいことが見つかった時に、

一流大学を出ていた方が、チャレンジする資格が

与えてもらえることが多いのが、日本という国なんだよ」

 

ということでした。

 

今の日本は、2005年頃に私が言っていたこととは

ちょっと違ってきていますが、

当時はまだ学歴重視の社会だったので、

こうしたことを繰り返し伝えておきました。

 

結果、我が家の子ども達は、

なぜ勉強した方が良いのか、という問いに、

 

「選択肢が増えるから」

 

という、幼稚園児らしからぬ回答をするようになりました。

 

で、子どもたちが小学生になる前に、

コンサルの世界に私が入り、

たまに帰宅しても、食後すぐに

ダイニングテーブルでに仕事をする父親と、

それを文句ひとつ言わずサポートする母親を見て、

ダイニングテーブルで勉強したり本を読むことが、

子ども達にとって当たり前になった、

という感じです。

 

結果、中学受験をする、と自分で決め、

志望する中学も自ら調べて決定し、

長男に至っては警察官になる、ということも

自分で決めましたし、

次男もスペイン留学から、

留学する学校、更には1年滞在するアパートも、

全て自分で決めて行動ができるようになりました。

 

まあ、親がいい加減で頭が悪い分、

自分で決めるようになったかもしれません。

 

私と家内の子どもにしては、

本当にいい感じで育ってくれました。

 

そんな子どもたちと、ワンコと過ごせる時間が、

本当に幸せで、何ものにも代えがたいくらいありがたい。

 

子ども達を見守り、

何かあった時にサポートできる親であるために、

私自身、まだまだ頑張っていきたいと思っています。

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【4286回】 お客様を組織全体で見ているか?

2022年09月24日 | 住宅コンサルタントとして

どの会社もお店もそうですが、

規模が小さい時は全スタッフで

お客様のことを見ています。

 

お客様が何に困っていて、何を求めているのか?

 

その当たり前のことを全員が理解しようとして、

そしてお客様の要求に応えようと改善を繰り返す。

 

そしてお客様にその価値が伝わり、

リピーターやファンになっていただく。

 

こうして支持して下さるお客様が増え、

売上が増え、組織が大きくなっていくのです。

 

ところが組織とは不思議なもので、

ある一定数の大きさになったとたんに、

お客様のことを見なくなり、

いつしか数字だけを見るようになるのです。

 

お客様が求めていることや困っていることは何か、

という命題に向き合うことなく、

集客数や契約棟数、粗利益率などの数字であったり、

その会社が独自に設定したKPIを追い求めるようになっていく。

 

こうなってくると、打ち手が的を外れだし、

無駄なチームをつくったり、

お客様が求めていることではなく自分たちが売りたいものをつくり、

ますます悪循環に陥っていくことになったりするのです。

 

私が常に思っていることは、

商売の正解を決めるのはお客様である、ということ。

 

お客様に支持され、購入していただければ、正解。

 

お客様の心が離れ、購入していただけない場合、不正解。

 

実にシンプルなのです。

 

ある一定の規模になった住宅会社が気を付けなくてはならないのは、

トップや経営幹部がお客様と接する機会が激減し、

お客様が何を求めていて、

自社の何を評価して下さったのかを見失いがち、

ということ

 

自分たちが強みだと思っていることが、

実はお客様に支持されていなかったり、

逆に自分たちが当たり前だと思っていたことが

お客様に非常にウケていたり、ということもあるのです。

 

また住宅会社の場合、

組織が大きくなってくると、

営業以外の部署がお客様のことを見なくなり、

お客様よりも社内のマニュアルや評価制度を見て

仕事をするようになったりしたら、もう赤信号です。

 

企業トップは、経営をしなくてはならず、

実務をして満足してはいけない、と

私、クライアント様によく言わせていただきますが、

トップは実務をせずとも、お客様と触れ合う機会は

定期的に持った方が良いでしょう。

 

商売の正解はお客様が決める。

 

この真理を忘れてはいけないのです。

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【4285回】 感謝の気持ちを持って仕事をすることは、相手に伝わる

2022年09月23日 | 住宅コンサルタントとして

昨日は、全国各地から地域の工務店様に

集まっていただいて、

1日勉強会を開催しておりました。

 

皆様、お忙しい中、

時間を確保し、交通費も使っていただいて、

大阪までお越しいただいていたのです。

 

11時スタートの勉強会なのですが、

10時に私が会場に着いたところ、

もう既に到着されていたメンバーの方もいて、

その姿勢に本当に頭が下がると共に、

この割いていただいた時間に対して

少しでも有益な情報を持って帰っていただきたく、

1日、しゃべり倒しました。

 

ちょっとやり過ぎたかなぁ、という反省点はあるのですが、

でも参加メンバーの皆様の行動力にお応えしたく、

どうしても毎回、熱くなってしまうのですね。

 

個人的に日々、仕事をさせていただく上で、

皆様本当にお忙しいのに時間を作って下さり、

参加をしていただいていることへの感謝の気持ち、

忘れたことはありません。

 

クライアントの皆様が、

やりくりして空けて下さった時間を

私がいただいて、いろいろ伝えさせていただく訳です。

 

そこに応えるためには、日頃からアンテナを高く立て。

いろんな情報をキャッチすることは当たり前で、

如何に分かりやすくお伝えするか、ということを

いつも直前まで考えています。

 

私が朝2時~3時に起きるのは、

その準備をするためで、

でもそれは無理して起きている訳ではなく、

仕事がある日は自然とその時間に目が覚めるのです。

 

レベルの高いクライアント様や勉強会のメンバーの方たちに、

有益な情報をまとめてお伝えするプレッシャーは、

おそらくですが作家の方が締め切りに追われる感じに

かなり似ていると勝手に思っています。

 

このプレッシャーがあるおかげで、

日々、コツコツとインプットや経験を積み重ねることが

怠け者の私にもできているのだと思っています。

 

で、これは私が勝手に思っていることですが、

感謝の気持ちを持って接していることは

何となく相手の方にも伝わっていて、

その結果、関係性は良好となって、

自分自身も仕事がやりやすくなっていくような気がしています。

 

お忙しい中、時間を割いて来場して下さったお客様に。

お子様がいて大変なのに、出かける準備をして、

時間通りに打合せに来て下さったお客様に。

いつもこちらの意を汲んで、

先回りして仕事をして下さっている職人さんたちへ。

 

関わる方たちに感謝の気持ちをもって、

我々は仕事に向き合うことができているでしょうか?

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【4284回】 ロゴス・エトス・パトス

2022年09月22日 | 住宅コンサルタントとして

私、哲学に対しては本当に疎く、

学ぶ必要性を感じていながら、

何冊かの本を手にするものの、

全て挫折してきました。

 

そんな私でも読めたのが、

山口周さんの「武器になる哲学」。

 

哲学に関していろんな本が執筆されていますが、

なぜ大半の人が挫折するのか、というところまで

非常に掘り下げて書いて下さっていて、

更に過去の偉大な哲学者の哲学を

現代でどのように活かしていくのが良いか、

というところまで解説して下さっているので、

私のような頭の良くない人間でも読めるようになっています。

 

山口周さん、マジ天才!

 

で、山口周さんの著書から学んだ、

アリストテレスの「ロゴス・エトス・パトス」について。

 

アリストテレスは人を動かす上で大切なことを

 

「ロゴス」

「エトス」

「パトス」

 

の3つである、と説いているそうです。

 

ロゴスとは、論理。

エトスとは、倫理。

そしてパトスとは、情熱。

 

リーダーはこの3つの要素を用いて、

自分のチームのメンバーにメッセージを伝え続け、

チームのベクトルを1つの方向に向け、

更にチームとしての推進力を高めていくことが

求められるのです。

 

私自身、研修や勉強会で

いろいろと話をさせていただく機会が多いですが、

いつも心がけていることは、

 

・小手先の手法ではなく、本質的なことをお伝えする

・なぜこういうことに取り組むべきなのか、ということを

論理的にお伝えする

・情熱を持ってお伝えする

 

ということ。

 

普段から心がけていたことですが、

これこそ、「ロゴス・エトス・パトス」なんじゃないの、

と改めて感じることができました。

 

特に今の時代、「パトス」が非常に重要だよな、

と個人的に思っています。

 

皆さんは、情熱を持って

メッセージを発信することができているでしょうか?

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【4283回】 結果が出ない時こそ、基本に忠実に、そして着実に行動量を積み重ねる

2022年09月21日 | 住宅コンサルタントとして

コロナ禍の中、住宅業界には追い風が吹いていました。

 

大半の方が、自宅に居る時間が長くなり、

より快適な住まいを手に入れたいと思い、

家づくりに動く方が多かった。

 

コロナ禍の中でやるべきことをやっていた住宅会社は、

お客様の問い合わせや来場が順調に推移していました。

 

コロナ禍の中で、需要を先食いした感もあると思います。

 

そんな中、世界的に住宅ラッシュが発生し、

木材の価格が高騰した。

 

そしてここに来ての円安&原油高により、

さまざまな輸入品のコストが上がったのです。

 

結果、毎月の生活のやりくりが大変で、

マイホームなんて考えられない、という方が増え、

住宅会社への来場がコロナ禍よりも20%~50%減少しました。

 

大半の住宅会社の来場が減少しています。

 

商売をやっていると、

追い風を受けて飛行できる時もあれば、

強烈な向かい風が吹くこともあります。

 

今はまさに向かい風。

 

こういう時に、何が重要なのか?

 

個人的には、こういう時こそ基本を大切にし、

自社の戦略や実際の行動を見直し、

正しい方向でやるべきことをやる。

 

そしてとにかく量をこなす、ということが大切かと思います。

 

例えば、お客様の来場が減っている、

ということは時間がある訳です。

 

こういう時にOB様を訪問し、

アフター対応をしながら、いろんなお話をさせていただく。

 

ビジネスパートナー様を訪問し、

日頃、自社の仕事をやって下さっていることへの

感謝の気持ちをお伝えすると同時に、

自社の家をもっと良くするために、知恵を貸していただく。

 

いろんな住宅会社さんや施設を視察に行って、

良質なインプットをおこなう。

 

自社の営業ツールを見直したり、

自社のプロモーション用の動画を撮影したりもできる。

 

更にこれ、メチャ大切なことですが、

今のお客様は何に困っていて、

そのお客様のお困りごとを解決するためのイベントを企画し、

そのイベントの告知をちゃんと丁寧におこなう。

 

こうした基本的なことをコツコツとやる時間を

神様からいただいたのです。

 

来場が無い、と困っている会社さんの中には、

そもそもイベントの告知のための広告を

やっていなかったり、

広告の発信がイベント直前にやっていたり、と

行動の方向性が間違っていたり

行動量が不足していることが大半だったりするのです。

 

向かい風が吹いている時こそ、

基本に立ち返る。

 

皆さんの会社はできているでしょうか?

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【4282回】 施工レベルの差があり過ぎるのが住宅業界である

2022年09月20日 | 住宅コンサルタントとして

この仕事をさせていただいていると、

業界のいろんな問題が悲しいことに耳に入ってきます。

 

正直、大半の日本人が知っている住宅会社や、

県内トップクラスの住宅会社も、

やってはいけない施工ミスを多々、しています。

 

例えば、熱が天井から逃げていかないよう、

住宅は屋根面、もしくは天井面で断熱処理をする必要があります。

 

天井断熱の場合、

セルロースファイバーなどの断熱材を吹きこむパターンと

グラスウールをただ、天井面に敷く場合があるのですが、

このグラスウールを敷くだけの場合、

天井から排気する換気システムと相性が悪すぎる問題があります。

(ちょっと専門的すぎますよね・・・)

 

天井から給気、もしくは排気する換気システムは、

天井裏にダクトが走るのですが、

そのダクトとグラスウールの取り合いの部分で隙間なく施工する、

ということが、ほぼ物理的に不可能なんです。

 

実際、断熱材に大きな隙間が生まれるのです。

 

でもUA値計算では、そんな施工不良は一切計算にいれず、

完璧な精度で施工されたものとして、計算されます。

 

どんな性能が良い断熱材を使っていても、

隙間ができたら断熱の意味なんてないんですけどね。

 

これ、皆さんがよく知っている住宅会社の施工現場で

当たり前のように起こっている施工不良です。

 

また、私は基礎断熱推奨派でして、

基礎断熱をすることで、

冬の床冷えを防ぐことができ、

床暖房など使わなくとも

あたたかい家にすることが可能となる、

という点で、基礎断熱を推奨しています。

 

ただ、基礎断熱をする際に注意点が2点あるのですが、

そのことを理解せずに基礎断熱をやってしまうと

後々大問題となることを知らずに、

誤った基礎断熱をやっている会社も結構存在するのです。

 

まず基礎断熱の場合、基礎が完成した後、

1階の床を構造用合板でふさいでしまうと、

基礎の中の空気が動かなくなり、

コンクリートから出てくる水蒸気が中で溜まり、

カビが生える可能性が高いのです。

 

それを防ぐための対策が必要なのですが、

それを知らずに普通の床断熱と同じ工程で進めると、

基礎内部や1階の床下地の裏面にカビが生える可能性大です。

 

そして基礎断熱は、基礎の空気を家じゅう循環させるので、

基礎内部にカビがあると大問題となるのです。

 

そんなことを知らずに、基礎断熱をしている住宅会社も

残念ながら存在する訳です。

 

更に基礎断熱の場合、防蟻剤の選定が重要です。

 

基礎の内部と室内を同じ空間として、

空気を循環させますから、

防蟻剤は農薬系のものを使ってはいけないのです。

 

ところが人体への安全性という、最も重要なことを理解せず、

基礎断熱なのにも関わらず、使ってはいけない防蟻剤を使っている、

ド素人住宅会社も存在するのです。

 

しかもその会社、数百棟やっている会社だったりします。

 

悲しいかな、それが業界の現実なのです。

 

本当にレベルが低いのです。

 

こういう会社を退場させるために、

しっかりと勉強し、真面目に家づくりをしている住宅会社が

もっと受注し、たくさんの家を建てるようにならないといけません。

 

情弱エンドユーザーは、

大幅値引きする住宅会社の施工品質に疑問を持たず、

結果として施工品質が悪い住宅に住み、

住んだ後、多くの問題を抱えることとなるのです。

 

レベルが低い住宅会社を退場させ、

情報収集と分析力が高いエンドユーザーを増やしていく。

 

その方向に少しでも進んでいけるよう、

仕事をしていきたいと思います。

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【4281回】 いつの時代も大騒ぎのマスコミに惑わされない

2022年09月19日 | 住宅コンサルタントとして

かなり前ですが、私が大好きな楠木健さんと、

元マイクロソフト日本社長の成毛眞さんの対談で、

楠木さんが面白いことをおっしゃっていました。

 

それは日本のマスコミが取り上げた経済ニュースを

過去をさかのぼって分析してみると、

要は毎年、日本経済は危機的状況だと報道されている、

ということなのですね。

 

私自身、記憶がはっきり残っているのですが、

今から40年近く前、日本では公害が発生したり、

地価が上がって家が買えない人が続出した時、

当時のメディアが何と言っていたかというと、

 

「全ての諸悪の根源は、日本の人口が多いことである」

 

ということなんです。

 

更に1ドル360円から円高が進行し、

1ドル100円を切った時に、日本経済は崩壊する、

とも報道され、大騒ぎとなっていました。

 

ところが今、30年以上前に

日本が望んでいた日本の人口減少が始まると、

今度はまた大騒ぎ。

 

更に

 

「円高が日本経済を破綻させる」

「円安こそが日本の経済成長に不可欠」

 

と煽りまくっていたマスコミは、

今は円安により

 

「国民の生活が破綻する」

 

ということをこれまた煽りまくっています。

 

日本のマスコミは、とにかくお騒ぎが大好きなんです。

 

で、ご存知の方が多いとは思いますが、

テレビの情報番組のコメンテーターは、

自分の本心の意見を言っているのではなく、

番組が求めている方向での発言を求められているのです。

 

すなわち、情報番組自体、メチャ情報コントロールされていて、

真実の情報が流れている訳ではないのです。

 

そんなことを知らない老人が、

情報番組の放送内容を真に受け、

大騒ぎする、という低レベルが現象が、

日本のあちこちで起こっているのですね。

 

マスコミの報道に必要以上に流されることなく、

自分自身で正しい情報を収集できるルートと、

その情報を分析できる感性と能力は持っていたいものです。

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【4280回】 家族揃っての時間

2022年09月18日 | 親として

スペインに留学していた次男が無事、帰国しました。

 

今年のゴールデンウィークとお盆の時期に、

私たち夫婦は次男に会うために、

スペインまで行ったわけですが、

それでも家に無事、帰ってきてくれた、

というのは、嬉しいものです。

 

バレンシアで住んでいたアパートは、

8月末に退去していて、

その後は友達の家に居候したり、

エアビーでいろんなところに泊まりながら、

ラスト3週間はあちこち旅をしていた様子。

 

スペイン語も日常会話はペラペラですし、

現地で本当に素敵な人たちとの出会いもありました。

 

そして9月末から、休学していた大学にも行くとのこと。

 

で、この週末、長男も帰ってきてくれたので、

久しぶりに家族全員、一緒の時間を過ごせました。

 

ちょっと早いですが、家族揃って私の誕生日も祝ってくれました。

 

仕事も好きですし、

旅行に行ったり美味しいものを食べるのも好きですが、

やはり家族で過ごす時間が何よりも大切です。

 

子どもたちがやりたいと言ったことは、させてあげたい。

子どもたちに良い環境をつくってあげたい。

家族で思い出をたくさんつくりたい。

 

そういう思いが、

自分の仕事のモチベーションにつながってきました。

 

成人した我が家の長男・次男が、

どんな人と結婚して家庭を築くのか、

それとも独身のままなのかは分かりませんが、

自分の家族を守れる男にはなるには、

やはり稼ぐ力を持たなくてはならない、と

小さい頃から繰り返し言ってきました。

 

これから先、どんな成長をしてくれるのか、

ちょっと期待しながら、見守っていきたいと思っています。

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【4279回】 業界未経験で入社して、入社後半年で注文住宅7棟契約って!!!

2022年09月17日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様は、もうそれは本当に優秀で、

素晴らしい会社、素晴らしいスタッフさんが多々、おられます。

 

そんな中で、もの凄い記録を出された方がいます。

 

業界未経験の中途入社の男性営業マンが、

入社半年で、7組のお客様から家づくりを託されたのです。

 

この仕事をさせていただいて、

久しぶりのインパクトある結果報告をしていただきました。

 

まあ業界の人であれば、

経験者で中途入社してきて、

注文住宅事業で12か月で7棟契約という結果であれば、

まあまあ優秀だよね、という評価となることは、

ご理解いただけるかと思います。

 

ところが、中途入社で、しかも業界未経験。

 

それで入社してまだ半年、

営業としてデビューしてまだ3か月程度で、

既に7棟のご契約、という結果なんですね。

 

こうした結果が出せたのは、

もちろん、ご本人の能力と人間力が素晴らしいのですが、

そこに加え、やはり売れやすい環境を会社が作れている、

ということも大きいと思っています。

 

更には上司のサポートも完璧で、

きめの細やかな準備や対応を

この上司の下で短期間でマスターできるので、

お客様が求めることをピントがズレることなく、

しっかりと対応できていることも大きいのです。

 

会社、上司、本人。

 

この3つの要素が素晴らしいから、

この結果につながったのだと思います。

 

契約後の仕事もこれからこなしていく訳ですが、

上司がしっかりとサポートしたり、

他部署のスタッフさんとも協力しながら、

おそらく難なく対応していかれることでしょう。

 

今の時代、営業マンとして活躍できるかどうか、

という部分において、業界経験は関係ありません。

 

人として魅力があり、すなおで吸収力が高ければ、

あっという間に成果を出せる営業マンになれるのです。

 

ポテンシャルが高い人が働きたい、と思えるような、

そういう会社をつくっていきたいですね。

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【4278回】 リーダーシップの本質

2022年09月16日 | 住宅コンサルタントとして

このリーダーについていきたい。

このリーダーの依頼は絶対にやらねばならない。

このリーダーの言うことは信じられる。

 

このように、部下を引っ張っていける、

リーダーシップのあるリーダーになるために

必要なものは何か?

 

これは、いくつかのポイントがあるかと思いますが、

個人的には、最大のポイントは、

リーダーが部下に信用されていることだと思っています。

 

仕事に真剣に向き合っていて、

その姿勢やお客様への向き合い方、

更には事前準備であったり、

周囲の方への思いやりであったりと、

とにかく人として尊敬でき、信用できる上司でなければ、

部下が本気でついていきたいとか、

このリーダーの依頼は即やろうとか、

そのように思っていただけないと思っています。

 

そして信用される上司というのは、

有言実行であるということ。

 

言ったことは絶対にやるし、

時間と約束を守る上司は、

部下から信用されるようになっていきます。

 

信用は貯金され、ある一定の貯蓄高を超えると

本当に信用されるようになるのです。

 

ところが、非常に優しくて

いろいろと自分たちに気を遣ってくれる上司で、

人間性は申し分なし。

でも、口に出したことをやらなかったり、

時間と約束を守れない上司の場合、

部下には好かれるかもしれませんが、

信用貯金は減少の一途となります。

 

こういう、口だけの上司や経営者は、

優秀な社員さんに一発で見抜かれ、

真剣についていこうと思われなくなります。

 

というか、こういうタイプのリーダーは、

そもそも自分がどう見られ、どう思われているか、

ということの感覚が鈍いタイプであることが多いのですね。

 

このリーダーと部下の関係は、

親子の関係に似ていると思っています。

 

親である自分の言うことをきかない、

という悩みを耳にすることがありますが、

それは親として子どもさんに信用されていない、

ということがメチャ多いような気がするのです。

 

親が真剣に働き、

一所懸命に生きている姿は、

お子さんにちゃんと伝わるのです。

 

そして約束を守る。

有言実行である。

人様に対し、誠実に付き合う。

 

こういう親の姿勢を見て、

子の親に対する信用貯金は蓄積されると思っています。

 

社員さんからも、自分の子どもからも、

信用してもらえる生き方ができているでしょうか?

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