鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2436回】 プロ意識の欠如が日本を弱くする

2017年08月31日 | 住宅コンサルタントとして
お盆にスイスに行って、自分の目で見てきたいろんなことの影響か、
このままだと日本は本当に弱くなってしまうなぁ、と考えてしまうことが増えてきました。

というのは、大人も学生も、プロ意識が欠如しまくっている、と個人的に感じるからです。

学生が企業を選ぶ際、
社風や研修の制度が整っているか、というようなことが重視されがちですが、
そもそもお金をもらって学ばせてもらうという姿勢が、世界基準じゃないな、と思うのです。

また何か問題があると、社会人にもなって親が出てくる、というのもおかしい。

海外の先進国では、働くということは、必ずプロとして結果を出す、
ということが当然で、その対価としてお給料をもらえる訳です。

勤務時間に会社にいるだけで、もしくは言われたことをやるだけで
お給料をもらう資格があると考えている人も多い。

これも本当にあますぎる考え方だと思います。

欧米の先進国は、確かに労働時間が短いかもしれませんが、
自分の仕事の結果に対し、必ず責任が伴います。

日本の場合、結果に対する責任は問われない。

プロ意識が社会全体に欠如しているよな、と思ってしまいます。


かくいく私も、学生時代はアルバイトとサークル活動しかしていない、
超ゆるい、アホな学生でした。

責任感も全然無かったような気がします。

そんな私が言うのはおかしいかもしれませんが、
社会全体がもっとプロ意識を持ち、結果にコミットしなければいけないと思うのです。

これからの時代、日本はもっと強くならなくてはいけない。

いろんな問題が解決していませんし、
人口も減っていくので生産性をもっと高めなくてはならない。

だからこそ、個々のプロ意識、社会全体のプロ意識を高め、
権利ばかり主張する人っておかしいよね、というような風潮が出てきてほしいなぁ、と
個人的に思っています。
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【第2435回】 ミスやクレームに強くなるには・・・

2017年08月30日 | 住宅コンサルタントとして
自分で言うのもなんですが、私、結構精神的には強い方だと思っています。

失敗やミスがあっても、そんなに引きずりません。

小さな頃は結構打たれ弱かった記憶があるのですが、
いつの間にか心臓が強くなったような気がします。

その理由は、数々の失敗をし、多くのクレームをいただいてきたから。
ただただ、経験数の差だと思っています。

学生時代、テニスのインストラクターをしていたのですが、
ピーク時は3つのクラブを掛け持ちし、週に16クラスを担当させていただいていました。

生徒さんの継続率が高く、どのクラスもメンバーがなかなか変わらない。
そしてクラス内の生徒さんが、皆仲よくなる、という感じだったのです。

どのクラスもうまくいっていると思っていたのですが、
ある1つのクラスのある女性の生徒さんから猛烈なクレームが入りました。

それは、琵琶湖沿いのホテルで週に1回、開催されていたテニスレッスンだったのですが、
その中の生徒さんとも当然、仲良く和気藹々とテニスをやっていたのですが、
私がコーチをさせていただくはるか前から長年、そこに通っているある一人の女性から

「あのコーチがやめなければ、私がやめる!
これまでのレッスン料も全額返して!」

とホテルに猛烈なクレームを訴えられたこともありました。

ホテル側から「もう来なくていい」と言われた(=クビ)のは、とても悲しかったです。
(ちなみに、私以外のコーチでそんなクレームが入ったのを見たことはありません)

メインで所属していたテニスクラブでは、
生徒さんは圧倒的に一番多かったと思います。
常に笑いが絶えない、面白いレッスンをしていたつもりなのですが、
ここでも大きなクレームを1度もらいました。


社会人になってから最初に勤めさせていただいた会社では、
発注ミスによる多大な損害を会社に与えたり、
お客様の家を水浸しにしてしまったりと、取り返しのつかないミスをいっぱいしてきました。

手を抜いて怒られることがあるのは当然かと思いますが、
全力で取り組んでいるのにもかかわらず、結果が伴わない。

とてもつらいことですが、こういうことを若い間に多々、経験しておくことで、
非常に心が強くなると実感しています。

クレームをもらったり、ミスをしたり、結果が出ないのは、ちゃんと理由があります。

クレームやミスをしたという現実は、最初は精神的につらいのですが、
それを乗り越え、冷静に分析することで、
自分の何を改善しなければならないかが分かってきます。

若いうちに失敗をし、それを乗り越え、そこから学んだ人は、
きっと成長されることと思います。

ただ、近年の若い方はかなり打たれ弱いというか、
失敗やミス、クレームを引きずるひとが多いような気がします。

若いうちに大きなミス、クレームをしておくことも、
必要な経験のような気がしています。
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【第2434回】 時代の流れを読む目

2017年08月29日 | 住宅コンサルタントとして
8月25日の日経MJの一面に、ライザップの瀬戸健社長が取り上げられていました。

ライザップのことは皆さんご存知だと思いますのでここでは詳細は書きませんが、
瀬戸社長の発言から、物事の本質を見抜く視点を学ばせていただきました。

どんなことをおっしゃっていたか?
それをまとめますと次のようになります。

・今、ノウハウは本屋ネットに溢れている。すなわち、ノウハウはコモディティー化している。
・しかしながら、やり切らせることはコモディティー化していない。
・ジムに来ない時の過ごし方が重要。勝負は「来てない日」。

私のようなコンサルティングの世界も、
10年~15年前はいろんな住宅会社がノウハウを求めていました。

数多くのお客様が来場するチラシのつくり方。
新人でもアポがバンバン取れる営業ツール。
仕入れ価格が下がる共同購入。
素人でも簡単に売れる、規格商品。

でも、こうしたノウハウ、情報というのは、今やコモディティー化しています。
価値が無くなっているのです。

お客様が価値を感じることは日々、変わっていきます。
そこに適応できなければ、企業もお店も終わりなのです。

その真理は、エンドユーザーさん対象の住宅会社さんも、
住宅会社さん対象のコンサルタントも同じ。

自分たちが扱っている商品やサービスがコモディティー化してしまえば、
商売は難しくなります。

自分たちが扱っている商品、サービスがコモディティー化しないよう、
常に変わり続けなくてはなりませんね。
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【第2433回】 2018年のミラノサローネ視察の企画

2017年08月28日 | 住宅コンサルタントとして
弊社では2018年4月にミラノサローネ視察ツアーを企画しています。

これまでにビジネスパートナー様と何度も打合せを重ね、
全体のスケジュールやガイドさんの手配、
更には宿泊先や航空券の価格調査など、
コツコツと準備しております。

ミラノサローネの期間は、言ってみればミラノはお祭り騒ぎで、
全ての物価が跳ね上がります。

F1モナコグランプリの時のモナコもすごいことになっていて、
例えばモナコグランプリ期間は、ビール1杯5000円くらい、と
デューク更家さんがテレビでおっしゃっていましたが、
そこまでいかなくとも、ミラノのホテルはメッチャ価格が上がります。

ガイド料や車のチャーター代も跳ね上がるそうで、
いろいろと調べ始めた時に、ミラノのホテル代の相場を知っている私として、
その価格に衝撃を受けました!

「これ、全部でいくらに料金を抑えられるかな・・・」

とちょっと不安になりましたが、
とにかくビジネスパートナさんに交渉していただいたり、
いろいろ調べまくったりして、何とか現実的な価格に設定できたかな、と思います。

弊社主催の視察ツアーは、一般的なものと何が違うのか?


1.アテンドのクオリティー

イタリアの家具業界に日本人で最も精通しているビジネスパートナーさんのアテンドですので、
単にイタリア語がペラペラという方や、イタリア在住歴が長い方のアテンドとは
レベルが異なります。
案内や説明のレベル、ミラノサローネやイタリア家具業界の裏話なども
いろいろと教えていただけます。
更にはサローネだけではなく、住宅・インテリア業界で仕事をしていく上で
絶対に見ておいた方が良いお店や施設もおじゃまする予定です。

2.ホテルと食事のクオリティー

何度もイタリアに来ている私自らホテルを手配しています。
更には食事に関しても、
ビジネスパートナー様が現地の人に人気のレストランを予約して下さるのです。
メインのイベントでいろいろと学んだとしても、
宿泊先と食事を外しては、良い思い出になりませんよね?
今回もミラノ中心部の4つ星ホテルを仮で予約しています。

3.素晴らしい仲間との出会い

やっぱり、ビジネスで大切なのは、
素晴らしいお客様と、良き師、良き友とのご縁だと思います。
これは弊社の最大の強みかと思いますが、
クライアント様各社がとても仲が良く、
クライアント様の中で見事に師弟関係が構築されています。
この素晴らしきご縁で、また仕事に前向きになれる。
今回の企画で、また絆を深めていただければと思います。


9月初旬にまずは各クライアント様に詳細を発表させていただきます。

今回、定員は9名となります。
(既にこの企画の段階で、フライング気味に応募して下さった方がおられます)
定員オーバーしてもアテンドの質も落ちますので、
最大14名の枠は崩せません。

参加を希望される方、興味がある方は、鬼山までご連絡を下さいませ。
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【第2432回】 京都の新たなスタイルの和食屋さん

2017年08月27日 | 住宅コンサルタントとして
家内のお花の先生に紹介していただいた和食屋さんに先日、行ってきました。

私自身、日本全国のいろんな名店で食事をいただいておりますが、
このお店は、結論から申し上げますと、リピート決定です。

次回の予約もお食事の時にしてしまいました。
もうそれくらい、和食屋さんとして斬新でした。

有名になってしまうと予約が取れなくなってしまいそうなので、
店名はここでは明記しませんが、
京都に行く機会があるクライアント様は、
ご要望がありましたら、ご紹介をさせていただきますね。

そしてこのお店、何が斬新かと言うと、とにかくライブ感がすごいのです。

出汁用のかつお節を目の前で削られ、
しかも3種類の削りたてのかつお節を試食させて下さり、
それを目の前で出汁を取られるんですね。

良質な昆布から水出しで取った昆布出汁と削りたての3種のかつお節で取る合わせ出汁。

これを目の前でやって下さるのは、海外の方からすればライブそのものですよね?

動画で世界配信したら、予約が殺到してしまうなぁ、と思います。

更には締めには店主自らお茶をたてて下さいますが、この腕前もお見事なんです。
私自身もお茶をたてますが、ちょっと真似させていただこうと動画を取らせていただきました。

良質な材料を使う。
修業された技術で調理する。
これに加え、目の前でさまざまなことを見せて下さるそのライブ感に加え、
お若い店主の謙虚さ、一所懸命さが伝わってきて、
もう応援したくなってしまったのです。

お客様の立場で応援したくなるお店を発見する度に、
商売の原点、最も重要なことを実感させていただきます。

それは、お客様に対する想いなんですね。

素材一流、技術一流、想いは超一流。

そんなお店が、いろんな方の支持を集め、応援されていくのでしょう。
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【第2431回】 男子会

2017年08月26日 | 住宅コンサルタントとして
先日、とあるエリアでクライアント様のコンサルティング終了後、
その社長と、それからエリアが近いクライアント様の社長、
そしてその2社に薪ストーブを販売されている企業の社長と私の4名で、
男子会を開催していました。

もともと、クライアント様のモデルハウスのオープンイベントが4月にあり、
そこに薪ストーブの説明員として来られていた方が、
メッチャ魅力的で独特の世界観をお持ちだったのです。

で名刺をいただくと、そこには代用取締役と書かれていて、
なんて面白い人だ、と思い、その場で食事の約束をしたのでした。

4か月経過して、その日を迎えた、ということです。

せっかくなので、クライアント様の社長も巻き込もうと思い、
男4名でいろいろしゃべっておりました。

メインとなったテーマは、人材確保。
良い人を採用するために、
どういう活動をしているのか、ということについて
情報交換をしていましたが、
薪ストーブ会社の社長は、何年もかけて採用活動をするとおっしゃっていました。

良い人がいたら、しばらくじっくり観察する。
そして一緒にご飯を食べに行く。
もちろん、魅力的な人は今、働いている会社でそれなりのポジションを与えられていて、
更にはやりがいを感じて働いているはずなので、すぐに来てもらえる訳なんてない。
何年もかけて、じっくりと関係をつくりながら、自社が目指していることを伝え続け、
もし来てくれるなら、ということを言い続けておられるんですね。

組織をつくることにゴールなんてなく、人の採用、育成こそ経営者しかできないこと。
その最も難しいことをちゃんとポイントを押さえておられるんですね。

経営者として経営者の仕事をただ、しているだけでなく、
オフもしっかりと魅力的な活動をされているんですね。

私、まだまだ未熟者で、まったくイケてない・・・。
この点では、私、完敗です・・・。

いろいろお話を聞いて、自分の行動や習慣を変えよう、と決意しました。

18時半からスタートして気が付けば22時半。
あっという間の4時間でした。

皆、何らかのヒントを得て、良くなっていけばいいなぁと思います。

ちょっと定期的にいろんなエリアで男子会も企画していこう!
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【第2430回】 10年やり続けられるか?

2017年08月25日 | 住宅コンサルタントとして
お客様と良好な関係を継続することで、
商売がドンドンやり易くなっていきます。

それは自分たちを応援して下さる方が増え、そういう方が周囲の方々に

「あの会社、メッチャ良いよ!」

と勧めて下さって、良い評判が起こっていくようになるからです。

この良い評判が地域で起こっているからこそ、はじめてマーケティングが活きていくのです。

お客様と良好な関係を構築するために、
感謝祭やお引渡し式、定期点検など、
住宅会社はさまざまなことに取り組んでいる訳ですが、
こうしたことを2年、3年継続しても、思っている以上に紹介などが発生しないものです。

お金と時間をかけているのに、成果が出ない。

こういう時、正しいことであっても途中で辞めてしまう会社があります。

その根本となる考えは、

「自分たちの受注につながらないことはやりたくない」
「非効率的なことはやりたくない」

という考えでしょう。

もちろん、そういう考え方もありなのかもしれませんが、
私個人的には、そういう会社に家づくりを託したいとは思いません。

紹介が起こる、起こらないとか関係なく、
数ある住宅会社の中から選んでいただいた恩を忘れず、
さまざまな形で自分たちの感謝の気持ちをお伝えし続ける。

そういうスタンスの会社に魅かれます。

すぐに成果が出なくとも、お客様のためにいろんなことを取組み続けている会社は、
10年続けていると、当初の状況から想像できないくらい、商売がやりやすくなってきます。

お客様との出会いが増えるように、と企画したことが想像以上にヒットしたり、
予期せぬ紹介が増えたりと、良いお客様の出会い数が上がっていきます。

それには10年、ずっと継続するしかありません。

このコツコツと継続する大切さを経営者が分かっているか?
言ってみれば、商売の本質、お客様の心理を分かっているか?

そこが正しいことを愚直に継続できるか否かの分かれ目だと思います。
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【第2429回】 住宅フランチャイズが衰退する訳

2017年08月24日 | 住宅コンサルタントとして
住宅のフランチャイズが、既に実質崩壊しているようなものだと個人的に思っています。

弊社のクライアント様でもFCに加盟されていた会社が退会が続出しています。

FCというビジネスモデルが住宅で通用しなくなったのには、
いくつか理由がありますが、まとめると次の2点になります。

1.市場の変化、顧客ニーズの変化に本部がついていけない

FC本部を仕切っているのは、何十年も前に現役だった、
過去の成功体験が忘れられないオッサンが中心。
今の若い世代の方の価値観や行動パターンが理解できず、対応ができない。

まあ、見事にピントがずれていますね、各FC本部とも。
ちなみにこの傾向は大手ハウスメーカーも同じですけど・・・。

だから大手ハウスメーカーでは一条工務店以外、戸建は相当苦戦していますよね。
大手同士のM&Aが始まっていくことでしょう。


2.社員さん、協力業者さんなど、加盟店が人を集められないケースが増えている

FC本部が提供するのは、商品、商材、販売ノウハウなどですが、
それらがどれだけ素晴らしくとも、加盟店の経営能力が無ければ、
社員さんは集まらない、もしくはドンドン辞めていく。
また職人さんも集まってくれないので、人の部分の問題がクリアできないケースが増えている。


特に2番目の問題が本当に大きかったりします。

ですから、最近ではFCという形ではなく、商品やノウハウをパッケージ化し、
売り切りという形で販売する会社もありますが、
成功するかしないかのポイントは、その商品力やノウハウよりも
人の問題をクリアできるかどうか、ということの方が重要です。

住宅業界も小売りや飲食と同じように、商品力や営業力だけでなく、
企業としても総合力、すなわち経営者の経営能力が無ければ、
成長し続けることが難しくなってきました。

センスが抜群の経営者は、若いスタッフがついていきたい、と思う思想を身につけ、
若いスタッフが働きたいと思う環境をつくっています。

こういう会社にスタッフさんもお客様も殺到する。

ますます経営力が重要になってきているのです。

商品は、業績を高めるための単なる1つの要因に過ぎません。
商品だけで業績が上がる、と思っている経営者が経営する会社は、
ますます苦戦していくことでしょう。

重要なのは、地域で信用されるような活動を継続していくこと。
真面目にコツコツと良い家づくりに取り組むこと。
そうすれば、職人さんやOBさんたちの間で良い評判がおこり、
「あの会社で働きたい」という人が集まってくるようになるでしょう。

そしてエンドユーザーが求める業態をつくり続けること。
変化し続けていくことです。

こうしたことをやり続ける会社が、これからの時代に勝つ住宅会社なのです。
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【第2428回】 職人さん不足の時代にどう対応するか?

2017年08月23日 | 住宅コンサルタントとして
家1棟を建てる上で、いろんな工事を外部の職人さんにお願いしなくてはなりません。

基礎、電気、設備、塗装、左官、クロス、建具、大工、板金、瓦、外壁などなど。

そんな中、さまざまな業種で職人さん不足という問題が深刻化しています。

どのエリアにお伺いしても、職人さんが余っているという話は聞いたことがありません。

ちなみに今から20年前は、業界内に仕事も多々ありましたが、
職人さんも本当にたくさんおられました。

今はピーク時の70%以下の仕事量ですが、
それ以上に職人さんの数が減っているということです。

特に基礎工事、左官工事、大工工事は深刻です。

ちなみにアメリカでは今、住宅市場は非常に好調らしいですが、
供給が需要に追い付いていないとのこと。

その理由は、やはり職人不足なのだそうです。

住宅業界で働いてくれる人だけでなく、職人さんも不足。
本当に人で苦労する時代になりました。

こんな時代だからこそ、本当に良い家をつくるために真面目に取り組んでいる会社、
そして社員さんや職人さんなど、人を大切にする会社に良い人材が集まってきます。

ウルトラローコストの住宅会社のビジネスモデルは、
10年以内に通用しなくなっていくでしょう。

こんな職人さん不足の時代でも、
職人さんが別の職人さんをガンガン紹介してくれて、
業績が猛烈に伸びているのにもかかわらず、
職人さん困っていない会社も存在するのです。

良い職人さんが集まってきてくれる会社は、
実は良いお客様も集まってくれる会社であり、
優秀なスタッフさんも応募してくれる会社なのです。

いろんな人を惹きつけるために、自社のどんな部分を変えていかなくてはならないか?

経営者が本当に知っておかなくてはならないポイントですね。
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【第2427回】 本質を見極める力をつけないと・・・

2017年08月22日 | 住宅コンサルタントとして
業績が上がっている会社。
行列が常にできているお店。

お客様に支持され、結果が伴っている企業やお店。
そのお客様に支持されている本質を見極められる能力が経営者にあるか無いかで、
その企業が成長していけるかどうかが決まります。

本質を見極める力が無い経営者は、他社の成功の要因を

「何か新しいことにチャレンジしたから・・・」
「優秀な営業マンが入社したから・・・」
「webマーケティングを強化したから・・・」

というように、点でしか捉えられないケースが圧倒的に多いのです。

だから自社の経営を考える時にも、何か1つ、新しいことにチャレンジはするのですが、
それが点になってしまっているのですね。

新しい事業に取り組む。
FCに加盟したり、ノウハウパッケージを購入する。
WEBサイトをリニューアルし、SNSでの発信を強化する。

これらは必要なことですが、今の時代、
もっと深く考え、成功の本質を見極めないと長期的な成長は不可能です。

本質を見極める力がある経営者は、
成功の要因は、とても小さなことが複雑に絡み合って出来ているということが分かっています。

何か新しいことにチャレンジする際、ただ単にやっただけではダメで、
そこにチャレンジしたら2段、3段と掘り下げて進化させていかないと
お客様に支持されないことが分かっています。

進化させるためには、スタッフの能力や人間力を高めていないと、
更には経営者自身が能力と人間性を磨いておかないとダメだ、ということも分かっている。

だから基本的なことをレベルアップし続けていたりするのです。

更に組織が成長していく上で、人が増えるとどんな問題が発生するのか?
それを回避するために何をしなくてはならないかも、よく分かっている。

だから成長が持続するのです。


本質を見極める力が不十分だと認識できている経営者は、
自分でその能力を高めていくか、その能力を有した外部の力を借りかしなければ、
長期間、成長し続けるのは難しい時代、
言ってみれば、商売が昔と比べれば非常に難しくなっている時代なのです。
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【第2426回】 I Pad Proのすごさ

2017年08月21日 | 住宅コンサルタントとして
あるクライアント様の社長が仕事でI Pad Proを使われていたのですが、
その機能性の良さを説明して下さったので、先日、購入しました。

これまでのI Padとは何が違うのか?

それは手描き機能が劇的に向上した、ということです。

実際にクライアント様の社長がI Pad Proを使って、
お客様の目の前でパースを描き、それを見せたりプリントアウトをしてお渡ししたり、
という使い方をされているのですが、
もう本当に方眼紙に手描きで書いたようなテイストで描けるんですね。

更にはPDFで読み込んだデータに直接記入して、すぐにメールで返信できることなど、
詳細に教えていただきました。

私の仕事の進め方にドンピシャだな、と思い、
進めていただいた翌日にすぐに購入の申し込みをし、
先日、無事届きました。

で、実際に使い始めているのですが、とても良い感じなんです。

私、アナログ派で、手描きじゃないと記憶に残らないですし、
チラシのラフなんかも全部手描きでおこなっているのですが、
I Pad Proは本当に手描きと同じ感覚でいろんなものが描けるので、
本当にこれさえあれば、ノートや方眼紙を持ち歩かなくて良いんですね。

I Pencilは衝撃の価格ですが、自分の仕事が結構変わりそうです。

オススメですよ♪
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【第2425回】 アウトプットの大切さを再確認

2017年08月20日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はクライアント様の接客担当の方に集まっていただいて、
着座後の商談のロープレをやっておりました。

新築住宅の初回接客は、①建物案内②着座後商談、と2つに分かれますが、
次回アポが取得できるかどうかは、着座後の商談が大切なのです。
(といっても良い着座後商談をするためには、良い建物案内が欠かせないのですが・・・)

着座後商談の理想の形をスタッフさんに現場で実践していただければ、
という思いだったのですが、まずはお手本をということで、
私が実際にやってみることに・・・。

こういう流れで、こういう質問を投げかけ、こういう形で1つ1つの会話をやり取りすれば、
次アポの取得の確率が間違いなく上がる、という接客を私自身、作り上げてきました。

そしてそのパターンも、時代の流れに合わせて、改良を加えてきました。

自分自身が生み出したことですので、楽勝だろう、と思っていざ、
ロープレの本番がはじまったのですが、結論から言うとグダグダに終わってしまいました。

今年もクライアント様の現場に入らせていただいて、
一般のお客様に対して接客も定期的にやっているのですが、
こちらに関しては全く問題なく、次アポもガンガン取得させていただいております。

しかしながら、スタッフさん全員に見ていただいていたのと、
更にはロープレ前に必要なポイントを皆さんに説明した手前、
自分が重要だと思っていることを全て盛り込もうとした結果、
かなり悪い着座後商談をご披露してしまう結果に・・・。

いやいや、ホント、情けなかったです(汗)。

で、私、何が言いたいかと申しますと、
トークマニュアルをつくった本人ですら、
アウトプットをマメにやっておかないと、実力が発揮できないですよ、ということです。

ましてや、一般の営業スタッフさんの場合、
ロープレを定期的にやっておかないと、すぐにトークは錆びついてしまうのです。


実際にロープレをやってみて、アウトプットの大切さを再認識した次第です。

皆さんは、定期的にロープレの量稽古を実施できていますか?
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【第2424回】 視覚で伝える

2017年08月19日 | 住宅コンサルタントとして
私、年々説明することが下手になっているなぁ、と感じています。

自分の感覚だと、若い頃はもっと言葉がスムーズに出て、
会話のテンポも早く、切り替えしも早かったような気がするのですが、
最近はどうもイマイチなんです・・・。

これはあくまでも自分の勝手な予想なのですが、
インプットしている情報量をうまく消化できていないような気がします。

何かを伝えようとすると、
その情報に関連した情報が頭の中にいくつも浮かんできて、
もともと伝えようとしていた内容にどれを組み合わせようかと考えている間に
また別のことが頭の中で浮かんでくる感じなんですね。

とまあ、小難しいことを言っていますが、要は頭の回転が鈍くなってきているということ。

自分自身、話術が落ちてきているような気がしていますので、
そこをカバーすべく、事前に資料をおつくりしたり、
何かをお伝えしようとする際にホワイトボードに書きまくったりして、
少しでもお伝えしたい内容が相手の方に理解していただけるように工夫しています。

これはコンサルティングの間もそうですし、
クライアント様の売り場で接客をさせていただく際もそうしています。

自分の伝える力が衰えている分、視覚でカバーする。

でも案外、そっちの方が伝えたいことが伝わっているのではないかな、とも感じています。


いろんな営業マンの接客を見ていると、何が言いたいのか伝わってない営業マンほど、
とにかく視覚に訴えることなく、延々話し続けています。

そして相手の反応を見ることなく、自分のペースで話し続ける。

そうすると、お客様にとって苦痛でしかない接客になってしまうのです。

視覚でお客様に伝えるには、
事前に伝えたいことをビジュアル化したツールや資料を用意することと、
それで対応できないことをその場で紙に書いて伝えることが欠かせません。

住宅の営業マンの場合、お客様が知りたいことに対し、
事前につくった資料で全て対応するのはかなり難しいです。

というのは、あまりにバリエーションがありすぎるので・・・。

ですから、自分が伝えたいことをその場で紙に書いて伝える力があった方が良い、
と個人的に思っています。

この力をつけるためには、ひたすら量稽古をするしかありません。

魔法は無いのです。

視覚で伝える力をアップするために、皆さんはしっかりと両稽古が出来ているでしょうか?
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【第2423回】 良いとこ探しの達人になれ!

2017年08月18日 | 住宅コンサルタントとして
業績が良い会社と業績がイマイチの会社。
売れている営業マンと売れていない営業マン。

業績が良い会社や売れている営業マンにはある特徴があります。
その逆で、業績がイマイチの会社と売れていない営業マンにも共通するポイントがあります。

私が勝手に感じている、前者に共通する特徴とは、

「自分の会社、自社の商品の良いところにスタッフさんの目が行っている」
「会社や上司に対し、感謝の気持ちを持っている」

ということです。

逆に業績がイマイチの会社、結果が出ていない営業マンに共通するのは、
会社や商品の弱い点、欠点に目が行っていて、
更に会社や上司、部下に対して批判的、攻撃的になっている、という点です。


一見、ビジネスだけのようにも思いますが、
夫婦関係も同じような気がします。

夫婦仲が良い夫婦は、お互いの良いところに目が行きがちで、
自分のパートナーに感謝の気持ちを持っているような気がしますし、
夫婦仲がイマイチの夫婦は、パートナーの短所に目が行っているような気がするのです。


どんな企業も、どんな人も、神様では無いので、完壁ではありません。

いろんなことを学んでいくと、長所と短所は表裏一体、というのも理解できるようになります。

短所があるから長所があるのです。

自分が所属している会社、自分が学ばせてもらっている上司の短所にばかり目がいくのは、
正直、ちょっと残念というか、もったいないなぁ、と思うのです。

そういう見方が癖付されてしまうと、
自分のパートナーや自分の子どもの欠点ばかりが目に入ってしまうようになる。

プライベートを充実させるためにも、
仕事を通じて正しいモノの見方、考え方を身に着けた方が
絶対に幸せになれると思うのです。


私、過去に建築資材のメーカーと経営コンサルティング会社に在籍をさせていただいておりましたが、
それぞれ業界トップで業界を代表するような会社でした。

そんな会社でも、やはり中にいると、「?」と感じる部分、不十分な部分は目に入ります。

でも、私自身は自分が所属していた会社に誇りを持っていました。

「お付き合いするなら、ウチの会社とお付き合いしていただいた方が、絶対にメリットあります!」
「こういう点が他社と違うんです!」

と自社について語りまくることが出来ました。


仕事も人生もうまくいくためには、
良いとこ探しの達人になった方が絶対に良いと個人的に思っています。

皆さんは良いとこ探しの達人ですか?
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【第2422回】 消費者の感覚を忘れないために

2017年08月17日 | 住宅コンサルタントとして
長期休みの際は、海外に行くことが多いのですが、
ここ最近は一切、仕事を持って行かないようにしています。

仕事のことを忘れ、行ったことが無い国で、いろんなところに足を運び、体験する。
すると今まで普通に思っていたことが、実はすごいことだったんだと分かったり、
日本の素晴らしさや劣っている点が理解できたりと
日常、当たり前だと思っていたことに感謝できたり、尊敬できたりするのです。

そして日本に帰国した瞬間から現実モードに切り替わり、
仕事をしたくてたまらない気持ちになってくるのです。

この仕事が天職だと思っていますし、もちろん大好きなのですが、
ずっと仕事ばかりしていると、一ユーザーの立場で物事を考えられなくなってしまったり、
見方・考え方が凝り固まったりする感覚が出てくるんです。

消費者の立場で物事を考えられなくなったら、私はこの仕事ができません。

その感覚を忘れないように、
定期的に自分が知らないこと、経験したことが無いことにチャレンジする。

新鮮な経験、新鮮な情報を長期間、インプットしなかったとしたら、
おそらく発想力や感性がかなり鈍ってしまうと思うのです。

そうならないために、自分なりに工夫をしているつもりです。


「家でゆっくりしたい」
「遠くにいくのは面倒だ」
「経験したことがないことに、あえてチャレンジしたくない」
というような感覚が強すぎてしまうと、感性が衰え、ビジネスセンスも落ちてしまうような気がします。

皆さんは自分の感覚を研ぎ澄ますために、どんなことに取り組んでいますか?
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