あけましておめでとうございます。
写真は今年の年賀状に使ったものなのです。
タマル産へ年賀状を頂いた方には、なるべく返事を差し上げていますよ。
その代わりに、皆さんから頂いた年賀状は、受付に貼り出させていただいています。
少し昨年末の復習からさせていただきます。
まず、皆さんから寄付して頂いたオギャー献金の1年分を、
昨年末にまとめて寄付致しました。
額は8,188円でした。
御礼申し上げます。
ところでこの1週間で、インフルエンザが猛威を振るっています。
この冬、篠山市のインフルエンザの感染者数は既に1,036人ですが、
前週の1週間だけで、新しく525人の方が感染されました。
お正月明けですから、無理をしないでください。
今、うちの子たちも順番に風邪をひいています。インフルではありませんでしたが。
妊婦の方も充分に休養をお取りください。
今年の年末年始は、お産が連日続きました。
おかげでお見舞いの方も普段より多かったですよ。
幸せな年の初めになりましたね。
そんな中でも、やはり異常なお産は時に有るものです。
昨年の終わりに常位胎盤早期剥離かな、というお産が有ったことをご報告しました。
年始にもよく似たお産が有りました。
2人のお母さんで共通していたのは、へその緒が首や足首に捲いていたということです。
いつも言うのですが、へその緒が胎児の首に捲いていることはよく有ります。
3、4人に1人と言われます。
今回のように首に捲いていなくても、足首や胴体に捲いていることもよく有ります。
へその緒が捲いていると、陣痛が始まって胎児が下がってくると、
胎盤が引っ張られてしまうのです。
それで胎盤の一部が剥がれてしまうことが有るのですよ。
胎盤が少しだけ剥がれると、胎児の心拍が下がったり、
子宮の口から出血してきたりすることも有るので、注意が必要です。
胎盤が1/3程度剥がれてしまうと、悲しいことですが、
お腹の中で胎児が亡くなってしまいます。
残念ながらこれを予期することはできないのですよ。
だから、予定日が近づくと、突然、子宮内胎児死亡が起こることが有ります。
タマル産でも数年に1人は生じています。これは避けられません。
妊娠中期から後期にかけて、子宮から出血すると言えば、
この常位胎盤早期剥離と前置胎盤、それに切迫早産の3つを覚えておかなければなりませんね。
今回は、心音が下がって、出血も増えてきてリスクの高いお産でしたが、
用手的に子宮口を開大して、誘導することにより、
経産婦さんだったので10分程でお産することができ、無事元気に生まれました。
むしろおめでたい話でしたね。
帝王切開すればいいだろう、と考える方も居られるでしょうが、
緊急の帝王切開と言えども、30分程度はかかるので、
むしろ熟練した産科医が誘導する、あるいは吸引分娩する方がリスクが低いことはよく有るのです。
年の初めにまた怖い話をしてしまいましたが、
お産は常に、気を緩めてはいけないということです。
年の初めはいつも昨年の統計等を報告しているのですが、
今年はお産続きでしたので、まだもう少しお待ちください。
それでは今年も良き1年でありますように。
写真は今年の年賀状に使ったものなのです。
タマル産へ年賀状を頂いた方には、なるべく返事を差し上げていますよ。
その代わりに、皆さんから頂いた年賀状は、受付に貼り出させていただいています。
少し昨年末の復習からさせていただきます。
まず、皆さんから寄付して頂いたオギャー献金の1年分を、
昨年末にまとめて寄付致しました。
額は8,188円でした。
御礼申し上げます。
ところでこの1週間で、インフルエンザが猛威を振るっています。
この冬、篠山市のインフルエンザの感染者数は既に1,036人ですが、
前週の1週間だけで、新しく525人の方が感染されました。
お正月明けですから、無理をしないでください。
今、うちの子たちも順番に風邪をひいています。インフルではありませんでしたが。
妊婦の方も充分に休養をお取りください。
今年の年末年始は、お産が連日続きました。
おかげでお見舞いの方も普段より多かったですよ。
幸せな年の初めになりましたね。
そんな中でも、やはり異常なお産は時に有るものです。
昨年の終わりに常位胎盤早期剥離かな、というお産が有ったことをご報告しました。
年始にもよく似たお産が有りました。
2人のお母さんで共通していたのは、へその緒が首や足首に捲いていたということです。
いつも言うのですが、へその緒が胎児の首に捲いていることはよく有ります。
3、4人に1人と言われます。
今回のように首に捲いていなくても、足首や胴体に捲いていることもよく有ります。
へその緒が捲いていると、陣痛が始まって胎児が下がってくると、
胎盤が引っ張られてしまうのです。
それで胎盤の一部が剥がれてしまうことが有るのですよ。
胎盤が少しだけ剥がれると、胎児の心拍が下がったり、
子宮の口から出血してきたりすることも有るので、注意が必要です。
胎盤が1/3程度剥がれてしまうと、悲しいことですが、
お腹の中で胎児が亡くなってしまいます。
残念ながらこれを予期することはできないのですよ。
だから、予定日が近づくと、突然、子宮内胎児死亡が起こることが有ります。
タマル産でも数年に1人は生じています。これは避けられません。
妊娠中期から後期にかけて、子宮から出血すると言えば、
この常位胎盤早期剥離と前置胎盤、それに切迫早産の3つを覚えておかなければなりませんね。
今回は、心音が下がって、出血も増えてきてリスクの高いお産でしたが、
用手的に子宮口を開大して、誘導することにより、
経産婦さんだったので10分程でお産することができ、無事元気に生まれました。
むしろおめでたい話でしたね。
帝王切開すればいいだろう、と考える方も居られるでしょうが、
緊急の帝王切開と言えども、30分程度はかかるので、
むしろ熟練した産科医が誘導する、あるいは吸引分娩する方がリスクが低いことはよく有るのです。
年の初めにまた怖い話をしてしまいましたが、
お産は常に、気を緩めてはいけないということです。
年の初めはいつも昨年の統計等を報告しているのですが、
今年はお産続きでしたので、まだもう少しお待ちください。
それでは今年も良き1年でありますように。