ごめんなさい。今日、月曜日は1ヶ月健診の日なのですが、まだ記念写真が更新できていないのです。
先ほども赤ちゃんが生まれて、この連休の始まりは3日続けて、赤ちゃんが生まれていました。
事務職ははかどりませんが、でもそれはいいことなのですよ。
それにしても経産婦さんのお産はリスクが少なくて、安心して見守れます。
初めてのお産は逆に、こちらも怖いのですよ。何が起こるか分かりませんからね。
ですが、お産が怖いものだと思っている初産婦さんはどれくらい居られるのでしょう?
みなさん普通に産めると、どこかで思っておられるのでしょうね。
先進国では3人のうち2人しか産んでいないことを、ご存知ですね。
日本では先進国の中では帝王切開が少ない方なのですが、それでも4、5人に1人は帝王切開です。
どんなお母さんが帝王切開になるかと言えば、多い原因は2つ有ります。
これはいつも言っているので、もう覚えましたか?
ただし、本屋さんの本を読んでも、インターネットで調べても、どこにもそんなこと書いていませんからね。
1つ目はへその緒が首に捲いている時です。
さっき生まれた赤ちゃんは、足にへその緒が捲いていました。
それでも陣痛の度に心拍数が落ちるのですが、結局難なく生まれました。
足に捲いて引っ張られるのと、首に捲いて引っ張られるのとでは意味が違います。
どちらもへその緒が圧迫されて、胎児に酸素が行かなくなって、心拍数が落ちるのですが、
首に捲いている場合には、さらに赤ちゃんの顎が浮くというのも問題なのです。
普通、赤ちゃんは顎を引いて、胸につけるようにして生まれて来るのです。
その方が頭の周囲径が小さくなって、生まれ易いのです。
でも顎が浮いてしまうと、頭の周囲径が大きくなって、しかも回り方が逆になって、
なかなか生まれないのです。しかも心音が下がるので、
長い陣痛に耐えられずに帝王切開になってしまうことが有るのです。
そしてもう1つ、帝王切開になりやすい原因は、お母さんが食べ過ぎることなんです。
そう、赤ちゃんが4キロにもなったり、お母さんの骨盤に肉が付き過ぎて、
参道が狭くなってしまうのです。
1人目さえちゃんと産んでおけば、2人目からは少々大きな赤ちゃんでも生まれるのです。
だからせめて1人目の時は、太り過ぎないようにした方がいいのにね。
最近は医師も舐められていて、栄養指導なんてしても逆切れされてしまいます。
それでも、敢えてしておきましょうか。
まあ、私がいつも言っていることなんですが、他の先生が論文として出されたので報告致します。
The effect of DASH diet on pregnancy outcomes in gestational diabetes:
a randomized controlled clinical trial.
訳すと、妊娠すると糖尿病のようになることを妊娠糖尿と呼ぶのですが、
そんな時はダッシュ食という、高血圧の時と同じ食事療法をすれば、
赤ちゃんも安全に生まれますよ、というものです。
もう少し詳しくお話しましょう。
まずDASH食の定義ですが、果物、野菜、全粒穀物および低脂肪乳製品を多く含み、
コレステロールや飽和脂肪酸を減らしたうえでの、食塩2.4グラム未満の減塩食です。
まあ、外国の食事なので、どうしても牛乳を入れたかったのでしょう。
なんとか低脂肪牛乳くらいは飲みたいというものかもしれません。
日本人なら、脂肪はやめて、くらいに定義したかもしれません。
要は主食は果物と野菜、それに全粒穀物です。
ご飯なら玄米であって、白米はダメだということですね。
もちろんパンにはマーガリンを塗ったらダメですからね。
最近、ご飯、パンに次いで、第3のアイテムでグラノーラがヒットしているようです。
でも皆さん、グラノーラに牛乳なんかをかけているんじゃないですか?ダメですよ。
ちょと歯にくっつくので、苦手ですけれど。
さらに言えば、フルーツは乾燥しているドライフルーツではダメで、
フレッシュなフルーツに含まれる水分が必要なのです。それを生きた水と言うのですよ。
それでDASH食という、私から言わせれば中途半端のダイエット食なのですが、
それでも、帝王切開が80.8%から46.2%に減ったというのです。
びっくりされませんか。妊娠糖尿だと80%もの人が帝王切開になるのですよ。
そして、食事を変えるだけで、半分近くに減らすことができるんです。
赤ちゃんの体重で言うなら、ほっておけば3,818グラムで生まれるところ、
3,227グラムに抑えられたそうです。
かなり普通に近くなりますね。たった食事を変えるだけですよ。
なんだ、帝王切開って、簡単に減らせるのですね。
医師の指導に従えば、ですが。
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