タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

どこで産むか

2015-04-21 21:00:54 | 産科


先週は再び、お産のラッシュでしたからね。
お父さん方も、頑張っておられましたよ。

さて火曜日ですから、産科の話題をお話しましょう。
タマル産で産まれる女性は、もちろん篠山在住の方が多くて、
産まれる女性の2/3くらいでしょうか。
残りの1/3は丹波市の女性です。
今日退院された女性は、姉妹で何人も産まれているのですが、多可郡だったかな。
そう、遠くからの方も居られますね。

そんな中、篠山の方だけにメリットが有って申し訳ないのですが、
篠山に住民票の有る女性が篠山市内で出産されると、
この春から、申請により5万円が支給されるのでしたね。
タマル産では、退院時に初産婦さんで79,800円、経産婦さんで59,800円をいただいているのですが、
かなりの部分が返ってくることになりますね。

しかもタマル産では個室の差額ベッド代も無料ですし、
夜間や休日の追加料金も有りませんし、
陣痛が2日に渡っても、追加費用も無いので、まったく予期せぬ出費が無いのでしたね。

外来もタマル産では14回の健診を自己負担無しにしていますから、
こと出産に関しては、ほとんど費用がかからないのですよ。
丹波市や三田市はとても妊婦検診に対する助成金が少ないですから、
タマル産ではこれらの市から妊婦検診に来ておられる女性の、
検査費用の大部分をまったく無料にしているのですからね。

この春から丹波市は1万5千円の助成金アップが有りましたが、
それでも全国的には低い方なのですよ。
あまり少子化対策には興味が無いようです。


ここまでは前置きです。
ちょうどつい先ほど、篠山市の健康課の方が来られて、
このお祝い金の制度の漏れを防ぐための協議をしていたのですよ。
というのは、せっかくタマル産で妊婦健診をしていたけれど、
途中で切迫早産などの病気のために、市外の神戸市などに搬送されたり、
紹介状を渡されたりすることは、どうしても有るからです。

でも、そんな場合でも、篠山市内で産まれた方と同様に、5万円のお祝い金が出ることになったのです。
赤ちゃんを市外で産んでも、出生証明書は市役所に持って行かれるでしょう?
その時に、市外で産んだ理由を尋ねられるそうです。
自分で里帰りなどのために産んだのか、クリニックから医学的な必要性が有って市外で産んだのかです。
後者ならば、市からタマル産に連絡が入り、うちうちの書類だけで、手続きが取られることになりました。
だから、産婦さんはとくに書類を提出したりする必要はなくなったという訳です。

ちょっと、医療のフリーアクセスという面では、
遠くても好きな施設で産めないというデメリットは有るでしょうが、
これも市内の医療機関を潰させないという意味で、
しかも分娩費用がほとんどかからないという意味で、
大目に見てくださいな。

もう1つの新制度である、3人目の20万円のお見舞金は、どこで産んでも貰えますからね。
ちゃんと市の方には、もっと上げて~、とは言っておきましたよ。
ですが、カラーコピーでさえ渋っておられましたから、
そこは勘弁してあげましょうか。


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