タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

妊娠中に食べてはいけないもの

2019-06-19 22:04:09 | 産科
写真は、大阪府吹田市の依乃莉(いのり)ちゃん、5月13日生まれ。
「人との繋がりを大切にする、思いやりの有る子に育ってください。
初めてのお産は思ったよりスムーズで、あと一人頑張れると思いました。
食事もマッサージも、スタッフも最高過ぎました。ハーブティーも。」

前向きな姿勢は、お産でも得をしますね。
また2人目で帰ってきてくださいね。

昨夜は夜中に3人、赤ちゃんが生まれましたよ。
少し眠たいのですが、明日は木曜日で外来がお休みですから、ゆっくりしますよ。

さて今日は、妊婦さんの食事というテーマでお話してみましょう。
先日もある妊婦さんが、トキソプラズマの検査をして欲しいと言われ、検査をしてみましたよ。
トキソプラズマは、妊娠初期のルーチン検査には入っていませんから、
希望者だけということになっています。

それでも検査をすると、たいていの日本人は、かかったことも無ければ、最近かかったと思われることもないのです。
地域差が有るのですが、トキソプラズマの抗体の神戸の最近の調査での陽性率は3.5%です。

トキソプラズマの抗体とはIgG抗体と言って、昔かかった場合に陽性になります。
それに対して最近かかった場合は、しばらくだけ陽性になるIgM抗体が陽性になります。
このIgMが陽性の場合は、妊娠してからかかったのかが少し心配になるので、
さらにIgG avidityという検査をするのです。
IgG avidityが低い値だと、すごく最近の感染ということになり、妊娠してからの感染が疑われるからです。

初感染が疑われるのは全妊婦さんの0.3〜0.7%と言われていますよ。
2千人に1人くらいかな。たまに有るということですね。
初感染が疑われれば、ある抗生物質を内服します。
最近、新製品が出たようですけれどね。

ただし妊娠中の初感染であっても、3割しか胎児に感染しません。
感染しても障害を生じるのは、そのうちの15%ほどなのです。
そして薬を使用することで、かなりの率で、それさえも予防できるのです。

ところでどこから感染するのでしたっけ?
生肉を食べると感染するのですよ。
私も京都に居た頃は、東山においしいお肉屋さんが有って、そこでよくユッケを食べていましたよ。
でも妊婦さんはとくにそんなことはしてはいけないのですね。
馬肉の刺身なんていうのもダメです。
もう1つは、ネコを飼っていたりですね。
フンの掃除も気道から吸ってしまいますよ。

また別の感染症として、リステリアというものが最近は話題です。
外国産のチーズは加熱していないことも有るのです。
生ハムやスモークサーモンもよく食べるようになったでしょう?
あやしいものは加熱処理してください。

大きな魚は、水銀濃度が高いですから、お寿司やさんは週に1回までですね。
先日、回転寿司屋さんに行ったら、タマル産に通院中の妊婦さん家族と出くわしましたけれどね。

あと注意するのは、カフェインでしょうか。
もうすぐ予定日の経産婦さんですが、尿検査で糖が陽性でした。
聞くと、砂糖たっぷりのコーヒーを飲んでいるのだとか。
もちろん砂糖もコーヒーもダメですよ。
ついでにハーブティーも、気に入ったからと言っても、日に1杯くらいにしておいてくださいね。

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愛の調和を成せば円形運動をなします。
愛で一体となり愛の実を結べば神様は降りてこられ、
人間は上がって中間で出会うようになります。
神様がこの円形の求心点になり、球形運動がなされます。
求心点は愛の調和が成されるところで、
生命が指導するところであり、
平等主義と共同主義の始発点なのです。
そこには愛の力があります。
ですから宇宙のすべての作用の力と包容する力は愛なのです。

   レバレンド・ムーン