タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

東レのがん検査の意味

2019-06-10 21:25:56 | 婦人科
写真はマルベリーの実です。
平たく言えば、桑の実ですね。
今年、ベランダに成ったものです。

いつもはタマル産では、ツバメの赤ちゃんが生まれるのですが、
今年はセキレイが、ベランダのバラの木の下に巣を作って、あっという間に赤ちゃんが生まれました。
たぶん5羽くらいでしょう。
セキレイって、渡り鳥だと思っていたら、ずっと同じところに棲むのですね。

ところで昨日のニュースでは、東レが血液1滴で複数のがんを発見するキットが、
厚生労働省に製造承認を受ける予定だと有りましたよ。
さっそく今日の東レの株価は上昇したようですね。

でもね、これってタマル産では、すでに何年も前から開始しているのですよ。
がん細胞が放出するリポゾームという粒子の中の、がんの遺伝子の断片である、
マイクロRNAという物質を測定する技術から来ています。
採血量はまだ研究用にも保存されますので、10ミリリットルほど取りますが、
量の違いと、値段がこなれていないだけで、検査理論は同じです。
検体は広島大学関連の施設に送っているのですけれどね。

これからは、がん検診と言えば、このマイクロRNAですよ。
リキッドバイオプシーなどと呼ばれることも有ります。

現在、人間ドックで行われている腫瘍マーカーと似ているように思われるでしょうが、
腫瘍マーカーは良性腫瘍でも上がります。
例えばCA125という腫瘍マーカーは、婦人科のがんでよく上昇するのですが、
子宮内膜症でも少しですが上昇します。
こういうのを偽陽性と言うのですね。

逆に悪性腫瘍でも上がらないことも多いのです。
だから見落としてしまうのですが、これは偽陰性と呼びます。
この偽陽性と偽陰性を減らすことができれば、
乳がんやすい臓がんでは、放射線を使った精密検査をいきなりしなくても、
採血だけで分かってしまうのですね。
マイクロRNAの測定だと、95%以上の感度とも言われます。

もう1つ、重要なことは、マンモグラフィーでは、せめて1センチくらいの大きさにならないと発見できませんが、
マイクロRNAは目に見えない腫瘍も発見できるのですよ。
以前から何度か説明しているのですが、まだマンモグラフィーを受けられているのですか?
タマル産ではマイクロRNAの採血をいつでもしていますからね。
ただし月曜から土曜の午前中だけです。予約は必要有りませんが、
一度に友達同士で3人以上で来られる時は、予約をしてください。

先日も産後で胸にしこりが有る、と心配されていた褥婦さんですが、
超音波検査だけでは不安だったようで、採血して帰られましたよ。
とくにマイクロRNAの検査に向いているのは、体の深部の、他の検査では見つけにくいがんです。
つまり乳がんと膵臓がんですよ。

来年からは、東レのおかげで、もう少し値段が下がることでしょう。
ですが今年から受けられてみるのはいかがでしょうか。

***
真の愛とは何でしょうか。
おじいさん、おばあさんでも、
死んだとしても永遠に、
それなしでは生きることができません。
それさえつかんでおけば永遠にうれしくて、
それなしでは生きられないのが真の愛です。
年寄りはもちろん、
男性も女性ももちろん、
青少年ももちろんそうです。

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