タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

大切なものは目にみえない

2016-05-09 21:02:54 | 産科
篠山市杉の勇那(いさな)くん、3月22日生まれ。
「クジラの古語であるイサナから名付けました。クジラみたいに堂々と、いきいきと。
お産は薄暗い照明とBGMのおかげで、リラックスして取り組めました。
毎食すべてゴージャスで、美味でした。楽しみでなりませんでした。」

初期の両親学級のソフロロジー教室でお話しているのを覚えていてくださっていたのでしょう。
タマル産のお産のスタイルは、暗い部屋で、夫婦で産んでいただくのですよ。
お産はもっと、神秘的なものでありたいからです。

久しぶりにソフロロジー式分娩教育のことを復習しておきましょう。
外国人にソフロロジーと言っても通じません。
それは造語だからです。
ソフロリミナルな状態で赤ちゃんを産む、あるいは妊娠中に瞑想するという意味なのです。
ソフロリミナルな状態とは、眠りに落ちる前のような気持ちの良い状態のことです。

よくお産では、陣痛が来ては、痛いからと大騒ぎする女性も居られます。
それは不安な心理からきているのですね。
怖いと、キャーキャーと声を出してしまうのです。
ですが理想は、陣痛の痛みも受け入れて、赤ちゃんを産む力に変換していけることです。
すると心が静まって、座禅を組んでいるような気持ちでお産ができるのです。

もともとフランス人が日本に来て座禅を学び、
インドではヨガを学んで、フランスで開発した方法なのですから、
日本人には親しみやすい方法と言えるでしょう。
だってフランスの都会では、背中に硬膜外麻酔をして、お産は吸引分娩でする、
いわゆる無痛分娩が主流ですからね。

そんな非人間的なお産から脱しようと、逆に自然なお産が生まれてきたというわけです。
ですが、病院に勤務する産婦人科の先生にそんな話をしたら、
間違いなく、あなたは変な目で見られることになるでしょうね。

タマル産で産む場合に、確かにデメリットも有ります。
それは輸血ができないということです。
1年に1人くらい、輸血が必要な方が居られます。
そういうお母さんにとっては転院を余儀なくされるので、デメリットと言えるでしょう。
ただしタマル産では、輸血を必要とされる妊婦さん自体が少なくなっています。
それは普通に産んだ方が、帝王切開の時より出血も少ないですからです。

私は丹波で開業して18年、多くの妊婦さんを救ってきたと思っていますよ。
ただ、結果が良ければ助かった、とは思っていただいていないかもしれませんけれどね。
「大切なものは目にみえない」のかも。

*******
もしあなたがたが自分を傷つけるならば
それは自分だけを傷つけているのではなく
両親の愛の実を傷つけているのであり
神様の愛の現れを傷つけているのです。
あなたが傷つけば、
両親も、
また神様も、
苦痛を感じるのです。
あなたの存在のかげには
いつも神様がいることを
忘れてはいけません。

   レバレンド・ムーン