今週、外来に来てくれた赤ちゃんです。
11月後半の予定日の赤ちゃんもみんな生まれてしまったので、病棟も静かになりつつあります。
毎月同じくらい赤ちゃんが生まれてくれるとやり易いのですが、
多かったり少なかったり。
今妊娠すると、来年の8月の予定日なんですよ。
ですが、来年の5月なんて予定日の方が多いもので、これから里帰りの方はもう受けられないほどです。
最近、何度か患者さんを遠くの病院にまで搬送することが有りました。
もちろん年中、神戸まで救急車で行くことは有るのですが、ちょっと重なりました。
妊娠すると、普通に生まれて当たり前と考えておられる方が、まだまだ多いように思います。
それでも最近は、35歳を超えてからの妊娠も多く、中には40歳を超えて初産という方も。
それだけリスクが増えてきているのを感じておられる方も多いのではないでしょうか。
妊娠高血圧症候群という病気で、しばらく入院されていた方です。
妊娠37週に入って、体重も2、000グラムを超えたので少し安心です。
ですが急激に血圧が上がってくると、子癇(しかん)発作を起こしかねません。
だから県立こども病院に転院していただいたのです。
こういう時は生まれてきた小さな赤ちゃんを未熟児センターに搬送するよりも、
母体ごと搬送した方がメリットが有ります。
その方が生まれた赤ちゃんに面会に行き易いし、搾った母乳を飲ませてあげたり、
直接授乳だってできるかもしれませんからね。
ただ生まれてから赤ちゃんに呼吸障害と言って、呼吸が上手にできなかったり、
感染症が有って、小児科管理した方がいいことも有ります。
この場合は慣れ親しんだタマル産で、お産はしていただいて、
赤ちゃんだけ、しばしの別れということも致し方有りません。
もう26年も産婦人科医をしているのですが、
これまでに何回も子癇発作は経験しています。
ですが今までで一番たいへんな子癇発作を起こされた方の思い出です。
やはり妊娠高血圧症候群で、胎児の状態が悪く、今すぐ帝王切開をしないといけない状態でした。
無事赤ちゃんは生まれたのですが、産後にお母さんが2度、子癇発作を起こされたのです。
結局、帝王切開後数日して、神戸の中央市民病院までお母さんだけ搬送しました。
その方が先日、里帰りで次の妊娠のために帰って来られたのですが、
今度は初めから大きい病院でね、と指導しましたよ。
でもまた来院してくださり、大きくなった上の子も居り、その元気な姿を見て感激しました。
お産って、その時はとてもたいへんなことも有るのですが、
それが済むと嘘のように、元気になられるのですよ。そんなことをよく経験します。
先日、違う方で、産後の膣壁下に出血されて、やはり神戸の中央市民病院に
行くことも有ったのです。
処置後また数日してタマル産に帰って来られました。
すぐに搬送したので、むしろ喜ばれました。
出血が多いと輸血の準備もしておかないといけませんからね。実際はしないことの方が多くてもです。
こんな話をしたのは、この11月の半ばから、神戸市北区の済生会兵庫県病院の未熟児センターが
増床されたのですよ。産科の病棟も改装されて増えたようです。
残念ながら最近ではいつも満床で、なかなか母体の搬送はできなかったのですが、
これで近くに救急病院が確保できて、より安全が増しました。
兵庫県の北半分は、はっきり言うと安全にお産ができる状況ではないですからね。
県立柏原病院あたりが、もう少し充実してくれるといいのですが。
県立病院なのに小児科は、よその病院で生まれた新生児は診察しないという方針ですからね。
なんとも狭い考えでしょうか。
あまりお産がたいへんだという話をすると、皆さん怖がって、
初めから大きな病院で産めばいいと考えられるでしょうか。
ですが、多くの方は普通に産めるのですよ。
だからもしもの時のバックアップが必要だということです。
そういう意味で、済生会兵庫県病院の意義は大きいですね。
日本では半分の方がタマル産のような診療所でお産をされています。
だから世界でもずば抜けて、日本は帝王切開率が低いのですよね。
だって、日本中の病院でのお産は、海外同様、とても帝王切開率が高いのですから。
もちろん診療所が一般に低いという意味ですよ。
もちろん休むことなく全身全霊で仕事に従事しているからですね。手前味噌でした。
ホームページはこちらhttp://www.tamar.jp/pg72.html
11月後半の予定日の赤ちゃんもみんな生まれてしまったので、病棟も静かになりつつあります。
毎月同じくらい赤ちゃんが生まれてくれるとやり易いのですが、
多かったり少なかったり。
今妊娠すると、来年の8月の予定日なんですよ。
ですが、来年の5月なんて予定日の方が多いもので、これから里帰りの方はもう受けられないほどです。
最近、何度か患者さんを遠くの病院にまで搬送することが有りました。
もちろん年中、神戸まで救急車で行くことは有るのですが、ちょっと重なりました。
妊娠すると、普通に生まれて当たり前と考えておられる方が、まだまだ多いように思います。
それでも最近は、35歳を超えてからの妊娠も多く、中には40歳を超えて初産という方も。
それだけリスクが増えてきているのを感じておられる方も多いのではないでしょうか。
妊娠高血圧症候群という病気で、しばらく入院されていた方です。
妊娠37週に入って、体重も2、000グラムを超えたので少し安心です。
ですが急激に血圧が上がってくると、子癇(しかん)発作を起こしかねません。
だから県立こども病院に転院していただいたのです。
こういう時は生まれてきた小さな赤ちゃんを未熟児センターに搬送するよりも、
母体ごと搬送した方がメリットが有ります。
その方が生まれた赤ちゃんに面会に行き易いし、搾った母乳を飲ませてあげたり、
直接授乳だってできるかもしれませんからね。
ただ生まれてから赤ちゃんに呼吸障害と言って、呼吸が上手にできなかったり、
感染症が有って、小児科管理した方がいいことも有ります。
この場合は慣れ親しんだタマル産で、お産はしていただいて、
赤ちゃんだけ、しばしの別れということも致し方有りません。
もう26年も産婦人科医をしているのですが、
これまでに何回も子癇発作は経験しています。
ですが今までで一番たいへんな子癇発作を起こされた方の思い出です。
やはり妊娠高血圧症候群で、胎児の状態が悪く、今すぐ帝王切開をしないといけない状態でした。
無事赤ちゃんは生まれたのですが、産後にお母さんが2度、子癇発作を起こされたのです。
結局、帝王切開後数日して、神戸の中央市民病院までお母さんだけ搬送しました。
その方が先日、里帰りで次の妊娠のために帰って来られたのですが、
今度は初めから大きい病院でね、と指導しましたよ。
でもまた来院してくださり、大きくなった上の子も居り、その元気な姿を見て感激しました。
お産って、その時はとてもたいへんなことも有るのですが、
それが済むと嘘のように、元気になられるのですよ。そんなことをよく経験します。
先日、違う方で、産後の膣壁下に出血されて、やはり神戸の中央市民病院に
行くことも有ったのです。
処置後また数日してタマル産に帰って来られました。
すぐに搬送したので、むしろ喜ばれました。
出血が多いと輸血の準備もしておかないといけませんからね。実際はしないことの方が多くてもです。
こんな話をしたのは、この11月の半ばから、神戸市北区の済生会兵庫県病院の未熟児センターが
増床されたのですよ。産科の病棟も改装されて増えたようです。
残念ながら最近ではいつも満床で、なかなか母体の搬送はできなかったのですが、
これで近くに救急病院が確保できて、より安全が増しました。
兵庫県の北半分は、はっきり言うと安全にお産ができる状況ではないですからね。
県立柏原病院あたりが、もう少し充実してくれるといいのですが。
県立病院なのに小児科は、よその病院で生まれた新生児は診察しないという方針ですからね。
なんとも狭い考えでしょうか。
あまりお産がたいへんだという話をすると、皆さん怖がって、
初めから大きな病院で産めばいいと考えられるでしょうか。
ですが、多くの方は普通に産めるのですよ。
だからもしもの時のバックアップが必要だということです。
そういう意味で、済生会兵庫県病院の意義は大きいですね。
日本では半分の方がタマル産のような診療所でお産をされています。
だから世界でもずば抜けて、日本は帝王切開率が低いのですよね。
だって、日本中の病院でのお産は、海外同様、とても帝王切開率が高いのですから。
もちろん診療所が一般に低いという意味ですよ。
もちろん休むことなく全身全霊で仕事に従事しているからですね。手前味噌でした。
ホームページはこちらhttp://www.tamar.jp/pg72.html