フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

覚悟

2012-01-20 21:40:05 | Weblog
イタリアの豪華客船の座礁事故での船長の対応に全世界から非難が集まっています。一方では映画山本五十六がヒットしています。どちらもリーダーとしてどう行動するかが注目されているのでしょう。
新聞の経済欄始め企業のトップの動向は大変重要な要素となっています。それだけにいつの世もリーダーとはが話題になります。時代によってぶれない考え方は「覚悟」が求められるということではないでしょうかね。あの船長には全く覚悟が見られない行動ですし、呆れるばかりです。
具体的に覚悟というと何でしょう。私考ですが、覚悟とは『誰の為に、どの組織の為に自分は仕事で貢献するかをはっきりと意識していること』だと思っています。ですから船長は乗客の安全に貢献することが第一となるわけです。こうした覚悟の欠如が至る所で見られるのが現実です。おそらくその仕事に就くときにはそれなりの覚悟を持っていたでしょうが、歳月は貢献する相手を忘れさせ、極端にいえば貢献の対象が自分になってしまうことが多くあるのでしょう。
古人はやはり人間を見抜いていました。
「初心に返れ」と。