フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

折り鶴と手紙

2012-01-19 23:17:51 | Weblog
震災復興の願いを込めて作られた折り鶴が仙台などで展示されています。この折り鶴は千羽鶴として、病気快癒やスポーツ必勝を願ったりして折られることが多いですね。
鶴は長寿を象徴する鳥でもあり夫婦仲が良く一生連れ添うことから仲良しの象徴でもありますが、とくに鳴き声(鶴の一声)が共鳴して遠くまで届くことから、天に届く、つまり天上界に通じる鳥と言われているからです。願いが天に届くということですね。
この折り鶴は機械では折れないでしょうね。一つ一つ手で折るのですが、願いが叶うのは折っている最中にそれぞれの願いを念じているからです。送る相手をイメージしながら思いを鶴に托すのです。
同じようなことが言えるのは、手紙です。手紙は手書きが大切というのは、書いている間は相手を思い続けているからです。印刷されたものから温かさが伝わって来ないのも、やはり紙と向かい合う時間が無いからでしょう。何かを伝えるときはきちんと向き合うことが必要なのはこのことからも解ります。子供たちと話すときもまっすぐ向き合って接して行くことが伝わる秘訣だとそこから結論付けているのですが…。