フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

数字

2012-01-15 23:34:53 | Weblog
毎週、日曜日は東海ラジオでSKE48の若いお嬢さんと話をする機会があります。午後3時からの「1+1+1=3じゃないよ」の中でのコーナー、「SKE48とおじいちゃん」です。おじいちゃんと言われるのには少し抵抗がありますが、実際に孫がいるから仕方ないかとあきらめています(笑)。
さてそこで今週の話は、知っておきたい数字です。地球一周は4万キロ、地球上の人口は約69億人などスケールの大きな数字からハガキの縦、横(148mm×100mm)など話していましたが、陸上の100m走の世界記録を紹介していて気づきました。我々の子供の頃からずうっと10・1秒が続いていました。今現在はジャマイカのウサイン・ボルトが2009年に出した9・58秒です。長い年月を経てわずか0・52秒短縮したに過ぎないのです。
いやいや、わずかではありませんね。大変な数字なんです。何が言いたいかと言うと、それぞれのジャンルで人間は大進歩を遂げていますが、その進歩のめくらましにあって、人間自身が過大評価をしてしまったのではないかと言うことです。しかしこの走ることにおいての数字はわずかです。この数字を見て人間自身の謙虚さを取り戻したいと思ったのです。そうすれば自然にメスを入れるような行為は慎むのではないでしょうか。