フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

生え抜き

2012-01-18 23:44:33 | Weblog
経営再建中の日本航空の次の社長に生え抜きの現専務が昇格するようです。稲森会長が生え抜きのリーダーが大切と決断した結果です。生え抜きのリーダーといえば、ドラゴンズの高木監督もそうです。
生え抜きを辞書で調べて見ると、その土地に生まれてそこでずっと育つこと、あるいは初めからそこに所属して今日に至っていることとあります。つまり抜くというのはそのことを最後までする、しとおすという意味があり、やり抜くの抜くと同じなのです。新体制は新しい何かを期待して起用されるわけですから、是非やり抜いてほしいものです。プロパーがずいぶんと勇気づけられるでしょう。ささやかな私の経験でもずっとアナウンサーをやり続けていることは小さな誇りになっています。さらに最後まで行けたらと意欲を燃やしているんですよ(笑)。
さて生え抜きに話は戻りますか、生え抜きは他人の釜の飯を食っていないことから、たくさんの方程式を解く方法を持っていないことがあります。一つの方法しか持っていないのでこの方法が一番と思いがちです。会社を熟知している利点を活かして新しい風を入れる勇気をまず持つことからスタートですね。