(有)花沢不動産

趣味の話など

檻の中の機関車

2021-01-25 | 一寸お出かけ(関西)
本件、年明け直後のお出かけであることをはじめにおことわりしておきます。

日本で唯一のEH10保存機が大阪の淡路にあるというので見に行ってきました。
EH10型機とは、1954年~1981年にかけて主に東海道線および山陽線岡山以東で活躍
した貨物用の電気機関車で、2車体永久連結・8軸を誇ります。その巨体ゆえ、他の
線区に転用されることはありませんでした。

阪急淡路駅から徒歩数分、東淡路南公園健康広場にありました。
EH1061号機・昭和32年東芝製。

厳重に柵に囲まれていて、写真が撮りにくかったり、直にさわれないのは残念ですが、
そのほうがかえって良好な状態が保たれるのかもしれません。


興味深いのは、やはりEH10の特徴の2車体の連結部です。

連結部は棒連結器ですらない細い棒が印象的で、台車マウントのATS車上子受(後付け
のはず)のほうがよほどごついです。

旧型機から新性能機への過渡期の機関車ゆえ、台車も先台車なし・各台車独立という
新しい構成ながら、鋳鋼製の台車枠に重ね板ばねの枕ばねなどは昔ながらの構造で、
新旧入り混じっています。

枕ばねの上にある名板は車体と同じく東芝製であることを示していますが、その真下の
鋳鋼台車枠表面に住友マークが見られるのは興味深いです。

鉄道貨物輸送の全盛期を象徴するEH10の貴重な保存機、京都の博物館のようなところ
で屋内保存して、常時公開して欲しいと思うのは私だけでしょうか。

なお、公園からほど近い阪急淡路駅付近の立体交差化工事はこんな感じでした。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あけましておめでとうございます | トップ | 元スーパー(古?)カーに乗る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

一寸お出かけ(関西)」カテゴリの最新記事