高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2016年5月22日(日) 自主巡回 奥高尾

2016-05-30 21:11:49 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

2016年5月22日(日)自主巡回 奥高尾

テーマ:『小満(しょうまん)の緑を味わう』

◆天気:晴れ 27℃

◆コース:高尾駅北口集合―(バス)小仏バス停~小仏峠~相模湖望む休憩所(昼食)~小仏城山~一丁平~高尾山頂(VC)~6号路~清滝解散

◆参加人数:9名(L大谷)

◆行程:

◎朝のミーティング

・9:00に高尾北口に集合、バスで小仏バス停へ。

小仏バス停で「巡視必携」に添いながら今日のテーマ、巡視の視点などをお話する。

・テーマの「小満(しょうまん)の緑を味わう」の“小満”は、二十(にじゅう)四(し)節気(せっき)の一つで、今時分の季節。

  5/20又は5/20~芒種(ぼうしゅ)(6/5)の前日までの期間で、

草木など万物が次第に成長して天地に満ち始める。生命がみなぎるころ といいます。

二十四節気は中国からのもので、季節を四等分するための区分手法でもあります。

春は立春(2/4頃)から始まり、夏は立夏(5/5頃)から、秋は立秋(8/7頃)からで、

冬は立冬(11/7頃)から立春の前日までに区分されます。 

各季節は更に6つに分けられます。

“小満”のある<夏>は 立夏(りっか)―小満(しょうまん)―芒種(ぼうしゅ)―夏至(げし)―小暑(しょうしょ)―大暑(たいしょ)です。

日本では二十四節気は江戸時代から取り入れられました。

・日本にもこの時期のことばで 万緑(ばんりょく)(季語<夏>)=「木々の緑が深まり、生命力にあふれる様子」があります。

今日一日、木々の成長する中に身をおいて、その生命力を感じ、エネルギーを得ようというのです。 

 

 ◎小仏峠まで

・上りまでの道では ハリエンジュ、ヤマボウシ、マタタビなどについて、S氏から興味深い説明を受けました。

  ハリエンジュ(ニセアカシア)の白い花はニホンザルの好物で、沢山食べると糞が白っぽく(本来緑色が灰褐色が混じった黄土色)なる。

 マタタビの葉の白色は、表面と葉肉の間に空気を含む層があるから(光の乱反射)で、葉を傷つけると表面と葉肉が密着するので緑色になる、ということです。

 

・ゆっくり山道を上っていきます。少し行くと、後ろから10代前半の少年が自転車(普通自転車)を押して上って来ました。

 思わぬことでびっくりしました。自転車は使えない、乗らないよう、声かけをしましたが、押していくしかないのは明白でした。

 

◎相模湖の見える休憩所で昼食

・11:50小仏峠から城山途中の休憩所着、昼食。

・昼食後、<季節のことば遊び>と題したプリントで、25個のことば(季語)から 各人いいなと思う

ことば(季語)と、夏の季語の数 をあげました。

 

 以下がプリントのことば(季語)です。よろしかったら試してみてください。

①情景が浮かぶ、思い出す光景があるなど いいなと思う季語はどれですか。(いくつでも) 

②夏の季語はいくつありますか。(  )個

 1.風薫(かぜかお)る  2.青嵐(あおあらし)   3.雲(くも)の峰(みね)  4.夏(なつ)燕(つばめ)  5.西日(にしび)   6.夏(なつ)の山(やま)  7.清水(しみず)   

 8.梅干(うめぼし)   9.麦茶(むぎちゃ)   10.卯(う)の花(はな)  11.茂(しげ)る  12.涼(すず)し  13.登山(とざん)道(どう)  14.郭公(かっこう)   

15.青田(あおた)  16.川(かわ)蜻蛉(とんぼ)  17. 滝(たき)  18.白(しろ)シャツ 19.夏(なつ)木立(こだち) 20.万緑(ばんりょく)  21.緑陰(りょくいん)

22.ビール 23.草(くさ)いきれ 24.宝鐸(ほうちゃく)草(そう)の花(はな) 25.南風(みなみ/みなみかぜ/はえ)

                                             (②答25個) 

◎VCまで

・12:05小仏城山でトイレ休憩後、一丁平へ向かいます。

・一丁平から30mほど行った先に赤松の枝折れあり。

・VCでは担当委員から新帽子を受け取りました。

 

◎清滝まで

・14:00VCを出て6号路を下山しました。

・大山橋で四人の外人にS氏セッコクの案内、実際のところ花はもう咲いているのか期待をこめながら歩きます。

・かなり下(くだ)った複数の木から沢山のセッコクを見ることができました。

・15:35清滝着。振り返りの後15:45解散。

 

 

“小満”の木々は生き生きとエネルギーを発散している緑でした。

木々のたくましい生育と共に、虫たちが育ち、幼鳥たちが育っていくのでしょう。

一日お付き合いくださいました皆さまに感謝します。ありがとうございました。(大谷)

                                                                           ※写真提供: kei ,  川原田

         

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