参加者:TSR6名
コース:高尾駅北口~夕焼け小焼けバス停~関場~盆堀林道~鳥切場~峰見通り~市道山~醍醐丸~和田峠~陣馬高原下バス停
~高尾駅北口
新緑のこの時期、皆さんもお気付きと思いますが、午前9時前後の高尾駅北口バス乗り場・陣馬高原下行と小仏行バス停は
長蛇の列でごった返しています。本日もいつものように長い行列ができていましたが8:55分発臨時急行バスに全員乗ること
が出来ました。しかし、途中の夕焼け小焼けバス停で超満員のバスから下車するのが一苦労でした。
本日の巡回は歴史チーム特別活動として、関場の名前の由来となった口留番所跡の解説と、奥高尾北部に残る峠道を解説し
ながらの巡回でした。
夕焼け小焼けのバス停から2~3分歩いたところに口留番所跡があります。甲州街道の裏街道である佐野川往還(現在の陣
馬街道)の分岐点の高留にあった番所跡で、明治2年(1869)に廃止されるまで村で管理していました。この口留番所があっ
たことから現在でも付近を「関場」と呼んでいます。
口留番所は江戸時代に物資の移出監視と、警備のために交通の要所に設置されていた関所のようなものでした。
関場バス停の先にある分岐を直進、龍泉禅寺を過ぎるとすぐに盆堀林道入り口があり、ここから本日の巡回をスタートしま
した。
盆堀林道をしばらく行くと登山道が始まり、急な上りを登りきる
と入山トンネル上部の尾根道に出ます。この尾根道は鳥切場(とっ
きりば)、峰見通りを経由して戸倉三山の一つ市道山に向ってい
ます。
奥高尾北部の峰見通りは初めてでしたが、多少アップダウンはあ
るものの、新しい道路標識が数多くあって非常に分かりやすい登山
道でした。
入山トンネル上部の尾根道への急登前に一息入れて
戸倉三山の最高峰!市道山にて
市道山からは直角に南に折れて八王子市の最高峰・醍醐丸(867m)へと向かいます。両端が高くなったこの尾根道は吊尾
根と呼ばれ、最後は醍醐丸への急な上りになっています。
吊り尾根の所々でササバギンランが可憐な花を咲かせていました。
市道は桧原村の人々が八王子宿の市場に通った道と云われていますが、このように奥高尾にある峠道は八王子宿の市場と深
いつながりがあるようです。
【今日見た花々】
ハリエンジュ オオデマリ オダマキ キランソウ トチノキ クサノオウ
マルバウツギ ガクウツギ カキドオシ ヤマツツジ ジャケツイバラ ヤマゴボウ
コナスビ ハナイバナ コゴメウツギ コアジサイ ツクバネウツギ ノイバラ
マムシグサ ヘビイチゴ ホウチャクチゴユリ ササバギンラン フタリシズカ ヤブデマリ
【今日いた昆虫】
ウスバシロチョウ ビロードナミシャク
本日の活動に参加された皆さんお疲れ様でした。アップダウンのある長丁場、ちょっとしたハプニングもありましたがすべ
て解決、この日の天気と同じ気持ちの良い巡回でした。(TSR/TF)