ルート:高尾山口駅→金比羅台への旧道→金比羅台→薬王院→山頂(昼飯)→稲荷
山→清滝(解散)
晴れ
参加者:6名
◆9:30一行6人高尾山口駅を出発し、落合橋から「山頂まで44丁」の碑を目安に左
折、山道に入る。
前夜の雨のせいか道は湿っている。
ゆっくり登り、金比羅台へ。
◆金比羅台で一息ついた後、今日薬王院で確認したいことを伝える。
それは古い絵図
(江戸時代末期1823年版、1855年版)によると、
薬王院本堂が現在とは違う所に描かれている。
今日はその旧本堂の位置をみんなで確認しようというのだ。
◆11:20薬王院。
江戸時代の2枚の絵図のコピーを手に、まず現在の本堂に。
絵図ではこの位置に護摩堂、薬師堂、大師堂が並んで描かれている。
◆旧本堂はどこにあったのか、というと現在の本坊の位置に描かれている。
本坊は普段富士道に向かう際に脇を通ることはよくあるが、今回は本坊の敷地に入
る。
僧が使う黒門の右側の建物(書院)の前に立つ。
建物の後ろは崖となっている。
絵図からするとここに旧本堂があったはずだ。
◆現在の位置に移動した原因は、
明治19年の台風による崖崩れで、旧本堂と薬師堂が倒壊。
明治34年に現在の形に建て直されている。(「薬王院の文書を紐解く」)
◆次に絵図の旧本堂の近くに描かれている「トツコ(独鈷)水」という水場を探す。
トツコは独鈷のことで、密教の法具。
本坊の敷地内に人々が水をもらいに来るという水場があるということを聞いていた。
それが「トツコ(独鈷)水」ではないか。
居合わせた薬王院の関係者に尋ねたが、
井戸水ということはわかったがそれ以上はわからなかった。
他にこの近くの水場としては、
弁財天の洞がある。
弁財天へ腰をかがめながら入って行くと薄暗い洞の岩からは水が滴り出ていた。
今のところ「トツコ(独鈷)」の位置は不明のままだ。
◆12:35山頂。
三連休とあって山頂は春・秋の繁忙期を思わせる賑わいだ。
◆昼食後「薬王院と信仰」について時間をもらって話を聞いてもらう。
゛薬王院が薬師信仰から現在のような飯縄権現を全面に出すようになったのは、
1729年の飯縄権現の建立が期といえそうで、
その背景に当時江戸で流行った不動信仰がある。”
というのが概要。
◆1:35山頂発。
稲荷山を下る。
途中キバナアキギリを見る。
◆休憩所の手前で浮き上がった道標があり、I氏が直す。
◆3:20無事清滝到着。
振り返りの後解散。
◆今回は薬王院の歴史を交えた巡回だった。
お付き合いいただいた参加者のみなさんに感謝申しあげる。
(TSR/MO)
19日の共同イベントですが、今回は日頃あまり行かない場所へ行きます! もう期日が迫っておりますが、皆様の参加をお待ちしております。
集合:8:30 高尾駅北口
コース:高尾駅北口~(陣馬高原下行きバス)~関場バス停~盆掘林道~入山トンネル~鳥切場~(このあたりのどこかで昼食)~刈寄山~刈寄林道~沢戸橋~武蔵五日市駅(解散)
8:50のバスで移動するため、普段に比べ早めの集合時間になっております。ご注意ください。なお、詳しいことは直接レンジャーまでお尋ねください。(都レンジャー・福田)
追記(18日):現在、台風16号が関東地方に向けて直進しています。今夜中には進路を東に変えると思われますが、明日朝の状況によってはコースを変更する可能性がありますので、よろしくお願いいたします。(福田)