高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2011/04/06 自主巡回 裏高尾

2011-04-06 20:00:00 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 


参加者:4名
コース:高尾北口(バス乗車)~大下バス停~小下沢~小下沢分岐~景信山~小仏峠~日影林道~日影

3月11日の東日本大震災後中止になっていたサポートレンジャーの活動が再開された。暖かいお天気に恵まれ春の訪れをしみじみと感じる。被災地にも早く穏やかな暖かい春の訪れが来ることを祈らずにはいられない。
大下バス停から小下沢に向かう。歩き始めてすぐにタチツボスミレ、アブラチャン、ジロボウエンゴサク、ユリワサビなど春の花が咲きだしていた。ラショウモンカズラやツルカノコソウにも蕾が付き、ナガバノスミレサイシン、エイザンスミレ、アオイスミレ、ニリンソウ、タカオスミレ、ヨゴレネコノメソウ、ハナネコノメ、ヤマネコノメソウ、ヤマルリソウ、ハシリドコロ、キクザキイチゲ、アズマイチゲと春植物が一斉に咲きだしていた。利用者の数はそれほど多くはない。この時期、デジカメで花の撮影に夢中になり、つい一歩踏み込んでしまう利用者がいる。足元に気を付けて撮影していただくようお願いした。一歩踏み込んだ足の下に芽生えを待っている植物があるかもしれない。
キャンプ場跡地から景信山の登りに入った。やがて急な登りが終わり緩やかな道になると、植林の杉の伐採がかなり大規模におこなわれ明るい林に代わっていた。山頂に向かう途中、アカシデが赤く芽吹き、ツノハシバミの赤い小さな雌花とゆらゆら揺れる雄花が見られ、この時期ならではの発見がある。また普段は素通りしてしまう、コクサギ、ウバユリ、ノブキなどもピカピカの真新しい葉を展開しはじめて、存在感をアピールしているようだ。景信山頂から小仏峠を経由して小仏城山を巻いて日影林道にでた。このあたりも伐採が行われ見通しがよくなっていた。切株を見ながらI氏が木を倒す方向や切り方などのレクチャーをしてくれる。タゴガエルの声を聞くがなかなか姿を見せてくれない。キブシ、アブラチャンはまだまだ盛りだがフサザクラはそろそろ終わりを迎えていた。小下沢では咲いていたタカオスミレが日影ではまだようやく芽を出したところ。それでも日影にも春植物が咲きだしていた。4時近くになるとこのあたりも静かで人影もまばらだったが、バス停近くのカツラ林にはやはりデジカメ片手の利用者がいた。カツラ林にはロープが張っていない場所があるので中まで入って写真撮影をする人もいる。裸地化してからでは遅いので、ロープがなくても立ち入らないように、マナーを守って自然を楽しんでほしいと思う。地震や津波などの自然の恐ろしさと、穏やかな美しい春の訪れと、相反する姿に自然に対する畏敬の念を抱かざるを得ない巡回であった。(SR /TS)

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