高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2010/07/14 共同作業

2010-07-16 11:06:05 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:7名(うちレンジャー3名、管理センター1名)

 今回のメインの作業は、もみじ台~一丁平間の土居木階段にできる「水たまりの解消」でした。これは、前回の雨の共同巡回で発見し、管理センターに相談して、試験的に行うものです。階段が「千枚田」状態では、登山道外を歩く方が出てしまうため、梅雨明け前に何とかしようと準備を進めてきました。

 なぜ「千枚田」状態になったかというと、新しく整備した土居木階段の両端には、土の流失を防止する土留めがあるために、たまった雨水も下に流れる事ができないからです。

 そこで、管理センター立会いのもと、土居木階段に雨水を流すための溝を掘ったり、土居木階段と土留めの間に隙間を作ったりしました。効果は抜群で、作業が終わる頃には、たまっていた雨水がほとんど流れ落ちていました。

 うーん。我ながらうまくいったわい。などと思っていると、
「こんな姑息な手では、すぐにダメになってしまうんじゃないの?」と参加者からの厳しい一言。

       ズバリその通りです!!

 溝や隙間は、やがて埋まってしまうでしょう。しかし、掃除すれば機能は回復します。ただ、雨水が流れるようになったのと引き換えに、土が流失してしまう可能性はあります。

 そこで第二段として、「考えるレンジャー」福田は、根本的な対策を考案中です。それは、土居木階段の土を掘り起こして土嚢袋に詰めなおし、少し浮いた状態で設置するというもの。これならば、雨水がたまっても、土嚢袋の浮島を歩くことができますね。皆さんと降雨後の様子を確認しながら、必要であれば第二、第三の手を打っていきたいと考えています。

 上記以外では、広すぎる登山道のロープ柵を移設したり、見えづらい指導標の清掃・文字入れ等を行いました。新しく確保できた植生保護エリアに、数年後にはオカトラノオやヤクシソウが見られるでしょうか。楽しみです。参加いただいた皆さん、お疲れ様でした。

 ヤマユリのつぼみも膨らみ、セミが鳴き出して夏らしくなった高尾山。ヤマユリと言えば、先日ニホンザルがヤマユリのつぼみと根を食べているのを目撃しました。彼らが少しくらい食べたって、人の目を楽しませてくれるヤマユリがたくさん咲く高尾山。これからもそうあり続けてほしいですね。(都レンジャー・甲把)

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