参加者5名(うち、都レンジャー2名)
コース:高尾山口~四辻~三沢峠~西山峠~中沢峠~高尾山口
今回の巡回では、まず「かたらいの路大戸コース」の一部である四辻から三沢峠までを歩きました。登山道を登りはじめたのもつかの間、垂れ下った枝で登山道の上部がふさがれていました。本来極力手を入れたくないところですが、許容範囲を超えていると判断し、慎重に最低限の範囲を剪定。
再び歩きはじめると、今度は登山道の上部にサクラの枯損木を発見。じっくりと点検したところ、生木にうまく引っ掛かっておりすぐに支障とはならないと判断し、様子を見ることに決定。次回の巡回時に要チェックのポイントです。
さらに進むと「関東ふれあいの道」との合流点に到着。ここは指導標がなくわかりづらいので、前回仮の指導標を設置した場所です。多くの登山者に対して情報を提供し、安全な登山に貢献してきた仮の指導標でしたが、さすがにぐらついて抜けそうでした。まだまだ頑張ってもらわなければならないので打ち込み直し。
途中、高尾山がよく見える草戸山で小休憩。「あそこに見えるのが薬王院かな?」なんて言いあっていたところ、すぐ下の斜面にジャケツイバラが満開に咲いているのを発見。ふだんは遠くの方にうっすら見える黄色いかたまりで満足していましたが、肉眼ではっきりと鑑賞できて、思わず感激。その後は、ハイカーの方と植物の盗掘について意見交換をしつつ、中沢峠を経て、高尾山口に戻りました。
全体を通して、様々な鳥の歌声が響き、草花が目を楽しませてくれて、とてもよいルートだなと感じました。そうした理由からか、高尾山に比べれば当然少ないですが、それなりに登山者がおり、中には小さい子ども連れの家族も何組かいました。今回のような巡回による安全点検が、とても重要であることを再認識しました。それにしても、10km強歩いた後で、「ちょっとセッコクが気になるので見に行く」と颯爽と歩いていった参加者の健脚ぶりには脱帽でした。参加されたみなさん、本当にお疲れ様でした。(都レンジャー・甲把)