高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2008/02/21 共同巡回(高尾山内)

2008-02-28 23:59:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:6名(内、都レンジャー2名)
コース:清滝駅~稲荷山コース~<飛び石方面分岐点>~高尾林道~大平林道(昼食)~一丁平~<学習の歩道>~富士見台~山頂(解散)

伐採作業のため、昨年からずっと通行止めとなっていた奥高尾、鳥のみちの南側ですが、ようやくヘリコプターによる材の運び出しも終わりました。という訳で、今回は学習の歩道、高尾林道、大平林道を中心とした共同巡回を行いました。

二日に行った作業のあとを確認しながら稲荷山コースを上っていくと、木柵の補修をした飛び石下への分岐点のところから、左側にもう一本の連絡道があります。そこをちょっと進み、左側に下りる短い急な下りをいくと、そこはもう高尾林道です。下りたところで小休止をとったのですが、周囲を見渡すと、オオイヌフグリやヒメオドリコソウが咲き、キタテハやテングチョウが飛び… そこだけ、一足早く春が来ていたようです。

ところが先へ進むと凍結した道も多く、まだまだ冬なんだと思い知らされました。結構滑る割に、アイゼンを付けるほどではない… こういう道が一番疲れます。おまけに日陰に入ると、首筋から寒さが襲ってきます。そんなこともあって思ったほどペースが上がらず、予定では小仏城山だったのですが、大平林道の道端で昼食となりました。うーん、こんなことなら、もっと早めに日の当たる場所で昼食にしちゃえば良かった… 名前はあえて伏せますが、誰かは鍋ひっくりかえすし(笑)

てな訳で全体にゆっくり目のペースだったので、コースを変更し、城山の手前で右に折れ、一丁平へ続く尾根道を上がりました。で、上がってびっくり! 一丁平のトイレ前が雪原になっていました(笑) そこをショートカットし、鳥のみちを山頂方向へ戻ったのですが、ここがひどいぬかるみ状態。毎度のことながら、ここのぬかるみは強烈です。靴にはぬるぬるにちゃにちゃの泥がコロモの様にまとわりつき、この時ばかりは天麩羅にされる海老の気持ちが良くわかります(笑)

高尾山の植生が荒廃するのは、冬のこのぬかるみに原因があるとも言われています。多くの人が歩いてぐじゃぐじゃになった登山道より、柵外に出た方が、はるかに歩きやすいですからね。柵外を歩かないのがベストではあっても、利用者に対する危険という面から考えると、柵外を歩いているからと言って、指導しにくいのも事実です。このあたりの部分が、利用者指導の難しいところですね。

で、もみじ台の下まで戻ったところで、10代の女性二人を発見。軽装で、靴がどうみても山歩き向きではないので、サポレンのSさんが「この先に行くの?」と声をかけたところ… 「あの~、4号路はどこでしょう?」「はい?(^^;」「4号路に行きたいんですけど…」「………」

どうも大見晴のトイレのところで道を間違えて5号路に入り、そのままずっと一丁平方面へ歩いてきてしまったようです。彼女たちには、すでに山頂を通り過ぎていること、4号路に行くには戻らなければならないことをお伝えしましたが、普通の靴でぬかるんだ道を戻るのは大変だろうと、一緒に学習の歩道を歩き、山頂下でお別れしました。

それにしても、これは私が高尾で出会った中で、一番「豪快」な道迷いのような気がします。でも人間、道に迷うときというのは、得てしてこんなものなのかも知れませんね。私たちも気をつけないと… (都レンジャー・福田)

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2008/02/28 共同巡回(かたらいの路 多摩丘陵コース)

2008-02-28 23:59:59 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:9名(内、都レンジャー2名)
コース:京王線長沼駅~長沼公園~平山城址公園(昼食)~七生公園~南平公園~高幡不動~京王線高幡不動駅

現在、東京都には6チーム、18名のレンジャーがいるのですが、その内2チーム、6名は小笠原諸島勤務です。ということで、残りの4チームが、それぞれ奥多摩、御岳、檜原、高尾を分担している訳ですが、各チームは国立・国定公園だけではなく、東京都の都立自然公園も担当しています。高尾チームは高尾山一帯だけではなく、八王子市内全域の山と、今回巡回したような多摩丘陵にある公園も、担当地域として巡回をしています。(頻度は低いですが…)
長沼公園、平山城址公園は、都立の自然公園という位置づけではありますが、実際は住宅地の中にあり、半分は都市公園的な役割も担っている存在です。付近の方々にとっては毎日の散歩道であり、子供たちの遊び場である場所の管理というのは、自然と管理のバランスが難しく、身内のことながら、さぞかし大変だろうと思います。

さて今回の共同巡回、長沼公園から高幡不動までの多摩丘陵一帯ということで、アップダウンの少ない、尾根道をゆったりと行くコースでした。日頃、高尾を歩かれているサポートレンジャーの皆さんには、ちょっとばかり食い足りなかったかも知れません。ぽかぽか陽気の一日、道も十分に管理が行き届いており、何というか「巡視」「巡回」というより、仲良しの自然観察会、単なるお散歩という気が… という訳で、巡回自体に関しては、ほとんど書くことがありませんでした。

唯一、これは!と思ったものは、多摩動物公園内のマツに営巣していたアオサギのつがいでした。最初、ただ単にアオサギがとまっているだけと思ったら、下からもう一羽の首が… しばらくじっくり観察してしまいました。それ以外にも、ダルマワシを見ました! って、これは柵の外から多摩動物公園の猛禽舎が見えただけです(笑)

まぁ、そういう意味では、柵越しにゾウとかチンパンジーも見たんですけど、これは観察とは言いませんよね?(^^; という訳で、とにかく平和な巡回でした。 (都レンジャー・福田)

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