タイトルが刺激的だ。いかにも売らんかなという感じ。中国の奸漢追放キャンペーンのようだ。この手の本は結構多いが、新興の書店によってなされる場合が多い。本書によると売国政治家ワースト10は、一位 河野洋平 二位 村山富市 三位 小泉純一郎 四位 小沢一郎 五位 中曽根康弘 六位 野中広務 七位 竹中平蔵 八位 福田康夫 九位 森喜朗 九位 加藤紘一となっている。選んだ連中はサンケイ新聞御用達の連中だから、始めから偏向しているのは明らかで、編者の小林に至っては「東大一直線」丸出し、どうにも止まらないという雰囲気で、本気で読む事が憚かられると言ってもよい。案の定中味のない本だったが、関岡英之の小泉批判、木村三浩の竹中批判は正鵠を得ていた。竹中は政治家とは言えないが、二人ともデリカシーの欠如した人間という共通項があり、個人的に好かないので、批判を読んで溜飲を下げた。しかし、第一部の座談会はひどい内容だ。品がない。大江健三郎のよく使うデーセンシィーの欠如だ。日本が悪くなったのは、あいつの責任だと後になってワーワー言うのは、ジャンケンの後だしと同じでずるい。
今回の総選挙で民主党が圧勝して鳩山首相が実現するが、彼ら右派からすれば不倶戴天の敵が政治をするわけで、来年あたりもう一度新しい本を出す必要があるだろう。名づけて「日本をダメにする予定の左翼政治家」。今から楽しみだ。とりわけ文部科学省はどう変わるのか、興味深深だ。
今回の総選挙で民主党が圧勝して鳩山首相が実現するが、彼ら右派からすれば不倶戴天の敵が政治をするわけで、来年あたりもう一度新しい本を出す必要があるだろう。名づけて「日本をダメにする予定の左翼政治家」。今から楽しみだ。とりわけ文部科学省はどう変わるのか、興味深深だ。