読書日記

いろいろな本のレビュー

余命半年 大津秀一 ソフトバンク新書

2009-05-30 17:31:10 | Weblog

余命半年 大津秀一 ソフトバンク新書



 「あなたの余命はあと半年です」---もし、あなたが突然そう宣告されたら、どうするか。これが本書のテーマ。残り半年と言われた場合、最後の一月はほぼベッドで寝たきりになるから、やりたいことをする時間は非常に少ない。元気に繁華街を闊歩できる可能性は低いので、本当にどうしようもない感じだ。
 この本のテーマは終末医療(緩和医療)だ。最後まで病魔と闘うよりは、あっさり諦めて死を迎えるほうが、人生としては充実したものになるというような言い回しだが、オイオイ医者がそんなこと言っていいのかいというのが、私の第一感。「死の心得」を医者に説かれるなんて御免被りたい。死を説くのは宗教者じゃないのかい。壮絶にガンと討ち死にというのもアリだと思う。「満ち足りた人生の終わり方」という副題がついているが、これも高みからのご高説ぽくってイヤだ。オレは最期まで諦めへんぞ。

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