このところ何故だか自分の中でアシッド・ジャズ熱が再燃しているため、たまにはこんな90'sの定番作品を紹介。DJ Alan Barnes(アラン・バーネス)とAndy Spiller(アンディー・スピラー)からなるイギリスのユニット、Paprika Soul(パプリカ・ソウル)による1993年の12インチです。CDしか聴かないようなリスナーには馴染みがないかもしれませんが、90年代中~後半にかけてクラブ界隈で一斉を風靡したナンバーで、いわゆるジャイルス・ピーターソン絡みでないアシッド・ジャズ~UKソウル作品としては大定番。オリジナルは言うまでもなくSeawindの有名曲ですが、僕の場合はじめてこの曲を聴いたのがこちらのヴァージョンだったこともあり、正直オリジナル以上に思い入れが強かったりします。12インチには全4ヴァージョン収録されていますが、それらの中で群を抜いて人気が高いのがA-2のJazz Mix。MuroさんのDiggin' Heat 99にも収録されていた好ミックスです。おそらく生ではなくシンセによる演奏だと思いますが、美しいピアノと間奏のトロンボーン・ソロが心地よく、音質面でやや野暮ったさの残るオリジナルを綺麗に昇華した都会的なナンバーです。また同系統のミックスながら、よりシンセサイザー色が強いA-1のDodgy Bossa Mixもやはり完成度が高く、DJプレイで考えるならば前後の曲次第でどちらをかけるか決めるのが吉かと。まだインターネットが一般的でなかった時代にはそれなりの値段が付いていましたが、今では非常に安価で買えるので聴いたことがない人はチェックしてみると良いかもしれません。ちなみにあまり知られていないと思いますが、件のJazz Mixは2000年に国内インディーズからリリースされたBrand New PassionというコンピCDにもこそっと収録されているため、CD派の方はこちらでどうぞ。このところ自作コンピを作る際は極力クリアなデジタル音源を使うことをモットーとしているため、こないだ作ったコンピへ収録した時はここから音録りしています。この後リリースされた99年バージョンはともかく、このオリジナルがCDでフルコーラス収録されているのはおそらくこれのみかと。Amazonでなら普通に1円で買えるので、ぜひポチってみてください。
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