■化学大手4社が赤字予想 旭化成は住宅・医療で黒字確保
朝日新聞 2009年2月4日20時23分
総合化学大手5社の09年3月期の業績予想が4日出そろい、旭化成を除く4社が純損失に転落する見通しとなった。自動車などの需要の急激な落ち込みが、素材を供給する化学メーカーにも及んだ。各社とも経営陣の報酬カットを決め、配当を減らす。
三菱ケミカルホールディングス(HD)が通期で純損失に陥るのは05年の発足後初めて。住友化学も27年ぶり、三井化学も97年の合併後初めてで、東ソーも15年ぶりとなる。
赤字予想の4社は、主力の石油化学事業で車のバンパーや内装、パソコンの外装や薄型テレビのフィルムに使われる樹脂などを生産し、車と電機向けで売上高の2~4割を占めるとされる。これに伴い化学メーカーは大幅な減産を迫られ、収益が悪化した。
一方、黒字を見込んだ旭化成の石油化学事業は、リチウムイオン電池内部に使われる樹脂膜など特殊な製品が伸びた。戸建てやマンション分譲の住宅事業も好調で、新薬と人工透析膜を扱う医薬・医療事業も増益になるという。
☆当面する闘争スケデュール
朝日新聞 2009年2月4日20時23分
総合化学大手5社の09年3月期の業績予想が4日出そろい、旭化成を除く4社が純損失に転落する見通しとなった。自動車などの需要の急激な落ち込みが、素材を供給する化学メーカーにも及んだ。各社とも経営陣の報酬カットを決め、配当を減らす。
三菱ケミカルホールディングス(HD)が通期で純損失に陥るのは05年の発足後初めて。住友化学も27年ぶり、三井化学も97年の合併後初めてで、東ソーも15年ぶりとなる。
赤字予想の4社は、主力の石油化学事業で車のバンパーや内装、パソコンの外装や薄型テレビのフィルムに使われる樹脂などを生産し、車と電機向けで売上高の2~4割を占めるとされる。これに伴い化学メーカーは大幅な減産を迫られ、収益が悪化した。
一方、黒字を見込んだ旭化成の石油化学事業は、リチウムイオン電池内部に使われる樹脂膜など特殊な製品が伸びた。戸建てやマンション分譲の住宅事業も好調で、新薬と人工透析膜を扱う医薬・医療事業も増益になるという。
☆当面する闘争スケデュール